欧州連合

Europeana、欧州におけるスポーツ遺産を紹介するオンライン展示“European Sport Heritage”を公開

2012年7月24日、欧州のデジタル化文化遺産を提供する“Europeana”が、欧州のスポーツ遺産をテーマとしたオンライン展示“European Sport Heritage”を公開しました。

この展示では、オリンピックやパラリンピック、UEFAチャンピオンズリーグから、古代ローマの剣闘士競技やスコットランドの伝統的なスポーツであるスコティッシュハイランドゲームズ等にいたるまで、様々なスポーツ競技やイベントを紹介しているとのことです。

European Sport Heritage
http://exhibitions.europeana.eu/exhibits/show/european-sports-en

欧州のデジタル化統計調査プロジェクトENUMERATE、初の調査レポートを公表

欧州における文化遺産のデジタル化とデジタル保存、それらへのオンラインアクセスについての統計データを作成するプロジェクト“ENUMERATE”が、初の調査レポート“Survey Report on Digitisation in European Cultural Heritage Institutions 2012”(2012年5月付)を公開しました。ENUMERATEは、欧州委員会が助成し、英国のCollections Trustが実施しているもので、今回の調査について、欧州におけるデジタル化の現状を調べた初の大規模調査であるとしています。

調査は、オンラインで2012年2月1日から3月31日まで実施され、欧州29か国から2,500以上の機関が参加し、有効回答数は約2,000とのことです。主な調査結果として以下が指摘されています。

・文化遺産機関の83%が、デジタルコレクションをもっている
・全コレクションの20%がデジタル化されており、57%がまだデジタル化される必要がある。(残る23%についてはデジタル化の必要はない)
・文化遺産機関の50%以上がボーンデジタル資料を収集している
・34%の機関がデジタル化戦略を作成している
・85%の機関がデジタル化コレクションの利用状況を測るためのウェブ統計を利用している

イェルサレムのデジタル化アラビア語資料を提供する“Arabic Manuscripts Digital Library of Jerusalem”が公開

2012年6月20日に、イェルサレムの5つの図書館施設(Khalidi Library、Budeiri Library、Al-Aqsa Library and Islamic Museum、Al Ansari Library、The Waqf Restoration Center)の所蔵するアラビア語の文書・マニュスクリプト・図書を提供する“Arabic Manuscripts Digital Library of Jerusalem”が公開されました。これは、パレスチナの文化遺産の保存と促進を目的としたEUのプログラム“Euromed Heritage-4”のプロジェクトの一つとして行われているものです。現在のところ、1万点弱の資料が公開されています。

Arabic Manuscripts Digital Library of Jerusalem
http://digital-library.alquds-manuscripts.org/index.php

Official launch of the Arabic Manuscripts Digital Library of Jerusalem (Arabic Manuscripts Digital Library of Jerusalem 2012/6/11付けの記事)

CA1771 - 動向レビュー:EUにおける孤児著作物への対応 / 今村哲也

 「孤児著作物(orphan works)」という用語は厳密な法律用語ではない。欧州委員会の定義によると、著作権者の身元または所在の確認が困難または不可能な状態にある著作権で保護されている作品、とされている(1)。著作権保護のある過去の作品を利用する場合、原則として著作権者の許諾が必要であるから、著作権者が不明の状態にある著作物を適法に利用することは困難となる。そして、このことは著作物のデジタルアーカイブ化や書籍等の復刻版の発行など、過去の著作物を利用する場合に大きな障壁となる。...

国立国会図書館(NDL)、調査報告書『国による研究開発の推進―大学・公的研究機関を中心に―』を公表

2012年3月29日、国立国会図書館(NDL)は調査報告書『国による研究開発の推進―大学・公的研究機関を中心に―』(本編、資料編)を刊行したと発表しました。2010年度から館外の専門家と連携して行われている「科学技術に関する調査プロジェクト」によるものです。同報告書の本編では、国家的なビジョン形成や、ファンディング・評価、研究と社会との関連性等のほか、災害研究についても取り上げられています。資料編では、有識者ヒアリングの記録や、EU、ドイツ、米国における科学技術政策等が紹介されています。

