カレントアウェアネス-E

E1945 - 2017年米国図書館協会(ALA)年次大会<報告>

2017年6月22日から6月27日にかけて,2017年米国図書館協会(ALA)年次大会(E1739ほか参照)がシカゴで開催された。参加者総数は2万2,700人以上であり,多彩なテーマのセッションと企業等によるブース展示において,参加者間のにぎやかなコミュニケーションが繰り広げられた。以下,筆者らの参加したUnited for Libraries主催のセッション,ポスターセッション,閉会式の記念講演について報告する。

E1946 - 研究データリポジトリの現状<文献紹介>

本文献は,2015年末(12月3日)時点で,DataCite(E1537参照)が運営する研究データリポジトリ(RDR)のレジストリ“re3data.org”に登録されている1,381のRDRについて,リポジトリの運営機関・種別・主題,リポジトリへのアクセス条件などを分析する。RDRは,それぞれ提供するサービスレベルなどの点で違いがあり,それらは主として各主題分野の事情の違いによるものであると指摘している。

E1943 - 青山学院大学図書館における「図書館webカウンター」の試み

青山学院大学図書館本館では,オンラインでの図書館利用講習会の試みとして,2017年6月26日から6月30日まで「期間限定!図書館webカウンター」を実施した。以下,経緯・結果・展望などについて報告する。

E1942 - 学術情報流通の「オープンさ」指標あれこれ<文献紹介>

従来,学術情報流通に関する指標の多くは論文同士の引用関係に基づき算出されてきた。学術文献をオープンアクセス(OA)にすることのメリットも,被引用数が増えるといった点から論じられるほどである(CA1693参照)。しかし学術文献のOAや研究データの公開など,「オープンであること」が推奨されるようになった現在,「オープンさ」そのものを測定する指標があっても良いのではないか。そのような意図のもとで,本文献では既存のオープンさに関する研究等をまとめた上で,新たな観点も加えて様々な指標を提案している。

E1941 - 大学図書館におけるIT部門の配置について(米国)

2017年5月,米国のIthaka S+Rは,大学図書館や研究図書館(以下,大学図書館)におけるIT部門の位置づけについての報告書,“Finding a Way from the Margins to the Middle: Library Information Technology, Leadership, and Culture”を公開した。

E1940 - 図書館総合展2017フォーラムin熊本<報告>

図書館総合展は,毎年秋に横浜で開催する本展のほか,「地域フォーラム」と称したイベントを各地で行っている。2017年7月10日に開催したフォーラムin熊本は,2017年中に4回開催するうちのひとつである。図書館総合展運営委員会では,2012年にフォーラムin仙台(E1299参照)を開催して以来,本展でも地域フォーラムでも,被災地の図書館を取り上げ続けることを方針としている。今回の開催地を平成28年熊本地震により被害を受けた熊本とし,「災害と図書館の役割」をテーマとしたのもその一環である。

E1939 - 久留米市立図書館における「こころの相談カフェ」の取組み

久留米市(福岡県)では,2017年6月に,心の悩みや不安を抱えている市民の相談に臨床心理士等の資格を持ったカウンセラーが対応する「こころの相談カフェ」を市内の図書館に開設した。

E1934 - 東北大学附属図書館の24か国語ベーシックガイド整備事業

東北大学附属図書館(以下,当館)では,2017年3月に,留学生のための24か国語(中国語の簡体字・繁体字版を含め全25種類)による「図書館ベーシックガイド」(以下,ガイド)を整備した。この整備事業に着手する契機となったのは,「留学生には,(英語を母語とせず,かつ母語以外は不得手という学生がいるため)何でも英語で対応すればいいというものではない」という学習支援委員会での教員からの一言である。学習支援委員会とは,2016年4月に発足した,教員と図書館の協働による学生の総体的学習支援を推進する当館の委員会である。確かに,日本人の間では「英語=世界共通語」という公式がほぼ常識化しており,大学においてもグローバル人材育成というミッションの下に,英語習得が推奨されている。しかしこの発言は,これまで疑うことがあまりなかった英語万能観に対して「一喝」を加えたような瞬間であった。

E1937 - 図書館員に研究マインドを:実務と理論双方の発展のために

Theory without practice is empty;Practice without theory is blind. (実践なき理論は空虚であり,理論なき実践は盲目である。) 2017年2月,オーストラリア図書館協会(ALIA)は,同国のチャールズスタート大学との共同研究報告書“Relevance 2020 LIS Research in Australia”を公開した。

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