アーカイブ

英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)・英国国立公文書館(TNA)・Jisc、学術文献での引用状況から特別コレクションの利用状況を調査する共同調査プロジェクトを開始

2017年12月、英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)・英国国立公文書館(TNA)・Jiscによる共同調査プロジェクト“Citation Capture”の開始が発表されています。

学術成果物に引用された特別コレクション(Unique and distinctive collections:UDCs)を分析してその利活用状況を把握する調査で、アーキビスト・特別コレクション担当の図書館員・情報専門家に対して、特別コレクションの利用方法、特別コレクションを活用した学術成果の特徴や数、特別コレクションの引用スタイルに関する情報を示すことで、蔵書構築やイベント・プロジェクトの計画策定、アドヴォカシー活動に活用してもらうことを目的としています

また、文書館・図書館といった情報セクターにおけるユーザエンゲージメントやアウトプットの評価基準が必要であるとの認識のもと、同プロジェクトの第1フェーズでは、特別コレクションの引用スタイルに関する学界での慣行を確立し、その標準化の可能性を検討するとしています。

米・ハリーランサムセンター、ノーベル賞作家ガブリエル・ガルシア・マルケスのアーカイブをオンラインで公開

2017年12月12日、米・テキサス大学オースチン校ハリーランサムセンターが、同センター所蔵のノーベル文学賞受賞作家ガブリエル・ガルシア・マルケス(Gabriel García Márquez)のアーカイブのデジタル化画像2万7,000点をオンラインで公開しました。

図書館情報資源振興財団(CLIR)の「隠れた特別コレクションのデジタル化助成プログラム」の助成を受けて実施されたもので、発表された作品の草稿、未発表作品、調査資料、写真、スクラップブック、手紙、切り抜き、ノート、脚本、印刷物、エフェメラ類、ノーベル文学賞受賞時のスピーチの音声記録
が含まれます。画像はデジタル画像の相互運用のための国際規格IIIFに準拠しています。

「四国社会資本アーカイブス」がプレオープン

2017年12月11日、一般社団法人四国クリエイト協会が、四国各地で行われてきた河川・道路・鉄道・港湾等といった社会資本の整備に関する情報を編纂し提供するウェブサイト「四国社会資本アーカイブス」をプレオープンしました。

プレオープンでは、明治以降の直轄の河川・道路の情報が公開されており、今後、2019年頃には「直轄の河川・道路物語」及び直轄の河川・道路以外の社会資本(河川・道路の主要な県事業、鉄道、港湾・空港、電力、市街地開発、ため池、用水等)に関する情報を、2020年頃には「四国の社会資本物語」が公開される予定となっています。

一般社団法人四国クリエイト協会 お知らせ
http://www.sk-create.jp/
※「「四国社会資本アーカイブス」第1弾を公開しました。(平成29年12月11日)~四国の直轄河川・道路の整備に関する情報が検索できます~」とあります。

アーカイブ資料を用いて過去の人物の「ソーシャルネットワーク」を構築する取り組み“Social Networks and Archival Context”(SNAC)のフェーズⅡが開始(米国)

図書館や文書館等で所蔵している過去の人物(団体、家族)についての記録やコレクションの情報を利用し、それらの人物の「ソーシャルネットワーク」を構築するSNAC(Social Networks and Archival Context)を連携して運営している機関のうちの1つである米国国立公文書館(NARA)のFerriero館長の2017年12月5日付けのブログで、同プロジェクトのフェーズⅡの開始が紹介されています。

SNACは米・バージニア大学図書館を中心に、NARAのほか、米・バージニア大学人文科学高度技術研究所(IATH)、米・カリフォルニア大学バークレー校情報学大学院、米・カリフォルニアデジタルライブラリ(CDL)が運営しています。

フェーズⅡの期間は2017年11月から2019年10月までで、協力機関もフェーズⅠの17館から29館に拡大されているほか、さらなる参加も呼び掛けられています。

フェーズⅡでは社会的目標と技術的目標の解決が目指されており、社会的目標としては、長期的な持続可能性を確保するためのビジネスモデルの開発や編集方針・基準の開発等が、技術的目標としては、データ提供機関がSNACへデータを投入する際のツールの開発、永続的識別子の付与、歴史研究のためのツールの強化等があげられています。

米・ハリーランサムセンター、ポータルサイトのデジタル画像をIIIFに準拠して公開

2017年12月5日、米・テキサス大学オースチン校ハリーランサムセンターが、同センターのポータルサイトに搭載されているデジタル画像を、デジタル画像の相互運用のための国際規格IIIFに準拠させたと発表しています。

また、ビュワとしてはMiradorを採用しています。

Thousands of cultural heritage materials now instantly shareable in new online platform(Ransom center magazine,2017/12/6)
https://sites.utexas.edu/ransomcentermagazine/2017/12/05/thousands-of-cultural-heritage-materials-now-instantly-shareable-in-new-online-platform/

