デジタル保存

American Archive of Public Broadcasting、公共メディア機関のための資料保存の技術的ガイド(Wikiサイト)を公開

2017年6月29日、米国の公共放送の歴史的コレクションを提供している“American Archive of Public Broadcasting” (AAPB)が、米国議会図書館(LC)と米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)による未来のデジタル保存専門家を育成するプロジェクト“National Digital Stewardship Residency”(NDSR)の研修者(2016年5月から2017年6月まで)が作成した“The American Archive of Public Broadcasting Wiki”の公開を発表しています。

公共メディアの資料保存の技術的ガイドで、可能な限り全てのフォーマット・環境下における視聴覚資源の管理のための、リソース・ワークフロー・文献を集めたものであり、計画段階からストレージやデータベースのソリューションまでの全段階に及びます。

1週間程度の後、アカウントの作成が可能となり、誰でも記事を追加できます。AAPBや研修者は、このWikiが進化すること望んでいるとのことです。

カナダ研究図書館協会とオンタリオ州大学図書館コンソーシアム、研究データ管理及びデジタル保存に関して連携協定を締結

2017年5月3日、カナダ研究図書館協会(CARL)とオンタリオ州大学図書館コンソーシアム(OCUL)が、カナダの研究コミュニティにおける、研究データ管理(RDM)及びデジタル保存に関するニーズに関する、地域的・国家的課題の進展のため、連携協定を締結したと発表しています。

この合意に基づき、CARLのPortageネットワークによるRDMに関する知見と、OCULが運営するデジタルリポジトリ“Scholars Portal”におけるデジタル保存に関する知見を統合し、カナダでのRDMを支援するための統合性と相互運用性の検討を進めることになります。

【イベント】第14回電子情報保存に関する国際会議(iPRES2017)(9/25-29・京都)

2017年9月25日から29日まで、京都大学国際科学イノベーション棟において、第14回電子情報保存に関する国際会議(14th International Conference on Digital Preservation:iPRES2017)が開催されます。2004年に始まったiPRESですが、今回初めての日本開催となります。

テーマは「多様な文化をデジタル空間に保存して未来へ伝える-ポップカルチャーから学術情報まで」(Keeping Cultural Diversity for the Future in the Digital Space ― from Pop-Culture to Scholarly Information)です。

論文・ポスターの抄録受付締切が3/17、本文受付締切が3/31となっています。また、ワークショップ・チュートリアル・パネルの受付締切は4/3です。

iPRES2017
https://ipres2017.jp/
https://ipres2017.jp/japanese/

研究図書館協会の国際的組織IARLA、デジタル学術情報の長期保存とアクセス保障に関する声明への支持を発表

2016年12月12日、カナダ研究図書館協会(CARL)・オーストラリア大学図書館員協議会(CAUL)・欧州研究図書館協会(LIBER)・英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)によって2016年に結成された、大学・研究図書館協会の国際的な連合体である“ International Alliance of Research Library Associations” (IARLA) が、ISSN国際センターと英・国立データセンターEDINAによる声明“Working Together to Ensure the Future of the Digital Scholarly Record”を支持すると発表しました。

同声明は、デジタル学術情報の長期保存とアクセス保障に関する課題に取り組むために必要な行動を概説し、出版社・研究図書館・国立図書館のアーカイブと保存に関する取組みにおいて推奨される一連の活動を示したものです。

これに伴いIARLAでは、会員館の課題に対する理解と下記の行動を促進・支援すると述べています。

・専門知識により、消失のリスクがある重要なコンテンツのタイトルと分野の特定及びそれらコンテンツの保存の優先付
・設置母体の大学が発行したジャーナルのアーカイブの保証
・出版社と購読契約交渉中のジャーナルの保存について議論

【イベント】第10回資料保存シンポジウム「未来に遺す情報保存 ‐収集・保存・利活用‐」(10/3・東京)

2016年10月3日、情報保存研究会と日本図書館協会は、一橋大学一橋講堂で、第10回資料保存シンポジウム「未来に遺す情報保存 ‐収集・保存・利活用‐」を開催します。

参加は無料です。

・特別講演「歴史的典籍NW事業の目指すもの」(国文学研究資料館・山本和明氏)
・特別講演「絵画複製写真のデジタル・アーカイヴ化と美術史研究における活用の可能性」(日本大学芸術学部・木村三郎氏、日本学術振興会・打林俊氏)
・特別講演「目録整備の重要性と配慮すべき視点~資料保存・管理・活用の側面から」(文化庁文化財部・松本純子氏)
・特別講演「風化金石文撮影の意義と解析型アーカイブ」(神戸学院大学現代社会学部・上椙英之氏)
・資料保存実用講座

などのプログラムが開催されるほか、企業展示も行われます。

JHK 情報保存研究会
http://www.e-jhk.com/html/index.html

ユネスコ、"Audiovisual archiving: philosophy and principles"の第3版を公開

2016年2月12日付で、ユネスコは、"Audiovisual archiving: philosophy and principles"の第3版を公開していました。

