デジタルアーカイブ

澳門基金会(Macau Foundation)、マカオの歴史・文化に関する資料を集めたオンラインポータル「澳門記憶」を公開

2019年8月6日、マカオの文化、経済、学術等の発展や促進、研究を目的とする澳門基金会(Macau Foundation)が、マカオの歴史・文化に関する資料を集めたオンラインポータル「澳門記憶」を公開しました。

1999年に行われた、ポルトガルから中国へのマカオ返還から20周年を迎えることを記念して公開されたもので、中国語、ポルトガル語のインターフェースを設けています。公開に合わせて、マカオ科学館の地下展示ホールでも2019年9月3日まで関連特別展示が開催されているとあります。

各界見證“澳門記憶”文史網開啟 全民“共建‧分享‧傳承”記憶(澳門基金会, 2019/8/6)
https://www.fmac.org.mo/activity/activityContent_8798

情報・システム研究機構、国立極地研究所が所蔵する写真のデジタルアーカイブを公開

2019年8月19日、情報・システム研究機構は、2019年8月1日に同機構の国立極地研究所が所蔵する写真のデジタルアーカイブを公開したことを発表しました。主に国立極地研究所アーカイブ室が所蔵してきた画像のうち約14,000枚を収録しています。

画像の内訳は、南極の画像約12,000枚、北極の画像約1,500枚、極地研究所の活動に関する写真となっており、第1次南極地域観測隊以来の記録写真や、北極の動植物、過去の研究プロジェクトに関する記録画像等が含まれています。

今回公開されたデジタルアーカイブは、同機構データサイエンス共同利用基盤施設極域環境データサイエンスセンター(PEDSC)がアーカイブし、データベース化したものです。IIIF(トリプルアイエフ)に対応しており、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスによる利用条件の表示も行われています。

国立極地研究所アーカイブ室では、今回の公開分以外にも多数の写真を所蔵しており、PEDSCとの協力によりデータベース化、公開を進めるとしています。

生物多様性遺産図書館(BHL)が公開する雑誌論文の一部がUnpaywallで探索可能に

2019年8月16日、生物多様性に関する文献をデジタル化して提供している「生物多様性遺産図書館」(Biodiversity Heritage Library:BHL)は、収録雑誌論文の一部が、文献のオープンアクセス版を探索・提供するウェブブラウザの拡張機能であるUnpaywallのデータベースに収録され、探索可能になったことを発表しました。2019年8月12日週時点で、4万3,000記事が探索可能となっています。

これまで収録されていなかった理由として、UnpaywallがPDFへのリンクを探索し、記事が実際に利用可能であることを確認する仕組みとなっている一方で、BHLでは収録記事のランディングページがPDFにリンクしていないことを挙げています。BHLは記事単位ではなく雑誌単位でアップロード・公開しており、各記事のランディングページはPDFではなくジャーナル内の記事開始ページにリンクしています。今回、Unpaywall側との交渉により回避策が見いだされ、探索可能となりました。

なお、4万3,000記事はBHLにおいて無料利用できる分の一部に過ぎないとし、より多くをUnpaywallで探索可能とするためには、記事レベルのメタデータの追加や、記事に既存のDOIがあれば記事レベルのメタデータに含めることが次のタスクになると述べています。

佛教大学附属図書館、デジタルコレクションのリニューアルを発表

2019年8月20日、佛教大学附属図書館は、8月19日にデジタルコレクションのリニューアルを実施したことを発表しました。

貴重書の存在や魅力を再発見できるウェブサイトを目指したリニューアルが行われており、主なポイントとして次の内容が挙げられています。

・新たに追加された画像ダウンロード機能を活用し、スマホ壁紙に設定する方法を紹介するコーナー「コレクションを壁紙にする」を設けたこと
・「作品を見る」において、一般的な「作品一覧」表示以外の新たな資料紹介手法として、「タグクラウド」「ランダム」「書体」表示や、作品中の名所を現在の地図上で示す「マッピング」表示を実現したこと
・国内外の美術館や博物館での展示貸出、テレビでの放映などの事例を紹介したコーナー「展示・放映紹介」を設けたこと

デジタルコレクションはIIIF(トリプルアイエフ)に対応しているほか、二次利用条件にRights Statementsの定める 「No Copyright – Contractual Restrictions」表示があるコンテンツ(著作権保護期間が満了しているコンテンツなどに表示)は、所定の要件を満たす場合、特別な手続きなく利用できます。

デジタルコレクションのウェブ公開用オープンソースソフトウェア“Omeka S”のバージョン2がリリース

2019年8月8日、米国ジョージ・メイソン大学のロイ・ローゼンツヴァイク・歴史・ニューメディアセンター(RRCHNM)は、Omeka Sのバージョン2.0.0の公開を発表しました。Omeka Sは、同センターが開発に携わっているデジタルコレクションのウェブ公開用オープンソースソフトウェアOmekaの機関向けバージョンです。

今回のリリースでは、検索性能の向上、コンテンツのタイトルや説明文の表示に関する機能の改善等が行われており、あわせてOmekaチームが開発した全モジュール及びテーマの更新も行ったとあります。なお、バージョン2.0.0公開後もバグ修正等の改善が行われており、2019年8月20日時点の最新版はバージョン2.0.2となっています。

Omeka S v2.0.0 Now Available!(RRCHNM, 2019/8/8)
https://omeka.org/news/2019/08/08/omeka-s-v2-released/

