米国

米国化学会(ACS)とElsevier社がResearchGateを提訴

2018年10月3日、米国化学会(ACS)とElsevier社は、研究者向けのSNSであるResearchGateにおける著作権侵害について、米メリーランド地区連邦地方裁判所に提訴したことを発表しました。

両者の声明によれば、すでにドイツにおいて2018年4月にResearchGateに関する訴訟を開始していますが(声明時点で進行中)、今回の訴訟は米国におけるResearchGateの著作権法違反の責任を問うものとのことです。両者は訴状において、ResearchGateにおける、利用者による学術雑誌論文の著作権侵害は、事故的な(ResearchGateが意図しない)ものではなく、ResearchGateの成長戦略の基礎をなすものであると主張しています。

米・メリーランド大学ホーンベイク図書館、ゴードン W. プランゲ文庫企画展示「Crossing the Divide: An American Dream Made in Occupied Japan, 1945-1952」を開催

米・メリーランド大学ホーンベイク図書館において、同大学のゴードン W. プランゲ文庫の企画展示「Crossing the Divide: An American Dream Made in Occupied Japan, 1945-1952」が、2018年10月から2019年7月まで開催されます。

占領下の日本に派遣された米軍や民間人のコミュニティーと日本人との間の交流や、周辺都市における両者が接触する主な「コンタクト・ゾーン」に焦点を当てた展示です。

オープニングレセプションが10月19日に開催されます。

米国教育省、米・カリフォルニア大学デービス校等によるオープン・テキストブックに関するプロジェクトに490万ドルを助成

2018年10月3日、米国教育省は、オープン・テキストブックに関するプロジェクトとして、米・カリフォルニア大学デービス校に490万ドルの助成を行うことを発表しました。同プロジェクトでは、化学等の進学する学生が多い分野についても、職業技術教育分野と同様に、オープン・テキストブックの作成を開始する予定です。

今回の計画は、同校が中心となって進めている米国の12大学によるオープン・テキストブックのサービスであるLibreTextsを拡大させる形で事業を進める予定です。LibreTextsは、化学から人文学まで12の学問分野で、6万8,500ページ以上の教科書を公開しており、2億5,000万回以上のページビューがあり学生が閲覧した時間はのべ650年分にあたると述べています。これまでの取り組みで3,000万ドル分の学生の教科書代を節約したと見積もっており、今回の支援を受けて今後3年間で5,000万ドル以上の教科書代の節約につなげることが目標であるとしています。

米・ロードアイランド大学、大学図書館にAIラボを開設

米・ロードアイランド大学が、2018年9月25日に、大学図書館内にAIラボを開設しました。

ラボは、学生・教員に対して、ロボット工学、ウェアラブル技術、スマートシティ等の研究をする機会を与えるもので、自然言語処理・スマートホーム・モノのインターネット(IoT)・ビッグデータに関する研究を、初心者から上級レベルまでの個別指導により実施することができます。また、人工知能(AI)に関する社会的・倫理的・経済的な課題についても取り組まれます。

主に学生や教員向けの施設ですが、ロードアイランド州の住民にも開放されます。

図書館やラボの職員は、学生・教員向けの個別指導・ワークショップの準備を行なっています。

米・アップルトン公共図書、ローカルミュージックを配信する“FlipSide”の実施を発表:オープンソースの配信プラットフォームを採用

2018年10月1日、米・ウィスコンシン州のアップルトン公共図書館が、地元のミュージシャンの楽曲を配信するサービスFlipSideの開始を発表しました。

Rabble社が開発したオープンソースの配信プラットフォーム“MUSICat Chorus”を初めて採用して実施するものです。“MUSICat Chorus”は、既に同社のMUSICatサービスを導入してローカルミュージックを配信している公共図書館と共同で開発したもので、人口15万人以下の図書館での実施に適合するものとして作成されました。

同館では、同市及び周辺地域に過去や現在にゆかりがあり、オリジナルの音楽作品のあるミュージャンに対して、10月31日まで楽曲の提供を呼びかけています。

提供された楽曲は11月にキュレーターにより選定され、12月からウェブサイトで公開されます。

A Library of Local Music(Appleton Public Library,2018/10/1)
http://www.apl.org/content/library-local-music

