米国

米国議会図書館(LC)、永久保存対象に選ばれた映画25作品を発表(2017年):あわせて過去に選ばれた64作品をオンラインで公開

2017年12月13日、米国議会図書館(LC)が、文化的・歴史的・美学的に意義のある映像資料の永久保存レジストリ“National Film Registry”に追加する2017年分の映画25作品を発表しています。

公開から少なくとも10年を経た作品の中から、毎年25作品が追加されており、今回の追加によりレジストリで保存される作品は725作品になりました。

新たに選ばれた作品には、「ダンボ」(1941年)、「スーパーマン」(1978年)、「グーニーズ」(1985年)、「ダイ・ハード」(1988年)、「フィールド・オブ・ドリームス」(1989年)、「タイタニック」(1997年)などがあります。

同日20時から映画専門チャンネルTurner Classic Movies (TCM) において、25作品の中から選ばれた映画が放映されるほか、LCでは、12月12日、これまで“National Film Registry”に選ばれた作品の中から64作品を同館ウェブサイトやYouTubeで公開しており、2作品を除きダウンロードも可能となっています。

米・ハリーランサムセンター、ノーベル賞作家ガブリエル・ガルシア・マルケスのアーカイブをオンラインで公開

2017年12月12日、米・テキサス大学オースチン校ハリーランサムセンターが、同センター所蔵のノーベル文学賞受賞作家ガブリエル・ガルシア・マルケス(Gabriel García Márquez)のアーカイブのデジタル化画像2万7,000点をオンラインで公開しました。

図書館情報資源振興財団(CLIR)の「隠れた特別コレクションのデジタル化助成プログラム」の助成を受けて実施されたもので、発表された作品の草稿、未発表作品、調査資料、写真、スクラップブック、手紙、切り抜き、ノート、脚本、印刷物、エフェメラ類、ノーベル文学賞受賞時のスピーチの音声記録
が含まれます。画像はデジタル画像の相互運用のための国際規格IIIFに準拠しています。

米国デジタル公共図書館(DPLA)、メイン州のサービス・ハブからのコンテンツ提供を開始

2017年12月13日、米国デジタル公共図書館(DPLA)は、メイン州のサービス・ハブ(州単位で複数機関のデータを集約する連携先)である“Digital Maine”からのコンテンツの提供を開始したと発表しています。

“Digital Maine”は、メイン州立図書館が、州内の公共図書館や歴史協会と連携して運営しているサービス・ハブで、メイン州の公文書、古写真や古地図、南北戦争関係の記録類、第二次世界大戦中の外国人登録関係の記録といった資料が含まれています。

DPLA Welcomes Digital Maine(DPLA,2017/12/13)
https://dp.la/info/2017/12/13/dpla-welcomes-digital-maine/

Digital Maine(Maine State Library)
http://digitalmaine.com/

プレゼント用の本の紹介を求められる図書館員・読書家のためのクリスマスプレゼントのガイド(米国)(記事紹介)

American Libraries誌が、2017年12月8日付の記事(オンライン)で、この時期、身内からプレゼント用の新しい本やお気に入りの本を紹介するよう求められる事が多い図書館員や読書家が、本に加えて案内すると喜ばれるであろう商品を価格帯別に紹介しています。

エドガー・アラン・ポー『黒猫』に因んだマグカップ、著明な作品からの引用文が書かれている紅茶のティーバッグ、コインで擦ると次に読む本を紹介してくれるポスター、『ゲーム・オブ・スローンズ』のクッキー型、本の形状をした大皿、神経科学の研究に基づきストレスを軽減するよう作成された塗り絵、本を収納できる2段のサイドテーブル、外観はハードカバーだが開くと照明器具となるLEDライト、などが紹介されています。

米・ワシントン州立公文書館、デジタルアーカイブの収録件数が2億件を突破

2017年12月4日、米・ワシントン州立公文書館は、2017年11月30日に同館のデジタルアーカイブであるWashington State Archivesの収録件数が2億件を突破したことを発表しました。

同館は、収録件数が2億件に達する日がいつになるかを予想する一般向けのコンテストを実施したとし、最も近い日付である2017年12月5日と予想した参加者に、賞品をプレゼントする予定とのことです。

プレスリリースによると、Washington State Archivesは、州政府と地方政府双方の機関による法的・財政的・歴史的に恒久的価値がある電子的記録の保存を目的に2004年に開設された米国で初めてのデジタルアーカイブであるとのことです。

Secretary of State’s Digital Archives passes 200 million milestone(2017/12/04,Washington Secretary of State)
https://www.sos.wa.gov/office/news-releases.aspx#/news/1260

アーカイブ資料を用いて過去の人物の「ソーシャルネットワーク」を構築する取り組み“Social Networks and Archival Context”(SNAC)のフェーズⅡが開始(米国)

