ドイツ

東北大学附属図書館の地下書庫からドイツの新カント派哲学者・ヴィルヘルム・ヴィンデルバントの直筆ノートが発見

2015年12月25日、東北大学附属図書館は、同館の本館地下書庫で、ドイツの新カント派哲学者・ヴィルヘルム・ヴィンデルバント(Wilhelm Windelband)の直筆ノート20冊を発見したと発表しました。

同館が実施する蔵書目録のデータベース化事業の過程で2015年5月に発見されたもので、ヴィンデルバントの直筆であることを検証するために、ヴィンデルバントが教授を務め、東北大学とも学術交流のあるハイデルベルク大学の協力を得て検証がなされたとのことです。

ヴィンデルバントは1902年に『哲學史要』が翻訳出版されています。

いらないプレゼントを本と交換してくれるマシーンが稼働(ドイツ)

ドイツの出版者と書店が提携し、2015年12月28日から12月30日にかけて、いらないプレゼントを投入すると本と交換してくれるマシーンを稼働すると発表しました。

この企画を実施するのはBastei Lübbe(出版者)とHugendubel(書店)です。利用者はこのマシーンにいらないプレゼントを投入すると、Bastei Lübbe社の7タイトルの本のうちの1冊を代わりに受け取ることができます。マシーンは3日間の間に、Hugendubelの3店舗に1日ずつ設置されるとのことです。

投入されたいらないプレゼントは地元のチャリティに提供されます。

Publisher and Bookseller Partner to Solve the Unwanted Gift Problem(The Digital Reader、2015/12/21付け)
http://the-digital-reader.com/2015/12/21/95439/

Buchtrost für unglücklich Beschenkte(buchreport、2015/12/21付け)

ドイツの“Library of the Year 2015”が発表される

ドイツ図書館協会(Deutschen Bibliotheksverbandes)等が選ぶ“Bibliothek des Jahres(Library of the Year)”の2015年受賞館に、ケルン市立図書館(Stadtbibliothek Koln)が選ばれていたようです。

Stadtbibliothek Koln ist Bibliothek des Jahres 2015 : Mut zur Innovation und klare Strategie uberzeugten die Jury(Deutschen Bibliotheksverbandes,2015/8/11)
http://www.bibliotheksverband.de/dbv/presse/presse-details/archive/2015/august/article/stadtbibliothek-koeln-ist-bibliothek-des-jahres-2015-mut-zur-innovation-und-klare-strategie-ueberze.html

参考:
ケルン市立図書館に音楽作成環境や3Dプリンタ等を備えたメイカースペースが誕生
Posted 2013年6月17日
http://current.ndl.go.jp/node/23732

OCLC Research Library Partnershipに、独・ゲッチンゲン州立/大学図書館が加盟

2015年12月3日、研究図書館を支援するOCLC Researchの、OCLC Research Library Partnershipに、ドイツのゲッチンゲン州立/大学図書館が加盟したと発表されています。

これにより加盟関数は169館になるとのことです。

OCLC Research Library Partnership welcomes Gottingen State and University Library(OCLC Reserach,2015/12/3)
http://www.oclc.org/research/news/2015/12-03.html

参考:
OCLC Research Library Partnershipにオーストラリアのシドニー大学とアデレイド大学が加盟 加盟館数が167館に
Posted 2015年11月4日
http://current.ndl.go.jp/node/29871

【イベント】国際シンポジウム「読みたい!日本の古典籍―歴史的典籍の画像データベース構築とくずし字教育の現状と展望」(2016/2/17・大阪)

2016年2月17日、大阪大学文学研究科、国文学研究資料館及び科研挑戦的萌芽研究「日本の歴史的典籍に関する国際的教育プログラムの開発」(代表者は大阪大学大学院文学研究科教授・飯倉洋一氏)により、大阪大学豊中キャンパスで国際シンポジウム「読みたい!日本の古典籍―歴史的典籍の画像データベース構築とくずし字教育の現状と展望」が開催されます。

●「日本古典籍のデジタル化における国文学研究資料館の戦略の現在」 山本和明氏(国文学研究資料館古典籍共同研究事業センター)
●「古地震研究と古文書・古記録の解読」 中西一郎氏(京都大学)
●「変体仮名の文字コード標準化」 矢田勉氏(大阪大学)
●「くずし字解読学習支援アプリの設計と実装」 橋本雄太氏(京都大学・院)
●「くずし字・漢文草書の判読を兼ねるプログラムの必要性」 金時徳(ソウル大学)
●「ドイツにおける日本古典文学研究―新しい研究者の世代を育てるための前提条件―」 ユーディット・アロカイ氏(ハイデルベルク大学)
●「ケンブリッジ大学に於ける総合的な和本リテラシー教育」 ラウラ・モレッティ氏(ケンブリッジ大学)
●「デジタル・ヒューマニティーズと図書館の役割」 トッド・グラポーン氏(UCLA図書館)

