日本

東京国立近代美術館フィルムセンターBDCプロジェクト、「映画の孤児著作物のデジタル利用に関する法制度報告書」を公開

2017年5月17日、文化庁の文化芸術振興費補助金(美術館・歴史博物館重点分野推進支援事業)の交付を受けて実施している、東京国立近代美術館フィルムセンターの「映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業(BDCプロジェクト)」が「映画の孤児著作物のデジタル利用に関する法制度報告書」を公開しました。

映画を保存するアーカイブ機関でのデジタルアーカイブ構築のためには、映画作品をめぐる複雑な著作権等の権利を適切な形で処理する必要があり、いまだ多くの課題が伴うことから、関連する法制度の現状を正しく把握し、今後の活動の基礎となる法的知識を広く共有するため、五常法律会計事務所へ委託し調査したものです。

報告書では、現在の日本の法環境において、アーカイブ等が保存する映画や孤児作品(著作権者等権利者不明の作品)を適法にデジタル利用するためにはどのような方法が考えられるのか、現状の法制度の可能性と限界を軸に、法律家の視点から考察を加えつつ、解説しているほか、オランダ及び英国のフィルムアーカイブ実務と法制度に関する事例も紹介しているとのことです。

【イベント】史料保存利用問題シンポジウム「地域史料の保存利用と公文書管理の在り方」(6/24・東京)

2017年6月24日、駒澤大学駒沢キャンパスにおいて、史料保存利用問題シンポジウム「地域史料の保存利用と公文書管理の在り方」が開催されます。

主催は日本歴史学協会と日本学術会議史学委員会で、全国歴史資料保存利用機関連絡協議会と日本アーカイブズ学会が後援しています。シンポジウムでは3本の報告が行われます。

参加費は無料です。

日 時:2017年6月24日 13:30~17:30
会 場:駒澤大学 駒沢キャンパス 1号館 1-204教場

報告
自治体文書館のあゆみと地域史料保存―広島県立文書館の場合―
  西向 宏介(広島県立文書館主任研究員)
神奈川県立公文書館の現状と課題―全量選別と人員配置を中心に―
  上田 良知(神奈川県立公文書館非常勤職員)
地域史料の保存利用と資料ネット―千葉歴史・自然資料救済ネットワークの活動を通して―
  小関悠一郎(千葉大学教育学部准教授)

味の素食の文化センター、食の文化ライブラリーが所蔵する食に関する古典籍をデジタル化し、「新日本古典籍総合データベース」で公開

2017年5月16日、公益財団法人味の素食の文化センターが、同センターの「食の文化ライブラリー」が所蔵する、食に関する古典籍約300点をデジタル化し、国文学研究資料館が試験公開している「新日本古典籍総合データベース」で公開したと発表しています。

画像データは、CC BY-SA 4.0の条件で提供されています。

味の素食の文化センター お知らせ
http://www.syokubunka.or.jp/news/
※「2017.05.16 江戸の図書を公開しました」とあります。

江戸の図書(古典籍)(味の素食の文化センター)
http://www.syokubunka.or.jp/library/edo-books/

早稲田大学図書館と慶應義塾大学メディアセンター(図書館)、図書館システムの共同運用に関する覚書を締結

2017年5月12日、早稲田大学図書館と慶應義塾大学メディアセンター(図書館)は、図書館システムの共同運用に関する覚書を締結しました。

これは、共同で利用する図書館システムを選定し、そこに両大学の図書データを格納して相互利用することにより利便性の向上を図るもので、次のようなメリットがあるとしています。

・システム共同運用による運用の安定化とコスト削減
・目録形式の標準化、目録作成のコスト削減
・早慶間での知識/経験の共有、人的交流の促進
・共同運用による利用者サービス・資料の充実

両大学によると、図書館システムの共同運用は日本初とのことで、2020年度を目途としています。

早稲田大学・慶應義塾大学 日本初・図書館システムの大学間共同運用に向けた覚書締結(早稲田大学, 2017/5/16)
https://www.waseda.jp/top/news/51024

国立情報学研究所(NII)、科学研究費助成事業データベース(KAKEN)のAPIを公開

2017年5月16日、国立情報学研究所(NII)は、科学研究費助成事業データベース(KAKEN)のAPIを公開しました。

2016年4月のKAKENリニューアルの際、API提供は準備中となっていました。

APIの公開(NII, 2017/5/16)
https://support.nii.ac.jp/ja/news/kaken/20170516

KAKEN API ドキュメント(NII)
https://support.nii.ac.jp/ja/kaken/api/api_outline

参考:
国立情報学研究所(NII)、科学研究費助成事業データベース(KAKEN)をリニューアル
Posted 2016年4月26日
http://current.ndl.go.jp/node/31460

