米国

米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)、公共図書館の統計・概況調査の2015年度版のレポートを公開

2018年8月2日、米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)が、公共図書館の統計・概況調査“Public Libraries Survey”(PLS)の2015会計年度版のレポートを公開しました。

全米の1万7,000を超す図書館、分館、自動車図書館を含む約9,000の図書館機構(public library system)における図書館利用、経営状態、職員数に関する統計を分析したもので、レファレンスサービスの利用の堅調さ、電子書籍や視聴覚資料の増加、利用者用コンピュータの利用増、多様なプログラムの提供と参加数の増加、等の分析結果を指摘しています。

また、あわせて、IMLSでは、50州及びコロンビア特別区個別のレポートも公開しています。

米国大学・研究図書館協会(ACRL)、メディア資料に関するガイドラインの改訂版を公開

2018年8月2日、米国大学・研究図書館協会(ACRL)が、2012年に策定した研究図書館においてメディア資料の扱う際のガイドラインの改正版を公開しました。

教育・学習・調査・研究に用いられた進化した技術を取り入れた改訂版では、大学図書館におけるメディア資料の管理とサービスのための新しい課題と機会を取り扱っています。

改訂の目的は、大学図書館がメディア資料・サービス・プログラムを開発するにあたって考慮し、解決する必要がある主要な課題を提示することにあり、同ガイドラインでは、図書館の所蔵するメディア資料を教員や学生の教育・学習・調査に取り入れるためのベストプラクティスを示しているとしています。

Revised Guidelines for Media Resources in Academic Libraries(ACRL insider,2018/8/2)
https://www.acrl.ala.org/acrlinsider/archives/16156

米国図書館協会(ALA)、成人の英語学習者向けサービスを行なう図書館を支援する事業「アメリカンドリームリテラシーイニシアチブ」の成果をまとめた報告書を公開

2018年7月31日、米国図書館協会(ALA)が、「アメリカンドリームリテラシーイニシアチブ(American Dream Literacy Initiative )」の10年間の成果をまとめた報告書“American Dream Literacy Initiative”を公開しました。

同イニシアチブは、ALAがダラー・ジェネラル・リテラシー財団(Dollar General Literacy Foundation)と連携し、成人の英語学習者や基礎教育や労働力開発が必要な成人のためのサービスを拡大する公共図書館に助成を行う取組です。

開始以来、188館に対して約150万ドルの助成が実施され、同イニシアチブによる英語学習者は2万5,000人に達しています。

報告書では、調査結果として、英語学習者が公共図書館を利用する第一の理由は雇用のためであること、助成を得た館ではコミュニティーとの連携が改善したことやプログラムを長期間維持することが可能になったことを指摘するとともに、図書館の利用者数や英語学習ソフトウェアの利用増、チューターのトレーニングやイベントの実施、機器やソフトウェアの購入といった成功例を紹介しています。

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)、「学術図書館の動向と統計」の2017年版を刊行

2018年7月31日、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)が、2017年版「学術図書館の動向と統計」(2017 Academic Library Trends and Statistics)を刊行したと発表しています。

1,719の学術図書館のコレクション(冊子体・電子書籍)、職員数、支出額(資料費、人件費)、サービスといったデータがまとめられています。

本文は有料ですが、プレスリリースにおいて、授与可能な学位別に、平均図書館資料購入費、図書館の総支出額中の人件費の割合、図書館員の昇給制度の教員との一致割合といったデータが紹介されています。

2017 Academic Library Trends and Statistics(ACRL insider,2018/7/31)
https://www.acrl.ala.org/acrlinsider/archives/16149

米国著作権局、コンセプト実証中の仮想カード目録(VCC)の改良を実施

2018年7月18日、米国著作権局が、コンセプト実証(proof of concept)を行なっている仮想カード目録(VCC)の改良を実施したと発表しています。

画像からキャプチャされた生データに基づいた検索機能、検索結果画面から検索結果の数を減らすための検索機能、検索対象となるカードの画像の追加、複数の「引き出し」の選択、カードの画像の拡大やスクロールの容易化等が実施されています。

Copyright Office Releases Upgrades to Virtual Card Catalog Proof of Concept(Copyright Office,2018/7/18)
https://www.copyright.gov/newsnet/