国立教育政策研究所教育図書館の明治期教科書デジタルアーカイブがリニューアル:「近代教科書デジタルアーカイブ」にウェブサイト名称を変更

2019年8月19日、国立教育政策研究所教育図書館は、同館の明治期教科書デジタルアーカイブをリニューアルしたことを発表しました。

このリニューアルにより、ウェブサイト名称が「近代教科書デジタルアーカイブ」に変更され、英語版サイトが公開されています。

また、同日付で国定教科書(尋常小学校・高等小学校)約860冊の本文画像追加も行われています。

国立教育政策研究所教育図書館近代教科書デジタルアーカイブ
https://www.nier.go.jp/library/textbooks/
※お知らせ欄に「2019/08/19:国定の約860冊の本文画像を追加しました。サイト名を「近代教科書デジタルアーカイブ」に変更しました。英語ページを追加しました。」とあります。

東京大学大学院人文社会系研究科・文学部、朝鮮古書および朝鮮語研究書等のコレクション「小倉文庫」をデジタル化して公開

2019年8月19日、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部は、文学部が所蔵する朝鮮古書および朝鮮語研究書等のコレクション「小倉文庫」をデジタル化して公開したことを発表しました。この公開は東京大学デジタルアーカイブズ構築事業の一環として取り組まれたものです。

「小倉文庫」は、1933年から1943年まで東京帝国大学言語学科の教授を務めた小倉進平氏の旧蔵書であり、朝鮮古書および朝鮮語研究書等からなるコレクションです。公開は専用のウェブサイトで行われており、東京大学学術資産等アーカイブズポータルで検索・閲覧することも可能です。

今回公開された画像データ等の中には、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所や韓国・高麗大学との共同事業としてデジタル化を実施したものも含まれ、それぞれ画像データの利用条件が異なっています。

「小倉文庫」は、画像を中心とするデジタル化資料の効果的・効率的な相互運用を行うことができる国際的な枠組みであるIIIFに対応して公開されています。文学博士河合弘民氏が朝鮮史の研究に資するために採集した朝鮮文書類とその典籍類のコレクションで、同じくIIIFに対応して京都大学図書館機構が公開している「河合文庫」との比較が容易であることが案内されています。

【イベント】防災推進国民大会2019セッション「東日本大震災のアーカイブと教訓の活用・発信」(10/19・名古屋)

2019年10月19日、名古屋コンベンションホール(愛知県名古屋市)において、防災推進国民大会2019の1セッションとして「東日本大震災のアーカイブと教訓の活用・発信」が開催されます。

東北大学災害科学国際研究所が主催するセッションであり、東日本大震災のデジタルアーカイブや教訓活用の取組、各地が連携した発信事業の紹介等が行われます。参加には事前参加登録が必要です。

当日の主なプログラムは次のとおりです。

〇発表1 「東日本大震災のデジタル・アーカイブ、岩手津波伝承施設について」
東北大学災害科学国際研究所 柴山 明寛 准教授

〇発表2 「東日本大震災の震災伝承ネットワーク等の取組について」
国土交通省東北地方整備局 武藤 徹 環境調整官

〇発表3 「震災の語り部と教訓の海外発信について」
東北大学災害科学国際研究所 Flavia Fulco 助教

〇発表4 「東北各地の大震災の教訓の活用構想について」
東北大学災害科学国際研究所 佐藤 翔輔 准教授

〇パネルディスカッション
司会・コーディネーター: 東北大学災害科学国際研究所 丸谷 浩明 教授

【イベント】「肖像権ガイドライン円卓会議―デジタルアーカイブの未来をつくる」(9/26・東京)

2019年9月26日、御茶ノ水ワテラスコモンホール(東京都千代田区)において、デジタルアーカイブ学会が主催する公開ラウンドテーブル「肖像権ガイドライン円卓会議―デジタルアーカイブの未来をつくる」が開催されます。

デジタルアーカイブの構築と利用に際し、肖像権に関わる問題への取り組みが大きな課題となっていることを背景として、デジタルアーカイブ学会法制度部会は肖像権処理のための「民間ガイドライン」の検討に取り組んでいます。今回の公開ラウンドテーブルは、そのガイドラインの素案を早期に公開し、各種関係者による多様な観点からの検討を今後進めていくための最初の場として設けられたものとあります。

参加費は無料であり、定員150名(事前申し込み要)とあります。プログラムは次のとおりです。

・開会の挨拶
吉見俊哉氏(デジタルアーカイブ学会会長代行・東京大学教授)

・デジタルアーカイブにおける肖像権の諸問題
瀬尾太一氏(日本写真著作権協会常務理事・授業目的公衆送信補償金等管理協会常務理事)

・肖像権処理ガイドライン(案)の概要
数藤雅彦氏(弁護士)

米・National Hellenic Museum、オンラインポータルで所蔵品の画像を公開:ギリシャ系アメリカ人に関する資料を多く所蔵

ギリシャ系アメリカ人コミュニティ向けの新聞“The National Herald”の2019年7月30日付けの記事において、ギリシャ系アメリカ人に関する資料を多く所蔵する米・イリノイ州シカゴのNational Hellenic Museumが、2019年7月24日に同館のオンラインポータルを公開したことを紹介しています。

新しく公開されたオンラインポータル“NHM Collections & Archives”では所蔵品の画像や情報を収録しています。衣類や19世紀の手織物、ギリシャ系アメリカ人の初期の移民生活を撮影した写真などの画像が公開されており、今後もポータルの拡張を行う予定とあります。

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