フランス

女性初のフランス国立図書館長として、Laurence Engel氏が任命される

2016年4月6日、オードレ・アズレ(Audrey Azoulay)文化・通信大臣の提案により、オランド(Francois Hollande)大統領が、フランス国立図書館(Bnf)の館長に、ラシーヌ(Bruno Racine)現館長に変えて、書籍の価格に関する紛争を調停する行政機関“Mediatrice du livre”のメディエーター(仲介人)、Laurence Engel氏を任命しました。

同館初の女性館長で、49歳、任期は5年となります。

高等師範学校 (ENS)・国立行政学院(ENA)出身の会計院の上席判事で、これまで、パリ市文化局長、オレリー・フィリペティ(Aurélie Filippetti)元文化大臣のスタッフなどを歴任し、現在、フランス国立美術史研究所長、AFP通信の財務委員会議長も務めています。

Nomination de Laurence Engel a la presidence de la Bibliotheque nationale de France(フランス文化・通信省,2016/4/6)
http://www.culturecommunication.gouv.fr/Presse/Communiques-de-presse/Nomination-de-Laurence-Engel

オープンピアレビュー実験に関する報告

EUによる助成を受けた研究成果のオープンアクセス(OA)を推進する”OpenAIRE 2020”プロジェクトの一環として行われた、オープンピアレビュー実験に関する報告が2016年4月16日付けで公開されています。

この実験は環境学分野のOA雑誌VertigOを対象とするもので、期間は4ヵ月間、実験対象となる投稿原稿は10報と期間・対象数ともに限られたもので、定量的な成果を導くには限界があるものでしたが、実験の中でオープンピアレビューの可能性と限界に関する実践的な知見を得ることができたとされています。報告の中ではその知見に基づき、オープンピアレビューのモデルの提案も行われています。

Open peer review : from an experiment to a model: A narrative of an open peer review experimentation(HAL、2016/4/16付け)
https://hal.archives-ouvertes.fr/hal-01302597v1

参考:
人文学におけるオープンレビューの実践と将来性をテーマとしたドラフト版白書がオープンレビューを求め公開
Posted 2012年6月19日
http://current.ndl.go.jp/node/21126

【イベント】講演会「アルド・マヌーツィオとフランス」(5/21・東京)

2016年5月21日、日仏図書館情報学会主催の講演会「アルド・マヌーツィオとフランス」が開催されます。

講師は、西洋書誌学・書物学がご専門の早稲田大学教授・雪嶋宏一氏です。

アルド・マヌーツィオ(アルドゥス・マヌティウス)はイタリア・ルネッサンスの牽引者と目されている印刷業者です。

参加費は無料ですが、定員は50名で、事前の申し込みが必要です。

チラシ
http://www.sfjbd.sakura.ne.jp/03_main/sub/pdf/yukishima.pdf

参考:
早稲田大学図書館、図書館イベント“Library Week”を開催(10/5-9)
Posted 2015年9月2日
http://current.ndl.go.jp/node/29345
※期間中、展示「アルドの遺伝子‐学術出版の祖アルド・マヌーツィオ500年忌」が開催されました。

ベルギー王立図書館、納本制度50周年を記念して電子納本・ウェブアーカイブ・オープンアクセスをテーマとしたシンポジウム等を開催

1966年1月1日に納本制度が創設されてから今年で50周年となることを記念して、ベルギー王立図書館では、2016年に、各種展示やイベントが行われます。

2016年4月28日・29日には、「印刷の50年:ベルギーの納本制度50年 レビューと展望」(50 Years of Print: le Dépôt légal belge a 50 ans ! Bilans et perspectives)と題し、既存のボランタリーベースの電子納本の将来を検討することや、出版業の様々な利害関係者を「ベルギーのデジタル遺産」に対して敏感にさせる事を目的に、電子納本・ウェブアーカイブ・オープンアクセスとベルギーをテーマとしたシンポジウムを開催するとのことです。

ベルギー、フランス、英国における納本制度や、ベルギーのオープンアクセス、ヨーロッパのウェブアーカイブ、電子出版に関する発表が行われるとのことです。

50 Years of Print: le Dépôt légal belge a 50 ans ! Bilans et perspectives(ベルギー王立図書館)
http://www.kbr.be/actualites/colloque/50YOP/fr.html

50 Years of Print(ベルギー王立図書館)

デジタル化技術を開発するスタートアップ"Iconem"(フランス)、シリアの文化遺産のデータベースを公開

2012年に創設された文化遺産のデジタル化及び3Dモデル化技術を開発しているフランスのスタートアップ"Iconem"が、シリア危機(シリア内戦)で破壊されている文化遺産について、3Dでデジタル化し、画像や動画を掲載するデータベース"Syrian Heritage"(REVIVAL(الإحياء))を公開しています。シリア政府文化財博物館総局(DGAM)との協力により、デジタル化がすすめられたもので、AFPの報じるところによると、データベースは2016年3月15日に公開されたとのことです。

現在、古代都市ダマスカスの一部を構成するウマイヤド・モスクや、古代都市国家・ウガリットなどに関しデータが収録されています。

Syrian Heritage(Iconem)
http://iconem.com/syria/

Facebook(Iconem, 2016/3/17)
https://www.facebook.com/Iconem.corp/posts/953689438013407/