VIRTUAL CARD CATALOG
https://vcc.copyright.gov/

米国政府印刷局(GPO)、新たに国内の4図書館とGPO出版物の永久保存に関する覚書を締結

2018年7月18日、米国政府印刷局(GPO)が、新たに国内の4図書館とGPO出版物の永久保存に関する覚書を締結しています。

今回覚書を締結した機関と保存担当分野は以下の通りです。

ミネソタ大学図書館:連邦議会が刊行した報告書等(United States Serial Set)

メイン大学ガーブレット法律図書館:連邦最高裁判所の官版判例集(United States Reports)

セント・ジョーンズ大学ロー・スクールリテンバーグ法律図書館:100議会から103議会までの公聴会記録とコミッティー・プリント(Congressional hearings and prints)

ミシシッピ州立法律図書館:連邦最高裁判所の官版判例集(United States Reports)、制定順法令集(Statute at Large)、大統領の演説・文書等を収録した公的出版物(Public Papers of the President)

米・ライス大学、ハリケーン・ハービーに関する「記憶」を収集・保存・提供するデジタルアーカイブ“Harvey Memories Project”を公開

2018年7月23日、米・テキサス州のライス大学が、デジタルアーカイブ“Harvey Memories Project”を公開しました。

“Harvey Memories Project”では、デジタル形式で寄贈された、暴風雨に備えるための作業や清掃作業の写真、暴風雨の様子を録音・撮影した資料、生存者の証言やイラストといったハリケーン・ハービーに関する様々な「記憶」2万5,000点が保存・公開されています。

Library Publishing Coalition(LPC)、図書館における出版活動の倫理的枠組みに関する文書を公開

2018年7月24日、図書館による出版活動を進める大学図書館によるイニシアティブ“Library Publishing Coalition”(LPC)が“Ethical Framework for Library Publishing”のVersion 1.0を公表しました。

図書館における出版活動に対して、多様な分野における重要な倫理的考慮事項を提供するとともに、倫理的な学術出版のための具体的な提言を行なっています。

今後も、同文書は更新・拡張を行なっていくとしています。

An Ethical Framework for Library Publishing, Version 1.0(LPC,2018/7/24)
https://librarypublishing.org/new-publication-ethical-framework-version-1-0/

Macmillan社傘下のTorが電子書籍の新刊の図書館への販売を4ヶ月遅らせると発表したことに対し、米国図書館協会(ALA)が声明を発表:カナダ都市図書館協議会(CULC)は書簡を送付

Macmillan社傘下のTorが電子書籍の新刊の図書館への販売を4か月遅らせると発表したことに対し、2018年7月19日、米国図書館協会(ALA)が声明を発表しました。

ALA会長のLoida Garcia-Febo氏は、図書館の貸出が売り上げに影響を及ぼしているというTorの主張は、古臭く実証されていないとし、図書館への予告や議論なく実行されたことは図書館の読者と作家への献身を損なうものとしています。また、Macmillan社が関わっている、図書館での所蔵が図書の発見・著者のブランド開発・販売に与える影響を理解するためのプロジェクト“Panorama Project”との齟齬を指摘し、Macmillan社に対して、この決定を取り消すよう求めています。

また、カナダ都市図書館協議会(CULC)は、Pilar Martinez議長名でTorに送付した書簡において、CULCは活気のある出版業界の長期的健全性と成長能力に依拠しており、目標達成のため出版者と協力したいと述べています。そして、Tor・著者・公共図書館・読者に利益をもたらす選択肢について議論し理解するための会合を調整するために8月14日に連絡を取りたいとしています。

米・ノースダコタ州最高裁判所法律図書館、送水バルブの破損により水損被害が発生

2018年7月19日、米・ノースダコタ州最高裁判所が、18日午後に発生した送水バルブの破損により、同裁判所の法律図書館が水損被害を受けた事を発表しています。

水は建物の南東側を沿って流れ、1850年代にさかのぼる連邦法令集や、近年の連邦判例集、判例集・法律学説集などが水損被害を受けました。また、天井・床・書架・什器類も被害を受けています。

事故発生1時間以内に州立図書館に対して支援要請を行ない、州立図書館の職員が、19日朝、水損以外を受けた資料の移動、評価、修復を行ないました。被害を大きい資料については廃棄されるか修復のために移送されます。

修復作業中、図書館の大部分は利用禁止となりますが、図書館は開館しており、マイクロフィッシュ・パソコン・冊子体の蔵書の一部は引き続き利用可能です。

State Law Library remains open during repairs(North Dakota Supreme Court,2018/7/19)
https://www.ndcourts.gov/court/news/library0718.htm

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