欧州連合

Europeanaに新機能続々追加、紹介動画も公開

2012年2月17日から29日にかけて、欧州のデジタル文化遺産ポータルサイト“Europeana”が新機能3件追加しています。既報である、検索結果を地図上に表示させる機能に加え、2月23日にはWikipediaの記事からEuropeanaの各コンテンツへの参照やリンクが容易となる機能、2月29日には検索結果のサムネイル画像をクリックすると同じページ内で拡大表示させることのできるライトボックス機能が追加されています。また、3月1日には、これらの機能等を紹介する動画も公開されています。

Video: Europeana Portal Features (Europeana Blog 2012/3/1付けの記事)
http://blog.europeana.eu/2012/03/video-europeana-portal-features/

New Feature: Cite on Wikipedia (Europeana Blog 2012/2/23付けの記事) 
http://blog.europeana.eu/2012/02/new-feature-cite-on-wikipedia/

New Feature: Image Lightbox Display (Europeana Blog 2012/2/29付けの記事)

Europeana Librariesのアグリゲーションインフラの仕組み等を解説したデータ提供館向けハンドブック

2012年2月20日付けのLIBERの記事によると、欧州の大学図書館・研究図書館19館からなる資料デジタル化プロジェクトEuropeana Librariesが、データ提供館向けに、デジタル化資料が“Europeana”や“The European Library”のポータルサイトで利用できるようになる仕組み等について解説したハンドブック“European Library Standards handbook”を公開しているようです。ハンドブックには、データ提供館の役割、データ送信手順やそのために必要な技術的・組織的・財政的な条件、データ提供館にとって有用なリソース等がまとめられているようです。

The European Library Standards Handbook (PDF)
http://www.europeana-libraries.eu/documents/868553/50dd6233-7780-42fa-8e36-9678a0ee03cd

Now Launched: the European Library Standards Handbook (Ligue des Bibliotheques Europeennes de Recherche 2012/2/20付けの記事)

Europeanaが検索結果を地図上に表示させる新機能を公開

2012年2月17日に、欧州のデジタル文化遺産ポータルサイト“Europeana”が、検索結果を地図上に表示させる新機能を公開しました。これは、検索結果の上位1,000件を、OpenStreetMap等上に表示させるもののようです。検索結果は紫色の円で表示され、大きな円ほどヒット数が多いようです。また、円をクリックすると、その検索結果リストが表示され、タイトルや場所等を確認することができるようです。なお、現在のところ全ての資料を地図上に表示させることはできないようですが、Europeanaは今後地図表示できる資料の数を増やしていくとしているようです。

New Feature: Map Search and Display (Europeana 2012/2/17付けの記事)
http://blog.europeana.eu/2012/02/new-feature-map-search-display/

欧州委員会、「欧州フィルム遺産のためのデジタルアジェンダ」の最終報告書を公開

欧州委員会(EC)が、2011年12月付けで「欧州フィルム遺産のためのデジタルアジェンダ」(Digital Agenda for European Film Heritage:DAEFH)の最終報告書を公開しました。これは、欧州におけるフィルム遺産を保存する機関が、デジタルフィルム資料の収集や長期保存、Europeanaへの統合、コレクションへのアクセス等の面で直面している課題等について分析したもののようです。そして報告書では、分析に基づき、ECやEU加盟国、フィルム保存機関に対して、過去の映画への幅広いアクセスの保証と将来の映画の保存のために執るべき行動について示しているようです。

The DAEFH Final Study (DAEFHの報告書ダウンロードページ)
http://www.dae-filmheritage.eu/final-study.html

Challenges of the Digital Era for film heritage institutions (Europe's Information Society Newsroom 2012/1/19付けの記事)
http://ec.europa.eu/information_society/newsroom/cf/itemdetail.cfm?item_id=7765

Europeana、2011年の主な成果や出来事を振り返る動画を公開

2012年1月13日に、欧州の文化遺産ポータル“Europeana”が、2011年の主な成果や出来事を振り返る動画を公開しました。動画では、第一次世界大戦関連資料のデジタルアーカイブプロジェクト、EuropeanaのAPIやLinked Dataを使ったハッカソンイベント“Hack4Europe”、メタデータの自由利用を目指した新協定、ウェブサイトデザインのリニューアル、登録コンテンツ数の2,000万点突破、クラウドソーシングを基に作成されたウェブ展示等が取り上げられているようです。

Video: Europeana 2011 Highlights (Eurpeana Blog 2012/1/13付けの記事)
http://blog.europeana.eu/2012/01/video-europeana-2011-highlights/

参考:
Europeana等がクラウドソーシングによる第一次世界大戦デジタルアーカイブプロジェクトを開始
http://current.ndl.go.jp/node/17848

Europeana、2014年までに第一次世界大戦関係のデジタル化資料をポータルサイトで提供へ
http://current.ndl.go.jp/node/19507