Virtual tour for the Theatre of Jableh(DGAM, 2016/3/13)
http://www.dgam.gov.sy/?d=314&id=1937

フランスの学術出版社EDP Sciences、OA出版の新しい価格モデル“Liberty APC”を提示

2016年2月16日、フランスの学術出版社EDP Sciencesは、著者が論文をオープンアクセス(OA)で出版する際に、著者自身で公正な価格を選択する新しい価格モデル“Liberty APCs”を提示しました。

この価格モデルでは、著者が論文を出版するために支払うAPCを、2016年支払額が0ユーロの場合も含めさまざまな選択肢から決定できます。例えば資金提供団体・所属機関・所属組織など、著者が資金調達のあらゆる選択肢について検討することが期待されていますが、支払うのに公正と感じる金額は著者が決定することになります。

EDP Sciencesの社長Jean-Marc Quilbé氏は「この価格モデルで、著者がOA出版の発展に関わる意思があるかどうか、コストが障害になっているかどうかを知りたい。また、我々は著者がみな同じように資金調達出来るとは限らないことを知っており、このモデルを通じてOA出版の機会を提供することを目指す」と述べています。

EDP Sciences reinforces its support of Open Access publishing with the launch of Liberty APCs (EDP sciences、2016/02/16)

差押えられた手稿類のコレクションの売却先が見つからず(フランス)

2016年2月4日付けのIndependent紙が、不正行為によりフランスの商事裁判所によって差し押さえられ、精算が命じられた、アリストフェル(Aristophil)社の手稿類のコレクションが、売却先を確保するのに困難していることを報じています。

1990年に設立された同社は、手稿や歴史的資料をコレクターや専門図書館から購入する事に従事していたとのことです。

精算が命じられた、同社が2003年から2015年に収集した13万点のコレクションには、死海文書の断片、モーツァルトの署名入りの楽譜、アインシュタインのノート、ダーウィンの『種の起源』、ルイ16世の遺言、バルザックが発行した雑誌などが含まれるとのことです。

コレクションの資産価値は数百万ユーロと推定され、管財人はコレクションの一括売却を求めており、また販売条件として、購入者は、当該コレクションの管理・保存・価格決定・売却・償還についての能力があることを示す必要があるとされています。

同紙は、博物館・財団・ギャラリーが購入の手を挙げることが望まれると指摘しています。

【イベント】日仏図書館情報学会講演会「たゆまぬ進展、フランスの学校図書館」(3/5・東京)

2016年3月5日、日仏会館において、須永和之氏を講師に招き、日仏図書館情報学会講演会「たゆまぬ進展、フランスの学校図書館」が開催されるとのことです。

フランスでの研究留学を終えたばかりの講師から、同国学校図書館の最新事情について、スライドを交えた報告を伺うとのことです。

参加費は無料、要事前申し込みで、定員は50名とのことです。

たゆまぬ進展、フランスの学校図書館(日仏会館)
http://www.sfjbd.sakura.ne.jp/03_main/sub/pdf/sunaga.pdf

大日本印刷とフランス国立図書館(BnF)、「フランス国立図書館 体感する地球儀・天球儀展」を開催(2/19-5/22、6/3-9/4・東京)

2016年2月19日から5月22日まで(前期)、6月3日から9月4日まで(後期)、大日本印刷株式会社(DNP)は、フランス国立図書館(BnF)との共催で、「フランス国立図書館 体感する地球儀・天球儀展」を、東京都品川区のDNP五反田ビルで、開催します。

地球儀・天球儀10点と関連作品1点を、2期に分けて展示するものとのことです。

DNPとBnFは共にBnFが所蔵する地球儀・天球儀コレクションの3Dデジタル化に取り組んでおり、展示作品の高精細3D画像を自由に回転・拡大できる展示も行われるようです。

2月20日には、BnF地図部門副部長フランソワ・ナウロキ(Francois Nawrocki)氏による開催記念の講演会も開催されます。

Globes in Motion フランス国立図書館 体感する地球儀・天球儀展
http://www.museumlab.jp/bnf/

展示作品紹介
http://www.museumlab.jp/bnf/presentation/works01.html

講演会概要
http://www.museumlab.jp/bnf/exhibition/artwork01.html

参考:

NDL書誌情報ニュースレター2015年4号が刊行:「世界のRDAの取組みのいま」、「文字コード講座」の連載のほか、「NDL書誌データ検索シート」のカスタマイズ方法等を掲載

国立国会図書館(NDL)が、ウェブサイトに『NDL書誌情報ニュースレター』2015年4号(通号35号)を掲載しました。

「世界のRDAの取組みのいま」、「文字コード講座」の連載のほか、「NDL書誌データ検索シート」のカスタマイズ方法等が掲載されています。

本号に掲載されている「世界のRDAの取組みのいま」は、カナダ・フィリピンの動向とフランス語訳についての記事となっています。

また「文字コード講座」の連載は今号が第1回目で「文字コードの歴史(Unicode前史)」がテーマとなっています。

国立国会図書館 新着情報
http://www.ndl.go.jp/
※「NDL書誌情報ニュースレター2015年4号(通号35号)を掲載。「世界のRDAの取組みのいま」、「文字コード講座」の連載のほか、「NDL書誌データ検索シート」のカスタマイズ方法もご紹介しています」とあります。

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