欧州

SPARC Europe、2018年の事業を振り返るレポート“2018 SPARC Europe Annual Report”を公開

2019年1月31日、SPARC Europeは、2018年の事業を振り返るレポート“2018 SPARC Europe Annual Report”を公開しました。

レポートでは、ヨーロッパにおけるオープンアクセス及びオープンサイエンスを支える政策策定に関してSPARC Europeが行った取組や、Plan Sへのサポート、発表した各種レポートの内容、SCOSSを通じたオープンサイエンス基盤構築への貢献等が紹介されています。

SPARC Europe’s 2018 Annual Report is released(SPARC Europe, 2019/1/31)
https://sparceurope.org/sparc-europes-2018-annual-report-is-released/

国際図書館連盟(IFLA)、欧州研究図書館協会(LIBER)を含む89機関、欧州の著作権法改正案に関して、第11条および第13条の削除を求める公開書簡に署名

国際図書館連盟(IFLA)や欧州研究図書館協会(LIBER)等の89機関は、欧州の著作権法改正案に関して、デジタル新聞の引用に関する「リンク税」を定める第11条およびプラットフォームにアップロードされたコンテンツに関する第13条の削除を求める、2019年1月29日付けの公開書簡に署名しています。

公開書簡では、2年以上の交渉にもかかわらず、EUの政策立案者が産業界や市民社会組織、研究者、表現の自由を担当する国連特別報告者からの二つの条項に誤りがあるという指摘が受け入れられなかったことを挙げ、削除を要請しています。第11条と第13条で解決しようとしている問題は、著作権法の改正ではなくより適当な法的枠組みの下で解決を図ることが可能であるとしています。

欧州の研究者らを代表する3団体が連名でPlan Sの実現にかかる手引きに対するコメントを発表

2019年1月28日、欧州の研究者らを代表する団体である、博士課程学生及び若手研究者の欧州協会(European Council of Doctoral Candidates and Junior Researchers:Eurodoc)、マリー・キュリー同窓会(Marie Curie Alumni Association:MCAA)、欧州若手アカデミー(Young Academy of Europe:YAE)が連名でPlan Sの実現にかかる手引きに対するコメントを発表しました。

今回のコメントは、2018年9月24日に同じく3団体連名で発表されたPlan Sに対する声明 “Joint Statement on Open Access for Researchers via Plan S”をベースとしたものであり、欧州の研究者の視点から、Plan Sの実現方法をより現実的なものとすることを目的としています。

コメントでは、研究機関や助成機関に対し研究者評価システムの見直しと「研究評価に関するサンフランシスコ宣言」(DORA)の履行などを求めるとともに、cOAlition Sに対し次のような内容を促しています。

米国のハーバード大学図書館及びマサチューセッツ工科大学(MIT)図書館、連名でPlan Sの実現にかかる手引きへのコメントを発表

2019年1月16日、米国のハーバード大学図書館及びマサチューセッツ工科大学(MIT)図書館は、連名でPlan Sの実現に係る手引きへのコメントを発表しました。

コメントは主にグリーンOA及びゴールドOAに関する要件に対してのものです。

グリーンOAについては、現状ではPlan Sの求める要件が厳しすぎることを指摘し、OAリポジトリに求められるいくつかの要件を必須ではなく推奨扱いとすべきこと、用語「リポジトリ」と「プラットフォーム」の区別をより明確にすべきこと、CC-BY及びCC-BY-SA以外のクリエイティブコモンズ・ライセンスも許容すべきことなどを挙げています。

ゴールドOAについては、必須となっているDOIに加えて、推奨扱いとなっているORCIDも必須とすべきこと、有料化を防ぐため掲載料無料のOA誌にも財政的支援を提供すべきことを挙げています。

SPARC Europeと英・Digital Curation Centre、欧州のオープンデータ・オープンサイエンス方針に関する新たな報告書“An Analysis of Open Data and Open Science Policies in Europe v3, November 2018”を公開

2018年12月20日、SPARC Europeと英・Digital Curation Centre(DCC)が、欧州におけるオープンデータ・オープンサイエンス方針を分析した新たな報告書、”An Analysis of Open Data and Open Science Policies in Europe v3, November 2018”の公開を発表しました。

SPARC EuropeとDCCは欧州のオープンデータ・オープンサイエンス方針に関する報告書を2017年3月、2017年5月にも公開しており、今回の報告書は一連の調査結果の第3弾にあたります。