ユネスコの「世界の記憶」プログラムにおいて発行されたもので、視聴覚資料のアーカイビングの理論的基礎、根拠を示し、当該分野の実務担当者の直面している現状を反映して改訂されたものです。

付録では、資料種別ごとにフォーマットの種類と使用状況(陳腐化しているかどうかのステータス)の一覧が示されています。

1998年に初版が、2004年に第2版が出版されたもので、3月7日にシンガポール国立博物館で開催された視聴覚保存機関連絡協議会(Coordinating Council of Audiovisual Archives Associations:CCAAA) のシンポジウムでも取り上げられたようです。

Audiovisual archiving: philosophy and principles Third Edition 2016
http://unesdoc.unesco.org/images/0024/002439/243973e.pdf

Audiovisual archiving: philosophy and principles(UNESCO)

文化庁、平成28年度のメディア芸術アーカイブ推進支援事業の補助対象の募集を開始

2016年3月18日、文化庁は、「平成28年度文化芸術振興費補助金 メディア芸術アーカイブ推進支援事業」の補助対象の募集を開始しました。

同事業は、メディア芸術作品や散逸,劣化などの危険性が高いメディア芸術作品の保存及びその活用等を支援することにより,日本のメディア芸術の振興に資することを目的とし、メディア芸術作品や関連資料の整理,保存,修復,デジタル化,調査研究等に係る事業が対象となっています。

なお、「メディア芸術」とは、デジタル技術を用いて作られたアート(インタラクティブアート,インスタレーション,映像等),アニメーション,マンガ及びゲームのことを指しています。

2015年度は、14件の申請があり、京都精華大学の「明治・大正・昭和前期の漫画データベース」や、NPO法人知的資源イニシアティブの「明治~戦中少女雑誌の権利者所在調査プロジェクト」など11件が採択されています。

平成28年度文化芸術振興費補助金メディア芸術アーカイブ推進支援事業について(文化庁)
http://www.bunka.go.jp/shinsei_boshu/kobo/h28_media_archive.html

新着情報一覧(文化庁 ※2016/3/18付で、「平成28年度文化芸術振興費補助金メディア芸術アーカイブ推進支援事業の募集」とあります。)

デジタル化技術を開発するスタートアップ"Iconem"(フランス)、シリアの文化遺産のデータベースを公開

2012年に創設された文化遺産のデジタル化及び3Dモデル化技術を開発しているフランスのスタートアップ"Iconem"が、シリア危機(シリア内戦)で破壊されている文化遺産について、3Dでデジタル化し、画像や動画を掲載するデータベース"Syrian Heritage"(REVIVAL(الإحياء))を公開しています。シリア政府文化財博物館総局(DGAM)との協力により、デジタル化がすすめられたもので、AFPの報じるところによると、データベースは2016年3月15日に公開されたとのことです。

現在、古代都市ダマスカスの一部を構成するウマイヤド・モスクや、古代都市国家・ウガリットなどに関しデータが収録されています。

Syrian Heritage(Iconem)
http://iconem.com/syria/

Facebook(Iconem, 2016/3/17)
https://www.facebook.com/Iconem.corp/posts/953689438013407/

Virtual tour for the Theatre of Jableh(DGAM, 2016/3/13)
http://www.dgam.gov.sy/?d=314&id=1937

ユネスコ等の"UNESCO PERSIST"プロジェクトが、MLA向けデジタル遺産保存のガイドラインを公開

2016年3月10日、ユネスコ、国際図書館連盟(IFLA)、国際公文書館会議(ICA)等によるデジタル遺産の長期保存のためのイニシアチブであるUNESCO PERSIST(Platform to Enhance the Sustainability of the Information Society Trans globally)プロジェクトは、ガイドライン"The UNESCO/PERSIST Guidelines for the selection of digital heritage for long-term preservation"を公開しました。

ガイドラインの目的は、長期的に持続可能な保存を行うために、デジタル遺産の選択に関し、MLA等の各機関が方針を立案する際の出発点を提供することであるとされています。

Launch of the PERSIST digital heritage selection Guidelines(IFLA, 2016/3/10)
http://www.ifla.org/node/10315

"The UNESCO/PERSIST Guidelines for the selection of digital heritage for long-term preservation"

E1758 - 第12回電子情報保存に関する国際会議(iPRES2015)<報告>

 2015年11月2日から6日までの5日間にわたり,第12回電子情報保存に関する国際会議(12th International Conference on Digital Preservation:iPRES2015;E990,E1109,E1354,E1628参照)が,米国ノースカロライナ州のノースカロライナ大学チャペルヒル校で開催された。2004年に始まったiPRESは,電子情報の保存に係る政策や具体的な事例の紹介,国際的な取組からNPO団体のような比較的小さな組織の活動まで,様々なトピックを幅広く扱っている。

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