図書館問題研究会、「共謀罪」の創設に反対する声明を発表

図書館問題研究会が、2017年5月14日付けで、「図書館問題研究会は『共謀罪』の創設に反対します」とした声明をウェブページで公開しました。

同声明は国会で審議中の「組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律等の一部を改正する法律案組織的犯罪処罰法改正案」(いわゆる「共謀罪」)について、「公共図書館においても、利用者が図書館と図書館資料を利用する行為自体が『テロ等準備』の計画や謀議にあたるとして捜査の対象となり、利用事実や貸出履歴など図書館利用における秘密が損なわれるとともに図書館利用が犯罪の計画行為として処罰されることも考えられ」るとしています。同法案は「『図書館の自由に関する宣言』を真向から否定し、戦前の『治安維持法』を想起させ」るものであるとも述べており、法案の上程に強く反対するとして声明を締めくくっています。

天理大学附属天理図書館、天理ギャラリー第161回展「漱石 -生誕百五十年を記念して-」を開催中 『吾輩は猫である』印税領収証や書簡、自筆原稿等を展示

2017年5月14日から6月11日にかけて、東京の天理ギャラリーで天理ギャラリー第161回展「漱石 -生誕百五十年を記念して-」が開催されています。

同展示では夏目漱石生誕百五十年を記念して、天理大学附属天理図書館が所蔵する漱石資料が展示されています。展示資料には『吾輩は猫である』の印税領収証、漱石自筆の自作の宣伝文、現存する最長の漱石による書簡等に加え、『三四郎』等の自筆原稿も含まれています。6月3日には国文学研究資料館長のロバート・キャンベル氏による講演「漱石先生の快楽と苦痛」も開催予定とのことです。

なお、同展については10月29日から11月12日にかけて、天理図書館でも開館八十七周年記念展として開催予定とのことです。

開催案内(JPG画像)
http://www.tcl.gr.jp/calender/g161.jpg

【イベント】第25回大図研オープンカレッジ「Linked Open Data を体験 書誌・所蔵データは宝の山!」(6/18・大阪)

2017年6月18日、グランフロント大阪タワーAの大阪商業大学梅田サテライトオフィスにて、大学図書館問題研究会オープンカレッジ実行委員会主催、大学図書館問題研究会大阪地域グループ共催のイベント、大図研オープンカレッジ「Linked Open Data を体験 書誌・所蔵データは宝の山!」が開催されます。

同イベントでは第一部で大阪大学産業科学研究所の古崎晃司氏が「Linked Open Data(LOD)の基本理念の基盤となる技術」、第二部で人文学オープンデータ共同利用センター長の北本朝展氏が「古いコンテンツを新しいプラットフォームに入れる~『江戸料理レシピデータセット』クックパッド公開の顛末~」と題した講演を行い、第三部では再び古崎氏が、書誌データのLOD化に関するデモンストレーションを行うとのことです。

第25回 大図研オープンカレッジ(DOC) Linked Open Data を体験 書誌・所蔵データは宝の山!
https://sites.google.com/site/dtkosakaweb/home/reikai/dtkdoc2017

日本の学協会誌掲載論文のうち、ソーシャルメディアから言及されているものは約1~2%(文献紹介)

情報知識学会誌の第27巻1号に、日本の学協会誌に掲載された論文を対象にオルトメトリクス付与状況を分析した論文、「日本の学協会誌掲載論文のオルトメトリクス付与状況」が掲載されています。著者は同志社大学の佐藤翔氏と豊橋技術科学大学の吉田光男氏です。

同論文では2006~2015年に日本の学協会誌に掲載された論文約100万本を対象に、オルトメトリクスの付与状況を分析しています。その結果、日本の学協会誌掲載論文のうち、ソーシャルメディアから言及されているものは約1~2%とわずかにとどまっていることがわかったとのことです。分野としては人文社会系の論文でソーシャルメディアからの言及が多いとされています。

佐藤翔, 吉田光男. 日本の学協会誌掲載論文のオルトメトリクス付与状況. 情報知識学会誌. 2017, 27(1), p.23-42. http://doi.org/10.2964/jsik_2017_009

岡山大学学術成果リポジトリ、PubMedのLinkOutに対応

2017年5月15日、岡山大学附属図書館が、岡山大学学術成果リポジトリ(OUSAR)が、PubMedのLinkOutに対応したと発表しています。

PubMedに掲載されている学術論文の内、OUSARでオープンアクセスになっているものに岡山大学のアイコンが表示され、Pubmedからリンクが形成されています。

岡山大学学術成果リポジトリがPubMedのLinkOutに対応(岡山大学附属図書館,2017/5/15)
http://www.lib.okayama-u.ac.jp/news/news_id6687.html

参考:
米国国立医学図書館、Pubmedにおいて機関リポジトリに登録されているフルテキストへのリンク機能を追加
Posted 2017年3月23日
http://current.ndl.go.jp/node/33705

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