図書館や文書館等で所蔵している過去の人物(団体、家族)についての記録やコレクションの情報を利用し、それらの人物の「ソーシャルネットワーク」を構築するSNAC(Social Networks and Archival Context)を連携して運営している機関のうちの1つである米国国立公文書館(NARA)のFerriero館長の2017年12月5日付けのブログで、同プロジェクトのフェーズⅡの開始が紹介されています。

SNACは米・バージニア大学図書館を中心に、NARAのほか、米・バージニア大学人文科学高度技術研究所(IATH)、米・カリフォルニア大学バークレー校情報学大学院、米・カリフォルニアデジタルライブラリ(CDL)が運営しています。

フェーズⅡの期間は2017年11月から2019年10月までで、協力機関もフェーズⅠの17館から29館に拡大されているほか、さらなる参加も呼び掛けられています。

フェーズⅡでは社会的目標と技術的目標の解決が目指されており、社会的目標としては、長期的な持続可能性を確保するためのビジネスモデルの開発や編集方針・基準の開発等が、技術的目標としては、データ提供機関がSNACへデータを投入する際のツールの開発、永続的識別子の付与、歴史研究のためのツールの強化等があげられています。

米・アイダホ自然史博物館、ジャイアントバイソンの化石の3Dモデルを公開:3Dプリント用のデータも公開

2017年12月4日、米・アイダホ州立大学のアイダホ自然史博物館は、ジャイアントバイソン(Bison latifrons)の化石の3Dモデル250点を、オンラインで公開しました。

あわせて、3Dプリント用のデータも公開されていますが、3Dプリントは非商用目的のみで利用可能です。

Library Publishing Coalition(LPC)、大学・研究図書館の出版活動に関するダイレクトリーの2018年版を公開:データベースもあわせて公開

2017年12月6日、図書館による出版活動を進める大学図書館のイニシアティブ“Library Publishing Coalition”(LPC)が、“Library Publishing Directory”の2018年版を公開しました(PDF版、EPUB版)。

米国・カナダ・英国・オーストラリア・ブラジル・ドイツ・アイルランド・スウェーデンの125の大学・研究図書館での出版活動について、各館ごとの担当部署、ウェブサイト、出版活動の概観、職員数、予算、OAのタイトル数、出版媒体、分野、査読誌の割合、APCが必要な学術雑誌の割合、出版プラットフォーム、デジタル保存戦略等がまとめられています。

また、2018年版の公開にあわせ、ダイレクトリー掲載情報を検索できるオンラインデータベースが新たに公開されました。オンラインデータベースには公開時点で2017年と2018年のデータが搭載されており、今後2014年から2016年までのデータが追加される予定です。

北米研究図書館協会(ARL)、今後の評価プログラムへの提言をまとめた報告書を公開

2017年12月4日、北米研究図書館協会(ARL)は、今後の評価プログラムに関するタスクフォースが作成した、今後の評価プログラムへの提言をまとめた報告書を公開しました。

現在ARLが提供している評価のためのプログラムと現実のニーズの差を解消するための第1段階として、ARLでは、タスクフォースに対して、現在提供している評価に関するサービス(目標、アウトカム、成果物、評価指標やツール、StatsQUAL)等を検討し、既存のサービスやツール、新しいサービスや重点的に取り組むべき事項等に関する提言を行うよう要請していました。

現在の高等教育の動向のなかで取組むべき、基準や評価プログラムの課題を検討し提言しているほか、ARLの会員館のニーズを満たすと考える新しい評価プログラムの詳細な体制も示しています。

次の段階では、より具体的な提言やビジネスモデルの開発などが計画されています。

Authors Alliance、ノンフィクション作家のためのフェアユースガイドを公開

2017年11月29日、作家を支援する団体“Authors Alliance”が、ガイドブック“Fair Use for Nonfiction Authors”を公開しました。

伝記作家・サイエンスライター・歴史家・文芸評論家・回顧録の作家・学者といった著作物を用いて執筆を行なうノンフィクション作家による、フェアユースによる著作物の活用を促し、調査や執筆を支援することを目的としています。

このガイドは、著作物の批評・討論・所感、著作の主張を立証するための著作物の利用、非商業的研究のための著作物の使用、といったノンフィクション作家がフェアユースに直面する状況に対処するために作成されたもので、例えば、音楽のトレンドを議論する学術文献での歌詞の収録、文芸批評における作品での著者のメタファーの仕様分析のための小説からの引用、写真家の光と影の技法についての論文での写真の掲載、研究者の方法論とその結果を批評するための科学論文での図表の仕様、回顧録での未発表の手紙からの引用、などを行ないたいノンフィクション作家を支援する内容となっています。

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