大学図書館, 機関リポジトリ

カナダ・オンタリオ州大学図書館コンソーシアム(OCUL)、オープン化された教育資源(OER)の現状調査報告書を公開

2017年12月14日、カナダのオンタリオ州大学図書館コンソーシアム(OCUL)が、オープン化された教育資源(OER)に関する報告書を公開しました。

会員館での同取組における図書館の役割への関心の高まりを受けたもので、2016年9月から2017年11月にかけてOERの現況調査と分析を行なったものです。

OCUL OER White Paper published(OCUL,2017/12/14)
https://ocul.on.ca/node/6828

White Paper on Open Educational Resources(OCUL)
https://ocul.on.ca/node/6820

米・Ithaka S+R、公衆衛生学研究者の研究活動支援へのニーズを調査したレポートを公開

2017年12月14日、米・Ithaka S+Rが、同国の公衆衛生学研究者の研究支援ニーズに関する調査報告書を公開しました。

Ithaka S+Rによる研究者の分野別の研究活動調査プログラムの一環で、公衆衛生学研究者の研究支援に資するためのサービスを明らかにするため、7つの研究図書館と協力して実施されました。

報告書では、公衆衛生学分野の研究者のニーズとして、同分野で取組まれることの多い多い機関・国際間連携による研究を支援するためのツールや基盤、灰色文献や国外の査読誌掲載論文の入手、研究データ管理のための新しい技術の活用、研究データの共有とプライバシーの保護の調整、研究のインパクトを明瞭に示しオンラインで公開するための支援、があげられています。

英・ケンブリッジ大学出版局(CUP)、学術プラットフォームCambridge Core上で論文シェアサービスを試行

英・ケンブリッジ大学出版局(CUP)は、2017年12月8日に、学術プラットフォームCambridge Core上でCUPが発行した論文を著者または購読者が共有できるサービスCambridge Core Shareの試行を開始したと発表しました。

同サービスを通じて、著者または購読者は、最新の出版者版の論文を無料で誰とでも共有することができます。現段階で共有できるのはCambridge Coreに収録されている約120誌の2016年以降に刊行された論文で、閲覧のみ可能な版へのリンクを電子メールやSNSで共有できます。CUPは2018年中に、同プラットフォームのより幅広い論文に同サービスを拡大することを計画しています。

CUPのウェブサイトによると、自身のプラットフォームで論文のシェアサービスを行うのは、大学出版局としては初の試みであるとしています。

英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)・英国国立公文書館(TNA)・Jisc、学術文献での引用状況から特別コレクションの利用状況を調査する共同調査プロジェクトを開始

2017年12月、英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)・英国国立公文書館(TNA)・Jiscによる共同調査プロジェクト“Citation Capture”の開始が発表されています。

学術成果物に引用された特別コレクション(Unique and distinctive collections:UDCs)を分析してその利活用状況を把握する調査で、アーキビスト・特別コレクション担当の図書館員・情報専門家に対して、特別コレクションの利用方法、特別コレクションを活用した学術成果の特徴や数、特別コレクションの引用スタイルに関する情報を示すことで、蔵書構築やイベント・プロジェクトの計画策定、アドヴォカシー活動に活用してもらうことを目的としています

また、文書館・図書館といった情報セクターにおけるユーザエンゲージメントやアウトプットの評価基準が必要であるとの認識のもと、同プロジェクトの第1フェーズでは、特別コレクションの引用スタイルに関する学界での慣行を確立し、その標準化の可能性を検討するとしています。

香港大学図書館のセラピー犬、ジャスパー(記事紹介)

2017年12月8日付けのSouth China Morning Post紙が、香港大学図書館のセラピー犬であるジャスパー(Jasper)を紹介しています。

ジャスパーは、同館の職員のペットであるイングリッシュ・シープドッグで、必要なテストと認定を受けて、2017年11月に同館の「職員」となりました。

同館では、試験期間中に30分間、ジャスパーと遊んだり話しかけることで学生にリラックスしてもらうパイロットプロジェクトを計画し、当初は、12月11日・13日・15日の3日間で9回実施し、各回4人計36人の参加を見込んでいたところ、160人の申し込みがあったため、追加で12月19日・20日・22日の3日間で9回実施することとなりました。

記事によると、1回限りのイベントとして他機関と連携して実施するところはあるものの、香港の大学で犬を「雇用」して実施したのは同館が初めてとのことです。

英国国立・大学図書館協会(SCONUL)、学術図書館の将来をまとめた報告書を公開

2017年12月8日、英国国立・大学図書館協会(SCONUL)が、報告書“Mapping the future of Academic Libraries” を公開しました。

