ドイツ

米・ハーバード大学ブッシュ・ライジンガー美術館、所蔵するバウハウス関係コレクションをデジタル化してオンラインで公開

2016年8月15日、ハーバード大学は、同大学のブッシュ・ライジンガー美術館で所蔵するバウハウスに関するコレクション32,000点をデジタル化してオンラインで公開したと発表しています。

バウハウスは、1919年に、建築家ヴァルター・グロピウスによってドイツで創設され、1933年まで存在した造形学校で、20世紀の芸術やデザインに大きな影響を与えました。

デジタル化は、バウハウスについての理解や研究を支援することを目的としており、また、2019年のバウハウス創設100周年を記念して、同学で行われるプロジェクトと関連して実施されたものです。

デジタル化された作品には、絵画、スケッチ、版画、彫刻、写真、テキスタイル等が含まれます。

The Bauhaus, a comprehensive new digital resource, launched by the Harvard Art Museums(Harvard Art Museums,2016/8/15)
http://www.harvardartmuseums.org/about/press-media/the-bauhaus-a-comprehensive-new-digital-resource-launched-by-the-harvard-art-museums

プレスリリース

機関リポジトリ推進委員会、海外事例調査やオープンアクセス(OA)に関する会議等に関する出張の報告書4件を公開

2016年8月10日、機関リポジトリ推進委員会は、同委員会のワーキンググループ協力員が2015年度末から2016年度に海外事例調査のために出張あるいはオープンアクセス(OA)活動に係る会議に参加した報告書4件を公開したことを発表しています。

(1)情報・システム研究機構国立極地研究所の南山泰之氏による、2016年2月22日から25日まで、オランダ・アムステルダムで開催された、第11回国際デジタルキュレーション会議(11th International Digital Curation Conference)の参加報告書

(2)九州大学附属図書館の林豊氏と北海道大学附属図書館の三隅健一氏による、2016年2月20日から27日までの欧州におけるOpenAIREプロジェクトの現状に関しドイツのビーレフェルト大学、ゲッティンゲン大学、コンスタンツ大学を対象に行ったインタビュー調査の報告書

(3)千葉大学附属図書館の三角太郎氏、 国立極地研究所の南山泰之氏、鈴鹿工業高等専門学校青山俊弘氏、 お茶の水女子大学附属図書館の香川朋子氏による、2016年3月1日から3日まで開催された研究データ同盟(RDA)第7回総会の参加報告書

韓国・法院図書館と英国・オックスフォード大学ボドリアン法律図書館、韓国の法律関連資料の寄贈に関する覚書を締結

韓国のメディアが、同国の最高裁判所(大法院)に設置されている法院図書館と英国・オックスフォード大学ボドリアン法律図書館が、2016年8月1日、「大韓民国法院図書館とオックスフォード大学法律図書館間の大韓民国の法律図書寄贈に関する覚書」を締結したことを報じています。

記事によると、法院図書館では、海外の法律図書館運営機関に対して同国の法律関係資料を寄贈することを通じて海外での韓国法研究を支援しており、2007年から、米国・ドイツの7機関(コロンビア大学、ワシントン大学、ハーバード大学、カリフォルニア大学バークレー校 /フライブルグ大学、マックス・プランク研究所、ベルリン自由大学)とも同様の覚書を締結しているとのことです。

その他、法院図書館では、12か国48の法科大学と資料交換協定を締結し、学術誌・論文集・判例集等の法律資料の交換を行っていることが紹介されています。

한국 법률서적·자료, 옥스퍼드대에서 교육자료로 활용(連合ニュース,2016/8/2)
http://www.yonhapnews.co.kr/bulletin/2016/08/01/0200000000AKR20160801155400004.HTML

법원도서관‧영국 옥스퍼드대 법학도서관 MOU 체결(法律ジャーナル,2016/8/2)

“European Open Science Cloud”に対応へ:ドイツ国内の研究データセンターをリンクするプロジェクト“GeRDI”

2016年7月21日、ドイツ経済学中央図書館(ZBW)が、“European Open Science Cloud”(EOSC)に対応した、ドイツにおける研究データ基盤の連携のプロジェクト、“GeRDI”(Generic Research Data Infrastructure)を開始することを発表しました。

“GeRDI”はドイツ国内の全ての研究者が、あらゆる分野の研究データを検索し、利用できるようにすることを目的とし、国内の研究データセンターをリンクさせ、仮想的なネットワークを構築することが目的とされています。

まず第一段階として国内の、異なる分野、種別の3機関の研究データセンターシステムをリンクさせる取組を3年の間に行い、第二段階では、それを他の機関にも広げることが発表されています。

第一段階は、Deutschen Forschungsgemeinschaft(DFG)から300万ユーロ(ZBWには160万ユーロ)の資金提供を受け、行われるものです。

GeRDI to be model of a linked research data infrastructure(ZBW, 2016/7/21)

大阪府立中央図書館、「住友文庫ドイツ医学学位論文目録」を公開

2016年7月21日、大阪府立中央図書館が、「住友文庫ドイツ医学学位論文目録」を公開しました。

大阪府立中央図書館が所蔵する「住友文庫」に収められている19世紀後半から20世紀初頭にかけてのドイツの医学に関する学位論文を検索できるデータベースで、関西大学大阪都市遺産研究センター・朝治啓三教授の研究グループが2010年から4年半にわたって同資料を調査した成果である「住友文庫ドイツ医学学位論文目録」(全4巻)収録の目録データの提供を受け構築されたものです。

