英国

英国グレーター・マンチェスターにおける公共図書館を通じたイノベーション・起業支援の取組“Big Ideas Generators”(記事紹介)

2018年6月13日付けの英国Libraries Taskforceのブログで、デジタル・文化・メディア・スポーツ省(DCMS)の“Libraries Opportunities for Everyone Innovation Fund”からの助成を受けて、グレーター・マンチェスターの10の市・区の図書館で1年間にわたって実施された取組“Big Ideas Generators”の最終報告がなされています。

同取組は公共図書館を通じたイノベーション・起業支援の取組で、個人やビジネス上の構想を練ったりイノベーションを起こすために図書館が役立つことを説明するセッション(150回)、ビジネスのためのSNS活用や無料のオンラインビジネスツール等についてのワークショップ(150回)、3Dプリンター・販売促進方法・クラウドファンディング・話術といったテーマでのイベント(115回)が開催されました。

Open Biology誌がPublonsと連携し著者フィードバック機能の提供を開始

2018年6月11日、英国王立協会は同協会の刊行するオープンアクセス(OA)誌Open Biologyにおいて、査読登録サービスPublonsと連携し、論文の著者が査読者を評価する著者フィードバック機能を提供すると発表しました。

Open Biology誌はいわゆるオープン・ピア・レビューを採用する、査読レポート等のやり取りの内容を論文とあわせて公開する雑誌です。査読者は査読レポートを匿名とすることも、記名公開することも選択できます。新たに導入された著者フィードバック機能では、Publonsのアカウントを持っている査読者について、著者が9段階で査読の内容を評価することができます。7点以上の評価を得た査読者については、Publonsのプロフィール上で“Excellent”評価バッヂが表示されるようになるとのことです。

英国、2018年7月1日から公共貸与権の対象を電子書籍・オーディオブックに拡大

2018年6月7日、英国のデジタル・文化・メディア・スポーツ省が、公共貸与権(公貸権)の対象を、7月1日から、公共図書館で貸出しされる電子書籍及びオーディオブックに拡大すると発表しました。

Government extends Public Lending Right scheme to ebook authors (GOV.UK,2018/6/7)
https://www.gov.uk/government/news/government-extends-public-lending-right-scheme-to-ebook-authors

関連:
英国政府、2018年から電子書籍も正式に公共貸与権の対象に、昨年11月のEU司法裁判所の判決が後押し(hon.jp DayWatch,2017/2/24)
https://hon.jp/news/1.0/0/10903

英国国立公文書館(TNA)・サリー大学・Open Data Institute(ODI)による、ブロックチェーン技術を用いたデジタル記録の内容保証のためのプロジェクトARCHANGEL(記事紹介)

2018年6月5日付けの英国国立公文書館(TNA)のブログが、英国国立公文書館(TNA)・サリー大学・Open Data Institute(ODI)によるプロジェクトARCHANGELを紹介しています。

公文書館がデジタル記録の信頼のおける管理者としてあり続けるために、公文書館に移管された時点の記録との同一性や、修正された場合もそれが合法的なもので内容に影響を与えていないことを保証するための課題を解決することを目的としたプロジェクトです。

同プロジェクトでは、同問題を解決するため、公文書館が、許可型ブロックチェーン(Permissioned blockchain)に文書のハッシュ値を記録することを可能とする事を目的とした、ブロックチェーン技術を用いたプロトタイプを作成しています。

査読登録サービスPublonsが英国工学技術学会(IET)との連携を発表

査読登録サービスPublonsが2018年5月23日付けで英国の工学技術学会(IET)と連携したことを発表しました。

IETが出版する30の雑誌でPublonsが導入され、査読者らはIETの雑誌で自身が行った査読についてPublonsに登録できるようになります。

IET partners with Publons to show credibility of its peer reviewers(Publons、2018/5/23付け)
https://publons.com/blog/publons-partners-with-iet/

