欧州

研究図書館協会の国際的組織IARLA、デジタル学術情報の長期保存とアクセス保障に関する声明への支持を発表

2016年12月12日、カナダ研究図書館協会(CARL)・オーストラリア大学図書館員協議会(CAUL)・欧州研究図書館協会(LIBER)・英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)によって2016年に結成された、大学・研究図書館協会の国際的な連合体である“ International Alliance of Research Library Associations” (IARLA) が、ISSN国際センターと英・国立データセンターEDINAによる声明“Working Together to Ensure the Future of the Digital Scholarly Record”を支持すると発表しました。

同声明は、デジタル学術情報の長期保存とアクセス保障に関する課題に取り組むために必要な行動を概説し、出版社・研究図書館・国立図書館のアーカイブと保存に関する取組みにおいて推奨される一連の活動を示したものです。

これに伴いIARLAでは、会員館の課題に対する理解と下記の行動を促進・支援すると述べています。

・専門知識により、消失のリスクがある重要なコンテンツのタイトルと分野の特定及びそれらコンテンツの保存の優先付
・設置母体の大学が発行したジャーナルのアーカイブの保証
・出版社と購読契約交渉中のジャーナルの保存について議論

OpenAIRE、“FP7 Post-Grant Open Access Pilot”の第8次進捗報告書を公開

2016年12月5日、オープンアクセスリポジトリに関する欧州の地域ネットワークである“OpenAIRE”が、第7次研究開発枠組み計画(FP7)による助成期間終了後のOA支援プロジェクト“FP7 Post-Grant Open Access Pilot”の第8次進捗報告書を公開しています。

11月30日時点の数値に基づいています。

8th progress report for the FP7 Post-Grant Open Access Pilot(OpenAIRE,2016/12/5)
https://blogs.openaire.eu/?p=1665

FP7 Post-Grant Open Access Pilot: Eighth Progress Report-5 months to go
https://blogs.openaire.eu/wp-content/uploads/2016/12/FP7PostGrant_OA_Pilot_8th_progress_report.pdf

参考:
OpenAIRE、“FP7 Post-Grant Open Access Pilot”の第7次進捗報告書を公開
Posted 2016年9月8日
http://current.ndl.go.jp/node/32495

E1862 - 第27回日本資料専門家欧州協会(EAJRS)年次大会<報告>

2016年9月14日から17日にかけて,「日本資料図書館の国際協力」をテーマに,日本資料専門家欧州協会(European Association of Japanese Resource Specialists:EAJRS)第27回大会がルーマニアのブカレスト大学で行われた(E1734ほか参照)。...

GIFアニメの国際コンペティション“GIF IT UP 2016”の優勝者及び各賞受賞者が発表される

2016年11月16日、米国デジタル公共図書館(DPLA)が主催する、GIFアニメの国際コンペティション“GIF IT UP 2016”の優勝者及び各賞受賞者が発表されています。

Trove Librarian賞の上位入賞作品には、オーストラリア・ビクトリア州のモナシュ大学図書館が所蔵する、写真家・日下部金兵衛の“Girls' new year games”を用いた作品が選ばれています。

Meet the Winners of GIF IT UP 2016(DPLA,2016/11/16)
https://dp.la/info/2016/11/16/meet-the-winners-of-gif-it-up-2016/

Europeana、新しい権利表示が利用可能に

2016年11月11日、Europeanaが、新しい権利表示が利用可能になったと発表しています。

これにより、Europeanaの権利表示はあわせて14となりました。

They're here! New rights statements available now(Europeana pro,2016/11/11)
http://pro.europeana.eu/blogpost/they-re-here-new-rights-statements-available-now

国立国会図書館調査及び立法考査局、欧州議会テクノロジーアセスメントに準会員として加盟

国立国会図書館(NDL)の調査及び立法考査局は、2016年10月20日、オーストリアのウィーンにおいて開催された、欧州議会テクノロジーアセスメント(EPTA)の総会において、EPTAへの準会員としての加盟が承認されました。

EPTAへのアジアの機関の加盟は、調査及び立法考査局が初めてとなります。

EPTAは、各国議会に対してそれぞれ、科学技術が社会経済等に与える影響を探り政策を議論する際に基盤となる知見を形成・提供し、又はこれに準じた科学技術に関する調査サービスを行う機関の国際的なネットワークで、欧州を中心に1990年に設立されたものです。

