米国

米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)、全米博物館・図書館サービスメダル2017を発表

2017年5月15日、米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)が、全米博物館・図書館サービスメダル2017(2017 National Medal for Museum and Library Service)の受賞館を発表しました。同賞は、市民や家庭、コミュニティに対して著しい貢献を果たした博物館・図書館等を称えて贈られる全米規模の賞です。

図書館は、次の5館が選ばれています。

Cedar Rapids Public Library (Cedar Rapids, Iowa)
Long Beach Public Library (Long Beach, California)
Richland Library (Columbia, South Carolina)
University of Minnesota Libraries (Minneapolis, Minnesota)
Waterville Public Library (Waterville, Maine)

ゲッティ美術館及びイェール英国芸術センター、IIIFに準拠した画像の公開を発表

2017年6月1日、米国のゲティ美術館(The J. Paul Getty Museum)とイェール英国芸術センター(Yale Center for British Art)が、IIIFに準拠した画像を公開したと発表しています。

ゲティ財団では、ゲッティ美術館が所蔵する作品のうち、パブリックドメインもしくは同財団が権利を保有する資源を無料で提供するプログラム“Open Content Program”収載の3万点の画像をIIIFに準拠(Image API、Presentation APIの実装)して公開したと発表しています。

今後“Open Content Program”に追加される画像は、IIIF準拠で公開されるほか、Getty Research Instituteの所蔵作品についても、2017年末までには公開予定と説明されています。

また、イェール英国芸術センターも、パブリック・ドメインの芸術作品約7万点の画像をIIIFに準拠して公開したと発表しています。

両機関とも、メインのデジタル画像の下に表示されているIIIFのログをクリックすることで、IIIF対応のビューワ“Mirador”から利用することができます。

米国議会図書館、同館所蔵のアジア系・太平洋諸島系米国人関連資料の調べ方を案内する“finding aid”を公開

2017年5月31日、米国議会図書館(LC)が、アジア系・太平洋諸島系の米国人に関する研究や関連資料の調査を支援するための“finding aid”を公開しました。

「アジア・太平洋諸島系米国人の文化遺産継承月間」にあわせて公開されたもので、冊子体やオンライン資料といった多様な形態の、研究書・参考図書・雑誌から、写真・日記・インタビューといった特殊な資料までを含む、同館所蔵資料の調べ方を案内しています。

New Finding Aid: Asian-American and Pacific-Islander Resources(LC,2017/5/31)
http://blogs.loc.gov/loc/2017/05/new-finding-aid-asian-american-and-pacific-islander-resources/

CHORUSに英国王立化学協会(RSC)が参加

2017年5月26日、出版社・学協会が公的助成研究成果のパブリックアクセス拡大に向けて組織した官民イニシアティブであるCHORUSは、英国王立化学協会(Royal Society of Chemistry)が参加したことを発表しました。

Royal Society of Chemistry joins CHORUS!(CHORUS, 2017/5/26)
https://www.chorusaccess.org/royal-society-chemistry-joins-chorus/

英国化学会、CHORUS新メンバーに(STI Updates, 2017/5/30)
http://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=9747

米・ハーバード大学、ジョン・F・ケネディ元大統領の在学時のスピーチをデジタル化して公開

米・ハーバード大学が、今年で生誕100周年のジョン・F・ケネディ元米国大統領が、ハーバード大学在学時の1937年に、英語の授業“English F”において、当時論争となっていたヒューゴ・ブラック氏の最高裁判所の陪席判事への任命をテーマに行ったスピーチを公開しています。

大学アーカイブズ所蔵の、1920年代から教え子の音声を録音をしていた同大学の教授パッカード(Frederick Clifton Packard Jr)氏の関連資料に含まれていたアルミ製のフォノグラフに録音されていた音声を、同大学で開催されている展覧会“JFK's Harvard/Harvard's JFK”にあわせて復元・デジタル化したものです。

ボストンにある、ジョン・F・ケネディ大統領図書館・博物館には、1940年のラジオインタビュー以前の音声資料は所蔵されていないことから、同大学では、同大統領の最も古い音声資料と考えているとのことです。

