公共図書館

E1912 - ぬいぐるみお泊まり会:読書活動の促進と効果の持続性

ぬいぐるみお泊まり会は米国のペンシルバニア州の公共図書館で始まったと言われている。2007年1月の米国の新聞記事でぬいぐるみお泊まり会が紹介されており,「昨年の夏に行われていた公共図書館のプログラムからアイデアを得た」と記載されていることから,2006年頃にはすでに同様のプログラムがあったと思われる。ぬいぐるみお泊まり会では,子どもが図書館にぬいぐるみを預けて帰った後,ぬいぐるみたちが絵本を読んでいたり,他のぬいぐるみたちと一緒に遊んだりしている場面の撮影が行われる。そして,翌日以降,ぬいぐるみを迎えに来た子どもに写真と絵本が手渡され,この絵本はぬいぐるみが読んでいたと伝えられる。このような体験は子どもの読書活動を促進させるのではないかと期待されており,日本各地の図書館でもぬいぐるみお泊まり会が行われるようになった。しかし,ぬいぐるみお泊まり会が子どもたちの読書活動の向上に貢献しているかどうかは検証されておらず,効果は明らかになっていなかった。そこで,筆者らの研究グループでは,ぬいぐるみお泊まり会が子どもの読書活動に与える効果について検証を行った。

E1913 - 「阪急文化アーカイブズ」の公開について

池田文庫・逸翁美術館・小林一三記念館を運営する公益財団法人阪急文化財団は,2017年4月1日,収蔵品の一部を検索できる阪急文化アーカイブズ(以下,アーカイブズ)を公開した。アーカイブズは主に,池田文庫が所蔵する(1)阪急・宝塚ポスター,(2)浮世絵・番付,(3)民俗芸能資料の3カテゴリで構成され,それぞれ約1万5,000点,3万点,3,000点の資料が収録されている。加えて,逸翁美術館所蔵の美術品など,これらに属さない資料を閲覧できる(4)特集欄も設けられている。

E1917 - 超高齢社会と図書館:国立国会図書館の図書館調査研究

国立国会図書館(NDL)では,2002年度から,図書館協力事業の一環として,図書館及び図書館情報学に関する調査研究を実施している。これは,調査研究の成果を広く図書館界で共有することにより,公共図書館・大学図書館等の各種図書館との協力関係の基盤整備や,各種図書館の業務改善に資することを目的としている。

東京都立中央図書館、「都立中央図書館で学ぶ!はじめてのレポート・論文作成ガイド」を公開

2017年5月24日、東京都立中央図書館が、学校支援サービスの一環として、中学生・高校生が初めてレポートや論文作成に取り組む際の参考となるガイドブック「都立中央図書館で学ぶ!はじめてのレポート・論文作成ガイド」を同館ウェブサイトで公開しました。

「テーマを決める」「情報を集めよう!」「まとめる・書く」の3ステップを物語仕立てで構成しており、司書と学校の教員の両方の視点を盛り込むとともに、都立図書館の使い方についても紹介しています。

都立中央図書館で学ぶ! はじめてのレポート・論文作成ガイドを作成しました。(東京都教育委員会,2017/5/24)
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/press/2017/pr170524.html

【イベント】図書館総合展2017 フォーラム in 武蔵野(5/27・武蔵野)

2017年5月27日、東京都武蔵野市の成蹊大学において、「図書館総合展2017 フォーラム in 武蔵野」が開催されます。

フォーラムは3部構成で、以下のようになっています。

・[第1部]「本を通じて世界とつながる」
講師:金原瑞人氏(翻訳家、法政大学教授)
講師:成瀬雅人氏(日本書籍出版協会常任理事、株式会社原書房代表取締役社長)

・[第2部]「図書館業界の最新情報」協賛各社プレゼンテーション

・[第3部]「年間190万人を集める武蔵野プレイスの設計と実践」
講師:前田洋一氏(武蔵野生涯学習振興事業団 理事長)
講師:野末俊比古(青山学院大学教育人間科学部准教授)

協賛企業・団体によるブース展示や成蹊大学図書館の見学会も実施されます。

2017年 5月27日(土)、図書館総合展2017 フォーラム in武蔵野 開催のお知らせ(図書館総合展)
https://www.libraryfair.jp/news/5528

四日市市(三重県)、「新図書館(中心市街地複合拠点施設)」にかかるシンポジウム及び懇談会を開催

三重県の四日市市が、「新図書館(中心市街地複合拠点施設)」にかかるシンポジウム及び懇談会を開催すると発表しています。

2016年度より検討を進め、基本計画を策定予定の、新図書館(中心市街地複合拠点施設)の基本的な考え方について市民に周知し、また、意見を聴取することを目的に実施されるものです。