独の書誌ユーテリティhbzとGBVが“Kuali OLE”の開発パートナーに

ドイツにおける書誌ユーティリティであるノルトライン‐ヴェストファーレン州図書館サービスセンター(hbz)と図書館同盟(GBV)が、オープンソースの次世代型図書館業務システム“Kuali OLE”の開発パートナーになったと発表されています 。

hbzとGBVがドイツにおいて、300を超える大学図書館・研究図書館にサービスを提供しているとのことです。

Kuali OLEの2014/2015年度の評価の後、両ネットワークは、試行的に、2つの大学図書館で“Kuali OLE”を採用するとのことです。

3年間の試行期間において、ドイツの大学図書館における“Kuali OLE”の使いやすさや、如何にドイツの図書館ネットワーク基盤に統合するかを実証するとのことです。hbzとGBVは、ロンドン大学東洋アフリカ学院(SOAS)によってはじめられた作業を継続し、“Kuali OLE”を国際化するとのことです。

GBV and hbz Join Kuali OLE Partnership(Kuali,2015/11/12)
https://www.kuali.org/news/2015/11/12/gbv-and-hbz-join-kuali-ole-partnership

hbz
https://www.hbz-nrw.de/

GBV

E1728 - 英国・ドイツでの日本研究司書へのレファレンス研修を終えて

 国立国会図書館(NDL)では,これまで国際交流基金主催の「日本研究上級司書研修」への協力や「日本研究情報専門家研修」の実施など,海外日本研究司書への国内での研修を行ってきた。しかし,海外へ職員を派遣して行うレファレンス研修は実現できていなかった。このたび,設立20周年記念事業としてドイツの日本資料図書館連絡会“Arbeitskreis Japan-Bibliotheken”から,そして英国の日本専門司書グループ“The Japan Library Group”から研修講師の派遣依頼があり,2015年8月21日に英国図書館(BL)で,28日にドイツのミュンヘン大学図書館で,現地の日本研究司書を対象に「日本情報の調べ方(人文分野)」の研修を行った。あわせて,BL,ドイツの国際交流基金ケルン日本文化会館,ケルン大学日本学科図書館,ボン大学日本学科図書館,バイエルン州立図書館などを見学した。

Springer社と独・マックスプランク協会、オープンアクセス(OA)出版について合意

2015年10月21日、Spriner社と独・マックスプランクデジタルライブラリ(Max Planck Digital Library)が、マックスプランク協会(Max Planck Society)の研究者が、彼らの論文を、Springer社の1,600以上の定期購読雑誌においてオープンアクセス(OA)で出版するとともに、2,000以上のSpringer社の雑誌を利用できる協定を結んだと発表しています。

Springer社にとって、単一の支払い制度で、論文の利用とOA出版を同時の実施する契約は、大規模な単一の研究機関との間では初めてとのことですが、同様の試験的な協定はオランダ大学協会やオーストリアの大学図書館コンソーシアムとは既に結んでいるとのことです。

Max Planck Society researchers to benefit from open access agreement with Springer (Springer,2015/10/21)

De Gruyter社、二重課金を防止するために新しいオープンアクセスの価格モデルを提示

2015年10月8日、De Gruyter社は、オープンアクセス出版物で、雑誌購読料とオープンアクセス出版物そのものに支払われている“double dipping”(二重取り)を防止する新しい価格モデルを導入するとしています。

De Gruyter社のある雑誌論文の5%以上がオープンアクセス論文の場合は、その割合に比例して雑誌価格を値引くということです。コンソーシアム契約の場合も、同社は契約価格からAPCs(論文処理費用)を相殺するとのことです。どちらの値引きも、次年の契約に適用するとのことです。

De Gruyter presents new open access pricing model to prevent “double dipping”(De Gruyter、2015/10/08)
http://www.degruyter.com/dg/newsitem/148/de-gruyter-prsentiert-neues-openaccesspreismodell-zur-vermeidung-von-doubledipping

参考:
ケンブリッジ大学出版局、オープンアクセス(OA)雑誌コンテンツの著者・購読者からの二重課金を防ぐ新しい購読予約ポリシーを開始
Posted 2015年7月7日

名古屋市図書館、コレクション「ドイツ人俘虜収容所図書室蔵書」の調べ方案内を公開

2015年10月9日、名古屋市図書館が、調べ物案内:コレクション「ドイツ人俘虜収容所図書室蔵書」を公開しています。

第一次世界大戦中、日本国内にはドイツ人俘虜収容所が作られ、俘虜(捕虜)となったドイツ人が多数来日し、名古屋では、大正3(1914)年11月に中区の東本願寺(東別院)に開設され、大正4(1915)年9月に東区出来町へ移転しましたが、収容所内には俘虜のために図書室が設けられ、約3,500冊の蔵書があったとのことです。

彼らが帰国する際、蔵書の一部が、当時鶴舞公園にあった名古屋図書館に寄贈され、その後、蔵書は大正12(1923)年に開館した市立名古屋図書館に引き継がれたとのことです。

2010年、鶴舞中央図書館で「名古屋俘虜収容所」の蔵書印のある本が発見され、現在、43冊の本を確認しているとのことです。また「福岡俘虜収容所」の蔵書印のある本も見つかっており、俘虜が福岡から名古屋へ移動した際、福岡で借りた本を名古屋へ持ってきたのではないかと思われるとのことです。

お知らせ(新着)(名古屋市図書館)
https://www.library.city.nagoya.jp/index.html
※「2015年10月9日 調べ物案内:コレクション 「ドイツ人俘虜収容所図書室蔵書」追加しました!」とあります。

ページ