欧州

欧州委員会(EC)、社会科学・人文学と理工学を統合する必要性に関するレポートを公開

2017年2月24日、欧州委員会(EC)は、社会科学・人文学と理工学を統合する必要性に関するレポート“The need to integrate the Social Sciences and Humanities with Science and Engineering in Horizon 2020 and beyond”を公開しました。

レポートでは、技術的なイノベーションが置かれる社会的文脈に注意を払う必要性について分析し、工学、自然科学から社会科学・人文学までにわたる学際的な研究に対してさらなる支援を提供することを提言しています。

Europeana、“Europeana Strategy 2015-2020”を更新

2017年2月22日、Europeanaが、発表してから3年を迎える戦略“Europeana Strategy 2015-2020”を更新したと発表しています。

この間の社会状況や技術動向を踏まえて、戦略に対して批判的検討を加え、課題に対応するための3つの優先事項を定めたものです。

現在の問題点として、コンテンツを共有する事による恩恵が不十分であること、Europeanaのエコシステムに明確な役割分担が欠けていること、エンドユーザへのアプローチ方法の近代化が必要であることをあげ、それへの対応策として、高品質なコンテンツをより簡単に共有し利用できるようにすること、提携者とともに需要をさらに拡大すること、キャンペーンを通じて人々を魅了し、より夢中になれる体験を得るためのニーズに対応することを優先事項として定めています。

2月28日公開予定のビジネスプラン2017や、3月公開予定コンテンツ戦略とあわせて、新たな取り組みを進めていくとのことです。

欧州宇宙機関、オープンアクセスポリシーを採択:画像・動画・データに CC BY-SA 3.0 IGOライセンスを適用

2017年2月20日、欧州宇宙機関 (ESA) が、ESAが著作権を保有しているか、第三者の権利がクリアとなっている画像、動画、データセットに対して、オープンアクセスポリシー(CC BY-SA 3.0 IGO) を適用すると発表しています。

N°6-2017: ESA affirms Open Access policy for images, videos and data(ESA,2017/2/20)
http://www.esa.int/For_Media/Press_Releases/ESA_affirms_Open_Access_policy_for_images_videos_and_data

欧州委員会、EU域内で購入したオンラインコンテンツについて、域内の他国でも購入国と同様にアクセスできるようにすることを求める新規定について発表

2017年2月7日、欧州委員会(EC)は、欧州議会、EU加盟国およびEC担当の交渉の結果、購入したオンラインコンテンツについては、EU域内であれば国境を越えてアクセス可能とする新たな規定を設ける方針について合意に達したことを発表しました。

この新規定はデジタル単一市場に関する政策の一環として設けられるものです。EU域内のある国、例えばフランスで有料の動画サービスコンテンツを購入した場合には、利用者はクロアチアやデンマーク等、域内の他の国にいる時でも、購入した国で利用するのと同様にアクセスできるようにすることを、コンテンツ提供者に対して要求するとしています。

欧州議会で正式に承認されれば、2018年初頭から発効される見込みとのことです。

Digital Single Market: EU negotiators agree on new rules allowing Europeans to travel and enjoy online content services across borders(European Commission、2017/2/7付け)
http://europa.eu/rapid/press-release_IP-17-225_en.htm

参考:

Europeana、IIIFに関するタスクフォースを立ち上げ

2017年2月7日付のEuropeanaのブログで、Europeanaの研究開発部門の専門家・開発者・研究者のコミュニティであるEuropeanaTechが、International Image Interoperability Framework(IIIF)に関するタスクフォースを立ち上げたことが紹介されています。

同タスクフォースは、単に参加機関に対してIIIFの採用を推奨するのではなく、多様なコンテンツを持つEuropeanaの参加機関が一緒になってこの技術に対応するために、オーストリア国立図書館が中心となり、欧州のコンテンツプロバイダーによるIIIF技術の採用に関しての検討を行なうとともに、逆に、IIIFコミュニティに寄与するための勧告を行なうことも目的としています。

また、Europeanaは、IIIFのコンソーシアムから、執行委員会(executive committee)への参加を呼びかけられたとのことです。

IIIF adoption by Europeana: future perspectives for the Network (Europeana pro,2017/2/7)

リポジトリ向けオープンピアレビューモジュール(文献紹介)

Code4Lib Journal誌のIssue 35(2017年1月30日掲載)に、”OPRM: Challenges to Including Open Peer Review in Open Access Repositories”と題する記事が掲載されています。この記事はEUのOpenAIREの一環として開発された、リポジトリ向けのオープンピアレビューモジュール(OPRM)について紹介するものです。

