欧州連合

“Europeana”がデザインを一新

欧州のデジタル文化遺産を提供するポータルサイト“Euroepana”が、利用者からのフィードバックを参考に、より視覚的に、インタラクティブに、そして利用しやすいようにデザインが一新されたようです。2011年10月11日付のEuropeana Blogの記事によると、主な変更点として、ナビゲーションリンク“Explore”や注目のコンテンツを表示する“Fea­tured item”を設置することでバーチャル展示やコンテンツ等を見つけやすくしたこと、翻訳機能を追加したこと、EuropeanaからWikipediaやAmazon等の外部サイトへ遷移できるようになったこと、EuropeanaのブログやFacebook等を通じて他のユーザとの交流もできるようになったこと等が挙げられています。

Europeana
http://www.europeana.eu/portal/

欧州の国立図書館がEuropeanaに提供している全メタデータがパブリックドメインに

2011年9月28日付けの欧州国立図書館長会議(CENL)のプレスリリースによると、デンマーク王立図書館で開催された会議において、 CENLに参加している49の国立図書館のデータに関してオープンなライセンシングを支持することが決定されたそうです。その結果として、まず、各国立図書館が欧州のデジタル文化資源ポータル“Europeana”に提供している全てのメタデータがクリエイティブコモンズのCC0ライセンス(パブリックドメイン)になるそうです。

Europe's national librarians support Open Data licensing (PDF:3ページ)
http://www.theeuropeanlibrary.org/portal/organisation/press/documents/CENL%20adopts%20CC0.pdf

CENL and EUscreen sign up for CC0 (LIBER 2011/9/29付けニュース)
http://www.libereurope.eu/news/cenl-and-euscreen-sign-up-for-cc0

英国図書館(BL)、大規模デジタル化における孤児作品の著作権情報明確化をテーマにしたレポートを刊行

2011年9月15日、英国図書館が、孤児作品(Orphan Works)の著作権情報の明確化と大規模デジタル化をテーマにした研究レポート“Seeking New Landscapes: A rights clearance study in the context of mass digitisation of 140 books published between 1870 and 2010”を刊行しました。これは、欧州の孤児作品に関する著作権情報を明らかにするプロジェクト“Arrow Project”の一部として行われたもののようです。レポートは、著作権情報を明確にするプロセスを検証することを目的に行なわれ、1870年から2010年までに出版されたBL所蔵の140点の資料を用いて、資料の著作権状況の確認とそれが孤児作品であるかどうかの調査等が行われたようです。レポートでは、Arrowのシステムを使うことで著作権情報の確認に費やす時間を劇的に減らすことが可能であったこと、著作権保護対象と考えられる全作品のうち43%が孤児作品であったこと、孤児作品であるかどうかは出版社のタイプによって大きく左右されること、著作権保護対象の孤児作品が最も多かったのは1980年代であったこと等が明らかになったようです。

Europeana Librariesが2011年1月から6月までの6か月間の成果等を振り返ったレポートを公開

2011年9月13日に、Europeana Librariesが、2011年1月から6月までの6か月間の成果等を振り返ったレポートを公開しています。レポートは、ビジネスモデルの構築・データアグリゲーションについて・よりよい検索機能の開発・コミュニケーションとプロモーションの4点でまとめられているようです。

Europeana Libraries Project Highlights: 6-month Progress Report from January to June 2011 (PDF)
https://version1.europeana.eu/c/document_library/get_file?uuid=7f7deb18-8afb-45a1-baf0-2c6da4332d3d&groupId=456974

6-month Progress Report Available (Europeana Libraries 2011/9/13付けの記事)
http://www.europeana-libraries.eu/home/-/blogs/6-month-progress-report-available

参考:
欧州の大学図書館等による“Europeana Libraries”プロジェクトのウェブサイトが開設される

Europeana Libraries、欧州研究図書館協会年次大会でのワークショップ報告資料を公開

欧州の大学図書館等による資料デジタル化プロジェクト“Euroepana Libraries”は、2011年6月29日からスペイン・バルセロナで開催された欧州研究図書館協会(LIBER)の年次大会においてワークショップを開催しましたが、8月31日に、“Europeana Libraries”のウェブサイトでそのワークショップの報告資料を公開しています。資料には、報告者の議論の要点やプレゼンテーション資料へのリンクが掲載されているようです。“Europeana Libraries”は、プロジェクト開始から8か月を経て、加盟館から約100万点の資料がデジタル化されて提供されており、今後2011年末までにさらに150万点の資料が提供されることになるようです。

Results of the Europeana Libraries Workshop (PDF)
https://version1.europeana.eu/c/document_library/get_file?uuid=ae84319e-94fa-4249-89a0-93607d861690&groupId=456974