欧州委員会の助成を受けたコンソーシアム“GRDI2020”、2020年までのグローバル研究データインフラ構築指針を発表

EUの第7次研究枠組み計画(FP7)の下、欧州委員会(EC)の支援を受けて行なわれているGRDI2020が、2020年までのグローバル研究データインフラの構築に向けた指針として、最終報告書“Global Research Data Infrastructures: The GRDI2020 Vision”を2011年12月付けで発表したようです。報告書では、今後の研究データの活用を見据え、11項目からなる提言がまとめられているようです。

Global Research Data Infrastructures: The GRDI2020 Vision (PDF)
http://www.grdi2020.eu/Repository/FileScaricati/6bdc07fb-b21d-4b90-81d4-d909fdb96b87.pdf

GRDI2020 Roadmap Report "Global Scientific Data Infrastructures: The GRDI2020 Vision" - Final Release December 2011 (GRDI2020 2011/12付けの記事)

欧州委員会(EC)がオープンデータ戦略を発表、2012年春にデータ利用のためのポータルサイト開設へ

2011年12月12日に欧州委員会(EC)は、欧州全体で毎年400億ユーロの経済効果をもたらすものと期待されるとして「欧州オープンデータ戦略」(Open Data Strategy for Europe)を発表したようです。ECのプレスリリースによると、EU及びEU加盟各国のデータを広く活用できるようにすることを目的に、2012年春にもオープンデータポータルサイトを開設するようです。また、2003年に加盟各国に対して示された公的機関情報の再利用に関するEU指令をアップデートするため、公的機関が作成したアクセス可能な全ての文書については、第三者の著作権を侵害しない限り商用/非商用を問わずあらゆる目的で利用できるようにする一般原則を定めること等も提案しているようです。

Digital Agenda: Turning government data into gold (EUROPA 2011/12/12付けの記事)
http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/11/1524

EU gets open data strategy (Guardian 2011/12/12付けの記事)

欧州委員会、EU加盟各国に対する資料デジタル化の促進等の勧告を承認

2011年10月28日に、欧州委員会(EC)が、EU加盟各国に対する、文化資料のさらなるデジタル化の推進とデジタル資料の保存、その分野への民間企業参入等についての勧告を承認したと発表しています。これは欧州の文化遺産のさらなる活用と欧州のクリエイティブ産業の成長促進を目的としたもののようです。勧告は、2006年に出された同様の勧告の改定版であり、2011年1月にECの情報社会・メディア総局の有識者委員会(Comité des Sages)がECに対して提出した報告書“The New Renaissance”の内容を踏まえたものとなっているようです。勧告は、欧州のデジタル文化資源ポータル“Europeana”を通じて提供するデジタル資料を2015年までに現在の1,900万点から3,000万点に拡大させることを目標に、加盟各国に対して資料デジタル化への投資計画策定やデジタル化のコスト負担を共有するための官民パートナーシップの強化、法的枠組みの構築等を踏まえた上での著作権保護対象資料のオンライン提供促進等を求めるものとなっているようです。

欧州委員会、大規模デジタル化テキスト処理の改善やノウハウ共有を目的としたIMPACT Centre of Competenceを設立

2011年10月24-25日に、英国図書館(BL)において、大規模デジタル化におけるテキスト化処理の改善やノウハウの共有等を目指す欧州のプロジェクト“IMPACT”の最終カンファレンスが開催され、その席で欧州委員会(EC)情報社会・メディア総局(Information Society and Media Directorate General)のKhalil Rouhana氏が、“IMPACT”プロジェクトを引き継いだ、IMPACT Centre of Competenceの設立を発表したようです。IMPACT Centre of Competenceは、欧州の歴史的な印刷資料のデジタル化を、より高品質で、より早く、そしてより安く行なうこと、そしてデジタル化のワークフローに関わるツールやサービス、知識の共有等を目的とするようです。

IMPACT Centre of Competence
http://www.digitisation.eu/

IMPACT Centre of Competence launched! (IMPACT 2011/10/25付けの記事)

10人のインタビューから学ぶ、研究データの共有・再利用・保存を促すものと阻むもの

EUの第7次研究枠組み計画(FP7)の資金提供を受けて行なわれているOpportunities for Data Exchange(ODE)プロジェクトが“Ten Tales of Drivers & Barriers in Data Sharing”と題するレポートを公開したようです。レポートでは、ODEが学術コミュニティや研究インフラ等の責任者に対して行なったインタビューをもとに、研究データの共有・再利用・保存に関する10の成功事例と教訓がまとめられているようです。

Ten Tales of Drivers & Barriers in Data Sharing (PDF)
http://www.alliancepermanentaccess.org/wp-content/uploads/downloads/2011/10/7782_ODE_Brochure_v5.pdf

Opportunities for Data Exchange (“ODE Outputs”から上記のPDF掲載ページに遷移できます)
http://www.ode-project.eu/

Drivers and barriers in data sharing (LIBER 2011/10/18付けの記事)

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