ノルウェー

Science Europe、研究成果物の完全で即時のオープンアクセスを実現するための公的助成機関によるイニシアチブ“cOAlition S”の開始を発表

2018年9月4日、欧州の研究助成財団・研究実施機関が加盟するScience Europeは、11の公的助成機関(オーストリア科学財団・ フランス国立研究機構・アイルランド科学財団・イタリア国立核物理学研究所・ルクセンブルグ研究財団・オランダ科学研究機構・ノルウェー研究会議・ポーランド国立科学センター・スロベニア研究機構・スウェーデン環境・農業研究審議会・英国リサーチ・イノベーション)が、欧州委員会(EC)の支援を受けて、研究成果物の完全で即時のオープンアクセス(OA)を実現するためのイニシアチブ“cOAlition S”を開始すると発表しました。

同イニシアチブは、2020年1月1日までの公的助成を受けた成果物の、規約に準拠したOAジャーナルやOAプラットフォームでの公開の義務化という1つの目標と、そのための10の原則からなるPlan Sを中心に構築されており、公的・民間を問わず、世界中の研究助成機関の参加を呼びかけています

What is cOALition S?(Science Europe,2018/9/4)
https://www.scienceeurope.org/coalition-s/

国際図書館連盟(IFLA)、拡大集中許諾制度に関する報告書を公開

2018年8月7日、国際図書館連盟(IFLA)が、拡大集中許諾制度 (Extended Collective License)に関する報告書(background paper)を公開しました。

同制度による解決策が評価を得ていることから、その良い面と限界を認識し、現在の経験を活用するとともに将来の議論のための情報を提供する事を目的に作成されたものです。

報告書では、カナダ・中国・フランス・ドイツ・英国・米国・ノルウェー・スウェーデンを事例に、拡大集中許諾制度が効果的な解決策となるために必要と考えられる環境を概観しています。また、現実的な選択肢となるために必要な条件に関する推奨事項を明らかにしています。

Licensing as a solution to rights management? IFLA publishes extended collective licensing background paper(IFLA,2018/8/7)
https://www.ifla.org/node/62331

“2018 IFLA/Systematic Public Library of the Year”の受賞候補5館が発表される

2018年6月28日、“2018 IFLA/Systematic Public Library of the Year”の受賞候補5館が発表されました。

新築館もしくは図書館以外の建物を改築した公共図書館を対象に、19か国の35館のなかから、デジタル開発・地域文化・持続可能性・利用者の要望への対応状況といった基準をもとに選出されたもので、受賞館1館は8月のIFLAの年次大会で発表されます。

ノミネートされたのは以下の5館です。

・オースティン中央図書館(米・テキサス州):自家発電及び雨水循環システム、インテリアデザインや家具の高い柔軟性

・ヴィラ・ロボス公園図書館(ブラジル):明るく開放的な環境による、魅力的な空間

・KopGroep Bibliotheken (School 7)(オランダ) :地域や地元の劇場・カフェ・大学との統合における成功や、新旧の建物の調和

・Deichman Biblo Toyen(ノルウェー):インテリアデザインにみられる利用者の関与や、地元の団体や専門家と連携しての弱い立場の若者のための取組の実施

OCLCのWorldCatに、ノルウェーの公共図書館の目録情報が追加

2018年5月8日、OCLCは、ノルウェー図書館センター(Biblioteksentralen SA)と連携して、ノルウェーの公共図書館の目録情報をWorldCatに追加したと発表しました。

ノルウェー図書館センターは、公共図書館に書籍とメタデータを提供するために地方公共団体が共同で運営している組織です。

同国の公共図書館は、同センターが提供する目録システムBIBBIを利用しており、同システムには28万3,000件の書誌レコードが登録され、毎年1万6,000件のレコードが追加されています。

CA1922 - 動向レビュー:スカンジナビアにおける難民・庇護希望者に対する公共図書館サービス / 和気尚美

 2015年頃から顕在化した欧州難民危機により、北欧(1)に滞在する難民の数は急激に増加している。北欧諸国に難民申請する者の数は2014年には10万3,915人であったが、2015年には23万9,555人になった(2)。2017年3月に欧州連合(EU)が発表した統計によると、2015年および2016年の2年間に難民申請があった件数は、北欧全体で27万7,560件であり、これはEU全体での難民申請件数の約11.3%にあたる(3)