Europeana Libraries: Content, Content, Content (LIBER 2011/9/5付けの記事)

欧州のデジタル戦略と公共図書館との連携を議論する欧州大会“ECEI2011” 9月6日から開催

2011年9月6-7日に、第3回目となるe-Inclusion欧州大会2011(European Congress on E-Inclusion 2011:ECEI2011)が、ベルギーのブリュッセルで開催されるようです。e-Inclusionとは、欧州委員会のホームページの定義によると、ICTの利益を享受する際に「何者も取り残されない」こと、すなわち、全ての個人とコミュニティが情報社会のあらゆる局面に加わることを意味するようです。このECEI2011では、“Transforming Access to Digital Europe in Public Libraries”をテーマに掲げ、公共図書館がEUの政策や戦略等にどこでどのように貢献しうるのかを焦点に、EUのe-Inclusionに関する戦略と公共図書館との間の連携について議論されるようです。

European Congress on E-Inclusion 2011: ECEI11: Transforming Access to Digital Europe in Public Libraries
http://www.ecei11.eu/

e-Inclusion (欧州委員会のウェブサイト)

作品がいつパブリックドメインになるかを調べることができる“Public Domain Calculator”(欧州)

EU圏で現在著作権等で保護されている作品等がいつパブリックドメインとなるかを調べることができる“Public Domain Calculator”というツールが公開されています。これは、EuropeanaConnect projectの一部として開発されたもので、利用者は調査したい作品の著作権の状況について、EU及びスイス、アイスランド、ノルウェーの30か国を対象に調べることができるようです。

Public Domain Calculator
http://www.outofcopyright.eu/

OutOfCopyright.eu makes Public Domain Calculators available for the entire European Union (Open Knowledge Foundation Blog 2011/8/15付けの記事)
http://blog.okfn.org/2011/08/15/outofcopyright-eu-makes-public-domain-calculators-available-for-the-entire-european-union/

参考:
パブリックドメインの豊かな世界を紹介するサイト“The Public Domain Review”

“Europeana”が利用調査の結果を公表

2011年7月26日に、デジタル化した欧州の文化遺産をオンラインで提供する“Europeana”が、2011年5月に実施した、同ウェブサイトの利用状況の調査結果を公表しています。調査の結果、アンケート調査の回答者の約3/4は、“Europeana”を利用する理由について「個人的な研究」と答えていること、“Europeana”をどこで知ったかについては、回答者の1/3が新聞や雑誌からと答えているが、その割合は2009年の調査と比較して減少していること、ほぼすべての利用者が“Europeana”を複数回利用しており、83.5%の回答者が5回以上利用していること等が明らかになったようです。

Europeana - Online Visitor Survey (PDF) (Full Report)
https://version1.europeana.eu/c/document_library/get_file?uuid=334beac7-7fc2-4a4e-ba23-4dcc1450382d&groupId=10602

Europeana - Online Visitor Survey (PPT) (Summary)

欧州のフィルム・ポスター等のオンラインポータル“European Film Gateway”(ベータ版)公開

2008年9月に始まった、欧州各国の国立フィルムアーカイブ、映画博物館等による、フィルム、写真、録音資料、テキスト等のデジタルデータの提供環境を構築するプロジェクト“European Film Gateway”が、2011年7月26日に同名のポータルサイト(ベータ版)を公開したようです。“European Film Gateway”では現在のところ約40万点の資料を公開しており、今後、16のフィルムアーカイブから資料が追加されることで、2011年9月までに公開資料は約60万点に達する見込みのようです。

European Film Gateway
http://www.europeanfilmgateway.eu/

Film archives showcase their collections: The European Film Gateway is online (PDF) (European Film Gateway 2011/7/26付けのプレスリリース)
http://www.europeanfilmgateway.eu/sites/default/files/PR_EFG_Launch_en.pdf

欧州委員会(EC)が科学情報へのアクセスと保存に関する意見を募集中

2011年7月15日から9月9日まで、欧州委員会(EC)の進めている戦略“Digital Agenda”が、科学情報へのアクセスと保存についての意見の募集を行っているようです。これは、ECがこの問題に関する通達と勧告の採択を2011年末に行うために実施されているようです。

More open access to scientific information - Commission seeks views (European Commission Information Society 2011/7/15付けの記事)
http://ec.europa.eu/information_society/newsroom/cf/item-detail-dae.cfm?item_id=7175

Digital Agenda: more open access to scientific information - Commission seeks views (EUROPA 2011/7/15付けのプレスリリース)
http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/11/890

参考:
欧州委員会、デジタル時代における経済的・社会的利益の増大のためのアジェンダを公表

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