ニュージーランド

D-Lib Magazineの2015年3・4月号が電子図書館の実践を特集

オープンアクセス誌“D-Lib Magazine”の2015年3・4号が刊行されました。今号は、電子図書館の実践が特集テーマとなっています。ニュージーランドの国立図書館によるストレージのアウトソーシングの事例、北米研究図書館協会(ARL)の参加館以外の研究図書館を対象としたデジタルコレクション管理の実態についての調査、OpenDOARリポジトリのメタデータについての調査、フランスとドイツの電子学位論文のアクセスと制限についての調査、信頼できるデジタルリポジトリか否かについて自己監査を行ったDeakin Universityの事例、韓国におけるMLAをつなぐLinked Dataの事例等を扱った記事9本が掲載されています。

【Article】
Storage is a Strategic Issue: Digital Preservation in the Cloud
by Gillian Oliver, Victoria University of Wellington, New Zealand; Steve Knight, National Library of New Zealand

Managing Digital Collections Survey Results

TPPで著作権の保護期間が20年延長されると失われるもの(記事紹介)

環太平洋パートナーシップ(TPP)協定交渉において、著作権の保護期間が著作権者の死後70年とする案で調整されていることをうけ、2015年2月10日、電子フロンティア財団(EFF)が、カナダ、ニュージーランド、マレーシア、ブルネイ、日本、ベトナムの各国において、著作権の保護期間が20年延長された場合の影響をまとめています。これらの6か国のうち1国でも反対すれば成立しないため、反対に向けて立ち上がるよう呼びかけています。

A Few Global Cultural Treasures We Will Lose For 20 Years Under the TPP(EFF, 2015/2/10)
https://www.eff.org/deeplinks/2015/02/few-global-cultural-treasures-lose-20-years-under-tpp

TPPで著作権の保護が20年延長されると何が失われてしまうのか?(Gigazine, 2015/2/12)
http://gigazine.net/news/20150212-tpp-20-years/

参考:
TPPの著作権法に関連する動きに対し、交渉関係者宛てに公開書簡:EFF、Creative Commons、図書館関連団体等
Posted 2014年7月10日

図書館システムに関する国際調査の2014年版が公開

Library Technology Guidesを運営するブリーディング(Marshall Breeding)氏による、図書館システムに関する国際調査の第8回目となる2014年版の結果が公表されています。米国、カナダ、オーストラリア、英国、ニュージーランドなど、80か国から3,141件の回答があったとのことです。

各種の図書館システムについて、システムの移行の動向や、満足度等をまとめた表などが掲載されています。機関や担当者からのコメント994件についても公開されています。

Perceptions 2014: An International Survey of Library Automation(Library Technology Guides, 2015/2/10)
http://librarytechnology.org/perceptions/2014/

Perceptions 2014: An International Survey of Library Automation
http://librarytechnology.org/blog.pl?Archive=2015-2&BlogID=1
※お知らせ

ニュージーランドの生徒の質問に図書館員が答えるAnyQuestionsの紹介動画が公開

ニュージーランドでは、教育省が、生徒の質問にオンラインのチャットで図書館員が応える無料のレファレンスサービス“AnyQuestions”を提供しています。このサービスには、ニュージーランド国立図書館やオークランド、ハミルトン、ウェリントン等の公共図書館が協力しており、月曜日から金曜日の午後1時から6時まで質問を受け付けているとのことです。また、“AnyQuestions”でよく聞かれる質問とその回答については、“ManyAnswers.co.nz”で探すことができるとのことです。

2014年12月15日、このサービスを紹介するニュージーランド国立図書館によるビデオがYoutubeで公開されています。

AnyQuestions: helping New Zealand school students(YouTube, 2014/12/15)
https://www.youtube.com/watch?v=FjtndQN4uWk

AnyQuestions
http://anyquestions.co.nz/

ManyAnswers.co.nz
http://manyanswers.co.nz/

ニュージーランドの公共図書館における2013年の電子書籍利用、2012年の2倍以上に

2014年12月8日、ニュージーランドの公共図書館管理者協会(the Association of Public Library Managers Inc: APLM)のウェブサイト“Public Libraries of New Zealand ”において、ニュージーランドの図書館データベースからの電子書籍の貸出が、2013年は800,000件以上であったことが発表されました。この数値は、2012年の貸出数であるおよそ350,000件の2倍以上とのことです。また、冊子体に関しては、4%減少し、4800万強だったとのことです。

Ebook issues more than double in NZ libraries (Public Libraries of New Zealand)
http://www.publiclibrariesofnewzealand.org.nz/ebook-issues-more-than-double-in-nz-libraries/

Public Library Statistics (Public Libraries of New Zealand)
http://www.publiclibrariesofnewzealand.org.nz/about-us/public-library-statistics/

