欧州

OAPEN、OAの単行書のダウンロード数が500万に到達したと発表

2017年11月16日、人文・社会科学分野の単行書のオープンアクセス(OA)を推進する欧州のコンソーシアムOAPENが、2013年にCOUNTERに準拠した統計を取得して以降のOAPEN Libraryからのダウンロード数が500万に到達したと発表しています。

@OAPENbooks(twitter,2017/11/16)
https://twitter.com/OAPENbooks/status/930895685817217024

Five Million Downloads!(OAPEN)
http://mailchi.mp/oapen/oapen-newsletter?e=589add54b5

国立情報学研究所、次世代リポジトリソフトウェア開発に着手したことを発表 欧州原子核研究機構、物質・材料研究機構と連携

2017年11月7日、国立情報学研究所(NII)が欧州原子核研究機構(CERN)、物質・材料研究機構(NIMS)と連携し、次世代リポジトリソフトウェア「WEKO3」の開発に着手したことが発表されました。

NIIはWEKOを文献のみならず、研究データを含む幅広い学術成果公開のプラットフォームとするべく、CERNが開発した汎用リポジトリソフトウェア「Invenio」をもとに、WEKO3を開発するとのことです。機能の拡張性・運用性能の向上に加え、大規模データにも対応可能なシステムとなるとされています。

オープンサイエンス時代の次世代リポジトリソフト開発に着手 国立情報学研究所が欧州原子核研究機構と共同で/物質・材料研究機構も連携(NIMS、2017/11/7付け)
http://www.nims.go.jp/news/press/2017/11/201711070.html

文化遺産のデジタルアーカイブの長期保存に関する実践ガイド“The PREFORMA Handbook”が公開

文化遺産のデジタルアーカイブの長期保存に関する実践ガイド“The PREFORMA Handbook”が公開されています。

とくにファイルフォーマットへの準拠の検証に焦点が当てられています。また、検証の際に使用するDPManager、MediaConch、veraPDFなどの、電子情報の長期保存に関する欧州のプロジェクト“PREFORMA”のツールの使用方法に関するガイドラインともなっています。

The PREFORMA Handbook(Digital Meets Culture)
http://www.digitalmeetsculture.net/article/the-preforma-handbook/

欧州4カ国において、ゴールドOAで論文を発表する責任著者の割合が70%以上に Springer Natureが発表

2017年10月23日、Springer Nature社は同社の雑誌で論文を発表する責任著者(corresponding author)のうち、オープンアクセス(OA)での発表を選択する者の割合が70%を超えている国が4カ国存在する、と発表しました。具体的には以下の4カ国に所在する責任著者が該当するとのことです。

・英国:77%超
・スウェーデン:90%超
・オランダ:84%超
・オーストリア:73%超

上記の割合はOA雑誌、もしくはハイブリッドOAで論文を発表した、いわゆるゴールドOAの割合で、機関リポジトリ等のいわゆるグリーンOAの場合は含んでいません。

これらの4カ国では政府や機関によるOAの推進、助成機関による論文処理加工料(APC)の補助等の環境が整っていることが、ゴールドOA選択者の多さにつながっているものとSpringer Nature社の発表では述べられています。世界全体では、ゴールドOAでの論文発表の割合は27%にとどまるとのことです。

Europeana、文化遺産機関が人々の生活に与えている影響を評価する方法を指南する“Impact Playbook”の“PHASE I: Impact Design”を公開

2017年10月18日、Europeanaが、ミュージアム、図書館、アーカイブの日常の活動が人々の生活に与えている影響を評価する方法を指南する“Impact Playbook For Museums, Libraries, Archives and Galleries”の“PHASE I: Impact Design”を公開しました。

文化遺産機関が人々の生活に与えている、もしくは、与えようとしている影響を特定するためのプロセスを案内するもので、文化遺産機関全体で適用できる共通の方式として、文化遺産や評価の専門家によって作成されました。

今回公開されたものは、影響評価を企画する最初の段階について知ることができるようになっており、6つに分けられた各ステップでは、明確な目標とアウトカムに焦点があてられています。

