欧州

OCLC Researchと欧州研究図書館協会、欧州の研究情報管理基盤での永続的識別子の採用と統合に関する共同調査を開始

2017年6月13日、OCLC Researchと欧州研究図書館協会(LIBER)は、欧州の研究情報管理基盤での永続的識別子(PIDs)の採用と統合に関する共同調査を開始すると発表しています。

欧州の研究情報管理の単館での実装に関する既存の研究を補完し、拡張することで、大学・研究図書館の指導者に、組織・グループ・国家・多国籍規模での研究情報管理の新たな動向や課題に対する有益な洞察を提供する事を目的としています。

永続的識別子の採用と統合や、曖昧さの解消や相互運用性の支援における役割に着目して、フィンランド・ドイツ・オランダ3か国での研究情報管理の実践を調査することで、国家規模での研究情報管理基盤や研究情報管理の実践、永続的識別子統合の具体例の事例研究を行ないます。

OCLC Research and LIBER to launch collaborative information management study(OCLC,2017/6/13)
http://www.oclc.org/en/news/releases/2017/201716dublin.html

THORプロジェクト、同事業の中間報告書を公開

2017年6月5日、THORプロジェクトが、同事業の中間報告書“Interim Business Plan for Sustaining the THOR Federated PID Infrastructure and Services”を公開したと発表しています。

この間の、持続可能性の実現に向けてのアプローチや、永続的識別子の持続可能性やサービスの一般化に影響を与える要因についての議論を概観しています。

また、永続的識別子サービスの長期にわたる持続可能性に関する課題の中心と考えたいくつかの未解決の問題も示されており、今後のプロジェクトの進展のなかで出した解決策については、最終報告書で公開する予定としています。

SPARC Europeと英・Digital Curation Centre、欧州のオープンデータ・オープンサイエンス方針に関する新たな報告書を公開

2017年5月31日、SPARC Europeと英・Digital Curation Centre(DCC)が、欧州(EU28か国及び欧州経済領域・欧州研究領域参加国)におけるオープンデータ・オープンサイエンス方針を分析した新たな報告書、”An Analysis of Open Data and Open Science Policies in Europe, May 2017”を公開しました。

SPARC EuropeとDCCは欧州のオープンデータ・オープンサイエンス方針に関する報告書を2017年3月にも公開しており、今回の報告書は一連の調査結果の第2弾にあたります。今回の報告では、欧州におけるオープンデータ・オープンサイエンス方針のタイプの分析や、作成過程、それぞれの特徴に関する分析等を行っているとのことです。

An Analysis of Open Data and Open Science Policies in Europe, May 2017(SPARC Europe)
http://sparceurope.org/download/1654/

Zenodo、搭載データのDOIによるバージョン管理を開始

2017年5月30日、欧州原子核研究機構(CERN)とOpenAIREが開発した、研究成果共有のためのリポジトリ“Zenodo”が、搭載データのDOIによるバージョン管理の開始を発表しています。

Zenodoに最初にデータを登録した際に、特定のバージョンのDOI(Version DOI)とそのデータの全てのバージョンを示すDOI(Concept DOI)の2つが付与され、その後、新しいバージョンのデータを登録するごとにDOIが付与されます。

これにより、公開した後のデータの編集・更新が可能となるほか、“Version DOI”及び“Concept DOI”を用いた引用が可能となります。

2017年5月30日以前に登録したデータを、バージョン管理に対応させるためには、データの更新が必要ですが、複数の版を個別のレコードとして登録している場合は、Zenodoへのメールでの連絡が必要です。

Europeana、Europeana Photographyのサービス開始を発表

2017年5月20日、Europeanaが、Europeana Photographyのサービス開始を発表しています。

写真遺産国際コンソーシアム(PHOTOCONSORTIUM)との共同作業の成果で、欧州34か国の50機関から提供された、写真の歴史の最初の100年に撮影された200万点を超す歴史的な写真を利用できます。

Europeana Photographyには、ブログ記事やギャラリー、展示会などのコンテンツが含まれており、展示会は今後も継続的に公開される予定です。

Explore a wealth of vintage photographs with Europeana Photography(Europeana blog,2017/5/20)
http://blog.europeana.eu/2017/05/explore-a-wealth-of-vintage-photographs-with-europeana-photography/

