欧州

Science Europe、加盟機関のオープンアクセス方針に関する調査報告を公開

欧州の研究助成財団・研究実施機関が加盟するScience Europeが、加盟機関のオープンアクセス(OA)方針の状況を調査した結果をまとめた報告書”Open Access Publishing Policies in Science Europe Member Organisations”を2016年10月付けで公開しています。

この報告書は2012年と2014年に実施した質問紙調査の分析結果に基づくもので、さらに2016年6月までの動向の変化も付録に収録されています。調査の結果、加盟機関は義務化の程度や実施済みか計画段階かの差はあれ、OA方針を持っていました。また、ほとんどの機関はリポジトリ等によるOA(グリーンOA)とOA雑誌(ゴールドOA)の双方を取り入れた方針としていて、ゴールドOAを排除してグリーンOAを優先する方針を持つ機関はわずかに存在するものの、グリーンOAを排除しゴールドOAを優先する機関はなかった等としています。

Open Access Publishing Policies in Science Europe Member Organisations: Key Results from Science Europe and Global Research Council Surveys(Science Europe)

図書館、教育・研究機関のための、EU著作権の制限と例外に関する基本ガイド

2016年10月14日、欧州研究図書館協会(LIBER)の著作権ワーキング・グループは、“Limitations and Exceptions in EU Copyright Law for Libraries, Educational and Research Establishments: A Basic Guide”を公開しました。

このガイドは、現在のEU著作権枠組に関する一般的な情報と、図書館、教育研究のメリットにつながるEU著作権法の15の変更について書かれています。

A Basic Guide to EU Copyright Limitations and Exceptions for Libraries, Educational and Research Establishments
http://libereurope.eu/blog/2016/10/14/basic-guide-eu-copyright-limitations-exceptions-libraries-educational-research-establishments/

参考:
国際図書館連盟(IFLA)や欧州研究図書館協会(LIBER)など5機関、EU内の著作権制度改革に関し、ポジションペーパーを発表
Posted 2016年7月12日

欧州の学術研究図書館における研究データサービス(文献紹介)

2016年10月13日、欧州研究図書館協会(LIBER)は、報告書“Research Data Services in European Academic Research Libraries”を公表しています。

この調査は、LIBERの学術コミュニケーション・研究基盤委員会とDataONE(Data Observation Network for Earth)、研究者グループによって行われ、22か国119館から回答が得られており、以下のような結果が挙げられています。

・図書館は、技術的なサービス(データ保存など)よりも、相談型のサービス(データ管理計画、標準的なメタデータ、データ引用の実際に関する情報を見つける方法など)を提供している。
・研究データサービスに関するポリシーを持っている機関は半数以下である。
・3分の2の図書館長が、図書館が研究データサービスに関与していく必要性に強く同意している。

Research Data Services in Europe’s Academic Research Libraries(LIBER、2016/10/13)
http://libereurope.eu/blog/2016/10/13/research-data-services-europes-academic-research-libraries/

“European Open Science Cloud”に関する高度専門家グループが報告書を公開

2016年10月11日、“European Open Science Cloud”(EOSC)に関する高度専門家グループ(High Level Expert Group)が報告書“Realising the European Open Science Cloud”を公開しています。

報告書では、

・“Science Cloud”の認知される必要性についての議論を終わらせ、既存の技術と専門知識に基づいて、加盟国が緊密に協力し、EOSCに関して直ちに行動をとること
・EOSCにアクセスするためや、研究データに基づくサービスの提供を行うためのルールを明確に記述すること
・EOSCをEUの未来への貢献として構想すること
・欧州におけるコアデータに関する専門知識の進展のために協力体制を設立し資金を提供すること
・研究データのための資金提供モデルを根本的に変更すること

が勧告されています。

first report from the High Level Expert Group(EU,2016/10/11)
http://ec.europa.eu/research/openscience/index.cfm?pg=open-science-cloud

Realising the European Open Science Cloud

CA1883 - 動向レビュー:デジタル時代における国立図書館の蔵書構築―欧米国立図書館を対象とした調査報告― / 吉家あかね

デジタル形態の資料(以下、電子リソースとする)が普及し、様々な情報のネットワーク利用が急速に進む現代において、図書館の「蔵書」はもはや、有形物のみを意味するものではなくなっている。多くの図書館が電子リソースをその収集対象に加えている現在、図書館の蔵書構築の意味するところも大きく変化している。...

