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イラク

イラク国立図書館・文書館(INLA)のエスカンダー館長へのインタビュー(記事紹介)

国際図書館連盟(IFLA)の情報への自由なアクセスと表現の自由に関する委員会(FAIFE)のサイトに、イラク国立図書館・文書館(INLA)のエスカンダー(Saad Eskander)館長へのインタビュー記事が掲載されています。2003年のイラク戦争時の災禍からの復興の取組みについて、概要が紹介されています。なお、この記事はもともとはフィンランド国立図書館の雑誌“Kansalliskirjasto”に掲載されたものとのことです。

New FAIFE Spotlight "Interview with Saad Eskander, Director of Iraq National Library and Archives (INLA)"(IFLA 2013/5/2付け)
http://www.ifla.org/node/7658

Interview with Saad Eskander, Director of Iraq National Library and Archives (INLA)
http://www.ifla.org/publications/interview-with-saad-eskander-director-of-iraq-national-library-and-archives-inla

参考:

イラク戦争下の資料救出とその後の復興(記事紹介)

2013年3月17日に、Al Arabiyaが“Iraqi librarian saved 30,000 books during 2003 invasion”という記事を掲載しています。

記事は、10年前の2003年に始まったイラク戦争の際、英国軍が都市バサラに進攻する直前に、イラクの図書館員Alia Baqer氏がバサラ中央図書館から約3万点の資料を運び出し、自宅等で保管していたことを紹介しています。3万点の資料が救出されたものの、なお5万点以上あった資料は図書館の建物と共に戦火で失われたとのことです。また記事では、その後米英を含む様々な国からの支援を得て、2004年10月に図書館が再建されたことも紹介しています。

Iraqi librarian saved 30,000 books during 2003 invasion (Al Arabiya 2013/3/17付けの記事)
http://english.alarabiya.net/en/life-style/2013/03/17/Basra-librarian-saved-30-000-books-during-2003-invasion.html

参考:
イラク武力行使下での図書館員の奮闘が演劇に
http://current.ndl.go.jp/node/8642

イラク・バグダッドのムサンナ図書館、イラク国内の出版物の目録を公表

イラク・バグダッドのムサンナ図書館(Al-Muthanna Library)が、2009年から2010年にイラク国内の出版者によってイラク国内で出版された資料の目録を公表しています。目録は、AACR2に基づき作成されているとのことです。

Iraqi Books Hit the International Market for First Time Since the War(PublishingPerspectives 2010/11/8付けの記事)
http://publishingperspectives.com/2010/11/iraqi-books-hit-the-international-market-for-first-time-since-the-war/

Al-Muthanna List of Iraqi Publications 2009-2010
http://publishingperspectives.com/wp-content/uploads/2010/11/al-Muthannacatalog.pdf

イラクの科学技術に関する電子図書館の管理権が米国からイラク政府に

4年間に渡り、米国が管理してきたイラクの電子図書館“Virtual Science Library”が、イラク政府の管理下に戻されることになったそうです。これまでの米国管理下では、軍事関連の研究に集中していたイラクの科学研究インフラを再構築することが目指されてきました。今後は、イラクの高等教育・科学研究省と科学技術省が、必要な支援を米国から受けながら、運営に当たります。

Iraq Receives Control of Online Science Library
- The Chronicle 2010/6/7付けの記事
http://chronicle.com/blogPost/Iraq-Receives-Control-of/24584/

Google、イラク国立博物館の所蔵品をデジタル化

Googleがイラク国立博物館と、同館の所蔵する作品や文書をデジタル化することで合意したと報じられています。デジタル化した14,000件以上の画像を2010年から広く公開するとのことです。なお、同館の所蔵品の一部は、イタリアの国立研究センターが行った別のプロジェクトによってすでにデジタル化されているようです。

Google to digitise Iraq Museum archives: CEO(Google)
http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5goaQIv8Asj6QTGEg48b56AiUJ46w

Google to Put Iraqi Artifacts Online(NYTimes 2009/11/24付けの記事)
http://www.nytimes.com/2009/11/25/world/middleeast/25iraq.html

Virtual Museum of Iraq
http://www.virtualmuseumiraq.cnr.it/prehome.htm

CILIP、イラク国立図書館・文書館館長に名誉フェローを授与

イラク国立図書館・文書館(INLA)の現状をウェブ日記(英国図書館(BL)のサイトに掲載)として発信していたことでも知られるエスカンダー(Saad Eskander)INLA館長が、これまでの図書館復興活動を認められ、英国図書館・情報専門家協会(CILIP)より名誉フェローの資格を授与されました。これに伴ない、エスカンダー館長はスピーチを行い、INLAの復興活動の成果と困難に触れました。スピーチでは、戦闘の跡が生々しい荒廃したINLAの現状を撮影した写真も紹介されました。この写真、スピーチともに、BLのサイトで公開されています。