国・地域を超えたリポジトリネットワークの連携に関する国際協定発表

2017年5月8日、国・地域を超えたリポジトリネットワークの連携に関する国際協定”Aligning Repository Networks: International Accord”がCOARのウェブサイトで公開されました。

この協定は具体的な行動を起こし、グローバルなサービスの構築につなげていくために共通の原則と強調すべき領域を定め、リポジトリネットワーク間の協力を促進することを目的に、COARの準備の下で作成されたものです。定期的なコミュニケーションの機会を設けること、API、標準、プロトコルの共通化、技術移転と共同開発の実施等について各リポジトリネットワークは協働していくとされています。欧州のOpenAIRE、南米のLA Referencisaをはじめ、カナダ、中国、米国、南アフリカのリポジトリネットワークが参加しています。日本からはJPCOARがこの協定に参加しています。

オープン・ピア・レビューは主流になりつつある?

2017年5月2日、OpenAIREは2016年9月から10月にかけて実施したオープン・ピア・レビューに関するオンライン調査の結果をまとめた報告書、”OpenAIRE Survey on Open Peer Review”を公開しました。また、報告書の公開にあわせ、OpenAIREブログに同報告書の内容を紹介する記事も掲載されています。

概要(Abstract)の記述によれば、同調査には3,062人から回答が寄せられ、回答者の多くはオープン・ピア・レビューが主流となることを支持していたとのことです。さらに、回答者の約4分の3はなんらかの形でオープン・ピア・レビューに関わったことがあったとしています。オープン・ピア・レビューに関する試みの中でも、オープンなやり取りの実施、査読報告や最終版へのコメント等のオープン化を支持する意見が多かったとのことです。

“FP7 Post-Grant Open Access Pilot”、2018年2月末まで期間を延長

第7次研究開発枠組み計画(FP7)による助成期間終了後のオープンアクセス(OA)支援プロジェクト“FP7 Post-Grant Open Access Pilot”について、同プロジェクトを運営するOpenAIREが、2017年5月2日、その期間を2018年2月28日まで、10か月間延長すると発表しています。

OpenAIRE FP7 Post-Grant Open Access Pilot: extension(OpenAIRE,2017/5/2)
https://blogs.openaire.eu/?p=1880

FP7 Post-Grant Open Access Pilot
https://postgrantoapilot.openaire.eu/

“Europeana Fashion”、Europeanaのプラットフォームに統合

2017年5月3日、Europeanaが、オンライン上のファッション関連コンテンツの再利用促進を目的に活動している“Europeana Fashion International Association”が公開する“Europeana Fashion”をEuropeanaのプラットフォーム“Europeana Collections”に完全に統合したと発表しています。

同プラットフォームからは、欧州の13か国の40の博物館やファッションブランドアーカイブからの、服飾、アクセサリー、ファッションショーの写真、織物・刺繍のサンプル、スケッチ、動画といった、100万点以上のファッション関連コンテンツを利用できるほか、ファションの専門家がテーマごとに選定した「展示」も用意されています。

Great News: Europeana Fashion on Europeana.eu(Europeana pro,2017/5/3)
http://pro.europeana.eu/blogpost/europeana-fashion-on-europeana-eu

【イベント】第30回人文機構シンポジウム「海の向こうの日本文化ーその価値と活用を考えるー」(6/3・福岡)

2017年6月3日、九州大学西新プラザにおいて、人間文化研究機構主催の第30回人文機構シンポジウム「海の向こうの日本文化ーその価値と活用を考えるー」が開催されます。

以下の4講演の後、講師と稲賀繁美氏(国際日本文化研究センター教授)によるパネルディスカッションが行われます。

参加は無料ですが、事前の申込みが必要です(先着順 定員200名)。

・オランダ人と平戸との出会い
-ハーグ国立文書館所蔵平戸オランダ商館文書調査研究・活用-
フレデリック・クレインス(国際日本文化研究センター准教授)

・海を渡った切支丹禁教文書1万点の可能性
-バチカン図書館所蔵マリオ・マレガ収集文書調査研究・保存・活用-
大友一雄氏(国文学研究資料館教授)

・シーボルト・コレクションの長崎くんち衣裳
-ヨーロッパにおける19世紀日本関連在外資料調査研究・活用-
澤田和人氏(国立歴史民俗博物館准教授)

・ニッケイ社会で生み出された資料から日本の言語文化
-北米における日本関連在外資料調査研究・活用-
朝日祥之氏 (国立国語研究所准教授)

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