図書館が組織内で重要な役割を果たし続けるための取組を支援することを目的としており、SCONULの会員館が直面している、人工知能・機械学習・デジタル研究の進展、図書館とその他機関との不鮮明な境界、サービスとしての図書館の開発といった課題を取り扱っています。

Mapping the future of academic libraries(SCONUL,2017/12/8)
https://sconul.ac.uk/news/mapping-the-future-of-academic-libraries

欧州研究図書館協会(LIBER)、研究データのあるべき管理指針について定めたFAIR原則を履行するためのヒントをまとめたファクトシートを公開

2017年12月8日、欧州研究図書館協会(LIBER)の研究データ管理ワーキンググループが、研究データのあるべき管理指針について定めたFAIR原則を積極的に推進していない図書館が、同原則に着手するためのヒントをまとめたファクトシート“Implementing FAIR Data Principles: The Role of Libraries”を公開しました。

Implementing FAIR Data Principles: The Role of Libraries(LIBER,2017/12/8)
http://libereurope.eu/blog/2017/12/08/implementing-fair-data-principles-role-libraries/

国際図書館連盟(IFLA)、トルコ政府が図書館から図書14万冊を回収・破棄したこと受け声明を発表

2017年12月9日、国際図書館連盟(IFLA)は、トルコ政府が「2016年トルコクーデター未遂事件」に関連し同国の図書館所蔵の14万冊の図書を回収・破棄したことを受け、12月5日に理事会の執行委員会(Executive Committee)で承認された声明を発表しました。

声明では、lFLAの「図書館と知的自由に関する声明」にあるように、図書館資料やサービスの選択や利用については政治的・道徳的・宗教的ではなく専門家の検討により決定されるべきもので、トルコ政府によるこのような措置は、情報へのアクセスの権利は原則的に保証されるべきという原則を否定する恐れがあると述べるとともに、閉鎖された高等教育機関に勤務する図書館員を追放・罷免することに懸念を表明しています。

Emptying Libraries Weakens Democracy - IFLA Statement on the Destruction of Library Books in Turkey(IFLA,2017/12/9)
https://www.ifla.org/node/18602

アーカイブ資料を用いて過去の人物の「ソーシャルネットワーク」を構築する取り組み“Social Networks and Archival Context”(SNAC)のフェーズⅡが開始(米国)

図書館や文書館等で所蔵している過去の人物(団体、家族)についての記録やコレクションの情報を利用し、それらの人物の「ソーシャルネットワーク」を構築するSNAC(Social Networks and Archival Context)を連携して運営している機関のうちの1つである米国国立公文書館(NARA)のFerriero館長の2017年12月5日付けのブログで、同プロジェクトのフェーズⅡの開始が紹介されています。

SNACは米・バージニア大学図書館を中心に、NARAのほか、米・バージニア大学人文科学高度技術研究所(IATH)、米・カリフォルニア大学バークレー校情報学大学院、米・カリフォルニアデジタルライブラリ(CDL)が運営しています。

フェーズⅡの期間は2017年11月から2019年10月までで、協力機関もフェーズⅠの17館から29館に拡大されているほか、さらなる参加も呼び掛けられています。

フェーズⅡでは社会的目標と技術的目標の解決が目指されており、社会的目標としては、長期的な持続可能性を確保するためのビジネスモデルの開発や編集方針・基準の開発等が、技術的目標としては、データ提供機関がSNACへデータを投入する際のツールの開発、永続的識別子の付与、歴史研究のためのツールの強化等があげられています。

【イベント】文化的・学術的資料の保存シンポジウム「本の分析学Ⅱ 本の革」(12/22・国立)

2017年12月22日、東京都国立市の一橋大学兼松講堂において、一橋大学附属図書館および同大学の社会科学古典資料センターが主催する文化的・学術的資料の保存シンポジウム「本の分析学Ⅱ 本の革」が開催されます。

文部科学省共通政策課題「文化的・学術的な資料等の保存等」概算事業として採択された「西洋古典資料の保存に関する拠点およびネットワーク形成事業」(平成28年度~平成30年度)の一環です。

本の装幀に使われる革は長期にわたり使い続けられるという特徴があるものの、革の経年変化のメカニズムの科学的解明は進んでおらず、革装本の長期的な保存にはどのような処置が望ましいのかまだ判明していないことから、革装本の保存について問題提起を試みることが目的とされています。

同日、シンポジウムに先立ち、同センターでの実務研修受講者による報告会も行われます。

参加費は無料ですが、事前の申し込みが必要です。

シンポジウムの内容は以下の通りです。

・講演「革のできるまでと特性」 宝山大喜氏(東京都立皮革技術センター)
・講演「本の革の魅力と悩み」 岡本幸治氏(製本家・書籍修復家)
・討論・質疑応答 宝山大喜氏、岡本幸治氏、吉村圭司氏(東京都立皮革技術センター)

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