米国

米国図書館協会(ALA)、出版大手Hachette Book Group(HBG)の発表した図書館向け電子書籍・オーディオブックの貸出モデル変更に懸念を表明

2019年6月17日、米国図書館協会(ALA)は、同日に発表された出版大手Hachette Book Group(HBG)の図書館向け電子書籍・オーディオブックの貸出モデル変更への懸念をウェブサイト上で表明しました。

このALAの懸念は、米国の五大出版社の一つであるHBGが、2019年7月1日から図書館向けの電子書籍・オーディオブックについて、永続的なアクセス権を付与するモデルから2年間の購読モデルへ切り替えること、モデルの切り替えにより提供価格が25%割引されるが、2年後の更新時にはこの割引は適用されないことを発表したことを受けて発せられました。

ALAはHBGの提供モデル変更について、初期導入費用の削減やエンバーゴを設けない方針が維持されていること等は歓迎しつつ、この変更が電子書籍やオーディオブックへの長期的なアクセスを減少させ、米国の文化遺産の長期保存に対する課題を増大させる可能性を指摘しています。

米・ニューメキシコ大学(UNM)に元図書館員からジョージ・オーウェル著作のコレクションが寄贈される

2019年6月17日、米・ニューメキシコ大学(University of New Mexico:UNM)は大学図書館に25年間勤務した元図書館員のRuss Davidson氏から、同氏が所蔵するジョージ・オーウェル著作のコレクションが寄贈されたことを発表しました。

寄贈されたコレクションには、アイスランド語、ウクライナ語、スワヒリ語、アフリカーンス語、ノルウェー語、ウルドゥ語、インドネシア語等、様々な言語に訳された『動物農場』、『1984』の初版をはじめ、ジョージ・オーウェル著作の希少な版が含まれており、大学のCenter for Southwest Research and Special Collectionsで保存され、将来の研究に活用される予定です。

寄贈されたコレクションは学内のZimmerman Libraryで2019年9月から2020年春まで展示される予定です。また、2019年10月にはジョージ・オーウェルに関する講演も企画されています。

北米研究図書館協会(ARL)、“Research Library Issues”298号を刊行:研究大学におけるデータサイエンス革命を支援する図書館・図書館員の役割等を特集

2019年7月1日、北米研究図書館協会(ARL)が、“Research Library Issues”(RLI)298号を刊行しました。研究大学におけるデータサイエンス革命を支援する図書館・図書館員の役割と関わりを特集しています。

学生に中核的なデータリテラシーのスキルを教えることによってデータ科学への道筋について示した記事、Moore-Sloan Data Science Environment(MSDSE)の助成により促進されたデータサイエンス教育の大規模な成長と変革についてMSDSEに参加する3大学の職員と懇談した記事、米国国立農学図書館(NAL)におけるデータサイエンスに関するサービスの高度で協力的な成長に関する2記事が掲載されています。

同号では、研究図書館による長年にわたる貢献を活用しているため、研究図書館はデータサイエンス革命への準備ができていると主張しています。

E2151 - 2019年CEAL及びAAS年次大会・NCC公開会議<報告>

2019年3月,米国コロラド州デンバーにおいて,東亜図書館協会(CEAL)年次大会と北米日本研究資料調整協議会(NCC)公開会議が19日から21日にかけて,アジア学会(AAS)の年次大会が21日から24日にかけて開催された(E2028ほか参照)。国立国会図書館(NDL)からは,筆者を含む2人の職員が参加した。

E2147 - 米国における子どもと家庭の読書の実態に関する全国調査

児童向けの出版・教育などを手掛ける米国のScholastic社は,2019年1月から5月にかけて,子どもと家庭の読書状況に関する全国調査についての一連の報告書“Kids & Family Reading Report”の第7版を公表した。

Ex Libris、研究者が直面する課題と研究担当部署・図書館による支援の水準に関する調査結果をまとめたペーパーを公開

2019年6月13日、ProQuest社傘下の事業部門Ex Librisは、研究者が直面する課題と研究担当部署・図書館による支援の水準に関する調査結果をまとめたペーパー“Supporting Academic Research : Understanding the Challenges”の公開を発表しました。

調査はEx Librisの委託を受けたAlterline社によって、米国、英国、オーストラリアの研究者300人への質問紙調査と研究担当部署の上席スタッフ9人へのインタビューとして行われ、公開されたペーパーは調査から得られた知見をまとめたものになっています。

ペーパーは調査から得られた主な知見として以下のような点を挙げています。

Ex LibrisがRapidILLを買収

2019年6月20日、ProQuest傘下のEx Librisが、相互貸借サービスを手掛けるRapidILLを買収したことを発表しました。

RapidILLはコロラド州立大学図書館のスタッフが立ち上げた企業で、同名の相互貸借サービスは現在、330以上の機関が利用しているとのことです。RapidILLはEx Librisの支援の下で現在のサービスを継続しつつ、大学図書館向けの資源共有サービスについて協働していくとされています。

Ex Libris Acquires RapidILL, Provider of Leading Resource-Sharing Solutions(Ex Libris、2019/6/20付け)
https://www.exlibrisgroup.com/press-release/ex-libris-acquires-rapidill-provider-of-leading-resource-sharing-solutions/

米国学校図書館員協会(AASL)、教育と学習に役立つウェブサイトとアプリの2019年版を発表

2019年6月20日、米国図書館協会(ALA)の米国学校図書館員協会(AASL)が、教育と学習に役立つウェブサイト23点とアプリ20点を発表しました。

学校図書館員と教師による学習やカリキュラムの開発に役立ち、AASLの学校図書館基準を支援するものが選定されています。

AASL announces 2019 Best Apps and Best Websites for Teaching & Learning(ALA, 2019/6/20)
http://www.ala.org/news/member-news/2019/06/aasl-announces-2019-best-app...

米・アイビー・プラス図書館連合、欧州とユーラシアの作家・翻訳者・批評家・出版者に関するウェブコンテンツを収集したウェブアーカイブを公開

2019年6月19日、米・コロンビア大学図書館が、欧州とユーラシアの作家・翻訳者・批評家・出版者に関するウェブコンテンツを収集したウェブアーカイブ“Literary Authors from Europe and Eurasia Web Archive”の公開を発表しています。

重要な文学者や組織による非印刷物による出版活動のような現代文学の一連の行為の歴史を保存することを目的に、アイビー・プラス図書館連合(Ivy Plus Libraries Confederation)の支援を受け、ハーバード大学・プリンストン大学・コロンビア大学・イェール大学の図書館員により構築・運営されているものです。

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)、公正・多様性・包摂性(EDI)に関するLibGuideを公開

2019年6月21日、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)が、公正・多様性・包摂性(equity, diversity, and inclusion:EDI)に関するLibGuideの公開を発表しています。

基準、ガイドライン、会議やオンライン学習プログラムに関する情報、EDIに関する書籍・論文へのリンク、協会の活動カレンダー、同活動に参加する方法等、EDIに係る実践方法に関する情報が含まれています。

ACRL Equity, Diversity, and Inclusion LibGuide(ACRL,2019/6/21)
https://www.acrl.ala.org/acrlinsider/archives/17869

ACRL Equity, Diversity and Inclusion
http://acrl.libguides.com/EDI/home

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