参考:
査読登録サービスPublonsがTaylor & Francis社とのパートナーシップ締結を発表
Posted 2018年3月28日
http://current.ndl.go.jp/node/35749

英国図書館情報専門家協会(CILIP)情報リテラシーグループ(ILG)、「情報リテラシーの定義」を改訂

英国図書館情報専門家協会(CILIP)の情報リテラシーグループ(Information Literacy Group:ILG)が、2018年4月6日、情報リテラシーの定義をまとめた“CILIP Definition of Information Literacy 2018”を公開していました。

2004年に公表した定義の改訂版で、この間の情報リテラシーの理論と実践の進展の反映させるために、2年間の検討を経て改訂されたものです。

英国国立・大学図書館協会(SCONUL)、ウェルカム・トラストによるオープンアクセス(OA)ポリシーの全体的な見直しに対する回答を発表

2018年5月29日、英国国立・大学図書館協会(SCONUL)が、ウェルカム・トラストによるオープンアクセス(OA)ポリシーの全体的な見直しに対する回答を発表しました。

ハイブリッドジャーナルでの出版への助成は制約が大きいこと、論文処理費用(APCs)に上限を設けるべきことを主張しています。

SCONUL Wellcome consultation response (SCONUL,2018/5/29)
https://www.sconul.ac.uk/news/sconul-wellcome-consultation-response

英国の公共図書館でビザの申請が可能に

2018年5月17日、英国の移民担当大臣が、就労・学生ビザの申請や移民・市民権等の申請業務について、Sopra Steria社と契約を締結すると発表しました。

同社の電子生体認証ビザ支援サービスを用いることで、56地域の公共図書館を含む英国内の60か所から、ビザ申請のために必要な写真・指紋・署名などの生体認証情報を登録し、登録された情報がビザ・移民局に転送されることで、パスポートなどを提出することなく申請をすることができるようになります。

英国図書館長協会(SCL)の説明によると、同サービスの導入館は、SCLがイングランド・スコットランド・ウェールズの56地域の図書館を採用したものです。

契約は2018年10月に行われる予定です。

Springer Natureが英国のOAに関するケーススタディを公表 過去5年でゴールドOA論文は174%増加 ハイブリッドOAに限定すれば463%増

2018年5月17日、Springer Natureは英国における、同社の雑誌を通じたゴールドオープンアクセス(OA)の状況をまとめたケーススタディを公表しました。

このケーススタディによれば、Springer NatureのOA雑誌等で刊行された論文のうち、責任著者の所在が英国であるものが過去5年間で約28,000本に及んでいます。2013年に比べて2017年のゴールドOA論文数は174%増加しており、内訳として、雑誌自体がOAである雑誌でのOA論文数は89%、一部の論文のみOAとなるハイブリッドOAによるOA論文数は463%の増加であった、とのことです。その結果、2017年には英国の責任著者による、Springer Nature刊行誌掲載論文の77%がゴールドOAとなっていたとされています。また、数学では2013年に8%に過ぎなかったOA論文の割合が2017年には75%に、人文学では10%から80%に、社会科学では11%から60%にと、従来ゴールドOAが進んでいなかった分野でのゴールドOAの普及が著しかったことも紹介されています。

【イベント】「国際アーカイブズの日」記念講演会(6/7・東京)

2018年6月7日、国立公文書館が、東京都文京区のベルサール飯田橋ファーストにおいて、「国際アーカイブズの日」記念講演会を開催します。

参加には事前の申し込みが必要で、定員は40人です(先着順)。

内容は以下の通りです。

・講演1:奈良岡聰智氏(京都大学大学院法学研究科教授)
「イギリスと我が国のアーカイブズ-利用者の視点から」

・講演2:竹内誠氏(徳川林政史研究所所長・東京都江戸東京博物館名誉館長)
「体験的な史料調査・保存・公開の歩み」

「国際アーカイブズの日」記念講演会のご案内(国立公文書館)
http://www.archives.go.jp/news/20180516.html

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