欧州

CA1883 - 動向レビュー:デジタル時代における国立図書館の蔵書構築―欧米国立図書館を対象とした調査報告― / 吉家あかね

デジタル形態の資料(以下、電子リソースとする)が普及し、様々な情報のネットワーク利用が急速に進む現代において、図書館の「蔵書」はもはや、有形物のみを意味するものではなくなっている。多くの図書館が電子リソースをその収集対象に加えている現在、図書館の蔵書構築の意味するところも大きく変化している。...

Europeana、今年の年次総会で“Europeana 1914-1918”内の手書きコンテンツを対象とした文字起しのコンペを実施

Europeanaは、2016年11月にラトビアの首都リガで開催される年次総会の開催中に、第一次世界大戦に関する資料を公開している“Europeana 1914-1918”内の手書きコンテンツの文字起しのコンペを行ないます。

Europeanaのネットワークのメンバーを対象とした文字起しツールの体験(ハンズオン)を兼ねており、参加チームが“Europeana 1914-1918”内のコンテンツの文字起し作業を協同で行い、文字起しの量や質、プレゼンテーションの内容で優勝者を決定します。

文字起しツールは“Europeana 1914-1918”内のコンテンツに対して、トランスクリプト、注釈、位置情報を付与できるもので、ツールの開発の背景には、“Europeana 1914-1918”内の手書きコンテンツに対して、上記の情報を付与することにより、教育・研究・出版への利用を容易にすることがあげられています。

Europeanaでは、同ツールを用いたクラウドソーシングによる市民参加型の文字起し事業への参加をソーシャルメディアを通じて呼びかけているほか、学校、大学、図書館、高齢者コミュニティでのワークショップを行なっています。また、今後は、Europeanaの他のコンテンツへ対象を広げることも考えているようです。

Europeana、第2回“Europeana Challenge”を開催:テーマはファッション

Europeanaが、ファッションをテーマに、第2回“Europeana Challenge” を行なっています。

“Europeana Challenge”は、Europeanaのデジタルコンテンツによる、経済の発展や文化・社会・教育分野の進展の支援を目的に、Europeana Labsが主催する国際コンペで、第2回目にあたる今回のテーマは「ファッション」で、Europeanaのファッションに関するコンテンツを商品やサービス、ビジネスに活用するための方法のアイデアを競うものとなっています。

優勝者には、賞金として2万ユーロが与えられるほか、アイデアを具現化するための支援を受けることができます。

世界中から応募が可能で、締切は2016年10月31日です。

優勝者は12月19日に発表されます。

The next Europeana Challenge 2016 is now open!(Europeana pro,2016/9/19)
http://pro.europeana.eu/blogpost/the-next-europeana-challenge-2016-is-now-open

Second Europeana Challenge 2016 - fashion(Europeana labs,2016/9/19)

E1842 - デジタルコンテンツへのアクセス方法を多言語化する

 2016年6月,Europeanaは,“White Paper on Best Practices for Multilingual Access to Digital Libraries”を公開した。このホワイトペーパーは,文化遺産のデジタルコンテンツへのアクセス方法を多言語化するための,研究成果・参考文献などのリソースやベストプラクティスを集約している。また,デジタルアーカイブシステムを多言語化する際の課題や,システムの多言語機能の評価方法なども解説している。

米国デジタル公共図書館が主催するGIFアニメの国際的なコンペティション“GIF IT UP”、今年も開催

今年も、2016年10月1日から10月31日まで、米国デジタル公共図書館(DPLA)が主催する、GIFアニメの国際コンペティション“GIF IT UP”が開催されます。

DPLA、Europeana、ニュージーランド国立図書館の“DigitalNZ”、オーストラリア国立図書館の“Trove”から利用できるパブリックドメインやオープンライセンスの動画・画像・テキスト等を使用して作成したGIFアニメのコンペティションで、応募作品の中から、優勝、次点(3作品)、people's choice賞、Europeana賞、Trove賞(3作品)、Trove Student賞(3作品)が選ばれます。

GIF IT UP Returns on October 1(DPLA,2016/9/13)
https://dp.la/info/2016/09/13/gif-it-up-returns-on-october-1/

欧州分子生物学機構とWiley社、研究データのプレゼンテーション機能を強化したウェブサイト“SmartFigures Lab”のプロトタイプを公開

2016年9月9日、欧州分子生物学機構(EMBO)とWiley社が、研究データのプレゼンテーション機能を強化したウェブサイト“SmartFigures Lab”のプロトタイプを公開したと発表しています。

“SmartFigures Lab”は、生物医学の研究者が基礎的な研究データを機械可読な形式で容易に共有できることを目的にEMBOが開発したプラットフォーム“SourceData”のオープンソースアプリ“SmartFigure”の統合結果を表示させるもので、他の論文で公表された関連するデータを表示したり、データと生物学のデータベースをリンクさせるといったインタラクティブな機能を持ちます。

