英国

アンドリュー・W・メロン財団と英国の電子情報保存連合(DPC)、電子メールのアーカイブへの技術的アプローチに関するタスクフォースを結成

2016年11月1日、アンドリュー・W・メロン財団と英国の電子情報保存連合(DPC)が、電子メールのアーカイブへの技術的アプローチに関するタスクフォース(Task Force on Technical Approaches for Email Archives)の結成を発表しました。

個人的にやり取りされた書簡は、人文・社会科学の歴史家や研究者等にとって重要な情報源ですが、現在ではほとんど電子資料、とくに電子メールの形態でやり取りされています。

しかし電子メールについては、作成・送受信・閲覧・保管などの技術的要素が複雑に絡み合っていて保存に課題があり、他の電子資料の保存・提供に比べるとその取組が遅れていました。また、プライバシーや法的な課題、メッセージ本体と添付ファイルの保存などの問題もあります。

このタスクフォースは、電子メールの保存に関する現在のフレームワークやツール等を評価することを責務としており、

・技術的なフレームワークを明確にすること
・既存のツールがこのフレームワークにどのように適合するのか提案すること
・他に取り上げるべき観点がないか検討すること

などに関するアジェンダを策定することとしています。

英国図書館、2015/16年度の年報を公開

英国図書館(BL)が、2015/16年度の年報を公開しています。

年報では、同館が行っている全ての業務を6つの目的(コレクション管理、研究支援、ビジネス支援、文化への関与、学習の振興、国際連携)で定義し、そして、それは、同館が受け取った資金を、有形の公共的価値として提供するために役立つ不朽の方法であることを説明しています。

British Library Annual Report and Accounts 2015/16
http://www.bl.uk/aboutus/annrep/2015to2016/annual-report2015-16.pdf

米国議会図書館、英国王ジョージ3世の文書類のデジタル化に関し、英・ロイヤル・コレクション・トラスト及びキングス・カレッジ・ロンドンと覚書を締結

2016年10月24日、米国議会図書館(LC)は、英国のロイヤル・コレクション・トラスト(Royal Collection Trust)及びキングス・カレッジ・ロンドンと米国独立時の英国王ジョージ3世の文書類のデジタル化を支援するための資源を共有することに関して覚書を締結したと発表しています。

LCが、王室図書館(Royal Library)、王室文書館(Royal Archives)、キングス・カレッジ・ロンドンによる、ジョージ3世の文書を含む王室文書館の所蔵資料35万点をデジタル化してオンラインで公開することを目的とした5年間のプロジェクト“Georgian Papers Programme”に参加するものです。

LCでは、それら資料の様々な機関での相互協力的な利用を可能にするための会議の開催や、展覧会の実施(2020年もしくは2021年)が計画されています。

Library of Congress, Britain’s Royal Library, King’s College to Collaborate on Papers of King George Ⅲ(LC,2016/10/24)
http://www.loc.gov/today/pr/2016/16-188.html

Georgian Papers Programme

米・コピーライト・クリアランス・センター、生命科学・薬学分野のセマンティック・ソリューションを手掛ける英SciBiteと提携

2016年10月14日、米国の著作権集中管理団体であるコピーライト・クリアランス・センター(CCC)が、生命科学・薬学分野向けにセマンティック・ソリューションを手掛ける英企業、SciBiteと提携を結んだことを発表しました。

SiBiteは非構造化テキストから科学用語を抽出し、機械可読形式のデータに変換するソフトウェア等を開発・運用しています。今回の提携により、CCCの電子ドキュメントデリバリーサービス“RightFind”のワークフローにSciBiteの技術を取り込んでいくとしています。

Copyright Clearance Center Partners with SciBite(Copyright Clearance Center、2016/10/14付け)
https://www.copyright.com/copyright-clearance-center-partners-scibite/

参考:
米国コピーライト・クリアランス・センター(CCC)、データに基づいてコンテンツへの出資を最適化するサービス“RightFind Content Decision Support”を開始
Posted 2016年8月12日
http://current.ndl.go.jp/node/32304

リポジトリ収録論文のうち、ORCIDと紐付けられるものは16%強(記事紹介)

2016年10月21日付けの英COREのブログ記事で、リポジトリ収録論文のDOIとORCIDのデータを対照した調査の結果が紹介されています。

COREは英国を中心に、オープンアクセス(OA)リポジトリ・OA雑誌掲載論文のデータを収集し、APIで提供する等しているアグリゲーションサービスです。今回の記事ではCOREで収集している論文データ中、DOIの付与されている約550万本について、ORCIDのAPIを用いてデータを対照した結果が報告されています。分析の結果、196,713人の異なる著者による論文927,645本が、ORCIDとCOREの双方にDOIが収録されており、CORE収録論文を分母とすると、16%強がORCIDと紐付けられる状況にあるとのことでした。