E1969 - 第28回日本資料専門家欧州協会(EAJRS)年次大会<報告>

2017年9月13日から16日まで,日本資料専門家欧州協会(EAJRS;E1862ほか参照)第28回年次大会が,ノルウェーのオスロ大学で開催された。19の国・地域から92人が参加し,日本からは過去最多の36人が参加したということであった。「日本学支援のデジタル対策」をテーマに,14のセッションにわかれて,ゲストスピーカー3人は45分,その他のプレゼンターは最大30分で30本の発表が行われた。開催国であるノルウェーに関する発表のほか,北欧諸国からの発表も多く,各国・地域の日本学に関する状況やコレクション等についても知ることができた。以下,筆者が関心を持った発表を中心に紹介する。

ノルウェーの公共図書館における利用者行動に関する調査(記事紹介)

2017年7月3日付のIFLAのブログで、ノルウェーの公共図書館における利用者行動に関する調査の結果が紹介されています。

オスロなどの主要都市の大規模な公共図書館が研究機関と共同で、2015年12月のある一週間、利用者の行動や利用場所、利用時間などを観察しました。2007年にも同様の調査が実施されています。

その結果として、

・19歳から30歳までの利用者の割合が29%と最も多く、19歳から45歳までで54%を占める。また、本館と比べて分館のほうが子どもや高齢者の利用者の割合が多い。
・人口における移民の割合よりも、ノルウェー語以外の言語を話す利用者の割合のほうが多い。
・他の利用者と交流をした利用者は、2007年調査の26%から2015年調査では30%に増加した。
・平均滞在時間は、35分から47分に増加した。
・読書や勉強をした利用者は、11%から21%に増加した。
・図書館サービスを利用せず、社会的な活動を行なったり、図書館の無料のWi-Fiを利用していると思われる利用者は、9%から16%に増加した。

などが紹介されています。

ノルウェー国立図書館、ナイジェリア国立図書館の資料の一部をデジタル化

2017年5月29日、南アフリカのBusiness Day紙は、ノルウェー国立図書館がナイジェリア国立図書館の資料の一部をデジタル化する予定であると報じています。

まずはハウサ語、イボ語、ヨルバ語の資料がデジタル化されます。ナイジェリア側が資料の収集について、ノルウェー側がデジタル化作業について責任を持ち、費用も分担されます。資料の配送料は在ナイジェリア・ノルウェー大使館が負担します。ノルウェー側は、外国語資料を拡充させることができるのでお互いに利益があるプロジェクトであるとしています。

6月10日に合意文書が署名される予定で、このプロジェクトが他の国にとってのモデルとなること、“African digital library”の公開を支援することなどを目的としています。

報道ではまた、ノルウェー語資料のデジタル化についても言及されています。2001年より前に出版されたすべてのノルウェー語資料をデジタル化してオンラインかつ無料でアクセスできるようにする取組は、2017年中に完了する見込みであるとのことです。

CA1896 - 動向レビュー:共同運用による図書館システム導入の新たな可能性 / 上野友稔,香川朋子,片岡 真

日本の学術機関で運用する図書館システムは、冊子資料の書誌ユーティリティであるNACSIS-CATを中心とした構成により30年以上の歴史を持つ。図書館システムは安定、成熟した状態にある一方、急速に進展した電子リソースの管理やサービスの利活用など、学術情報流通の変化に十分に対応できていない。

米国の大学・研究図書館協会、情報リテラシーに関する各国の事例の情報共有を目的としたホワイトペーパーを公開

2017年3月13日、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)の“Student Learning and Information Literacy Committee” (SLILC) が、ホワイトペーパー“Global Perspectives on Information Literacy: Fostering a Dialogue for International Understanding”を公開しました。

情報リテラシーの国際的な見方、考え方、概念化のされ方を示す各地域の事例を共有することが目的で、アフリカ、カナダ、欧州、オセアニア、アジア、ラテンアメリカ各国の情報リテラシーの専門家が寄稿しています。

ホワイトペーパーは13章に分かれており、研究傾向、情報リテラシーの枠組み、理論と実践、図書館員の役割、将来のビジョンという要素が、各著者の地域的・文化的視点から記述されています。

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