米アリゾナ州立大学が「ハイブリッド」なオープンアクセス方針を制定

2017年5月19日、米国のアリゾナ州立大学が、オープンアクセス(OA)方針を採択したことを発表しました。

同大学のOA方針は大学評議会のOA方針タスクフォースが策定し、大学評議会と学長の承認を経て制定されたものです。アリゾナ州立大学図書館の学術コミュニケーション担当図書館員Anali Perry氏によれば、同方針は他に類を見ない、「ハイブリッド方針」であるとされています。具体的には、同方針では所属する研究者らが、OA方針を有する助成機関から助成を受けて行った研究の成果についてはその助成機関のOA方針に従うこととし、助成機関等のOA方針がない場合にはアリゾナ州立大学の方針を選択することができる、とされています。

ASU approves Open Access Policy(Arizona State University、2017/5/19付け)
https://asunow.asu.edu/20170519-asu-approves-open-access-policy

Internet Archive、ウェブアーカイブの相互運用性や共同開発に関する研究プロジェクト“WASAPI”の中間報告を発表

2017年5月26日、Internet Archive(IA)が、米国のノーステキサス大学・ラトガース大学・スタンフォード大学図書館と共同で行っている2年間の研究プロジェクト“WASAPI” (Web Archiving Systems APIs)の中間報告を公開しました。

プロジェクトは、APIを基盤とした相互運用性や発見可能性の向上や、ウェブアーカイブの研究利用促進のための技術開発が行われるとともに、共同技術開発のための継続的なコミュニティモデルの要点を描くことも目的としています。

博物館・図書館サービス機構(IMLS)の助成を受けた共同研究の成果は、Archive-Itに適用されることになっています。

WASAPI Year 1 Performance Report (IA,2017/5/26)
https://archive.org/details/WASAPIYearOneReport

米・イェール大学、同大学で上演された演劇の歴史に関するデータベース構築のためのクラウドソースシングプロジェクトを実施中

2017年5月24日付の“Yale News”が、米・イェール大学が、同大学で上演された演劇の歴史に関するデータベースを構築するために実施しているクラウドソーシングプロジェクト“Ensemble @ Yale”を紹介しています。

ニューヨーク公共図書館(NYPL)が、同館のパフォーミング・アーツコレクションに対して行ったクラウドソーシングプロジェクトを参考に構築されており、参加者は、同大学の“Digital Humanities Lab”が開発したソフト(SNSのIDでログイン可能)を用いて、デジタル化された同大学のロバート B. ハイス・ファミリー・アーツ図書館所蔵の演劇プログラム1万2千ページ分を確認し、タイトル、上演日、監督、出演者、裏方の名前をテキスト化します。

3Dプリンターの利用料を徴取する場合の適切な料金体系は?(記事紹介)

2017年5月22日付の、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)の、革新的プロジェクト、最新技術、コンピュータプログラミング等といった分野に関するグループによるブログ“ACRL TechConnect Blog”に、米・ボルチモア大学図書館のキム(Bohyun Kim)氏が、同館で3Dプリンターによるサービスを提供するにあたり、料金体系をどのように決定したかについて概説する記事を投稿しています。

キム氏は、図書館ではコピー料金は徴取しているのであるから、運用コストを回収するために3Dプリンターの利用料を徴収することをタブー視する必要はなく、新しい革新的なサービスを実施するにあたっては、有益であれば有料でも実施するべきと主張します。

ただ、そうではあっても、持続可能なサービスとするためには、利用者に説明可能で、図書館員が容易に運用できる料金体系とする必要があると指摘し、記事では、同館が、重量・大きさ・時間による料金体系の長所・短所を検討したうえで、利用時間を基本とした料金体系とした経緯を説明しています。

同館の利用者は課金には肯定的で、安価なサービスとの声が多いとのことです。

参考のため、米国の10の図書館の3Dプリンター利用料の料金体系の、この3年間の変化が列記されています。

米・ハーバード大学ライシャワー日本研究所、インフォコム株式会社とデジタルアーカイブに関する共同研究についての覚書を締結

米・ハーバード大学ライシャワー日本研究所が、インフォコム株式会社とデジタルアーカイブに関する共同研究に関する覚書を締結しました。

2017年5月25日付のインフォコム株式会社からの発表によると、この連携は、デジタルアーカイブに関する研究開発、技術協力、人材交流、地域・社会貢献等の分野で相互に協力し、科学技術振興及び産業と社会の発展に寄与することを目的としています。

ハーバード大学ライシャワー日本研究所の「日本災害DIGITALアーカイブ」と震災後に公開された地方自治体等による震災アーカイブとの連携技術や、アーカイブの利活用を図る技術に関する研究が実施されるほか、東北大学災害科学国際研究所「みちのく震録伝」との連携推進などが取り組まれるとされています。

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