韓国

韓国国会図書館、ブロックチェーン技術を基盤とした「国家学術情報ニューラルネットワーク構築プロジェクト」を提案

韓国国会図書館が、2018年5月24日に全羅南道木浦市で開催された韓国学術情報協議会第16回定期総会及びカンファレンスにおいて、ブロックチェーン技術を基盤とした「国家学術情報ニューラルネットワーク構築プロジェクト」を提案したと発表しています。

第4次産業革命はデータと人工知能(AI)技術を結びつけたものという側面で見た時に、図書館資料は第4次産業革命の源としての「信頼できるデータ」そのものであるとし、政府の支援を受けて学術情報を中心に図書館が協力してデータを構築・共有・活用する新しい生態系が必要だとして、同協議会の会長を務める館長が基調講演において提案したものです。

韓国図書館協会(KLA)、市民に図書館の社会的価値や役割を知ってもらうための推薦図書12冊を発表

韓国図書館協会(KLA)が、市民に図書館の社会的価値や役割を知ってもらうためのキャンペーンとして推薦図書12冊を発表しています。

2018年3月12日から3月19日にかけて「図書館の価値と理念を扱った本」「図書館利用者との対話等に役立つ本」をテーマに検討し決定したもので、「図書館史」(1・2月)、「図書館の偉人」(3・4月)、「図書館司書」(5・6月)、「世界の図書館探訪」(7・8月)、「国内図書館探訪」(9・10月)、「公共性と知的自由」(11・12月)の6テーマごとに各2冊、計12冊選定されており、各月に1冊づつ推薦図書が割り当てられています。

韓国の図書以外に、マシュー・バトルズ『図書館の興亡』(Library : an unquiet history)(2月:図書館史)、有川浩『図書館戦争』(12月:公共性と知的自由)も選ばれています。

韓国・国立世宗図書館、専門家が厳選した多様な分野の図書の要点を動画で紹介する「1日1冊、B(Book)タミン」を開始

2018年5月1日、韓国の国立世宗図書館が、本を紹介する動画「1日1冊、B(Book)タミン」(하루 한 권, B(Book)타민)プログラムの開始を発表しました。

同プログラムは3年以内に発行された人文・文化・芸術・歴史といった多様な分野の図書を専門家が厳選し、その要点を5分程度の動画として毎日1話づつ提供するものです。

아침마다, ‘하루 한 권, B(Book)타민’ 하세요!(국립세종도서관,2018/5/1)
http://sejong.nl.go.kr/brd/NttView.do?bbsSe=BBST002&menuId=O122&upperMenuId=O100&selectedIdx=66126

韓国・水原女子大学校学術情報館(図書館)、人工知能を用いてインスタントメッセンジャーにより365日24時間利用者からの質問に回答するチャットボットの試行サービスを開始

2018年4月24日、韓国・水原女子大学校の仁済学術情報館(図書館)が、 民間業者と連携して開発した「チャットボットエルフ(e-Library Friend)」の試行サービスを開始したと発表しています。

人工知能を用いて、インスタントメッセンジャーにより、司書が不在の時間においても、365日24時間、利用者からの質問に回答するサービスで、具体例として、学生証(図書館への入館に必要)がない学生が「学生証がないのですがどうしたらよいですか?」と入力すると30秒以内に臨時のモバイル学生証が送信されるなどの機能があることが紹介されています。

韓国においてSNSのカカオトークを用いた単純な質問・回答サービスを実施している大学図書館は存在するものの、今回開発した「チャットボットエルフ」のような双方向的なサービスは初めてと説明しています。

韓国国会図書館、韓国統計庁・国会立法調査処と連携し、館内に「研究データセンター」を設置

2018年4月25日、韓国国会図書館が、韓国の国家統計の原資料にあたるマイクロデータを活用・分析するための「研究データセンター」(RDC)の設置を発表しています。

国会立法調査処及び韓国統計庁と連携して開設したもので、4月26日に開設式が行われました。同センターでは、情報の機密度にあわせて「一般公開」「要承認」「特別目的用」の3つに分類されているマイクロデータのうち、有用性が最も高いものを利用することができます。

RDCは、同館以外にも、韓国統計庁本館、韓国統計振興院、韓国開発研究院(KDI)、西江大、Startup Campus、ソウル大にも設置されています。

韓国国会図書館と韓国統計庁の連携では、データを活用した情報サービス開発のための協力プロジェクトの実施が検討されており、韓国国会図書館の国会電子図書館や国家学術情報クラウドシステムと韓国統計庁の統計データシステムを連携させ、データと知識の統合検索が容易となるシステムの構築が構想されています。

第6期大統領所属図書館情報政策委員会が発足(韓国)

