大学図書館, 機関リポジトリ

米・Ithaka S+R、報告書“Finding a Way from the Margins to the Middle”を公開:IT技術を図書館経営の中核に

2017年5月18日、米・Ithaka S+Rが、報告書“Finding a Way from the Margins to the Middle: Library Information Technology, Leadership, and Culture”を公開しました。

報告書では、研究図書館によって様々な重要なITに関するプロジェクトが実施されていることから、ITが図書館に十分に位置づけられているように見えるけれども、情報リテラシーや学術コミュニケーションと異なり、多くの機関ではITは中心として位置付けられていないと指摘します。

その結果、図書館は、IT技術を基盤とするサービスの潜在能力を最大限に発揮することができておらず、図書館利用者は、その実際の価値を十分享受できるプログラムや製品を得られていないと述べ、図書館の指導者は、IT技術を、運営上の有用性だけでなく戦略的な資産として考える必要があると指摘します。

イングランドにおける最初期の図書の一部がレディング大学で発見される

2017年5月9日、英国レディング大学は、15世紀の印刷物を同大学図書館のコレクションから発見したと発表しました。

発見された印刷物はイングランドに印刷技術をもたらした、ウィリアム・キャクストンの印刷工房で1476年から1477年に印刷された“Sarum Ordinal”“ Sarum Pye”と呼ばれる中世ラテン語で書かれた司祭のハンドブックの一部です。

この資料は同大学のSpecial Collections Librarianのデルベック(Erika Delbecque)氏が手稿類のコレクションを整理するなかで偶然発見しました。この資料は元々、背の補強のために関係のない本に貼り付けられており、1820年代に英・ケンブリッジ大学のある司書が救い出したと言われています。当時の司書にはそれがキャクストンの初期印刷物であることは分かっていなかったそうです。

この図書は完全な形では現存しておらず、今回発見された箇所とは異なる一部のページを英国図書館(BL)のみが所蔵しています。

なお資料は同大学の英国農村生活博物館(The Museum of English Rural Life)にて、5月31日まで展示されています。

早稲田大学図書館と慶應義塾大学メディアセンター(図書館)、図書館システムの共同運用に関する覚書を締結

2017年5月12日、早稲田大学図書館と慶應義塾大学メディアセンター(図書館)は、図書館システムの共同運用に関する覚書を締結しました。

これは、共同で利用する図書館システムを選定し、そこに両大学の図書データを格納して相互利用することにより利便性の向上を図るもので、次のようなメリットがあるとしています。

・システム共同運用による運用の安定化とコスト削減
・目録形式の標準化、目録作成のコスト削減
・早慶間での知識/経験の共有、人的交流の促進
・共同運用による利用者サービス・資料の充実

両大学によると、図書館システムの共同運用は日本初とのことで、2020年度を目途としています。

早稲田大学・慶應義塾大学 日本初・図書館システムの大学間共同運用に向けた覚書締結(早稲田大学, 2017/5/16)
https://www.waseda.jp/top/news/51024

国立情報学研究所(NII)、科学研究費助成事業データベース(KAKEN)のAPIを公開

2017年5月16日、国立情報学研究所(NII)は、科学研究費助成事業データベース(KAKEN)のAPIを公開しました。

2016年4月のKAKENリニューアルの際、API提供は準備中となっていました。

APIの公開(NII, 2017/5/16)
https://support.nii.ac.jp/ja/news/kaken/20170516

KAKEN API ドキュメント(NII)
https://support.nii.ac.jp/ja/kaken/api/api_outline

参考:
国立情報学研究所(NII)、科学研究費助成事業データベース(KAKEN)をリニューアル
Posted 2016年4月26日
http://current.ndl.go.jp/node/31460

法学分野のプレプリントサービスLawArXiv公開

2017年5月8日、非営利団体Center for Open Science(COS)は新たに法学分野を対象とするプレプリントサービス、LawArXivを公開しました。COSの提供するオープンソースプレプリントサービス、OSF Preprintsを利用しているとのことです。

同サービスはLegal Information Preservation Alliance等の3つの非営利団体とコーネル大学の法学図書館が協力して立ち上げたもので、COSは技術パートナーとして協力するとともに、LawArXivをホストする役割を担っているとのことです。

