欧州

LYRASIS、オープンソースの博物館等向けツール“CollectionSpace”に関し、85万ドルの助成を獲得

2016年7月23日、米国の図書館ネットワークLYRASISが、アンドリュー・W・メロン財団から、無料かつオープンソースの、博物館等向けコレクション管理ツールである“CollectionSpace”の開発及び維持のため、85万ドルの助成を獲得したことを発表しています。

“CollectionSpace”は、ニューヨークにあるMuseum of the Moving Imageがプロジェクトを立ち上げたもので、2013年にアンドリュー・W・メロン財団から助成を受けたLYRASISが本部となり、北米や欧州の組織・機関が参画しています。

Press Release:LYRASIS Receives $850,000 Award from The Andrew W. Mellon Foundation to Continue Support for CollectionSpace(LYRASIS NOW, 2016/7/23)
http://lyrasisnow.org/press-release-lyrasis-receives-850000-award/

New Grant Awarded from The Andrew W. Mellon Foundation(CollectionSpace, 2016/7/26)

米国・カナダの研究大学におけるAPC支払いの状況(文献紹介)

米国とカナダに所在する4つの研究大学を主な対象に、APC支払いの状況をまとめた論文”Article processing charges for open access publication—the situation for research intensive universities in the USA and Canada”が、2016年7月21日付けで、オープンアクセス雑誌PeerJで公開されています。著者は米ミシガン州立大学のDavid Solomon氏と、フィンランド・Hanken School of EconomicsのBo-Christer Björk氏らです。

この論文では4大学の研究者が論文を発表した雑誌のAPCの情報と、ヨーロッパの大学や研究助成機関におけるAPC支払い情報等をとりまとめた上で、分野や雑誌の類型ごとに平均APC額を算出しています。このうち分野ごとの分析については、APCを支払っている論文は生命科学や基礎科学に集中し、社会科学や人文学の論文はPLOS ONE等の他分野を扱う雑誌で発表されていたため、分野間の差異を見ることはできなかったとされています。雑誌の類型については、OA雑誌掲載論文への平均APC支払い額が2,000ドルをわずかに下回る程度なのに対し、ハイブリッドOA論文では3,000ドル程度であったとのことです。

Brexitの投票結果を受け、欧州の大学が英国の大学と連携する重要性を述べた共同声明が発表

2016年7月22日、英国のEUからの離脱(いわゆる“Brexit”)に関する、英国における国民投票の結果を受け、今後も英国の大学と欧州の大学が連携すること及び連携に取り組むことの重要性を強調する共同声明が発表されました。

この共同声明には、欧州大学協会(EUA)をはじめ、英国大学協会、ドイツ大学学長会議(HRK)、オランダ大学協会(VSNU)など、欧州24か国からそれぞれの国の、代表的な大学組織や学長会議等の会長などが署名しています。

Universities UK Statement: European university leaders call for continued collaboration after Brexit vote(EUA, 2016/7/22)
http://www.eua.be/activities-services/news/newsitem/2016/07/22/universities-uk-statement-european-university-leaders-call-for-continued-collaboration-after-brexit-vote

カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)図書館、“Brexit”に関する46のウェブサイトをアーカイブした“The UK European Union Membership Referendum Web Archive”を公開

2016年7月18日、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)図書館が、英国における国民投票によるEUからの離脱(“Brexit”)の際の「残留」「離脱」に関し、英国政府、労働組合、企業団体、環境・学術に関する民間組織、Academics for EuropeやHistorians for Britain in Europeなどの学術組織が公開した、46の重要なウェブサイトをアーカイブした、“The UK European Union Membership Referendum Web Archive”を公開しました。

Internet Archive(IA)が提供するサービス“Archive-it”を利用して公開されています。

Archive of Brexit campaign websites is published by UCLA Library(UCLA, 2016/7/18)
http://newsroom.ucla.edu/dept/faculty/archive-of-brexit-leave-remain-campaign-websites-is-published-by-ucla-library

UK European Union Membership Referendum(Archive-It)

欧州研究図書館協会(LIBER)、2018-2022年のビジョン・戦略方針の素案を公開し、意見を募集

2016年7月13日、欧州研究図書館協会(LIBER)が、LIBERの2018~2022年のビジョン・戦略方針の素案を、オンラインで文書に関して議論しコンセンサスを得るためのサービス“Discuto”上で公開し、意見を募集しています。

2022年に向けたビジョンと、(1)革新的な出版のプラットフォームとしての図書館、(2)デジタルなスキル、サービスのハブとしての図書館、(3)研究インフラと協同する図書館という3つの戦略方針からなります。戦略方針は、LIBER加盟図書館がビジョンの実現に向けて取り組む内容を示したものです。

Discutoでは、例えば「(2022年に)オープンアクセスは卓越した出版形態である」など、数十件の文章が列挙されており、それぞれについて「はい」「いいえ」の投票と、コメントを寄せることができるようになっています。

