韓国

韓国、2016年「全国図書館運営評価」における優秀図書館45館を発表

2016年10月24日、韓国の文化体育観光部と、大統領所属図書館情報政策委員会は、今年の「全国図書館運営評価」において優秀図書館に選ばれた45館を発表しています。

「全国図書館運営評価」は、図書館サービスの改善を目的に、2008年から、公共・学校・専門・兵営・刑務所の図書館を対象に行われているもので、2016年は、2,742館が参加しました。

最優秀賞にあたる大統領表彰には、ソウル特別市の西大門区立李珍阿記念図書館と大邱広域市の慶東小学校が選ばれています。

李珍阿記念図書館は、地域住民が参加する収書方針を策定し、住民のニーズを反映した自己選択型の人文読書プログラムを開発することを通じ、地域の文化交流空間としての図書館の機能を拡大させたことが、慶東小学校は、児童の将来の夢に対応した進路読書や、保護者と共同での図書館運営により児童の読書能力を向上させたことが評価されています。

優秀図書館に選ばれた45館は、10月26日から大邱広域市で開催される、全国図書館大会の開会式で表彰されます。

2016년 전국 도서관 운영 최우수 도서관은 서울 이진아기념도서관과 대구 경동초등학교(韓国・文化体育観光部,2016/10/24)

韓国・文化体育観光部、電子書籍のメタデータ標準を開発

2016年9月23日、韓国・文化体育観光部は、電子書籍の流通基盤構築のため、韓国出版文化産業振興院、国立中央図書館(NLK)、出版界、電子書籍ベンダーと連携し、韓国版の電子書籍のメタデータ標準を開発したことを発表しています。

昨年締結された文化体育観光部と出版界・電子書籍ベンダーとの業務協約の成果で、書籍流通における商品情報としてのメタデータであるONIXに基づき構築されています。

文化体育観光部と韓国出版文化産業振興院では、このメタデータ標準を基盤に、電子書籍の流通協業システム等を開発し、NLKの書誌情報流通支援システムと連携させ、この電子書籍のメタデータ標準を電子書籍ベンダーに提供する予定です。

次年度はDRM(技術的制限手段)を導入して電子書籍ファイルの統合管理が可能なシステムを構築し、そのことを通じて、異なるベンダーによるものでも一つのビュアーで閲覧できるようにする計画とのことです。

문체부, 개방형 전자책 유통협업시스템 구축 추진- 민관이 협력하여 전자책 표준 메타데이터 도출 완료 -(韓国・文化体育観光部,2016/9/23)
http://www.mcst.go.kr/web/s_notice/press/pressView.jsp?pSeq=15568

参考:

CA1881 - 動向レビュー:韓国の国立障害者図書館と図書館での障害者サービスの現状 / 孫 誌衒

韓国では、10年前の2006年に図書館法(도서관법)が改正され(法律第8069号)、障害者に対する情報へのアクセスの保障が図書館の責務として法的に明示された。その後、2012年には、障害者サービスを推進する国立障害者図書館が設置され、種々の新たなサービスが提供されるに至っている。...

韓国国立中央図書館、組織改編を実施:古文献課や資料保存研究センターの設置など

2016年9月29日、韓国国立中央図書館(NLK)は、同日付で組織改編を実施したことを発表しています。

新設された古文献課では、NLKが所蔵する約28万冊の古文献の管理のほか、国内に所在する古書(約321万冊)や古文書(107万点)、海外に流出した古文献(約10万点)など国内外の約440万点の古書・古文献の管理、保存、利用に関する支援と調整を担当します。

図書館研究所を改変して設置された資料保存研究センターでは、韓国国内で問題となっている近代資料の脱酸性化処理や、デジタルデータの長期保存問題についての国家レベルでの対策を担当します。

その他、オンラインで流通している資料の増加に対応するため、逐次刊行物課を廃止し、既存の書籍・逐次刊行物・オンライン資料といった「媒体」を基準とした組織をやめ、オンライン・オフライン資料に関わらず、図書館資料の収集-整理-サービス-保存といった「機能」を基準とした組織に改めています。