Saad Eskander receives Honorary Fellowship from library professionals
http://www.bl.uk/iraqdiary/cilip.html

参考:

イラク武力行使下での図書館員の奮闘が演劇に

2003年のイラク武力行使の中、3万冊におよぶ図書館の蔵書を自宅や友人宅に避難させて消滅の危機から救った図書館員アリア・ムハマド・ベーカー(Alia Muhammad Baker)のエピソードを描いた絵本“The Librarian of Basra: A True Story from Iraq”が、オーストラリア・西オーストラリア州南部の劇団“Denmark Arts Council”により舞台化されています。
最初は2007年の夏の子ども読書週間の行事として、オーストラリア南部のアルバニー 公共図書館(Albany Public library)の要請により、800人の子どもたちの前で上演されたとのことですが、2008年春にはパース近郊の音楽祭で上演され、2008年夏は北オーストラリア・ダーウィンの公共図書館で上演されているそうです。

フセイン政権時代のイラク記録文書の「あるべき場所」をめぐる論争

フセイン政権時代のイラク・バース党の記録文書の「あるべき場所」をめぐり、イラク国立図書館・文書館(INLA)およびイラク文化省と、イラク記念財団および米国のフーバー研究所とが対立しています。当該の記録文書は、フセイン政権崩壊後に、イラクから米国に亡命して活動している研究者によって発見され、当時の政府関係者から、イラク記念財団での管理を任されたものです。ところが、その後の紛争の激化により、当該の記録文書の性質(フセイン政権に協力的だった人々の氏名が明示されている)を鑑み、当該研究者が政府関係者に掛け合って、一時的に米国に移転することになりました。これが現在、フーバー研究所に保管されており、デジタル化されて9~10月に一般公開される予定になっています。

E773 - イラク国立図書館・文書館の最新情報

2007年7月以後2008年3月までのイラク国立図書館・文書館(INLA)の状況を紹介するエスカンダー(Saad Eskander)館長の特別レポートが,英国図書館(BL)のウェブサイトに掲載されている。例えば,次のようなできごとが報告されている。...

イラク国立図書館・文書館の最新状況

イラク国立図書館・文書館(INLA)のエスカンダー(Saad Eskander)館長の日記を掲載していた英国図書館(BL)が2008年3月10日、同館長によるINLAの最新状況レポートを掲載しました。自動車爆弾による窓の大量破損、職員の家族の誘拐・殺害といった悲しい出来事も報告されている一方で、資料やPC・プロジェクタ等の新規購入や利用者の大幅増加(1日240名だったのが750名に)など、着実な復興の様子もうかがい知れます。

Diary of Saad Eskander, Director of the Iraq National Library and Archive
Special report: 10 March 2008
http://www.bl.uk/iraqreport.html

参考:
イラク国立図書館・文書館の復興状況

イラク国立図書館・文書館の復興状況

イラク国立図書館・文書館の復興状況について紹介する記事を、ABC Newsが掲載しています。戦前は90人しかいなかったスタッフが400人に増えたこと、各国からの支援により戦前よりも充実した設備が整ったこと、女性のエンパワメントにも力を入れていることなどが紹介されています。

After Looting, Burning, Iraqi Archive Makes Comeback - ABC News
http://abcnews.go.com/International/IraqCoverage/story?id=4006405

イラク国立図書館・文書館長、Archivist of the Yearに選ばれる

イラク国立図書館・文書館のSaad Eskander館長が、同館の再建に向けた功績により、スコーン財団が選ぶArchivist of the Year 2007に選ばれました。同館長は受賞の演説で、米軍が接収したイラクの文書遺産を返還するように、米国政府に求めたとのことです。

なお同館長が日々の日常を報じる日記形式のブログが、英国図書館(BL)のウェブサイトで公開されていましたが、「命を失ったり、悲惨な目にあったり被害を受けたりしたスタッフのことを食い物にしているようで呵責を感じる。これ以上書くことはできない。」として、2007年7月をもって執筆が終了しています。

IFLAとICA、イラク国立図書館・文書館の治安悪化を憂慮する声明を発表

2007年8月8日、イラク国立図書館・文書館(INLA)に、イラク国軍が不法侵入し、占拠するという事態が発生しました。イラク文化省は、政府機関に対し事前の許可なく軍が侵入することを禁じる指令を出していますが、これが無視される事態となりました。イラク国軍のほか、米軍もこれまで何度も不法に侵入しているとのことで、エスカンデル(Dr Saad Eskander)館長は、治安の悪化、そして職員・資料に危害が加えられる恐れがあるとして、不法行為を厳しく批判し、世界に訴えています。