Knowledge Exchange、欧州8か国の単行書のオープンアクセスの現状に関するレポートを公開

2017年10月6日、高等教育・研究向けインフラの活用と開発を目的に、英・JiscやオランダのSURF等6か国の研究機関によって共同で運営されているKnowledge Exchangeが、単行書のオープンアクセス(OA)について概観したレポート“A landscape study on open access and monographs”を公開しました。

同レポートは、単行書のOAポリシー、研究助成の傾向と出版のモデルについて、Knowledge Exchangeに研究機関が参加している、英国、フランス、ドイツ、オランダ、デンマーク、フィンランドに加え、オーストリアとノルウェーを加えた欧州8か国を対象に行った調査です。

同レポートは、出版者と助成機関、図書館の三者の進行の違いを把握するため、対象となる国々で行った合計73回のインタビューに基づいてまとめられたものです。インタビューを通じて、単行書のOAに対する著者の姿勢や、OA化に対する学術的なインセンティブの付与とその仕組みの重要性について問題提起されたとしています。

イェール大学図書館がOpen Preservation Foundationに加盟

2017年10月5日、英国に本拠地を置き、長期デジタル保存を目指す活動を行っている非営利団体Open Preservation Foundation(OPF)に、新たに米国のイェール大学図書館が加盟したと発表されました。

イェール大学図書館は古代のパピルスや初期刊本等のデジタル化資料をはじめ、多様なデジタルコレクションを有し、現時点でその容量は1ペタバイトを超え、なおも成長しています。イェール大学図書館はOPFのツールを用い、世界のデジタル保存をリードするツールとサービスを開発していくとのことです。

Yale University Library joins the Open Preservation Foundation(Open Preservation Foundation、2017/10/5付け)
http://openpreservation.org/news/yale-university-library-joins-the-open-preservation-foundation/

OpenAIRE、“FP7 Post-Grant Open Access Pilot”の結果分析を公表:分析に用いたデータセットも公開

OpenAIREが、第7次研究開発枠組み計画(FP7)による助成期間終了後のオープンアクセス(OA)支援プロジェクト“FP7 Post-Grant Open Access Pilot”の、2年間の試行期間(2015年5月から2017年4月30日まで)の結果を分析し概観した記事を2017年10月9日付けのブログで公表しています。

終了時点で、857の出版社に対して、総計149万7,000ユーロ支払われ、平均の論文処理費用料(APC)は1,747ユーロ(論文1,477ユーロ、単行書5,364ユーロ)となっています。

その他、OA化した単行書が59冊、会議録が1点、本の章が11点、論文が786点であったこと、助成の申請が最も多かった国がスペイン・英国であったこと(128件)などが指摘されています。

分析のために同事業の統計モジュールから抽出し、手動でデータを追加したデータセットも“Zenodo”で公開されています。

国際図書館連盟、EIFLが策定したマラケシュ条約に関するガイドの欧州版を公開

国際図書館連盟(IFLA)は、欧州連合(EU)がマラケシュ条約に対応するために採択した規則・指令を公布したことを受け、2017年10月1日付けで、EIFLが策定したマラケシュ条約に関するガイドの欧州版を作成し、公開しました。

欧州図書館・情報・ドキュメンテーション協会連合(EBLIDA)の支援を受けて作成されたもので、図書館や図書館協会を支援し、政策決定者に情報提供することを目的としており、規則・指令を解説するとともに、国内法整備にあたっての推奨事項を提示しています。

Getting It Right: At Second Marrakesh Assembly, IFLA Launches Guide to Implementing the Treaty in Europe(IFLA,2017/10/5)
https://www.ifla.org/node/11867

E1960 - IFLAによる国立図書館の役割に関する現状調査

2017年8月に開催された世界図書館情報会議(WLIC):第83回国際図書館連盟(IFLA)年次大会では,国立図書館の役割に関する現状調査の結果を概観し,図書館・情報政策に与える影響について議論するラウンドテーブルが行われた。本稿では,調査を担当し,ラウンドテーブルのモデレータも務めたスイス国立図書館のPatrice Landry氏の予稿に基づき,調査結果の概要を紹介する。

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