国による研究開発の推進―大学・公的研究機関を中心に―
http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/document/2012/index.html

欧州の国立図書館で構成される「欧州図書館」(TEL)、研究図書館にも門戸を開く

欧州の48の国立図書館で構成される「欧州図書館」(The European Library:TEL)が、国立図書館だけでなく研究図書館も参加できるようにするようです。2012年3月27日付けのEuropeana Librariesの記事によると、TEL等が実施している大学図書館や研究図書館等との共同プロジェクト“Europeana Libraries”が2012年末で終了することを受け、TELは、参加館枠を研究図書館にも広げることで、事業継続後の各国立図書館のプロジェクト負担金の低減を図ろうとしているようです。また、研究図書館にとっても、TELへの参加でメタデータをTELとEuropeanaの両方で公開する機会が得られるという利点があるとしています。

The European Library's opening to research libraries (Euroepana Libraries 2012/3/27付けの記事)

EuropeanaがPinterestに公式ページを公開

欧州のデジタル文化遺産ポータル“Europeana”が、Pinterestにページを公開しています。「アール・ヌーボー」や「美しい本・印刷物」、「ジュエリー」「古写真」等の9項目に分けてEuropeanaで提供されている資料がクリッピングされているようです。

Europeana on Pinterest
https://pinterest.com/europeana/

PinterestにEuropeanaのボードを公開したことを伝えるEuropeanaのツイート (2012/3/21付け)
https://twitter.com/#!/EuropeanaEU/status/182383766759673856

図書館等のデジタルコンテンツをよりEuropeanaに提供しやすくするためのLiked Dataツール開発プロジェクト“DM2E”が発足

欧州委員会の助成のもと、2012年3月19日に、DM2E(Digital Manuscripts to Europeana)という3年間のプロジェクトが発足したようです。DM2Eは、図書館やアーカイブズ機関等から、デジタルコンテンツを欧州のデジタル文化遺産ポータルである“Europeana”へより提供しやすくするためのLinked Dataツールの開発を行なうプロジェクトのようです。また、研究者や学生、一般市民が、文化コンテンツとそれに関連したメタデータを利用できるようなソフトウェアの開発も行なわれるようです。2012年3月1日に、ドイツのベルリン・フンボルト大学でDM2Eのキックオフ・ミーティングが開催されており、その報告資料がプロジェクトのブログサイトで公開されています。

DM2E
http://dm2e.eu/

Announcing DM2E: Exploring the possibilities of Linked Open Data in cultural heritage (Open Knowledge Foundation Blog 2012/3/19付けの記事)

欧州におけるパブリックドメイン資料オンデマンド電子書籍化プロジェクト“eBooks on Demand”、サービス提供図書館が30館に

2012年3月14日、欧州の“eBooks on Demand”(EOD)は、サービス提供図書館が30館になったと発表しています。EODは、パブリックドメインとなった資料について利用者からオンデマンドで注文を受け付け電子書籍化して提供する、欧州の図書館等によるプロジェクトです。

eBooks on Demand now available in 30 libraries (EOD 2012/3/14付けの記事)
http://www.books2ebooks.eu/en/content/ebooks-demand-now-available-30-libraries

参考:
欧州10か国の18図書館による、電子化したパブリックドメインの書籍のオンデマンド出版のネットワーク
http://current.ndl.go.jp/node/12183

EUscreen、オープンアクセスジャーナル“Journal of European Television History and Culture”を創刊

2012年3月8日に、欧州のテレビ放送アーカイブを提供する“EUscreen”のプロジェクトが、査読付きのオープンアクセスジャーナル“Journal of European Television History and Culture”を創刊しました。創刊の目的について、EUscreenは、欧州の文化遺産の重要な一部としてのテレビ放送研究のための国際的なプラットフォームを提供するためとしているようです。“Journal of European Television History and Culture”は、オープンソースの電子出版システム“Open Journal Systems”(OJS)を利用しており、第2号は2012年9月までに刊行される予定とのことです。

Journal of European Television History and Culture
http://journal.euscreen.eu/index.php/jethc

EUscreen releases open access Journal of European Television History and Culture (EUscreen 2012/3/8付けの記事)

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