天理大学附属天理図書館、天理ギャラリー第161回展「漱石 -生誕百五十年を記念して-」を開催中 『吾輩は猫である』印税領収証や書簡、自筆原稿等を展示

2017年5月14日から6月11日にかけて、東京の天理ギャラリーで天理ギャラリー第161回展「漱石 -生誕百五十年を記念して-」が開催されています。

同展示では夏目漱石生誕百五十年を記念して、天理大学附属天理図書館が所蔵する漱石資料が展示されています。展示資料には『吾輩は猫である』の印税領収証、漱石自筆の自作の宣伝文、現存する最長の漱石による書簡等に加え、『三四郎』等の自筆原稿も含まれています。6月3日には国文学研究資料館長のロバート・キャンベル氏による講演「漱石先生の快楽と苦痛」も開催予定とのことです。

なお、同展については10月29日から11月12日にかけて、天理図書館でも開館八十七周年記念展として開催予定とのことです。

開催案内(JPG画像)
http://www.tcl.gr.jp/calender/g161.jpg

【イベント】第25回大図研オープンカレッジ「Linked Open Data を体験 書誌・所蔵データは宝の山!」(6/18・大阪)

2017年6月18日、グランフロント大阪タワーAの大阪商業大学梅田サテライトオフィスにて、大学図書館問題研究会オープンカレッジ実行委員会主催、大学図書館問題研究会大阪地域グループ共催のイベント、大図研オープンカレッジ「Linked Open Data を体験 書誌・所蔵データは宝の山!」が開催されます。

同イベントでは第一部で大阪大学産業科学研究所の古崎晃司氏が「Linked Open Data(LOD)の基本理念の基盤となる技術」、第二部で人文学オープンデータ共同利用センター長の北本朝展氏が「古いコンテンツを新しいプラットフォームに入れる~『江戸料理レシピデータセット』クックパッド公開の顛末~」と題した講演を行い、第三部では再び古崎氏が、書誌データのLOD化に関するデモンストレーションを行うとのことです。

第25回 大図研オープンカレッジ(DOC) Linked Open Data を体験 書誌・所蔵データは宝の山!
https://sites.google.com/site/dtkosakaweb/home/reikai/dtkdoc2017

岡山大学学術成果リポジトリ、PubMedのLinkOutに対応

2017年5月15日、岡山大学附属図書館が、岡山大学学術成果リポジトリ(OUSAR)が、PubMedのLinkOutに対応したと発表しています。

PubMedに掲載されている学術論文の内、OUSARでオープンアクセスになっているものに岡山大学のアイコンが表示され、Pubmedからリンクが形成されています。

岡山大学学術成果リポジトリがPubMedのLinkOutに対応(岡山大学附属図書館,2017/5/15)
http://www.lib.okayama-u.ac.jp/news/news_id6687.html

参考:
米国国立医学図書館、Pubmedにおいて機関リポジトリに登録されているフルテキストへのリンク機能を追加
Posted 2017年3月23日
http://current.ndl.go.jp/node/33705

鳴門教育大学附属図書館、「どうして本をよまないといけないの」への答えを募集中

2017年5月16日、鳴門教育大学附属図書館が、「どうして本をよまないといけないの」への答えを募集していると発表しました。

Twitterで話題となった漫画 「【なぜ読書をしなければいけないのか?】という記事を読んだので読書家の母に聞いてみた話」を受けて、もし小学校や中学校の生徒から「どうして本をよまないといけないの」と聞かれたときどう答えるかを学生から募集するものです。

附属図書館1階玄関ホールの掲示板に、自分の答えを付箋に書いて、自由に貼りつけるようになっています。

「どうして本をよまないといけないの」あなたの答え教えてください(鳴門教育大学附属図書館,2017/5/16)
http://www.naruto-u.ac.jp/library/oshirase/2017051500012/

マンダレー大学とヤンゴン大学、オープンアクセスの機関リポジトリを開設(ミャンマー)

2017年5月12日付のEIFLのブログ記事によると、ミャンマーのマンダレー大学とヤンゴン大学がオープンアクセスの機関リポジトリを開設しました。

これらのリポジトリは、途上国において図書館を通じてデジタル情報へのアクセスを推進しているEIFL(Electronic Information for Libraries)のEIFL eLibrary Myanmarプロジェクトを通してEIFLの支援のもと開設され、査読誌の雑誌記事や研究論文などが収録されています。

開設時、マンダレー大学の機関リポジトリ“University of Mandalay Open Access Repository(UMOAR)”には、163の著者による134の出版物、ヤンゴン大学の機関リポジトリ“University of Yangon Repository(UYR)”には、物理学や化学関係の著者を中心に、342の著者による144の出版物が収録されています。

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