デジタルアーカイブ

韓国の公共図書館での地域の記憶を収集・保存する活動(記事紹介)

2017年8月にポーランドのヴロツワフで開催される第83回世界図書館情報会議(WLIC)・国際図書館連盟(IFLA)年次大会での発表資料として、韓国国立中央図書館(NLK)のイ・ジェスン(LEE Jaesun)氏による“Where should the culture of our lives and memory be preserved?- Rethinking the role of the library”と題する記事が公開されています。

高齢者向けの自伝作成講座(ソウル特別市広津区公共図書館)、シニアセンターを訪問しての聞き取り調査や都市化前の様子を撮影した写真のアーカイブ事業(釜山広域市のMaenbal Dongmu Library)、地域資料収集プロジェクト“Review the Old and Learn the New”(仁川広域市永宗図書館)、地域資料の収集及び教育や参考図書の出版への活用(仁川広域市花島鎮図書館)、地域資料のデジタルアーカイブ(京畿道サイバーライブラリー)といった、韓国国内の公共図書館で実施されている地域の記憶を収集し、保存する活動が紹介されています。

【イベント】デジタルアーカイブ学会第1回研究大会「デジタルアーカイブの拓く未来」(7/22・岐阜)

2017年7月22日、岐阜女子大学文化情報研究センターにおいて、デジタルアーカイブ学会第1回研究大会「デジタルアーカイブの拓く未来」が開催されます。

同学会は2017年4月15日に発足したもので、21世紀日本のデジタル知識基盤構築を目的とし、関係者の経験と技術を交流・共有し、一層の発展を目指し、人材の育成、技術研究の促進、メタデータを含む標準化に取り組んでいるとのことです。第1回研究大会では、午前の部に東京大学の吉見俊哉教授による基調講演「なぜ、デジタルアーカイブなのか? ――知識基盤型社会 2050を予言する」とパネルディスカッション「デジタルアーカイブ立国への道程」を開催し、午後の部にはライトニングトーク、ポスターセッション、研究発表等を行うとのことです。

第1回研究大会の概要(デジタルアーカイブ学会)
http://digitalarchivejapan.org/wp/home/kenkyutaikai/1th/

英国の“Art UK”、英国全土の彫刻分野のパブリックアート作品の電子化公開プロジェクトを開始

2017年6月21日、英国のパブリックアート作品を世界に紹介するために、作品の撮影・デジタル化公開や、クラウドソーシングによる作品記録の充実化活動等を行なっているArt UKが、英国全土の彫刻作品のカタログ化プロジェクトの開始を発表しています。

その多くが撮影・記録化されていない17万点にも及ぶ彫刻分野のパブリックアート作品を、2020年までにArt UKのウェブサイトで公開する3年間のプロジェクトです。

同プロジェクトは、英国放送協会(BBC)、Public Monuments and Sculpture Association、Culture Street、Factum財団、英国王立彫刻家協会、VocalEyesと連携して行われ、スコットランドのグラスゴーにも事務所が開設されます。

資金は、遺産宝くじ基金(Heritage Lottery Fund)、イングランド芸術評議会(ACE)、スコットランド政府や、その他大小の助成団体、70を超える個人・企業からの寄付金によってまかなわれます。

過去1,000年間の作品に焦点をあてて作業が行われ、多くの作品は3Dで撮影されるほか、関連して、学習、トレーニング、ボランティアに関する事業が英国全土で開催され、2018年初めには最初の作品が公開される予定です。

欧州の小規模文化遺産機関向けクラウド型電子図書館プラットフォーム“LoCloud”(記事紹介)

2017年8月にポーランドのヴロツワフで開催される第83回世界図書館情報会議(WLIC)・国際図書館連盟(IFLA)年次大会の発表資料として、ポーランドのPoznan Supercomputer and Networking CenterのWERLA, Marcin氏による、クラウド型(SaaS)電子図書館プラットフォーム“LoCloud”を紹介する“Cloud technologies as a solution for digital collections management in small libraries”と題する記事が公開されています。

クラウド技術の発展により、所蔵資料のデジタル化公開に必要なサーバを安価に利用することが可能となってきた一方で、小規模な文化遺産機関では、ITに詳しい職員を雇用することは困難であり、また、IT関連企業も、文化遺産機関のシステムやEuropeanaとの相互運用性については関心がないことから、小規模館の地域資料が埋もれてしまうという課題認識のもと、小規模館にクラウド技術を提供することで、その潜在力を活用し、コレクションをオンラインやEuropeanaでも公開できるように、ECの資金援助のもと開発されたものです。

CA1900 - 国立国会図書館による博士論文収集の現況と課題 / 渡部 淳

 2013年4月1日に、学位規則の一部を改正する省令(平成25年文部科学省令第5号)が施行され、博士の学位の授与に係る論文(以下「博士論文」という)は、インターネットの利用により公表することとされた(E1418 参照)。

