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欧州

『欧州主要国における著作権法制とデジタル図書館調査』(NICT調査報告書)

情報通信研究機構(NICT)のウェブサイトに、『欧州主要国における著作権法制とデジタル図書館調査』という日本語の調査報告書(2009年2月12日付け)が掲載されています。「欧州主要国における著作権法制とDRM技術の周辺」「欧州主要図書館における蔵書・視聴覚資料のデジタル化の動向」「欧州枠組計画でのデジタル図書館研究」から成っており、様々な取組みやプロジェクトについての記述があります。

『欧州主要国における著作権法制とデジタル図書館調査』
http://www2.nict.go.jp/r/r313/images/stories/pdf/re090212.pdf

中世・ルネサンス時代の欧州の写本をデジタル化するプロジェクト“Europeana Regia”

欧州の複数の機関による、中世・ルネサンス時代の欧州の写本や聖書をデジタル化して集める共同プロジェクト“Europeana Regia”の開始を、フランス国立図書館(BnF)が発表しています。プロジェクトには、BnFのほか、ベルギー王立図書館、ドイツのバイエルン州立図書館、ヘルツォーク・アウグスト図書館、スペインのバレンシア大学歴史図書館が参加しており、2010年から2012年までの30か月間で実施されるとのことです。3つのサブプロジェクトで計800冊以上の資料を対象としており、デジタル化されたコンテンツはそれぞれの図書館および欧州電子図書館“Europeana”で提供されるようです。また、同プロジェクトに関する会議が、2010年3月30日から31日にかけてパリで開催される予定となっています。

Europeana Regia, un projet de numérisation de manuscrits piloté par la BnF(BnFのプレスリリース)

「パブリックドメイン・マニフェスト」が公開される

欧州委員会(EC)の資金援助を受けデジタル環境におけるパブリックドメインに関する研究などを行っている組織“COMMUNIA”が、「パブリックドメイン・マニフェスト(Public Domain Manifesto)」をまとめ、公開しています。「パブリックドメインを標準とし、著作権保護を例外とする」「著作権保護期間は必要最低限の期間とする」などの原則(General Principles)と、勧告(General Recommendations)がまとめられています。既に署名している人・組織として、ハーバード大学のLawrence Lessig教授やCreative Commonsなどが掲載されています。(英語以外の言語への翻訳も予定されているようですが、まだ日本語は予定リストにはありません。)

The Public Domain Manifesto
http://www.publicdomainmanifesto.org/node/8

THE PUBLIC DOMAIN MANIFESTO LAUNCHES TODAY(2010/1/25付けCOMMUNIAのプレスリリース)
http://communia-project.eu/communiafiles/PDmanifesto_release.pdf

ユーザーレビューを機械的に評価するシステム(アイルランド)

アイルランドのUniversity College Dublin(UCD)のコンピュータ科学者のグループが、ユーザーレビューの有用度を、「レピュテーション」「ソーシャル」「センチメント」「コンテンツ」の4つの尺度を使って機械的に評価する技術を開発したということです。

信頼できるユーザーレビューを発見しやすく、UCDで技術開発
- INTERNET Watch 2009/12/21付けの記事
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20091221_338308.html

UCD computer scientists develop technique to improve helpfulness of user-generated online reviews
http://www.ucd.ie/news/2009/12DEC09/181209_reviews.html

Europeanaの収録コンテンツ、500万を超える

2009年12月初旬をもって、Europeanaの収録コンテンツ数が500万を突破したということです。今回のコンテンツ数の増加に大きな貢献をしたのはポーランドで、Europeanaのコンテンツに占める、ポーランドの資料数の割合は、0.4%から5.5%に伸びました。この大幅な伸びの背景には、EuropeanaLocalプロジェクトがあり、2010年半ばにはEuropeanaLocalプロジェクトによってデジタル化された資料300万点が新たに加わる予定だということです。

Europeana Tops 5 Million Items
- eNews December 2009
http://app.e2ma.net/campaign/1403149.121807192bbd630ad92f0959beed2709

参考:
EU、欧州デジタル図書館“Europeana”の収録点数を1000万点へ倍増させると発表
http://current.ndl.go.jp/node/14238
地方図書館の資源もEuropeanaで提供できるようにするプロジェクト“EuropeanaLocal”
http://current.ndl.go.jp/node/8623

OCLC、「研究評価プロセスにおける研究図書館の役割」に関する報告書を刊行

OCLCが、研究評価プロセスにおける研究図書館の役割を分析し、研究図書館の新たな役割の検討に役立てることを目的とした報告書“A Comparative Review of Research Assessment Regimes in Five Countries and the Role of Libraries in the Research Assessment Process”を刊行しました。この報告書では、英国、アイルランド、オランダ、デンマーク、オーストラリアの5か国の高等教育機関における研究図書館の比較研究を行っています。2010年の1月にはこの報告書の概要に、レコメンデーションを追加したものが発表されるということです。