国際図書館連盟(IFLA)と国際文書館評議会(ICA)はこれにすばやく呼応し、2007年8月10日付けで憂慮の意を表明する共同宣言を出しています。

Joint statement of IFLA and ICA:

英国の図書館界がイラク国立図書館・文書館に社会科学の教科書を寄贈

英国国立・大学図書館協会(SCONUL)および英国図書館(BL)は、イラク国立図書館・文書館(INLA)に対し、社会科学分野の教科書約300冊を寄贈しました。

INLAのSaad Eskander館長は、INLAの年間図書購入予算は約7000ドル(約86万円)ほどしかなく、そんな中今回推定3万ドル(約370万円)もの価値があるコレクションを寄贈いただいて、国立図書館の建て直しに弾みがつくと喜びのコメントを発表しています。

British Universities, Publishers Donate 300 Textbooks to Iraq

イラクの図書館にSTM系資料を寄付する運動(米国)

STM(自然科学・工学・医学系)の会議情報索引誌を発行しているInterDok社が、イラクの図書館に、STM系の会議録や図書を寄付する運動を進めています。寄付先はイラク科学技術アカデミー図書館やバグダッド大学図書館など5つの研究機関図書館で、Eメールで各図書館にも寄付の呼びかけをしています。

Donations to Iraqi Libraries
http://www.interdok.com/html/company_news.cfm

Donate to Iraq Libraries
(Information Today Online Insider 2007年3月20日記事より)

E608 - 館長の日記に綴られるイラク国立図書館・文書館の現状

これは,英国図書館(BL)のウェブサイトに公開されている,イラク国立図書館・文書館(INLA)の館長Saad Eskanderの日記の一部である。INLAは爆破による被害のために2006年11月21日から一時期休館した。その後12月上旬に再び開館したもの の,治安状態は以前にも増して厳しい状況に陥った。日記は,この苛烈な状況におかれた2006年11月から,2007年2月上旬までのものが公開されてい る。交通網の閉鎖。電力供給の制限。建物の爆破。同僚の拉致,殺害。INLAの職員や関係者が日々どのような現実に直面しているのか,逐次記されている。...

イラク国立図書館・文書館が直面している現状

内戦に近い状態にあるイラク国内において、イラク国立図書館・文書館が直面している困難についてSaad Eskander館長が綴っている日記(英国図書館(BL)が提供)とそれへの反響についての記事が、New York Times紙に掲載されています。

スタッフの暗殺や誘拐、脅迫、爆弾の爆発、封鎖、欠乏といった困難に負けず、書籍をはじめとする文化遺産を守ろうとするイラク国立図書館・文書館の努力は、日記の読者の大きな反響を呼び、サポートしたいのだがそのすべがないことに多くが苛立っています。Eskander館長によれば、日々、治安は悪化しているようです。

Baghdad Day to Day: Librarian’s Journal - New York Times

イラク国立図書館長の日記、BLでも公開

休館を余儀なくされたイラク国立図書館のSaad Eskander館長の日記が英国図書館(BL)のサイトで公開されています。

イラクの苛烈な紛争が続いている状況が伺える日記です。

Diary of Saad Eskander, Director of the Iraq National Library and Archive
http://www.bl.uk/iraqdiary.html

Iraq Library Director's Diary Shows "Perilous, Tragic Situation"

イラク国立図書館・文書館、テロの応酬の中で休館に

再建中のイラク国立図書館・文書館が、テロの応酬が続く中でとうとう11月21日から無期限の休館に入りました。図書館はスンニ派とシーア派の民兵が衝突している場所にあり、度重なる銃撃戦や爆撃によって、直接被弾したわけではないようですが図書館も被災し、スタッフも犠牲になっているようです。

Saad Eskander館長の手紙、11月の日記が公開されています。

また、バクダット大学も、教職員の誘拐・殺人が起こり、12月初めに休校になっているようです。

Iraq National Library and Archive Closed Due to Violence

CA1522 - イラク図書館・文書館の戦禍と復興支援 / 安田浩之

長期的なスパンで考えた場合,図書館資料の保存にとって最大の敵は災害であり,この中には人為的な災害ともいうべき武力紛争も含まれる。武力紛争の際に,文化財を民族の文化的アイデンティティの象徴とみなして破壊したり,無政府状態に乗じて略奪するなどの行為が跡を絶たない。図書館や文書館も破壊・略奪の対象となることが多く,イラクにおける昨年の戦闘でも,多くの文化施設が被害を受け,文化財が破壊・略奪された。…

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