アーカイブ

イスラエル国立図書館、カフカの手稿類の入手を発表:デジタル化して公開予定

2019年8月7日、イスラエル国立図書館は、ユダヤ人作家フランツ・カフカの手稿類を新たに入手したことを発表しました。

このたび入手された資料は、カフカの親友で彼の死後にその遺稿を出版したマックス・ブロート氏の資産の一部であり、スイスの保管庫に保存されていたものです。カフカの作品『田舎の婚礼準備』の3種類の草稿や、カフカがヘブライ語の学習に使用したノート、ブロート氏ほかの友人との間の書簡、スケッチ、旅行記等が含まれます。

同館は、2008年から2016年までの一連の訴訟によりこれら手稿類の所有権を得て、これまでにイスラエル及びドイツに所在していた資料を入手しており、このたび最後の資料群がスイスから入手されたと報じられています。

手稿類は、現在同館での目録作成が進んでおり、今後デジタル化が行われた上で公開される予定です。

E2167 - アーカイブサミット2018-2019<報告>

2019年6月11日に,千代田区立日比谷図書文化館(東京都)において,アーカイブサミット組織委員会(委員長:長尾真(京都大学名誉教授))の主催により「アーカイブサミット2018-2019」が行われた。本稿では,同委員会事務局の立場から,本会の内容について報告する。「アーカイブサミット」とは,産官学民を横断するアーカイブ関係者による集まりで,2015年,2016年(E1814参照)は東京で,2017年(E1973参照)は京都で開催された。5年間で4回目の開催となる今回がいったんの着地点となる。なお,今回は集中的な議論をするため招待制をとった。

英国国立公文書館(TNA)、2018/2019年の年次報告書を公開

2019年7月25日、英国国立公文書館(TNA)は2018/2019年の年次報告書である“Annual Report and Accounts of The National Archives 2018-19”の公開を発表しました。

今回発表された年次報告書は2018年4月から2019年3月までの期間を対象に、事業・アカウンタビリティ・財務状況などが報告されており、2015年から4年間実施していた戦略計画“Archives Inspire”の完了を示したものである、としています。

米国議会図書館(LC)、ジェームズ・ガーフィールド大統領関係文書をオンラインで公開

2019年7月24日、米国議会図書館(LC)は、同館が所蔵するジェームズ・ガーフィールド第20代米国大統領関係文書をデジタル化し、初めてオンラインで公開したことを発表しています。

関係文書には、同氏の日記、手紙、スピーチ原稿、南北戦争時の従軍に関する記録、法的記録、系図資料、大学のノートや同氏の生涯や経歴、死に関するスクラップブック等が含まれています。約8万点からなり、その大部分は1850年から1881年にかけてのものです。

Papers of President James Garfield Now Online:Collection Includes Diaries, Correspondence, Speeches, Records and Scrapbooks from the 20th President’s Life and Assassination(LC, 2019/7/24)
https://www.loc.gov/item/prn-19-075

英国図書館(BL)、国際的文芸誌“Granta”のアーカイブ資料受入を発表

2019年7月4日、英国図書館(BL)が、2019年に再創刊から40周年を迎える国際的文芸誌“Granta”のアーカイブ資料を受入したと発表しています。“Granta”は1889年にオリジナルが創刊、1979年に再創刊された英国の文芸誌で、世界で最も重要な文芸誌の1つに数えられています。

BLの発表によると、受入したアーカイブ資料は約300箱の資料で構成されています。マーティン・エイミス氏等の多くの著名な作家による、創作過程、ライバル作家・友人への意見などに関する手紙のやりとり(correspondence)をはじめ、校正刷り、バックナンバー、読者数・マーケティング・デザイン・財務・その他の管理上の問題に関する文書などが含まれています。

BLは、このアーカイブ資料は2021年までに館内の閲覧室で利用可能になる予定である、としています。

また、2019年7月22日にこのアーカイブ資料の受入に合わせて、作家のA. L. ケネディ氏らによる座談会 “Literature in Crisis? 40 Years of Granta”が開催される予定です。

琉球大学附属図書館、同館所蔵の「原忠順文庫」をデジタル化し、「琉球・沖縄関係貴重資料デジタルアーカイブ」で公開

2019年7月9日、琉球大学附属図書館が、同館所蔵の貴重資料「原忠順文庫」のうち164点をデジタルし、「琉球・沖縄関係貴重資料デジタルアーカイブ」で公開したと発表しています。