국립중앙도서관, ‘고문헌과 신설’조직 개편 (NLK,2016/9/29)
http://www.nl.go.kr/nl/commu/libnews/article_view.jsp?board_no=8766&notice_type_code=3&cate_no=0

参考:

韓国国立中央図書館、マラケシュ条約発効に合わせ“Accessible Books Consortium”に参加

2016年9月30日のマラケシュ条約発効に合わせ、韓国国立中央図書館(NLK)は、世界知的所有権機構(WIPO)が運営する、プリントディスアビリティのある人たちがアクセス可能な資料の共有の促進を目指すコンソーシアム“Accessible Books Consortium”(ABC)に参加することを発表しています。

NLKはWIPOと、同コンソーシアムの“ABC Book Service”のために、障害者用資料の目録や原文のデジタルファイルを提供する方法について協議しており、2017年の初めには、韓国語のインターフェイスを提供する予定となっています。

ABCへの参加により、韓国国内の視覚障害者は、16か国19機関が作成した55言語31万5千点の資料を自宅で利用できるほか、ABCに参加している国に住む韓国人の視覚障害者も、韓国の国立障害者図書館が製作した資料2万2千点を利用できるようになります。

내 집 안방에서 해리포터(영어) 녹음자료 즐기고, 시각장애인 해외 교포는 한국어 대체자료 보고(NLK,2016/9/29)
http://www.nl.go.kr/nl/commu/libnews/article_view.jsp?board_no=8767&notice_type_code=3&cate_no=0

参考:

公共図書館と認知症中央センターが連携して行なう「認知症克服先導図書館」事業(韓国)

2016年9月26日付の韓国の複数のメディアが、住民への認知症に関する情報提供や利便性の向上を目的に、認知症中央センターが公共図書館と連携して取り組んでいる「認知症克服先導図書館」事業を紹介しています。

同事業は、最新の認知症関連図書や冊子からなる「認知症図書コーナー」を公共図書館内に設置、運営するもので、現在、全国の17の公共図書館で実施されています(ソウル特別市:5館、仁川広域市:5館、光州広域市:1館、京畿道:3館、全羅南道:2館、慶尚南道:1館)。

中央認知症センターは、参加館に、同センターが作成した認知症関連図書や専門家の推薦図書のリストを配布するほか、図書館によっては、地域の認知症センターと連携して認知症に関する講義を行っているところもあるとのことです。

‘치매극복 선도도서관’으로 치매정보 허브가 된 공공도서관(doctorW,2016/9/26)
http://www.doctorw.co.kr/news/articleView.html?idxno=57023

치매정보 허브가 된 ‘치매극복 선도도서관’ 전국 17개 운영 중...(女性総合ニュース,2016/9/26)
http://womannews.net/detail.php?number=91624&thread=22r05r03

国内33の図書館で世界の古典作品を読む読書会プログラムを実施中(韓国)

韓国国内の33の図書館で、2016年9月中旬から11月まで、世界の古典作品を読んで議論する読書会プログラム「古典人文学堂」が開催されています。

文化体育観光部と韓国図書館協会が試験的に行なうもので、1人では理解しがたい世界の古典作品を分量を定めて予め読んでおき、元大学教師や非常勤講師、研究家、著述家等からなる講師による解説を受けた後、参加者同士で議論する読書会プログラムで、最終的には作品を読破します。

多く採択された東洋の古典作品は「論語」で、それ以外にも「史記」「道徳経」「三国遺事」が、西洋の古典作品では「ニコマコス倫理学」「君主論」「夢判断」が選ばれています。また、文学作品では、トルストイやシェークスピアの作品が多く採択されており、その他、漢詩や「洪吉童伝」「濁流」も選ばれています。

토론형 집단독서프로그램 ‘고전인문학당’ 운영(韓国・文化体育観光部,2016/9/8)
http://www.mcst.go.kr/web/s_notice/press/pressView.jsp?pSeq=15539&pMenuCD=0302000000&pCurrentPage=1&pTypeDept=&pSearchType=02&pSearchWord=%EB%8F%84%EC%84%9C%EA%B4%80

参考:

韓国国立中央図書館、韓国言論振興財団と覚書を締結:旧韓末から朝鮮戦争までの新聞を一覧できるデータベースの構築へ

韓国国立中央図書館(NLK)が、2016年9月22日に、韓国言論振興財団と覚書を締結すると発表しています。

現在、NLKが、朝鮮戦争より前に発行された新聞50タイトルを同館ウェブサイトを通じて、韓国言論振興財団は、1945年までに発行された新聞15タイトルを“BIGKinds”を通じて公開していますが、この覚書は、両機関のデータベースの共同利用及び統合サービスのための相互協力協定を結ぶものです。

NLKは、韓国言論振興財団からデジタル化された新聞のデータの提供を受け、現在構築中の新聞データベースに搭載し、旧韓末から朝鮮戦争までに発行された新聞を一覧できるデータベースを構築する計画です。

구한말 역사 확인할 고신문 한눈에 본다(NLK,2016/9/20)
http://www.nl.go.kr/nl/commu/libnews/article_view.jsp?board_no=8742&notice_type_code=3&cate_no=4

BIGKinds
http://www.bigkinds.or.kr/search/totalSearchMain.do

参考:
韓国国立中央図書館、古新聞データベース事業で構築した記事・索引語をLinked Open Dataとして公開へ
Posted 2016年5月2日

読書文化振興に寄与した功労者を表彰する「第22回読書文化賞」の授賞者が発表される(韓国)

韓国江原道の江陵市で開催された第22回大韓民国読書大典(2016年9月9日から9月11日)の開始に先立ち、2016年9月9日、読書文化賞の表彰式が行われました。

大統領賞には、高齢者等を募って、地域の児童センターや小さな図書館、支援学校、障害者施設で読書活動を実施し、「文化疎外階層」の読書振興に寄与した江陵市の「文化の家」と、仁済大学校上渓白病院において人を生かすことが人文学であるという信念のもとに人文学プログラムを運営するほか、ソウル特別市芦原区においてヒューマンライブラリーを行なっているチェ・スジョン(최수전)医学部教授が選ばれています。

また、国務総理賞には、様々な書籍に関する情報とそれへの批判的な視点を提供することで国民の読書を促した、韓国放送(KBS)の番組「TV 책(本)」の製作チームと、軍隊内での読書文化と読書環境形成のために尽力した国防部のチェ・ジェギュン(최재균)事務官が選ばれています。

文化体育観光部長官賞には、夭折した娘の母校(高校)に文庫を設置し毎年図書購入費を寄付している農家や、小学校の読書イベント・プログラムをボランティアで行っている母の会、地域の読書基盤の形成と改善に寄与した高陽市図書館センターなど25の人物や団体が選ばれています。

제22회 독서문화상 시상(韓国・文化体育観光部,2016/9/8)

眠っている硬貨を集めて本を買おう:国立子ども青少年図書館、全国の公共図書館、教保文庫、韓国書店組合連合会、韓国銀行による共同事業(韓国)

2016年9月9日から、韓国において、貯金箱1箱で児童書1冊を10%割引で購入できる「本の貯金箱」事業が始まっています。

国立子ども青少年図書館、大型書店・教保文庫、韓国銀行、韓国書店組合連合会、全国の公共図書館による共同事業で、自宅等で眠っている100ウォン硬貨を紙製の貯金箱一杯に集めると、教保文庫及び韓国書店組合連合会加盟の全国約1,000の書店で、児童書1冊をその価格の10%割引で購入することができるものです。

集まった硬貨は、教保文庫が、1箱あたり100ウォンを加算して、運営資金が厳しい「小さな図書館」等に書籍を寄贈することになっています。

同事業は、硬貨の製造コスト削減が課題となっている韓国銀行と、読書人口拡大に取組む教保文庫が、文化体育観光部と共同で行なっているもので、「本の貯金箱」30万個は、全国の公共図書館や教保文庫等で配布されます。

公共図書館では地域の書店情報も併せて提供されます。

숨은 동전 찾아, 책 친구 만나러 가자!- 한 권의 책으로 바뀌는 책 저금통 -(韓国・国立子ども青少年図書館,2016/9/8)
http://www.nlcy.go.kr/commu/press_view.jsp?board_seq=7861

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