中国

国際図書館連盟、「グリーンライブラリ賞2017」の受賞者を発表

2017年7月20日、国際図書館連盟(IFLA)の「環境の持続可能性と図書館」(Environmental Sustainability and Libraries:ENSULIB)に関する専門部会が、「グリーンライブラリ賞2017」の受賞者に、ドイツ・シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州のバート・オルデスロー町立図書館を選んだと発表しています。

都市の緑化のためにメイカースペースとコミュニテイ構築の取り組みを結びつけた“Ernte deine Stadt - Harvest Your City: Three Years of Green and Sustainable Library Commitment in the Stadtbibliothek Bad Oldesloe” プロジェクトや、地域密着型農業に着手したことが評価されています。

その他、5つの準優勝者も以下の通り発表されています。

・孫逸仙図書館(Sun Yat-sen Library)(中国・広州区)
環境保護の概念を取り入れて建物を「グリーンライブラリ」に改修。

・香港中文大学図書館(中国・香港)
持続可能性を取り入れた図書館戦略の策定。

中国における論文への報奨金制度(文献紹介)

プレプリントサーバarXivで、“Publish or impoverish: An investigation of the monetary reward system of science in China (1999-2016)”と題する論文が公開されています。

中国における論文への報奨金政策の概況とその1990年代後半以降の動向について調査しています。100の大学の報奨金政策に関する168の文書を分析して、

・Web of Scienceに採録されている雑誌で公開された論文に対して、30ドルから16万5,000ドルの報奨金を提供していること、
・報奨金額の平均は、過去10年間で増加していること、

などを明らかにしています。

中国におけるオープンアクセス(OA)出版(記事紹介)

DOAJのブログに、2017年6月23日付けで、中国におけるオープンアクセス(OA)出版に関する記事が掲載されています。

この記事では、OAジャーナルのディレクトリであるDOAJ(Directory of Open Access Journals)に登録されている中国のOAジャーナルについて、

・2017年6月4日現在、71のOAジャーナルがDOAJに登録されており、これはDOAJに登録されているOAジャーナルの約0.75%である
・2015年に中国では1万以上のジャーナルが出版されているので、中国のジャーナルに占めるOAジャーナルの割合は0.71%にも満たない
・71のOAジャーナルのうち、25がElsevier社から、7がSpringer社から刊行されている

ことなどが言及されています。

また、中国で刊行されている1,222のジャーナルを分析して、1,000程度のジャーナルが最新号の記事をウェブサイトで提供していること、ウェブサイトや記事の本文、アブストラクトなどが中国語のみで提供されるケースがほとんどであることに言及しているほか、エンバーゴ、ビジネスモデルの模索、OAや著作権に関する声明などについて論じています。

日本出版販売株式会社、中国国家図書館と第8期図書寄贈契約について調印

日本出版販売株式会社(日販)が、2017年6月12日に、中国国家図書館と第8期の図書寄贈契約について調印したと発表しています。

同事業は、1982年に締結された5年を1期とする図書寄贈契約が始まりです。

中国国家図書館には寄贈図書を収蔵する「日本出版物文庫閲覧室」が開設されており、これまでの7期35年間で、あわせて約31万冊の図書が寄贈されています。

加えて、日販では、中国国家図書館からの研修生を毎年2名、3か月間にわたり、日本に受け入れているほか、日販が組織する日本出版友好訪中代表団が37回派遣(のべ480人の参加)されていると紹介されています。

日販 中国国家図書館と図書寄贈契約について調印(日販,2017/6/15)
http://www.nippan.co.jp/news/chouin8/

国立国会図書館、『外国の立法』2017年6月号で、中国の公共文化サービス保障法についての記事を掲載

国立国会図書館は、『外国の立法』No.272(2017年6月号)において、中国の公共文化サービス保障法についての記事を掲載しました。

図書館、博物館等の公共文化施設の整備状況など中国における公共文化サービス政策の概況と、2016年12月に公布され、2017年3月に施行された公共文化サービス保障法の概要を紹介しています。

中国の公共文化サービス保障法(PDF: 435KB)
http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_10362195_po_02720005.pdf?contentNo=1

外国の立法(国立国会図書館)
http://www.ndl.go.jp/jp/diet/publication/legis/2017/index.html

国・地域を超えたリポジトリネットワークの連携に関する国際協定発表

2017年5月8日、国・地域を超えたリポジトリネットワークの連携に関する国際協定”Aligning Repository Networks: International Accord”がCOARのウェブサイトで公開されました。