EU加盟国28か国とアイスランド、ノルウェー、セルビア、スイスが調査対象となっており、公開に関するニュースでは重要な調査結果として次の2点が挙げられています。

・2018年1月から11月の間に5つの新しい方針が追加されたこと
・オープンデータ・オープンサイエンスへの国家的な取組に関する新しい動きがチェコ、ギリシャ、アイルランド、ルクセンブルク、ポーランドで見られたこと

CA1943 - 動向レビュー:デジタルアーカイブコンテンツの児童・生徒向け教育への活用をめぐって:米国・欧州の動向を中心に / 古賀 崇

 日本において、デジタルアーカイブを学校の児童・生徒向け教育に活用する取り組みはさまざまな形で見られるものの、個々の館やプロジェクトのレベルでの取り組みにとどまっている印象が強い(1)。一方、米国・欧州では、米国デジタル公共図書館(DPLA;CA1857参照)(2)、Europeana(CA1785CA1863参照)(3)という、それぞれの包括的ポータルサイトにおいて、児童・生徒向け教育を体系的に展開しようとする取り組みが認められる。本稿では、日本の関係方面への参考として、こうした米国・欧州の取り組みを紹介したい。

オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)、Plan Sの実現にかかる手引きへのフィードバックを発表

2018年12月13日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)は、2018年11月27日にcOAlition Sが発表したPlan Sの実現にかかる手引き“Guidance on the Implementation of Plan S”へのフィードバックを発表しました。

フィードバックは主に手引きの“10.2 Requirements for Plan S compliant Open Access repositories”(Plan Sに準拠したオープンアクセスリポジトリの要件)の各要件に対してのもので、一部の要件について、その変更・削除や、必須とせず推奨事項に留めることを求めています。また、Plan SにおいてSignpostingプロトコルやResource Syncの採用を推奨すべきとしています。

COARは2018年9月12日に、Plan Sにまとめられたオープンアクセスへと踏み出す強い姿勢を歓迎するとともに、オープンアクセスへの移行を加速するという目的への支持を表明しています。

欧州研究図書館協会(LIBER)、Plan Sの実現にかかる手引きに関する声明を発表

2018年12月6日、欧州研究図書館協会(LIBER)のOpen Access Working Groupは、オープンアクセス(OA)推進の10の原則“Plan S”実現のための手引きについて声明を発表しました。

声明では、大学図書館がPlan Sを支援するために必要なこととして、次の5点を挙げています。

・OAにかかる条件等を変革するような契約を結べるよう、出版者と交渉すること。
・Plan Sでの新たな要件について把握し、研究者がPlan Sの基準を満たせるよう研修等を行うこと。
・Plan Sを支援する機関リポジトリを開発し、研究者と学生がリポジトリを利用するよう勧めること。
・DOAJ(Directory of Open Access Journals)等の国際的なOAインフラに協力すること。
・アクセスや長期保存等のために情報をキュレーションするよりもむしろ、情報を出版する側になりOAを直接的に促進すること。

LIBERは、2018年9月に同協会の戦略計画やオープンサイエンスのロードマップの方針と一致するとしPlan Sを支持する声明を発表しています。

Europe PMC、終了したPubMed Commons上のコメント表示のためHypothes.isと提携

2018年12月4日、Europe PMCは、2018年2月に終了が発表されたPubMed Commons(掲載論文に対して参加者がコメントを付与し議論を共有するサービス)上で記載されたEurope PMC搭載論文へのコメント表示のため、オープン・アノテーション・ツールを開発するHypothes.isと提携すると発表しました。

Hypothes.isでは、PubMed Commons上の6,000を超えるコメントを保存しており、Hypothes.isの開発するアノテーションに変換されてアクセスと再利用が可能となっています。今回の提携はHypothes.isが公開するAPIを用いて、コメントをEurope PMCで表示させるものです。

コメントはアカウントなしで閲覧可能ですが、Europe PMC上で新たなコメントを追加する機能はありません。Hypothes.isが公開するツールを用いて追加することは可能です。

OpenAIRE、文献リポジトリ管理者のためのガイドライン“OpenAIRE Guidelines for Literature Repository Managers”のv 4.0を公開

2018年12月4日、OpenAIREが、文献リポジトリ管理者のためのガイドライン“OpenAIRE Guidelines for Literature Repository Managers”のv 4.0を公開しました。

同ガイドラインは、リポジトリ管理者が、必要に応じてOpenAIREに、オープンアクセス(OA)と非OAの出版物を助成情報と一緒に公開するようにすることを目的としています。

OpenAIREでは、今後数か月以内に、DSpaceとEPrintsの2つの主要なリポジトリプラットフォームがガイドラインを迅速に実装することを推奨しています。

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