米国デジタル公共図書館、メリーランド州のサービス・ハブからのコンテンツの提供を開始

2017年6月13日、米国デジタル公共図書館(DPLA)が、メリーランド州のサービス・ハブからのコンテンツ(8万3,000点)の提供を開始したと発表しています。

メリーランド州のサービス・ハブ(州単位で複数機関のデータを集約する連携先)は、Digital MarylandとUniversity System of Maryland and Affiliated Institutions(USMAI)が共同で担っています。

ボルチモア・アンド・オハイオ鉄道博物館(B&O Railroad Museum)のコレクション、イーノック・プラット・フリー図書館のエドガー・アラン・ポー
コレクション、モンゴメリー郡歴史協会の農業支援婦人会(Women's Land Army)コレクションなどが含まれています。

Google Arts & Culture、ファッションをテーマとした“We wear culture”を公開

2017年6月8日、Google社が、Google Arts & Cultureにおいて、ファッションをテーマとした“We wear culture”を公開したと発表しています。

ニューヨーク、ロンドン、パリ、東京、サンパウロなど、ファッションの中心地にある180を超す博物館・美術館、学校、アーカイブズなどのデジタル化した収蔵品3万点を閲覧できるものです。

古代のシルクロードから、現代の英国のパンクファッションまでを含む450を超すオンライン展示があるほか、服飾をテーマとしたVR(バーチャルリアリティ)映像もYoutubeで公開されています。

日本からは、パルコのシンクタンクが発行するメディア『ACROSS』、 日本服飾文化振興財団、文化学園大学、国立新美術館、文化服飾学院、加賀友禅会館、京都伝統産業ふれあい館、立命館大学アート・リサーチセンター、京都服飾文化研究財団、島根県立石見美術館、神戸ファッション美術館、京都府立総合資料館(現・京都府立京都学・歴彩館)がパートナーとしてあげられています。

いわて連携復興センター、「3.11 いわてNPOチラシアーカイブ」を公開:岩手県で活動した県内の支援団体発行のチラシ等を収集

2017年5月11日、岩手県北上市に事務所を置く、特定非営利活動法人いわて連携復興センターが「3.11 いわてNPOチラシアーカイブ」を公開したと発表しています。

日本郵便株式会社の「2016年度年賀寄附金配分事業」の助成を得て、東日本大震災において、主に岩手県で活動した県内の支援団体が発行した活動チラシや資料を収集・アーカイブ化したものです。

団体別、年月別、市町村別に検索できるほか、資料を【カテゴリ】【分野】【対象】に三大別したうえで、タグ付けがされているため、分野別での検索も可能です。

公開されているチラシは、各制作団体の許可を得て使用しており、今後も、提供可能な東日本大震災の復興支援活動に関するチラシなどの収集を続けると説明されています。

「3.11 いわてNPOチラシアーカイブ」WEBサイト リリースしました(3.11 いわてNPOチラシアーカイブ,2017/5/11)
http://www.ifc.jp/news/secretariat/entry-2072.html

京都自治体問題研究所、「京都戦後民主運動 歴史資料アーカイブ」を公開

2017年6月2日、京都自治体問題研究所が、「京都戦後民主運動 歴史資料アーカイブ」を公開しています。

京都自治労連、京都府職労連、京都市職労をはじめとした京都の自治体労働組合の機関紙、宣伝物、雑誌等への掲載等を目的に写されたものを中心に、京都総評から提供された写真を含めて収められているとの説明があります。

また、出版物等については、個人から寄贈された貴重な出版物を今後収集、整理しながら逐次掲載するとのことです。

京都戦後民主運動 歴史資料アーカイブ
http://www.kyoto-jichiken.com/archive/
※新着情報欄に「2017/06/02 京都戦後民主運動 歴史資料アーカイブサイトを公開しました。」とあります。

Google、芸術関連の検索品質の向上を発表

2017年5月31日、Google社が、芸術関連の検索を行なった場合に、より関連が深い検索結果を表示させるようにしたと発表しています。

例えば、作家名で検索すると、検索結果画面の右側に表示されるナレッジパネル内に作家の作品のデジタル画像が掲載され、一部の作品はGoogle Arts & Cultureの高精細画像にリンクされています。

また、ストリートビューに対応している博物館・美術館では、作品の横に作品解説へのリンクが表示され、クリックすると博物館が提供した詳細な解説が表示されるほか、Google Arts & Culture内の高精細の画像へのリンクが用意されています。

Searching for art just got better. Where will you start? (Google,2017/5/31)
https://blog.google/products/search/searching-art-just-got-better-where-will-you-start/

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