参考:

世界の出版レコードにおいてニュージーランドの存在が占める規模と範囲

2014年10月13日、OCLCの研究開発部門であるOCLC Researchが、世界の出版レコードにおいてニュージーランドの存在が占める規模と範囲について調査したレポート"Kiwis in the Collection: The New Zealand Presence in the Published Record"を公表しました。このレポートで定義される、出版レコードにおけるニュージーランドの存在とは、ニュージーランド内で出版された、ニュージーランド生まれの人物により作成された、あるいはニュージランドについて取り上げた、図書、音源、フィルム等の資料コレクションを指すとのことです。レポートでは、2013年1月のWorldCatのデータを用い、ニュージーランドの存在の際立った特徴を取り上げ、世界における普及状況についての調査を行ったとのことです。

このレポートは、OCLCが2013年9月17日に発表したスコットランドに関するレポートに続くものとのことです。

Kiwis in the Collection: The New Zealand Presence in the Published Record (OCLC, 2014/10/13)

E1605 - 大学図書館のコレクション構築とデジタル・コンテンツ<報告>

2014年6月26,27日,筆者は,筑波大学大学院の池内氏とともに,オーストラリアのブリスベンで開催されたエルゼビア社主催の電子書籍フォーラムeBooks Forum 2014(E1600参 照)に参加した。今回で4回目となる同フォーラムには,筆者は2012年,マレーシアのクアラルンプールで開催された会に続き,2回目の参加である。本 フォーラムには,オーストラリアやニュージーランドをはじめとする各国の大学図書館員が参加したが,研究者として参加したのは,タイから1名(兼図書館 長),および筆者ら日本から2名であった。本稿は,前号の池内氏の報告に引き続き,同フォーラムで得られた知見のうち,電子書籍とコレクション構築にかか る話題について報告するものである。...

E1600 - 電子書籍サービスで変わる大学図書館の業務と展望<報告>

電子書籍サービスで変わる大学図書館の業務と展望<報告>

2014年6月26日と27日の両日,オーストラリアのブリスベンにおいて,アジア・オセアニアの大学図書館員や研究者を対象に,エルゼビア社主催のeBooks Forum 2014が開催された。今回はChallenging the "norm"? Future Directions for eBooks (“規範”への挑戦:電子書籍の将来展望)をテーマに,日本,オーストラリア,ニュージーランド,カナダの大学図書館の事例報告や,エルゼビア社による取り組みの説明が行われた。本稿では,利用者のリクエストによって購入を決定するPDA/DDA(CA1777,E1310参照)による電子書籍のコレクション構築,および電子書籍の発見可能性(discoverability)とディスカバリーサービス(CA1772,E1563参照)について紹介する。...

E1571 - ニュージーランド国立図書館,利用及び再利用の方針を公表

 ニュージーランド国立図書館(NLNZ)が,2014年3月12日承認の,所蔵資料の利用及び再利用についての新方針を発表した。“Policy for Use and Reuse of Collection Items”と題する同方針は,ニュージーランド人による同館所蔵資料の利用・再利用を,明確な枠組みの中で,容易に行うことができるようにすることを目的とするものであり,9つの原則が示されている。なお,同方針における所蔵資料の利用・再利用とは,個人的,社会的,教育的,商業的な利用を目的とする,あらゆる手段での使用と定義されている。また,所蔵資料とは,研究者がアクセス可能なあらゆる同館所蔵の資料を意味し,ここにはボーンデジタルのコンテンツ,NLNZによりデジタル化された物理的なコンテンツ,研究者によりデジタルカメラで撮影された物理的なコンテンツを含むものとされている。また研究者とは,情報ニーズを満たすためにNLNZの資料を活用する者とされ,いわゆる利用者と同義である。...

ニュージーランド国立博物館、30,000点の高精細画像を無料でダウンロード可能に

ニュージーランド国立博物館(Museum of New Zealand Te Papa Tongarewa)が、30,000点以上の高精細画像を無料でダウンロード可能としたことを発表しています。14,000点以上の画像が、クリエイティブコモンズの表示-非営利-改変禁止(CC BY-NC-ND)のライセンスで利用可能であり、また17,000点ほどの画像は、“no known copyright restrictions”とのことで、自由に利用してよいものとのことです。同館のCollections Onlineで検索、利用できるようになっています。

公式ブログの記事では、類似のイニシアティブとして、米国のMetropolitan Museum of Art、National Gallery of Art、Brooklyn Museum、Los Angeles County of Art、Yale University、欧州のRijksmuseum、British Library、British Museum、Victoria & Albert Museum、そしてニュージーランド国立図書館の利用・再利用に関する方針が列挙されています。

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