この調査に用いられたデータはGitHubで公開されています。

Analysing ORCID coverage across repositories through CORE(CORE blog、2016/10/21付け)
https://blog.core.ac.uk/2016/10/21/analysing-orcid-coverage-across-repositories-through-core/

oacore/orcid-experiments(データセット、GitHub)

【イベント】国立国会図書館第27回保存フォーラム(12/7・東京)

2016年12月7日、国立国会図書館(NDL)は、第27回保存フォーラムを開催します。

第27回保存フォーラムでは、「デジタル時代の資料保存-英国ボドリアン図書館と一橋大学社会科学古典資料センターの事例から-」をテーマに、英国のコンサバターによる講演と国内機関の事例から、デジタル化と資料保存について考えます。

オックスフォード大学ボドリアン図書館コンサベーション&コレクションケア部門長・ヴァージニア・リィヤドブイサン氏による講演「デジタル時代の資料保存」(仮題)の後、一橋大学社会科学古典資料センター・NDLからの事例報告を行ないます。

定員は80名(先着順)です。

第27回保存フォーラム(NDL、2016/10/18)
http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/preservation/coop/forum27.html
http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/preservation/pdf/forum27.pdf

参考:
E1761 - 第26回保存フォーラム「保存と展示の両立を考える」<報告>
カレントアウェアネス-E No.297 2016.02.04
http://current.ndl.go.jp/e1761

英国図書館とフランス国立図書館、中世の手稿類800点を協同でデジタル化し公開へ

2016年10月12日、英国図書館(BL)とフランス国立図書館(BnF)は、中世の彩飾のある手稿類800点を協同でデジタル化し、オンラインで公開すると発表しています。

BnFが、デジタル化した400点の手稿類を、横に並べて比較できる英・仏両言語でのウェブサイトを構築し、BLが、一般向けの英・仏両言語でのウェブサイトを構築します。

2018年11月に公開される予定です。

British Library and Bibliotheque nationale de France announce joint project to digitise medieval manuscript treasures (BL,2016/10/12)
http://www.bl.uk/press-releases/2016/october/british-library-bnf-to-digitise-medieval-manuscript-treasures

英国読書協会、プライマリー・ヘルス・ケアの専門家向けの読書療法に関するブックレットを公開

2016年10月19日、英国読書協会(RA)は、英国図書館長協会(SCL)など複数の機関と共同で、読書療法(Bibliotherapy)に関するブックレット“Books on Prescription: How bibliotherapy can help your patients and save your practice time and money”を公開しました。

ブックレットは、開業医などプライマリー・ヘルス・ケアの専門家を対象にプライマリーケア協会によって作成されたもので、メンタル面での健康に関する図書のリストを公共図書館を通じて提供する“Reading Well”プロジェクトの効用や、それが如何なる場面においても効果的である理由を説明しています。

The Reading Agency, Society of Chief Librarians & Robinson Books to launch bibliotherapy booklet for GPs(RA,2016/10/18)

英国で、デジタルインクルージョンに関するキャンペーン“Get online week 2016”が開催中

2016年10月17日から10月23日まで、英国において“Get online week 2016”が開催されています。

住民のインターネットへの接続を促し、それが、生活をより、容易に、安く、健康的に、楽しくさせるかを知ってもらう事を目的にしたキャンペーンです。

今年で10回目の開催で、英国各地で各種イベントが行なわれますが、イベント総数の3分の1が図書館で実施されると紹介されています。

Get online week 2016
https://www.getonlineweek.com/

Libraries and Get Online Week(Libraries Taskforce,2016/10/14)
https://librariestaskforce.blog.gov.uk/2016/10/14/libraries-and-get-online-week/

英・Jisc、オープンアクセスモノグラフ出版サービス調査の最終報告書を公開

2016年10月、英・Jiscが、報告書“Investigating OA monograph services: Final report”を公開しています。

このプロジェクトは、オープンアクセス(OA)モノグラフ出版をサポートするために、潜在的な将来のサービスを調査することを目的としました。英国の大学、独立出版社、およびその他利害関係者の代表と、JISC Collections、OAPEN財団によって行われています。OA査読済モノグラフ出版をサポートし、奨励するために潜在的な中央集中型のサービスについて調査されています。

Investigating OA monograph services – Final report(Jisc scholarly communications、2016/10)
https://scholarlycommunications.jiscinvolve.org/wp/2016/10/11/investigating-oa-monograph-services-final-report/

ページ