EMBO and Wiley launch the SmartFigures Lab(EBCO,2016/9/9)
http://www.embo.org/news/press-releases/2016/embo-and-wiley-launch-the-smartfigures-lab

EMBO and Wiley launch the SmartFigures Lab(Wiley,2016/9/9)
http://as.wiley.com/WileyCDA/PressRelease/pressReleaseId-128082.html

OpenAIRE、“FP7 Post-Grant Open Access Pilot”の第7次進捗報告書を公開

2016年9月7日、オープンアクセスリポジトリに関する欧州の地域ネットワークである“OpenAIRE”が、第7次研究開発枠組み計画(FP7)による助成期間終了後のOA支援プロジェクト“FP7 Post-Grant Open Access Pilot”の第7次進捗報告書を公開しています。

2016年8月31日現在の報告書で、2016年6月中旬からのいくつかの出版社との論文掲載料(APC)事前支払い協定の影響として、

・直近2か月に処理された助成申請の40%近くがAPC事前支払いのワークフローによるものであったこと
・結果として、APCの平均金額がわずかに上昇し、1,456ユーロとなったこと
・APC事前支払い契約をしている出版社は、承認された助成申請のリスト(出版社別)において急速に上昇していること
・APC事前支払いは承認された助成申請リスト(国別)にある種のバイアスをもたらしたこと

を指摘しています。

また、APC事前支払い協定の履行状況についても、報告書の最後でまとめています。

7th progress report for the FP7 Post-Grant Open Access Pilot(OpenAIRE Blog,2016/9/7)
https://blogs.openaire.eu/?p=1199

一般社団法人電子出版制作・流通協議会、「出版におけるオンデマンド印刷活用のすすめ」を公開

2016年8月25日、一般社団法人電子出版制作・流通協議会は、オンデマンド印刷について研究するために設立した「オンデマンド制作流通部会」の研究成果として、「出版におけるオンデマンド印刷活用のすすめ」を公開しました。

・出版においてオンデマンド印刷の共通仕様を採用することが出版社にもたらすメリット
・オンデマンド印刷の採用状況
・オンデマンド印刷で製造可能な出版物の一般的な仕様
・オンデマンド印刷を有効活用するヒント

の4章で構成されており、「オンデマンド印刷の採用状況」では、日本におけるオンデマンド印刷(デジタル印刷)の割合が世界に比べて小さいことなど、海外の状況にもふれつつ、市場在庫の適正化と迅速な重版対応を可能とするオンデマンド印刷に対応した製造設計の確立が急務である、とされています。

「出版におけるオンデマンド印刷活用のすすめ」(電子出版制作・流通協議会)
http://aebs.or.jp/pdf/Recommend_the_use_of_on-demand_printing_ver1.0.pdf

電子出版制作・流通協議会
http://aebs.or.jp/
※「お知らせ」に2016/8/25付で「『出版における オンデマンド印刷活用のすすめ』を公表」とあります。

参考:

欧州研究図書館協会(LIBER)、オープンサイエンスについての研修教材等を提供する“FOSTER Portal”でオープンサイエンスと図書館に関する講座を開設

2016年8月17日、欧州連合(EU)の第7次研究開発枠組み計画(FP7)の助成を受けた、オープンサイエンスについての研修を推進するプロジェクトであるFOSTER(Facilitate Open Science Training for European Research:FOSTER)において研修教材等を管理・提供している“FOSTER Portal”で、欧州研究図書館協会(LIBER)が作成した、図書館・図書館員にとってのオープンサイエンスに関して解説した無料のオンライン講座“Open Science at the Core of Libraries”が公開されています。

・研究公正、研究の再現性・インパクトにおけるオープンサイエンスの関連性
・オープンサイエンスを支援し進展させる上で、図書館に与える影響と、図書館にとっての機会
・オープンサイエンスに関して、現在あるイニシアティブやベストプラクティスについて
・オープンサイエンスに関する図書館サービスを拡充するために適切な資料やツールなど

を学ぶもので、6章から構成され、ウェブサイトに掲載されたテキストを読み進めたり、動画を視聴しながら学習を進めるものとなっています。

なお、受講にはアカウントが必要です。

大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)、OA2020の関心表明に署名

2016年8月9日、大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)が、学術雑誌のオープンアクセス化を目指すイニシアチブ“OA2020”の関心表明(Expressions of Interest:EOI)に署名しました。JUSTICEは、60番目に署名した機関となります。

Twitter(@oa2020ini、2016/8/10)
https://twitter.com/oa2020ini/status/763661900597104640

OA2020 Mission(OA2020)
http://oa2020.org/mission/
※“DATE:2016-08-09”のところに“ORGANIZATION:JUSTICE: Japan Alliance of University Library Consortia for E-Resources”とあります。

Expression of Interest
in the Large-scale Implementation of Open Access to Scholarly Journals
http://oa2020.org/wp-content/uploads/pdfs/Expression%20of%20Interest%20with%20signform.pdf
※PDF版

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