米国議会図書館(LC)、2019年から2023年の戦略計画“Enriching the Library Experience”及びデジタル戦略を発表

2018年10月1日、米国議会図書館(LC)、2019年から2023年までの戦略計画“Enriching the Library Experience”を発表しました。

LCの方向性を、利用者中心・デジタル対応・データ駆動型へと転換することを目指すもので、新しいビジョン・ステートメント“all Americans are connected to the Library of Congress”は、利用者と利用者の経験を豊かにしたいというLCの願いに焦点を当てたものです。

戦略計画では以下の4つの目標が掲げられています。

1.アクセスの拡大:利用者がいつどこでどのように望んでもLCの貴重なコレクション・専門家・サービスを利用できるようにする
2.サービスの強化:全ての利用者とLCとの一生の繋がりを育む貴重な経験を創造する
3.リソースの最適化:LCの経営の現代化・強化・合理化
4.インパクト評価:データを用いてLCの世界的評価を測定し、説得力のある説明を共有する

また、同時に発表された新しいデジタル戦略“Digital Strategic Plan”は、今後5年間のデジタル変革のためのLCの目標を説明することで、戦略計画の目標を補完するものとなっています。

米国下院、マラケシュ条約実施法案を承認

2018年9月25日、マラケシュ条約の実施に関する法案“Marrakesh Treaty Implementation Act”(S. 2559)が米国下院を通過しました。

北米研究図書館協会(ARL)の解説によると、今後、大統領による署名、及び、国務省による世界知的所有権機関(WIPO)への加入書の寄託の手続きが必要とのことです。

S.2559 - Marrakesh Treaty Implementation Act(Congress.gov)
https://www.congress.gov/bill/115th-congress/senate-bill/2559/actions
※09/25/2018欄に「Passed/agreed to in House: On passage Passed without objection」、09/28/2018欄に「Presented to President」とあります。

米国議会図書館(LC)、Congress.gov内の法律情報に容易にアクセスすることができるChrome拡張機能(beta版)を公開

2018年9月27日、米国議会図書館(LC)が、ウェブページからCongress.gov内の法律情報に容易にアクセスすることができるChrome拡張機能(beta版)の公開を発表しています。

LCのインターンSyed Tanveer氏が作成したもので、ウェブページ内の法案の引用をハイライトすると、Congress.gov内の当該法案のSummaryページにリンクされるほか、ハイライトしたテキストをCongress.gov内で検索できる機能もあります。

Try the New Experimental Congress.gov Chrome Browser Extension(LC LAW LIBRARIANS OF CONGRESS,2018/9/27)
https://blogs.loc.gov/law/2018/09/try-the-new-experimental-congress-gov-chrome-browser-extension/

米国議会図書館(LC)、デジタル化した映像のコレクション“National Screening Room”を公開

2018年9月26日、米国議会図書館(LC)は、デジタル化した映像のコレクション“National Screening Room”を公開しました。

公開されたコンテンツの大部分はパブリックドメインで、LCがパブリックドメインと判断した映像はダウンロード可能です。著作権保護期間中の映像も公開されていますが、それらはストリーミングファイルとして利用できます。

今回、アフリカ系アメリカ人向けのニュース映画“All-American News”や歴史的に著名な人物の映像、映像資料の永久保存レジストリ“National Film Registry”に納められた作品、1950年代に公開されたメンタルヘルスに関するフィルム等から281タイトルの映像が公開されましたが、今後も毎月新しいコンテンツが追加される予定です。

National Screening Room of Free Motion Pictures Now Online (LC,2018/9/26)
https://www.loc.gov/item/prn-18-125/

米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)とフランス国立図書館(BnF)、文化遺産の保存と利用に関するパートナーシップを締結

2018年9月26日、米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)とフランス国立図書館(BnF)が、文化遺産の保存と利用に関するパートナーシップを締結したことを発表しました。

合意内容として、既存のデジタル画像やメタデータを研究者のオンラインでの利用のために共有すること、両館が相互に利益のある文化遺産の領域を戦略的にデジタルすること、両館のキュレータが協力して両館のコレクションを研究し文章を執筆すること、両館が関心のある分野に焦点を当てた短期特別研究員制度の開始、研究シンポジウムの計画と開催、が紹介されています。

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