Europeana、今年の年次総会で“Europeana 1914-1918”内の手書きコンテンツを対象とした文字起しのコンペを実施

Europeanaは、2016年11月にラトビアの首都リガで開催される年次総会の開催中に、第一次世界大戦に関する資料を公開している“Europeana 1914-1918”内の手書きコンテンツの文字起しのコンペを行ないます。

Europeanaのネットワークのメンバーを対象とした文字起しツールの体験(ハンズオン)を兼ねており、参加チームが“Europeana 1914-1918”内のコンテンツの文字起し作業を協同で行い、文字起しの量や質、プレゼンテーションの内容で優勝者を決定します。

文字起しツールは“Europeana 1914-1918”内のコンテンツに対して、トランスクリプト、注釈、位置情報を付与できるもので、ツールの開発の背景には、“Europeana 1914-1918”内の手書きコンテンツに対して、上記の情報を付与することにより、教育・研究・出版への利用を容易にすることがあげられています。

Europeanaでは、同ツールを用いたクラウドソーシングによる市民参加型の文字起し事業への参加をソーシャルメディアを通じて呼びかけているほか、学校、大学、図書館、高齢者コミュニティでのワークショップを行なっています。また、今後は、Europeanaの他のコンテンツへ対象を広げることも考えているようです。

Europeana、第2回“Europeana Challenge”を開催:テーマはファッション

Europeanaが、ファッションをテーマに、第2回“Europeana Challenge” を行なっています。

“Europeana Challenge”は、Europeanaのデジタルコンテンツによる、経済の発展や文化・社会・教育分野の進展の支援を目的に、Europeana Labsが主催する国際コンペで、第2回目にあたる今回のテーマは「ファッション」で、Europeanaのファッションに関するコンテンツを商品やサービス、ビジネスに活用するための方法のアイデアを競うものとなっています。

優勝者には、賞金として2万ユーロが与えられるほか、アイデアを具現化するための支援を受けることができます。

世界中から応募が可能で、締切は2016年10月31日です。

優勝者は12月19日に発表されます。

The next Europeana Challenge 2016 is now open!(Europeana pro,2016/9/19)
http://pro.europeana.eu/blogpost/the-next-europeana-challenge-2016-is-now-open

Second Europeana Challenge 2016 - fashion(Europeana labs,2016/9/19)

E1842 - デジタルコンテンツへのアクセス方法を多言語化する

 2016年6月,Europeanaは,“White Paper on Best Practices for Multilingual Access to Digital Libraries”を公開した。このホワイトペーパーは,文化遺産のデジタルコンテンツへのアクセス方法を多言語化するための,研究成果・参考文献などのリソースやベストプラクティスを集約している。また,デジタルアーカイブシステムを多言語化する際の課題や,システムの多言語機能の評価方法なども解説している。

米国デジタル公共図書館が主催するGIFアニメの国際的なコンペティション“GIF IT UP”、今年も開催

今年も、2016年10月1日から10月31日まで、米国デジタル公共図書館(DPLA)が主催する、GIFアニメの国際コンペティション“GIF IT UP”が開催されます。

DPLA、Europeana、ニュージーランド国立図書館の“DigitalNZ”、オーストラリア国立図書館の“Trove”から利用できるパブリックドメインやオープンライセンスの動画・画像・テキスト等を使用して作成したGIFアニメのコンペティションで、応募作品の中から、優勝、次点(3作品)、people's choice賞、Europeana賞、Trove賞(3作品)、Trove Student賞(3作品)が選ばれます。

GIF IT UP Returns on October 1(DPLA,2016/9/13)
https://dp.la/info/2016/09/13/gif-it-up-returns-on-october-1/

欧州分子生物学機構とWiley社、研究データのプレゼンテーション機能を強化したウェブサイト“SmartFigures Lab”のプロトタイプを公開

2016年9月9日、欧州分子生物学機構(EMBO)とWiley社が、研究データのプレゼンテーション機能を強化したウェブサイト“SmartFigures Lab”のプロトタイプを公開したと発表しています。

“SmartFigures Lab”は、生物医学の研究者が基礎的な研究データを機械可読な形式で容易に共有できることを目的にEMBOが開発したプラットフォーム“SourceData”のオープンソースアプリ“SmartFigure”の統合結果を表示させるもので、他の論文で公表された関連するデータを表示したり、データと生物学のデータベースをリンクさせるといったインタラクティブな機能を持ちます。

EMBO and Wiley launch the SmartFigures Lab(EBCO,2016/9/9)
http://www.embo.org/news/press-releases/2016/embo-and-wiley-launch-the-smartfigures-lab

EMBO and Wiley launch the SmartFigures Lab(Wiley,2016/9/9)
http://as.wiley.com/WileyCDA/PressRelease/pressReleaseId-128082.html

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