OPRMはDSpace向けに開発されており、スペイン科学研究高等会議のリポジトリDIGITAL.CSIC、スペイン海洋研究機構のe-IEOという2つのリポジトリで実装されています。ソースコード、ドキュメント等はGitHubで公開されています。

OPRM: Challenges to Including Open Peer Review in Open Access Repositories
http://journal.code4lib.org/articles/12171

Open Peer Reviw Module
https://github.com/arvoConsultores/Open-Peer-Review-Module/wiki

参考:
オープンピアレビュー実験に関する報告
Posted 2016年4月19日

欧州研究図書館協会、デジタル・ヒューマニティーズに関するワーキンググループを立ち上げ

2017年2月3日、欧州研究図書館協会(LIBER)が、デジタル・ヒューマニティーズに関するワーキンググループ(WG)を立ち上げたことを発表し、参加を呼びかけています。

LIBERでは、デジタル・ヒューマニティーズにおいて、図書館が中心的役割を果たすと、2018-2022年の戦略方針案で言及しており、WGでは、2年間の活動の中で、欧州でのデジタル・ヒューマニティーズについての図書館の知識ネットワークの構築に焦点をあて、欧州の研究図書館とデジタル・ヒューマニティーズとの関係を強化することを目指しています。

芸術・人文諸科学のための電子研究インフラ構築プロジェクトDARIAH(Digital Research Infrastructure for the Arts and the Humanities)内にも、対応するWGが設置される予定で、お互いに連携・協力する計画になっています。

LIBER Launches Digital Humanities Working Group(LIBER,2017/2/3)
http://libereurope.eu/blog/2017/02/03/liber-launches-digital-humanities-working-group/

DARIAH
http://www.dariah.eu/

参考:

Europeana、中等教育向けのデジタル学習ツール開発のためのマッチングファンドプロジェクトへの参加者の募集開始

2017年2月1日、Europeanaが、Europeana内のオープンライセンスのコンテンツを用いて、中等教育(11~18歳)向けの、アプリ・Moocs・電子書籍といったデジタル学習ツール開発を行なうためのマッチングファンド(公的、民間、住民による共同投資)プロジェクトへの参加者の募集を開始しました。応募にあたっては、複数の言語や国で使えるような拡張性があり、最新のアイデアであることが求められています。

2017年3月15日に締切られた後、そのなかから選ばれた3つのプロジェクトが、クラウドファンディングを実施し、目標金額を達成した場合、2017年12月31日までに製品を納入することになります。

Europeanaでは、クラウドファンディングで目標金額を達成したプロジェクトに対して、クラウドファンディングでの1寄付あたり最大で100ユーロ、プロジェクトあたりでは最大3,500ユーロまでの資金を提供します。

Europeana launches its first match funding call for innovative digital education projects(Europeana,2017/2/1)

Europeana Spaceプロジェクトが、“E-Space Portal”を公開

Europeana、米国デジタル公共図書館(DPLA)、アムステルダム国立美術館、Youtube、オーストラリア国立図書館、DigitalNZ等が公開しているデジタル文化コンテンツのオンラインコレクションの創造産業での活用強化を目的に結成された欧州13か国29機関によるコンソーシアム“Europeana Space”が“E-Space Portal”を公開しました。

同ポータルは、多数のリポジトリからの、数十億のデジタルコンテンツの検索結果を統合して表示させるとともに、それらコンテンツの管理や共有のためのツールを提供するもので、それらのツールを用いることで、個人のデータセットのアップロードやデータの編集、オンライン展示等も可能となっています。

Presenting the E-Space Portal: where culture meets creativity(digitalmeetsculture)
http://www.digitalmeetsculture.net/article/presenting-the-e-space-portal-where-culture-meets-creativity/

Europeana Space
http://www.europeana-space.eu/

E-Space Portal

E1880 - オープンサイエンスの潮流と図書館の役割<報告>

2016年11月15日,国立国会図書館(NDL)東京本館で国際シンポジウム「オープンサイエンスの潮流と図書館の役割」が開催された。本シンポジウムは,欧州の研究図書館や国立図書館でのオープンサイエンスに対する取組の現状を踏まえ,日本におけるオープンサイエンスの在り方と図書館が果たすべき役割を考えることを目的としたものであり,当日は研究者や図書館員など200名を超える参加があった。...

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