この協定は具体的な行動を起こし、グローバルなサービスの構築につなげていくために共通の原則と強調すべき領域を定め、リポジトリネットワーク間の協力を促進することを目的に、COARの準備の下で作成されたものです。定期的なコミュニケーションの機会を設けること、API、標準、プロトコルの共通化、技術移転と共同開発の実施等について各リポジトリネットワークは協働していくとされています。欧州のOpenAIRE、南米のLA Referencisaをはじめ、カナダ、中国、米国、南アフリカのリポジトリネットワークが参加しています。日本からはJPCOARがこの協定に参加しています。

世界17か国のインターネットユーザーの読書状況調査

2017年3月23日、ドイツの市場調査会社GfKが、インターネットユーザーに対して行った読書調査の結果を発表していました。

17か国(英国・ドイツ・フランス・イタリア・スペイン・ベルギー・オランダ・ロシア・カナダ・米国・メキシコ・ブラジル・アルゼンチン・中国・日本・韓国・オーストラリア)を対象に実施されたもので、調査結果の概要によると、インターネットユーザーの多数(59%)が、毎日もしくは少なくとも週1回は読書をしているという結果が得られたとのことです。

国別では、中国70%、ロシア59%、スペイン57%の順で読書をすると回答した割合が多く、また、低所得世帯(24%)より高所得世帯(35%)が、男性(27%)より女性(32%)が読書をする傾向が高いという結果が紹介されています。

また、読書をしないと回答したインターネットユーザーの割合が最も高かった国はオランダと韓国(16%)で、ベルギー(14%)、カナダ・フランス・日本(11%)と続きます。

報告書の閲覧には、名前とメールアドレスの入力が必要です。

米・カリフォルニア大学バークレー校東アジア図書館、北米において最大規模の中国映画コレクションを取得

2017年4月21日、米・カリフォルニア大学バークレー校(UCB)東アジア図書館(C.V. Starr East Asian Library)が、北米において最大かつ包括的な中国映画に関するコレクションを取得したと発表しています。

映画評論家のPaul Kendel Fonoroff氏のコレクションに含まれる7万点を超す定期刊行物、ポスター、写真、エフェメラ類で、20世紀初頭から1990年代までの中国の映画と娯楽産業の発展を示す資料であると紹介されています。

同館では2015年に同コレクションを取得し、これまで受入作業や、コレクションのウェブサイトを作成してきたとのことです。

C. V. Starr East Asian Library acquires the largest Chinese film studies collection in North America(カリフォルニア大学バークレー校図書館,2017/4/21)
http://news.lib.berkeley.edu/2017/04/21/fonoroff/

国際図書館連盟、第13回国際マーケティング賞の受賞図書館を発表

国際図書館連盟(IFLA)が、第13回国際マーケティング賞(IFLA International Marketing Award)の受賞図書館を発表しています。

65あった応募の中から、10のプロジェクトが選ばれており、上位3館は全て中国の図書館です。

第1位には、北京科技大学図書館の“China for the READay project”が選ばれました。同プロジェクトは、読書推進プログラムで、Wechat(微信)の公式アカウントで、毎日、図書のレビューや興味を惹くパラグラフを呟いて、キャンパス内の読書環境を改善したことが評価されました、

第2位には、上海図書館による、同館のナレッジデータベースを用いたモバイルアプリのプロトタイプやアイデアを募集した“Open Data Application Development Contest 2016”が、第3位には、武漢大学図書館が主催し、キャンパス内の学生クラブ“Yuewei Literature Society”が企画したヒューマンライブラリー“LittleParadise Human Library ”が選ばれています。

Times Higher Education社、アジアの大学ランキング2017年版を公開

2017年3月16日、Times Higher Education社(THE)が、アジアの大学ランキング2017年版を公開しました。

2016年の上位200位から拡大して上位300位まで発表されましたが、シンガポール国立大学が2016年に続いて1位で、2位は北京大学(中国)、3位は清華大学(中国)となっています。日本では東京大学の7位が最高です。

ランキングで多数を占めるのは日本の大学で69機関を数えるものの、2016年以降、多くの大学が順位を落としており、中国、香港、インドの大学の増加が続いている事、中国や韓国に続いて、マレーシア、インドネシア、パキスタン、タイが、将来的に高等教育の拠点となりうることが示唆されることが指摘されています。

ランキングは、アジアの大学の特徴に合わせて調整した上で、世界大学ランキングと同様の方法に基いて算出されています。

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