韓国・国会図書館、「記録物で見る予算・決算の話」をテーマに、国会記録保存所のウェブサイトで関連記録物約200点を公開

2017年12月6日、韓国・国会図書館は、同日、2018年予算案が国会本会議を通過することにあわせ、「記録物で見る予算・決算の話」をテーマに、歴代の国会での予算案審議に関する主要な記録物を国会記録保存所のウェブサイトで公開しました。

憲法に規定された予算・決算制度の沿革、年度別予算・決算処理情報、議案の原本、会議録、写真など約200点が公開されています。

同館では、2017年1月から、所蔵する国会記録物を活用し、毎月時宜に適ったテーマで紹介する「国会の主な記録物紹介」を国会記録保存所のウェブサイトで行なっています。

国会図書館 プレスリリース
https://www.nanet.go.kr/libintroduce/bododata/selectBodoDataList.do
※「186 국회도서관, 역대 국회 예산안 심의 관련 주요 기록물 200여점 공개 2017-12-06」(国会図書館、歴代国会予算案審議関連主要記録物約200点を公開」とあります。

【イベント】草アーカイブ会議2「コミュニティ・アーカイブってなに?」(12/23-24・仙台)

2017年12月23日から24日かけて、せんだいメディアテークにおいて、3がつ11にちをわすれないためにセンター主催する、草アーカイブ会議2「コミュニティ・アーカイブってなに?」が実施されます。

専門家や地域に住むさまざまな立場の人々によって、草の根的に展開されている地道なアーカイブ活動の現場から、資料を「提示・表現」する、あるいは対象を「記録・収集」していくプロセスに着目し、「アーカイブ活動の創造性」に迫ることを目的としています。

1日目の12月23日は、「【提示・表現】ー「痕跡とアクチュアリティ~鉱山、通信所、終戦、ホーム~」」と題し、小岩勉氏(写真家)、坂田太郎氏(サイト・イン・レジデンス)、瀬尾夏美氏(画家・作家)、松本篤氏(NPO remo メンバー/AHA! 世話人)がスピーカーを、桂英史氏(東京藝術大学大学院映像学研究科教授)がモデレーターを務めます。

2日目の12月24日は、「【記録・収集】ー「土着の魂・旅人の目~カセットテープとインターネット~」」と題し、小野和子氏(民話採訪者)、川瀬慈氏(国立民族学博物館人類基礎理論研究部准教授)、ヴィンセント・ムーン氏(映像作家・サウンドアーティスト)がスピーカーを、佐藤知久氏(京都市立芸術大学芸術資源研究センター准教授)がモデレーターを務めます。

ゲーム保存協会、80年代を中心とした日本のPCゲームソフト6,300本を11月25日より公開

特定非営利活動法人(NPO法人)ゲーム保存協会は、2017年11月25日から、ゲームソフトのアーカイブを公開し、一般の利用者の受け入れを開始します。

今回公開するのは、80年代を中心とした日本のPCゲームソフトです。本部にある2万本以上のうち、準備ができている6,300本のソフトを一般公開します。

同法人によると、ゲームソフトを一般公開しているアーカイブ機関は世界でも非常に少なく、日本では初めてとのことです。

NPO法人ゲーム保存協会は、2015年には所蔵する書籍・雑誌のうち2,200冊を一般公開しており、現在も一般の利用者が無料で閲覧できる資料室として開放しています。

NPO法人ゲーム保存協会「ゲーム・アーカイブ」11月25日より公開(ゲーム保存協会, 2017/11/20)
https://www.gamepres.org/2017/11/20/archive-open/

スコットランド国立図書館、スコットランド最古の映画館からの文書類を受贈

2017年11月14日、スコットランド国立図書館(NLS)は、同地の映画館Campbeltown Pictre Houseから文書類の寄贈を受けたことを発表しています。

Campbeltown Pictre Houseは1913年に設立されたスコットランドで最も古い映画館で、現在改修工事が行なわれていますが、今でも映画館として利用されています。

文書には、開館を伝える新聞記事の切り抜き、映画館の設計図、広告、無声映画に用いられていたピアノの売却に関する領収書、最初の40人の資金提供者の拠出額を記載した台帳、財務情報等が含まれます。

寄贈を受けた文書は、グラスゴーのケルビンホール内にあるNLSの動画アーカイブに収蔵されます。

Campbeltown cinema papers given to National Library(NLS,2017/11/14)
https://www.nls.uk/news/archive/2017/11/campbeltown-cinema-donation

E1973 - アーカイブサミット2017 in 京都<報告>

2017年9月9日から10日まで,京都市左京区の教養教育共同化施設「稲盛記念会館」(京都府立大学下鴨キャンパス内)および京都府立京都学・歴彩館において,アーカイブサミット組織委員会(委員長:長尾真(京都府公立大学法人理事長))の主催により「アーカイブサミット2017 in 京都」が行われた。本稿では同委員会事務局(事務局長:吉村和真(京都精華大学副学長))の立場から,今回のサミットの内容と意義について報告する。

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