2016年6月29日から7月1日まで開催されていたLIBERの年次会議の場で議論されたもので、今後参加者からの意見も反映されるようです。意見は2016年8月24日まで募集しています。

LIBER Strategy 2018-22: Have Your Say!(LIBER, 2016/7/13)

米国の調査会社、大学図書館における計量書誌学指標及びaltmetricsの利用に関する調査報告書を刊行

米国の調査会社Primary Research Group(PRG)が、大学図書館における計量書誌学指標及びaltmetricsの利用の現状について調査した報告書“International Benchmarks for Academic Library Use of Bibliometrics & Altmetrics, 2016-17”(有料)を刊行しました。

この調査には、北米・欧州・オーストラリア・ニュージーランドの20の大学が参加しました。

アナウンスメントで紹介されている結果によると、50パーセントの機関が所属する研究者のトムソン・ロイターのResearcherID取得を支援していたこと、大半にあたる60%の機関がビブリオメトリクスサービスの需要がやや増えていると述べたこと、altmetricsのためにFacebookページインサイトを利用していたのは5%であったこと、等が紹介されています。

International Benchmarks for Academic Library Use of Bibliometrics & Altmetrics, 2016-17
http://www.primaryresearch.com/view_product.php?report_id=605

参考:

国際図書館連盟(IFLA)や欧州研究図書館協会(LIBER)など5機関、EU内の著作権制度改革に関し、ポジションペーパーを発表

2016年7月、国際図書館連盟(IFLA)、欧州図書館・情報・ドキュメンテーション協会連合(EBLIDA)、欧州研究図書館協会(LIBER)、Public Libraries 2020、Europeanaの連名で、欧州委員会が、デジタル単一市場戦略に対応させるために2016年秋に改変することを予定している、EU内の著作権制度改革に関し、ポジションペーパーを発表しています。

・図書館、教育、研究に関する規制や例外に関して、さらに調整をすること
・非商用、商用いずれの目的での利用でも、テキストデータマイニング(TDM)に関し、明確な例外を設けること
・技術的保護手段や、契約期間などに優先して、利用者の権利を守ること

などを求めるものです。

なお、Public Librariesは、、欧州の公共図書館を対象とした、社会的包摂、デジタルインクルージョン、生涯教育の分野における図書館の役割についてのアドボカシー活動を支援するプロジェクトです。

Towards a modern, more European Copyright Framework

OpenAIREとEUDAT、データ管理計画(DMP)の執筆方法に関するウェビナーを開催

OpenAIREとEUDATが合同で、データ管理計画(Data Management Plan:DMP)の執筆方法に関するウェビナーを開催します。

最近より一層その策定が必要とされているDMPには、データの取り扱いに関して有用な情報が記載されています。ウェビナーでは、Horizon2020がDMPに何を求めているのかが説明されます。DMPの実例の紹介のほか、ソフトウェア管理計画(Software Management Plan:SMP)についても言及されます。

日時:2016年7月14日
対象:研究者、データ・ライブラリアン、プロジェクト担当者等

HOW TO WRITE A DATA MANAGEMENT PLAN(EIFL)
http://www.eifl.net/events/how-write-data-management-plan

Joint EUDAT- OpenAIRE webinar “How to write a Data Management Plan”(EUDAT)
https://www.eudat.eu/events/webinar/joint-eudat-openaire-webinar-%E2%80%9Chow-to-write-a-data-management-plan%E2%80%9D

英ケンブリッジ大学図書館、英国のEU離脱に関する紙媒体資料の収集・保存事業を開始

2016年7月1日、英ケンブリッジ大学図書館の貴重資料部門が、英国のEUからの離脱に関する紙媒体資料の収集・保存事業を開始することを発表しました。

国民投票をめぐる離脱派・残留派双方のリーフレット等の資料を収集するとのことで、既に英国図書館やオクスフォード大学図書館等が取り掛かっている、ウェブサイトのアーカイブを補完するものになるだろうとのことです。リーフレット等を所有している人を対象に寄贈が呼びかけられています。なお、重複した資料についてはオクスフォード大学や他の図書館等に提供されるとのことです。

Collecting Brexit(Cambridge University Library Special Collections、2016/7/1付け)
https://specialcollections.blog.lib.cam.ac.uk/?p=12778

英国、EUからの離脱をめぐる議論に関するウェブサイトの収集・保存に着手

2016年6月27日、英国図書館(BL)はEUからの英国の離脱(いわゆる”Brexit”)をめぐる議論に関するウェブサイトの収集・保存を開始したことを発表しました。

収集するウェブサイトの選択にはオクスフォード大学ボドリアン図書館の図書館員を中心に、英国図書館、スコットランド国立図書館、ウェールズ国立図書館、北アイルランドのクイーンズ大学ベルファスト校、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの職員らが参加するとのことです。英国内のサイトを中心に、2,590のウェブサイトを対象にするとしています。

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