New Report, "A Comparative Review of Research Assessment Regimes in Five Countries and the Role of Libraries in the Research Assessment Process"
(プレスリリース)
http://www.oclc.org/research/news/2009-12-17.htm

E999 - 欧州の図書館の資料デジタル化に関するワークショップ(報告)

2009年10月19日~21日,オランダ王立図書館(KB)で,欧州の図書館における資料デジタル化について議論する“Workshop on the Digitization of Library Material in Europe”が開催された。これは,欧州の資料デジタル化に係るコミュニティや欧州委員会(EC)の活動に資することを目的に,欧州研究図書館協会 (LIBER)と欧州図書館・情報・ドキュメンテーション協会連合(EBLIDA)が協同で実施しているワークショップで,今回で2回目となる。1回目は 2007年,デンマーク王立図書館で開かれ,その成果は,欧州における資料デジタル化をどのように促進すべきかをまとめたロードマップに集約され,ECに 提言された。今回のワークショップの目標は,2007年のロードマップの内容を更新することである。筆者は欧州以外からの参加者4名のうちの1人として ワークショップに出席した。以下にワークショップの概要を報告する。...

欧州の大学出版会、協力して欧州レベルの団体を設立へ

2009年10月に開催されたフランクフルト・ブックフェアにおいて、欧州12か国から40の学術出版会の代表者が集まり、欧州レベルでの大学出版会連合(Europeana university press association)設立に向けた話し合いを持ちました。この連合を設立することにより、大学出版会の可視性の向上、情報共有・共通のトピックに関する議論・協同でのマーケティングや広報などの促進といった効果があるものとして、関係者の期待を集めています。

European university press association to be formed
- Book Seller 2009/11/4付けの記事
http://www.thebookseller.com/news/101968-european-university-press-association-to-be-formed.html

欧州研究図書館協会(LIBER)、2009-2012年の戦略計画を公表

欧州研究図書館協会(LIBER)が、2009-2012年の戦略計画を公表しています。優先課題として、学術コミュニケーション、デジタル化と資料探索、遺産コレクションと保存、等があげられています。

Making the case for European research libraries LIBER Strategic Plan 2009-2012
http://www.libereurope.eu/files/LIBER-Strategy-FINAL.pdf

Making the Case for European Research Libraries: LIBER Strategic Plan 2009-2012(2009/11/3付けPeter Scott's Library Blogの記事)
http://xrefer.blogspot.com/2009/11/making-case-for-european-research.html

DRIVER、オープンアクセスリポジトリ連合“COAR”を設立

欧州委員会のプロジェクト「欧州における研究のためのデジタルリポジトリ基盤ビジョン」(DRIVER)が、国際的なオープンアクセスリポジトリの連合“Confederation of Open Access Repositories(COAR)”の設立を発表しています。オープンアクセスデジタルリポジトリの世界的なネットワークを通して、研究成果を広めていくことを目的としているとのことです。英国情報システム合同委員会(JISC)やカナダ研究図書館協会(CARL)などが参加を表明しています。

DRIVER COAR
http://www.driver-repository.eu/DRIVER-COAR.html

JISC joins the Confederation of Open Access Repositories(JISCのニュースリリース)
http://www.jisc.ac.uk/Home/news/stories/2009/10/coar.aspx

Confederation of Open Access Repositories (COAR)(ビクトリア大学のブログ)

EU、刊行物を提供する電子図書館“EU Bookshop Digital Library”を公開

欧州連合(EU)は、2009年10月16日付けのプレスリリースで、同連合の刊行物を無料で提供する電子図書館“EU Bookshop Digital Library”の公開を発表しています。刊行物11万冊、1,200万ページがダウンロード可能とのことです。

Friday 16 October: EU Bookshop Digital Library goes live - All the EU publications in one place(EU Publications Office)
http://publications.europa.eu/eu_bookshop/eub3/index_en.htm

EU Bookshop Digital Library goes live - All the EU publications in one place(プレスリリース)
http://publications.europa.eu/docs/press_release_161009_frankfurt_en.pdf

E973 - Googleブックス和解案への意見書が相次ぐ

Googleブックスをめぐる訴訟の和解案(E857,E906,E918参照)については,2009年10月7日にニューヨーク南部地区連邦地裁でその成否が判断されるが,それを前に,和解案からの離脱表明が2009年9月4日に,異議申立て・意見書の提出が同9月8日に締め切られた。意見書提出の動向を中心に,関連する情報をまとめる。...