国立国会図書館調査及び立法考査局が欧州議会テクノロジーアセスメントに加盟しました。(付:プレスリリース)(NDL,2016/11/1)
http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2016/1217967_2754.html

Science Europe、加盟機関のオープンアクセス方針に関する調査報告を公開

欧州の研究助成財団・研究実施機関が加盟するScience Europeが、加盟機関のオープンアクセス(OA)方針の状況を調査した結果をまとめた報告書”Open Access Publishing Policies in Science Europe Member Organisations”を2016年10月付けで公開しています。

この報告書は2012年と2014年に実施した質問紙調査の分析結果に基づくもので、さらに2016年6月までの動向の変化も付録に収録されています。調査の結果、加盟機関は義務化の程度や実施済みか計画段階かの差はあれ、OA方針を持っていました。また、ほとんどの機関はリポジトリ等によるOA(グリーンOA)とOA雑誌(ゴールドOA)の双方を取り入れた方針としていて、ゴールドOAを排除してグリーンOAを優先する方針を持つ機関はわずかに存在するものの、グリーンOAを排除しゴールドOAを優先する機関はなかった等としています。

Open Access Publishing Policies in Science Europe Member Organisations: Key Results from Science Europe and Global Research Council Surveys(Science Europe)

図書館、教育・研究機関のための、EU著作権の制限と例外に関する基本ガイド

2016年10月14日、欧州研究図書館協会(LIBER)の著作権ワーキング・グループは、“Limitations and Exceptions in EU Copyright Law for Libraries, Educational and Research Establishments: A Basic Guide”を公開しました。

このガイドは、現在のEU著作権枠組に関する一般的な情報と、図書館、教育研究のメリットにつながるEU著作権法の15の変更について書かれています。

A Basic Guide to EU Copyright Limitations and Exceptions for Libraries, Educational and Research Establishments
http://libereurope.eu/blog/2016/10/14/basic-guide-eu-copyright-limitations-exceptions-libraries-educational-research-establishments/

参考:
国際図書館連盟(IFLA)や欧州研究図書館協会(LIBER)など5機関、EU内の著作権制度改革に関し、ポジションペーパーを発表
Posted 2016年7月12日

欧州の学術研究図書館における研究データサービス(文献紹介)

2016年10月13日、欧州研究図書館協会(LIBER)は、報告書“Research Data Services in European Academic Research Libraries”を公表しています。

この調査は、LIBERの学術コミュニケーション・研究基盤委員会とDataONE(Data Observation Network for Earth)、研究者グループによって行われ、22か国119館から回答が得られており、以下のような結果が挙げられています。

・図書館は、技術的なサービス(データ保存など)よりも、相談型のサービス(データ管理計画、標準的なメタデータ、データ引用の実際に関する情報を見つける方法など)を提供している。
・研究データサービスに関するポリシーを持っている機関は半数以下である。
・3分の2の図書館長が、図書館が研究データサービスに関与していく必要性に強く同意している。

Research Data Services in Europe’s Academic Research Libraries(LIBER、2016/10/13)
http://libereurope.eu/blog/2016/10/13/research-data-services-europes-academic-research-libraries/

“European Open Science Cloud”に関する高度専門家グループが報告書を公開

2016年10月11日、“European Open Science Cloud”(EOSC)に関する高度専門家グループ(High Level Expert Group)が報告書“Realising the European Open Science Cloud”を公開しています。

報告書では、

・“Science Cloud”の認知される必要性についての議論を終わらせ、既存の技術と専門知識に基づいて、加盟国が緊密に協力し、EOSCに関して直ちに行動をとること
・EOSCにアクセスするためや、研究データに基づくサービスの提供を行うためのルールを明確に記述すること
・EOSCをEUの未来への貢献として構想すること
・欧州におけるコアデータに関する専門知識の進展のために協力体制を設立し資金を提供すること
・研究データのための資金提供モデルを根本的に変更すること

が勧告されています。

first report from the High Level Expert Group(EU,2016/10/11)
http://ec.europa.eu/research/openscience/index.cfm?pg=open-science-cloud

Realising the European Open Science Cloud

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