2017年6月18日に、四日市市総合会館でシンポジウムが開催されるほか(定員100名程度、先着順)、市内四か所においても懇談会が開催されます(定員各会場80名程度)。

施設整備の基本的な考え方が説明されるほか、シンポジウムでは参加者のグループ討議が、懇談会では参加者との意見交換が実施されます。

シンポジウムの参加には事前の申し込みが必要で、対象は、市内に在住・在勤・在学者に限ります。

懇談会の詳細については、準備ができ次第随時更新されるとのことです。

大宅壮一文庫、運営資金募集のためにクラウドファンディングを開始

2017年5月18日、日本初の雑誌図書館である公益財団法人大宅壮一文庫は、運営資金募集のためにクラウドファンディングを開始したことを発表しました。

文庫自体の利用者が減少して、従来通りの運営を続けていくことが難しくなっているとしています。資金は、事務局職員の給与、施設・備品の補修や購入、雑誌記事索引データベースシステムの改修費、維持運営費に充てるとしています。

トピックス(大宅壮一文庫)
http://www.oya-bunko.or.jp/tabid/165/Default.aspx
※「2017.05.18」に「クラウドファンディング開始しました。」とあります。

大宅壮一文庫を存続させたい。日本で最初に誕生した雑誌の図書館(Readyfor)
https://readyfor.jp/projects/oya-bunko

Welsh Librarian of the Year 2017の受賞者は、グラングウィリ図書館のフォスタ氏:健康情報サービスでの活動を評価

2017年5月18日、ウェールズの図書館・情報専門家協会(CILIP)は、2017年のウェールズのライブラリアン・オブ・ザ・イヤー(Welsh Librarian of the Year)に、グラングウィリ図書館のナレッジサービスマネージャー、フォスタ(Wendy Foster)氏を選んだと発表しています。

同賞は、図書館界へのプラスの効果、図書館サービスの改善、専門性への貢献を基準に選ばれるもので、ウェールズ健康情報・図書館相談サービス(All Wales Health Information and Libraries Extension Service:AWHILES)の委員長として、同組織に成功をもたらしたフォスタ氏の管理能力や貢献が評価されました。

米国デジタル公共図書館、電子書籍へのアクセス拡大を目的としたパイロット事業の第2弾を開始へ

2017年5月15日、米国デジタル公共図書館(DPLA)が、電子書籍へのアクセス拡大を目的としたパイロット事業の第2弾を今秋から開始すると発表しました。

DPLAでは、図書館を、地域性と技術の観点から、利用者の電子書籍へのアクセスを最大化する潜在的能力を持つと評価しており、第2弾では、DPLAでは、3から5館の大規模公共図書館やコンソーシアムに対して、様々なデバイスで電子書籍を読むことを可能にするオープンな電子書籍システムOPDSに基づいたキュレーションポータルを提供することを通じ、オープンなものから市販されているものまでを含めた様々な電子書籍に対するアクセスを拡大させることを目指しています。

DPLA Launching Ebook Pilot(DPLA,2017/5/15)
https://dp.la/info/2017/05/15/dpla-launching-ebook-pilot/

米・トピカ・ショーニー郡図書館におけるデジタル包摂社会実現に向けての取組(記事紹介)

2017年5月5日付のLibrary Journal(LJ)誌(オンライン)で、カンザス州のトピカ・ショーニー郡図書館におけるデジタル包摂社会実現に向けての取組が紹介されています。

同館では、市や郡の当局が、地域のブロードバンドアクセス改善事業を行なうためのコンサルタントを雇用するに際し、提案依頼書作成の支援を実施したほか、トピカ住宅公社と連携したデジタルデバイド解消のための取り組みを行なっています。

トピカ住宅公社と連携しての取組みでは、

・住宅公社が住宅地を開発するにあたり、同館がパソコンを設置したコミュニティセンターを建設

・同館で利用しなくなったパソコンを住宅公社に売却し、住宅公社が地元のカレッジと連携して修理し、住宅公社が開発した住宅地の住民に安価に提供

・修理したパソコンを購入した住民への、図書館職員による基礎的なトレーニングプログラムの実施

・米国図書館協会が、低所得世帯のデジタルデバイト解消を目的とした、ケーブルテレビ(CATV)局のコックス・コミュニケーションズ社との連携事業への参加

等が行われていると紹介されています。

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