欧州連合

欧州委員会、書籍デジタル化に関する文書を発表

欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会(EC)は、2009年10月19日付けで、書籍のデジタル化に関する文書「知識社会における著作権」を発表しています。図書館資料のデジタル化と利用に向けて取り組むべき課題として、著作権者が不明な「孤児作品(orphan works)」の問題と、視覚障害者等のアクセス改善をあげています。

European Commission puts challenges of books digitisation for authors, libraries and consumers on EU's agenda(2009/10/19付けPress release)
http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/09/1544&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en

Communication on Copyright in the Knowledge Economy (本文へのリンクあり)

EU、すべてのものがインターネットでつながり得る時代になすべきアクション・プランを発表

インターネットはすでに世界中の15億人を相互に結びつけていますが、同時に、書籍、車、食品といった「モノ」も、インターネットに結びつくようになってきています。このような、すべてのものがインターネットでつながり得る時代において、EUが先導的役割を果たし、その進歩を活用していくと同時に、プライバシー、セキュリティ、個人情報保護といった、問題になるおそれのある事項に適切に対応していくべく、EUが2009年6月18日、なすべき14の事項を定めたアクション・プラン“Internet of Things”を発表しました。この中では、標準化、RFIDについても述べられています。

Internet of Things — An action plan for Europe
http://ec.europa.eu/information_society/policy/rfid/documents/commiot2009.pdf

IP/09/952 When your yogurt pots start talking to you: Europe prepares for the internet revolution
http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/09/952
(プレスリリース)

大規模デジタル化におけるテキスト化処理の改善、事例共有を目指すIMPACTプロジェクト(欧州)

大規模デジタル化におけるテキスト化処理の改善、とりわけOCRを使った自動認識の改善、またそのような事例の共有を目指し、欧州委員会の助成のもとオランダ王立図書館などが中心になって実施している“IMPACT(Improving Access to Text)”プロジェクトの第1回会議が、2009年4月に同館で実施されました。その報告記事が、Ariadne誌第59号に掲載されています。

Lieke Ploeger et al. IMPACT Conference: Optical Character Recognition in Mass Digitisation. Ariadne. 2009, (59).
http://www.ariadne.ac.uk/issue59/impact-2009-rpt/

IMPACT
http://www.impact-project.eu/

EU、ヨーロッパにおける生涯教育発展に寄与するウェブサイトをスタート

EUではリスボン戦略の下、“Education and Training 2010 Work Programme”に取り組んでいますが、このプログラムの成果の可視性を高め、ヨーロッパの生涯教育発展に資する最新情報の共有を促進するため、新しく“Knowledge System on Lifelong Learning”というウェブサイトをスタートさせました。

Knowledge System on Lifelong Learning
http://www.kslll.net/Default.cfm

Knowledge System on Lifelong Learning
- EAEA-NEWS 2009/4/24付けの記事
http://www.eaea.org/news.php?aid=16753&d=2009-04

PEERプロジェクト、リポジトリへの原稿デポジットの手続きと利用ログのハーベスティングに関する報告書ドラフト版を刊行

出版社、図書館、研究コミュニティの協同による、欧州における研究成果の出版・生態系を評価するPEERプロジェクトが2009年3月31日、リポジトリへの原稿デポジットの手続きと利用ログのハーベスティングに関する報告書ドラフト版を刊行しました。これは、各々のワークフローのベストプラクティスを確立することを目的として、複数の出版社との交渉を行った成果だとされています。

D2.1 Draft report on the provision of usage data and manuscript deposit procedures for publishers and repository managers - PEER
http://www.peerproject.eu/fileadmin/media/reports/PEER__D2.1.pdf

デジタルデータ永久保存のための基盤整備を目指す新プロジェクト“KEEP”

2009年2月1日、欧州連合(EU)から402万ユーロ(5億円弱)の資金提供を受け、デジタルデータの永久保存のための基盤整備を目指す新しいプロジェクト“KEEP(Keeping Emulation Enviroments Portable)”が始動しました。プロジェクトの期間は3年間となっています。KEEPは、様々なデジタルデータ(テキスト、音声、画像、マルチメディア、ウェブサイト、データベースなど)を適切にレンダリングできるような、普遍的な“エミュレーション・アクセス・プラットフォーム”を開発することを目指しているということです。

KEEPのホームページ
http://kotaku.com/tag/keeping-emulation-environments-portable/

KEEPのプロジェクト概要

Europeanaがサービスを再開

サービス開始直後にアクセス集中のため停止していた欧州デジタル図書館Europeanaが、サーバを強化の上、サービス再開の試運転をしています。ホームページによると、アクセスが集中した場合は、利用者数を制限されるということです。

Europeana
http://www.europeana.eu/

アクセス殺到でダウンのEUデジタル図書館が再開
- ITmedia News 2008/12/24付けの記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0812/24/news022.html#p

参考:
Europeana、再開は2009年1月に延期
http://current.ndl.go.jp/node/9728

欧州デジタル図書館Europeanaに関する文化大臣向けブリーフィングの資料

2008年11月20日に欧州デジタル図書館“Europeana”プロトタイプがオープンする予定ですが、これに先立ち2008年10月に、各国文化大臣向けに概要・財政・課題・要望事項等を説明するブリーフィングが行われています。その資料が公開されています。

Europeana Strategic Briefing for Ministries of Culture, Education and Media
Amsterdam City Archive, de Bazel
http://dev.europeana.eu/conference_09_october_2008.php

Europeana
http://www.europeana.eu/

EUのデジタル情報長期保存プロジェクト“PLANETS”用テストベッドの技術ペーパー(英国)

欧州連合(EU)が2006年から4年間の助成を行っている、欧州レベルのデジタル情報長期保存プロジェクト「ネットワーク化されたサービスを通じた保存と長期アクセス(PLANETS)」のテストベッドに関する技術ペーパーを、英国デジタルキュレーションセンター(DCC)が公表しています。今後2009年春までに試験を終え、一般公開される予定のテストベッドは、(1) デジタルオブジェクトの特徴を抽出する特徴化ツール、(2) マイグレーションツール、(3) エミュレーションツール、の3カテゴリーとされています。

Digital Curation Centre: Resource Centre: Technology Watch Papers: Planets Testbed

「迷子」になった美術作品の著作権者を探すデータベース

孤児著作物(Orphan Works)に関する議論は、書籍をターゲットとするものが目に入りがちですが、絵画や彫刻などの美術作品でも、著作権者が行方不明になった、「迷子」の作品たちが存在しているようです。

さまざまなデジタル画像にメタデータを付与して、利用やアクセシビリティの改善を進めるために設立されたMILE (Metadata Image Library Exploitation) が、欧州委員会(EC)の“eContentplus”プロジェクトの助成を受けて、Orphan Worksとなった美術作品の著作権者を探し出すためのデータベース“Orphan Works”を作成しています。

Orphan Works
http://orphanworks.ssl.co.uk/

MILE (Metadata Image Library Exploitation)

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