2018年4月9日、韓国で、第6期大統領所属図書館情報政策委員会が発足しました。

同委員会は、同国の図書館政策の策定・審議・調整等を担っており、文化体育観光部長官ほか11省庁の長官に加え、研究者及び文化・人文・出版・広報といった関連団体や実務者から選ばれた19人の計30人の委員で構成され、任期は2年です。

文在寅大統領は、委員長として、韓国図書館協会(KLA)会長や国際図書館連盟(IFLA)ソウル大会の組織委員長を務めた弁護士の辛基南氏を任命しました。

辛委員長は、今年発表予定の「第3次図書館発展総合計画(2019-2023)」の充実化と、長期間遅滞している図書館界の望む事業すべてに決着をつけることを述べています。

제6기 대통령소속 도서관정보정책위원회 출범(문화체육관광부,2018/4/9)
http://www.mcst.go.kr/web/s_notice/press/pressView.jsp?pSeq=16644

韓国図書館協会(KLA)、光化門広場で開催の「世界図書・著作権の日」イベントにあわせ、「大活字本を贈るキャンペーン」を実施

韓国図書館協会(KLA)が、2018年4月22日と23日の両日、「大活字本を贈るキャンペーン」を実施します。

ソウルの光化門広場で、同日に開催される「世界図書・著作権の日」イベントにあわせて実施されるもので、50歳代から60歳代に人気がある作品の大活字本から1冊を選び、同作品をプレゼントしたい家族・知人に手紙を書いて、手紙と大活字本をセットにして無料で送るものです。

소중한 사람에게 큰글자책을 선물하세요(KLA,2018/4/18)
http://www.kla.kr/jsp/info/association_data.do?procType=view&f_board_seq=55066

参考:
E1168 - 世界図書・著作権の日に各国でイベントが開催される
カレントアウェアネス-E No.192 2011.04.28
http://current.ndl.go.jp/e1168

ライブレッドデー:生徒に朝食を提供する韓国の中学校図書館の取組(記事紹介)

2018年4月18日付けの韓国・聯合ニュース(연합뉴스)が、図書館で生徒に朝食を提供する韓国・世宗特別自治市の中学校の取組「ライブレッドデー」を取上げています。

「ライブレッド」は、図書館(Library)とパン(bread)の造語で、毎週水曜日に、朝食を抜いて登校した生徒に、図書館で、パン・サンドイッチ・シリアル・牛乳・ジュースなどの軽食を提供することで、空腹による情緒不安を解消するとともに、図書館に距離感を感じている生徒に図書館を身近に感じてもらい、読書振興に繋げることが目的であると紹介されています。

'도서관에서 아침 먹고 책 읽고' 세종 두루중 '라이브레드' 운영(聯合ニュース,2018/4/18)
http://www.yonhapnews.co.kr/bulletin/2018/04/18/0200000000AKR20180418064800063.HTML

韓国国立中央図書館(NLK)、公共図書館660館の3年間の貸出しデータを用いて分析した科学系の書籍の貸出しに関する分析結果を発表

2018年4月10日、韓国国立中央図書館(NLK)が、4月の「科学の月」にあわせて、公共図書館660館の3年間(2015年1月から2018年2月まで)の貸出しデータ2億件をもとに分析した、科学系の書籍に関する分析結果の概要を発表しました。

・最も貸出された図書は、リチャード・ドーキンス『利己的な遺伝子』

・分野別では、数学(23%)、教養(20%)、生命科学(14%)の順で貸出しが多い。

・SF小説の貸出しでは英米の作家の作品が全体の66.6%を占める。韓国の作家の作品は20%。
※日本人作家では、田中芳樹『銀河英雄伝説』、東野圭吾『虹を操る少年』が貸出しの多い作品として紹介されています。

韓国国立中央図書館(NLK)、韓国教育学術情報院(KERIS)と覚書を締結:障害者向け図書館資料無料郵送貸出サービスの改善及びISNIコンソーシアムへの参加

韓国国立中央図書館(NLK)が、韓国教育学術情報院(KERIS)との業務協約に関する覚書の締結を発表しています。

締結日は2018年4月6日で、既存の業務協約を補完・改善する事を目的としており、障害者のための図書館資料無料郵送貸出サービス(책나래)の改善、及び、KERISのISNIコンソーシアムへの参加が主な内容です。

障害者のための図書館資料無料郵送貸出サービスでは、これまで、大学図書館の所蔵資料は公共図書館経由で借りることができましたが、今後は、大学図書館から直接自宅に資料が郵送されます。

また、NLKが運営するISNIコンソーシアムへのKERISの参加は、KERISが管理している学術資料の著作者にISNIを付与することで、韓国の学術資料へのウェブ上でのアクセスを向上させることが目的です。

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