「原忠順文庫」は、初代沖縄県令鍋島直彬のもと、行政事務を統括した原忠順の旧蔵資料で、原の日記、鍋島や県政関係者との書簡をはじめとする書簡類、辞令書、典籍、写真等から構成されています。

原忠順文庫をデジタル公開しました(琉球大学附属図書館,2019/7/9)
http://www.lib.u-ryukyu.ac.jp/?p=22768

原忠順文庫(琉球・沖縄関係貴重資料デジタルアーカイブ)
http://manwe.lib.u-ryukyu.ac.jp/d-archive/s/list?col=117

福島県立図書館、『福島県立図書館所蔵 朝河貫一資料目録 改訂版』をウェブサイトで公開

2019年7月9日、福島県立図書館が、『福島県立図書館所蔵 朝河貫一資料目録 改訂版』を同館ウェブサイトで公開しました。

約2,800点からなる同館所蔵の特殊コレクション「朝河貫一資料」は、大きく以下の4つに分類されますが、

(1)斎藤家(朝河氏の甥及びその子息)伝来の朝河貫一関連資料
(2)イェール大学より遺品として贈られた和文書簡
(3)阿部善雄氏(朝河氏の伝記の著者)を通じて追加された英文書簡
(4)当館で斎藤家以外の遺族により寄贈を受けた和文書簡

1992年に同館が発行した『朝河貫一資料目録』は書簡の送受信者や日付を記しただけのものであったことから、朝河貫一没後70年記念事業として、早稲田大学文学学術院教授・甚野尚志氏の協力を得て、ほぼ全ての書簡に書簡内容などの追加情報を付記するなどして全面改訂したものです。

福島県立図書館 おしらせ
https://www.library.fks.ed.jp/
※「『福島県立図書館所蔵 朝河貫一資料目録 改訂版』を公開しました。(2019.7.9)」とあります。

国立映画アーカイブ、国立情報学研究所(NII)と共同でウェブサイト「映像でみる明治の日本」を開設:日本映画生誕120年記念

2019年6月27日、国立映画アーカイブが、国立情報学研究所(NII)と共同でウェブサイト「映像でみる明治の日本」を開設したと発表しています。

日本映画生誕120年を記念したもので、現存する最古の日本映画『紅葉狩』(重要文化財)を始めとする明治期に撮影された日本映画5作品の動画配信や、失われた「最古の日本映画」のフィルムのコマ(35mmフィルムの一部)の高精細画像を見ることができます。

WEBサイト「映像でみる明治の日本」開設のお知らせ (国立映画アーカイブ,2019/6/27)
https://www.nfaj.go.jp/ge/topics/20190627/

映像でみる明治の日本(国立映画アーカイブ)
https://www.nfaj.go.jp/onlineservice/mpf/

映像でみる明治の日本
https://meiji.filmarchives.jp/

早稲田大学、村上春樹ライブラリー構想による国際文学館を2021年4月にオープン予定

2019年6月20日に、早稲田大学は記者会見を開き、村上春樹ライブラリー構想の具現化を進める、「国際文学館」の設置を発表しています。同館の設計は早稲田大学特命教授の建築家・隈研吾氏に依頼し、2021年4月にオープンする予定とあります。

2018年11月4日に、早稲田大学と村上春樹氏は記者会見を開き、同氏の所蔵する資料類を早稲田大学に寄贈する意向があることを発表していました。

村上春樹ライブラリー構想による国際文学館を設置 設計は隈研吾氏(早稲田大学, 2019/6/21)
https://www.waseda.jp/top/news/65505

参考:
作家の村上春樹氏が所蔵資料を早稲田大学に寄贈する意向を表明
Posted 2018年11月7日
http://current.ndl.go.jp/node/36985

早稲田大学文化資源データベースで「杉村春子旧蔵台本データベース」が公開

2019年6月9日、早稲田大学文化資源データベースで、「杉村春子旧蔵台本データベース」が公開されました。

早稲田大学文化資源データベースは、同大学の坪内博士記念演劇博物館・會津八一記念博物館・大学史資料センターの文化三機関および図書館等の肖像資料を公開するデータベースです。

「杉村春子旧蔵台本データベース」は、女優の故・杉村春子氏の関係者より坪内博士記念演劇博物館に寄贈された資料のうち、直筆書込み台本をデジタル化公開するものです。

データベースで公開されていない画像は、博物館の館内に設置された端末でのみ閲覧公開されています。

早稲田大学文化資源データベース ニュース
https://archive.waseda.jp/archive/index.html
※2019-06-09欄に「杉村春子旧蔵台本データベースを公開いたしました。」とあります。

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