欧州委員会、本のデジタル化についての会議を開催

欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会(European Commission)は、2009年9月7日・8日の日程で、本のデジタル化に関する会議を開催しています。7日には、Googleブックスの和解案等についてもヒアリングが行われたとのことです。会議に先立って公表されたプレスリリースでは、著作権に留意することが必要であるとしながらも、デジタル化をすすめる手段として、公共部門と民間部門の協同について言及しています。また、デジタル時代に応じた著作権制度の整備の必要性も主張しています。

「書籍のデジタル化は官民協力が重要」、欧州委員会が共同声明(2009/9/8付けINTERNET Watchの記事)
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20090908_314204.html

"It is time for Europe to turn over a new e-leaf on digital books and copyright". Joint Statement of EU Commissioners Reding and McCreevy on the occasion of this week's Google Books meetings in Brussels

Google、欧州で販売中の書籍のデジタル化については事前許諾方式に変更

Google社は、書籍のデジタル化について、欧州で販売中の書籍に限り権利者に事前に許諾を得る方式に変更すると発表しています。同社は、米国で絶版であっても欧州で販売中である書籍については権利者の事前許諾を個別に得るまではGoogleブックスに加えないとしています。また、同社は欧州の出版社と欧州の著者をBooks Rights Registryの委員会に追加する提案も行っているようです。

GoogleがEUに大幅譲歩、書籍スキャンをopt-in方式に変更し、Book Rights Registryで2議席も約束(hon.jp 2009/9/7付けの記事)
http://hon.jp/news/1.0/0/1274/

Google modifies Europe book plans(BBC NEWS 2009/9/7付けの記事)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/technology/8242710.stm

Google makes concessions to European publishers(CNET News 2009/9/7付けの記事)
http://news.cnet.com/8301-1023_3-10346253-93.html

LIBER、Googleブックス和解案に対する声明文を発表

欧州研究図書館協会(LIBER)が、2009年9月7日にブリュッセルで行われる欧州委員会の聴取会に先立って、Googleブックス和解案に対する声明を文書で発表しています。米国以外でのアクセスの不利、1社による独占などの8つの問題の解決が望まれています。口頭での発表は聴取会で行われるようです。

LIBER statement on the Google Book US Settlement Agreement(LIBERのニュースりリース)
http://www.libereurope.eu/node/415

LIBER position statement for the European Commission’s hearing on the Google Book US Settlement Agreement(本文のダウンロード先)
http://www.libereurope.eu/files/LIBER_Position_Statement_Google_Settlement.pdf

WorldCat、欧州・中東の4機関と連携

OCLCは2009年8月25日、デンマーク、スイス、スロベニア、イスラエルの4つの国の機関と、WorldCatへのレコード提供で合意に至ったと発表しています。デンマークの総合目録からは1,000万件のレコード、ドイツ語圏スイス情報ネットワーク(Informationsverbund Deutschschweiz: IDS)からはルクセンブルグやリヒテンシュタインのレコードも含めた1,600万件、スロベニアの情報科学機関“IZUM”からは300万件、イスラエルの大学コンソーシアム“MALMAD”からは所蔵情報の提供を受けるとのことです。

OCLC announces agreements in Europe to extend coverage in WorldCat(OCLCのニュースリリース)
http://www.oclc.org/news/releases/200946.htm

European libraries choose WorldCat(Research Information 2009/8/26付けの記事)
http://www.researchinformation.info/news/news_story.php?news_id=525

音声資料を“Europeana”に登録するプロジェクト“EuropeanaConnect”

欧州の音声資料を欧州デジタル図書館“Europeana”に登録するプロジェクト“EuropeanaConnect”が、EU14か国の協同で行われています。100,000件のコンテンツは、モバイル機器向けにも提供される予定です。コーディネータとなっているのはオーストリア国立図書館です。

'EuropeanaConnect' opens door to Europe's sound collections(Research Information 2009/8/18付けの記事)
http://www.researchinformation.info/news/news_story.php?news_id=520

EuropeanaConnectのプレスリリース
http://www.europeanaconnect.eu/results-and-resources.php#press_release

欧州の出版社、Googleを注視

英国のFinancial Times紙は2009年8月12日付けで、Googleが欧州の出版社に不安を抱かせているという記事を掲載しています。欧州の出版社は、Googleブック検索の和解案によって、米国内の大学図書館が所蔵する数百万件に及ぶ欧州の著作物に対するいくつかの権利を失ってしまうのではないか、と危惧しているとのことです。

European publishers target Google(FT.com 2009/8/12付けの記事)
http://www.ft.com/cms/s/0/54f4008a-877e-11de-9280-00144feabdc0.html

参考:
EU、Googleブック検索和解に関連して出版社等と会合開催か
http://current.ndl.go.jp/node/13757

E944 - インターネット違法ダウンロード制限規定をめぐる動向(仏)

我が国でも問題になっているように,フランスでも,音楽や映画等をP2P(Peer to Peer)ソフト等によって違法にダウンロードする行為が増えている。...

フィンランドの国立電子図書館、SCOAP3に加入

欧州原子力研究所(CERN)が推進するオープンアクセスプロジェクトSCOAP3に、フィンランドの国立電子図書館“FinElib”が参加したということです。現時点での参加国は21で、必要とする分担金の63%について誓約がなされているということです。

23/06/2009, Finland joins SCOAP3
http://www.scoap3.org/news/news65.html

FinELib
http://www.nationallibrary.fi/libraries/finelib.html

参考:
E812(No.132)高エネルギー物理学は再び学術情報流通に革新をもたらすか?
http://current.ndl.go.jp/e812

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