大阪府立中央図書館 お知らせ
http://www.library.pref.osaka.jp/site/central/
※「「住友文庫ドイツ医学学位論文目録」を公開しました (2016年7月21日更新)」とあります。

金沢大学附属図書館で、企画展示「青島鹵獲(チンタオロカク)資料(青島文庫)」が開催中

2016年6月23日から8月10日まで、金沢大学附属図書館で、企画展示「青島鹵獲(チンタオロカク)資料(青島文庫)」が開催されています。

第一次世界大戦時、旧日本軍が、ドイツの租借地であった青島のドイツ政府機関や図書館等の蔵書を鹵獲(戦利品として取得)し、日本各地の高等教育機関に配付しましたが、金沢大学では、「青島文庫」として現存しています。

今回の展示では、同大学で所蔵する354冊のうち、23冊が展示されます。

企画展示「青島(チンタオ)鹵獲(ロカク)資料(青島文庫)」(金沢大学附属図書館,2016/6/23)
http://library.kanazawa-u.ac.jp/clib/index.php?key=jo8m605al-12#_12

チラシ
http://library.kanazawa-u.ac.jp/files/EUi/chintao_tenji2016.pdf

関連:
志村恵.青島歯獲書籍について: 現在の所蔵を中心に.金沢大学文学部論集:言語・文学篇.2007,(27),p.23-36.
http://hdl.handle.net/2297/3858

参考:
名古屋市図書館、コレクション「ドイツ人俘虜収容所図書室蔵書」の調べ方案内を公開
Posted 2015年10月9日

マックスプランク協会の人類史に関する研究所、人類の文化多様性に関するデータベース“D-PLACE”を公開

2016年7月8日、ドイツのテューリンゲン州イェーナにある、人類史に関する研究所である“Max Planck Institute for the Science of Human History”は、人類の文化の多様性に関し、地域、言語(語族)、文化(エスノグラフィー等)、環境(気候、生態、景観など)などに関するデータベース“D-PLACE”を公開しました。

1,400以上の人類社会について扱ったもので、19世紀、20世紀の民族誌学者による、主に産業革命以前の社会に関する情報で構成されるデータベースとなっています。

構築には、マックスプランク協会の研究者だけでなく、オークランド大学、コロラド州立大学、トロント大学、ブリストル大学、イェール大学、Human Relations Area Files(HRAF)、セントルイス・ワシントン大学、ミシガン大学の研究者らが参画しています。

‘PLOS ONE’に、2016年7月8日付の記事も掲載されています。

D-SPACE
https://d-place.org/home

D-PLACE Database
http://www.shh.mpg.de/221977/dplacejuly2016

関連:

オランダ大学協会と独・De Gruyter社、オープンアクセス出版について合意

2016年6月13日、ドイツの学術出版社De Gruyter社が、オランダ大学協会(VSNU)とオープンアクセス出版について合意したと発表しています。

VSNU加盟の大学の研究者が、APC(論文処理費用)を支払わずに、決められた数の論文をオープンアクセスとして、De Gruyter社のハイブリットジャーナルの査読誌370誌から出版できる内容で、契約期間は2016年から2018年までの2年間です。

ただし、研究者が投稿しようとしているジャーナルを、所属機関が購読している必要があります。

De Gruyter Signs Open Access License Agreement with Dutch Universities(De Gruyter,2016/6/13)
https://www.degruyter.com/dg/newsitem/197/de-gruyter-schliet-lizenzvertrag-mit-niederlndischen-universitten-ber-open-access-

参考:
オランダ大学図書館・王立図書館コンソーシアム、Karger社とオープンアクセス出版について合意
Posted 2016年6月1日
http://current.ndl.go.jp/node/31713

独ヘルムホルツ協会がオープンアクセス方針を発表 2025年までに研究成果の100%をOAにすることを目標に設定

2016年5月30日、ドイツのヘルムホルツ協会がオープンアクセス(OA)方針を発表しました。

ヘルムホルツ協会は18の研究機関から構成されるドイツ最大の研究組織で、構成員は38,000人以上、年間予算は40億ユーロ以上にのぼります。今回、発表されたOA方針では、所属研究者に対し、すべての査読論文について、著者最終稿もしくは出版者版をリポジトリに登録するよう求めています。その上で、出版者版がOAで利用できない論文については、自然科学分野の論文は出版後6カ月以内、人文・社会科学分野については12カ月以内に、リポジトリを通じて論文を公開するよう義務付けています。また、専門書についてもリポジトリへの登録・公開を義務付けており、その場合のエンバーゴは自然科学分野では12カ月、人文・社会科学では24カ月とされています。

さらにヘルムホルツ協会のOA方針では今後のOA実現の数値目標とモニタリングの方法についても言及されており、2020年には前年に出版された研究成果の60%をOAとすることを目標に設定しています。以降、1年ごとに目標値は10%上がり、2025年には全ての研究成果をOAとすることを目標としています。

Helmholtz Association adopts open access policy(Helmholtz Association、2016/5/30付け)

ビッグディール購読費用とAPCを一括して支払う「OAオフセットモデル」についての共通理解

ドイツのマックス・プランク・デジタル・ライブラリ(MPDL)に拠点を置く、オープンアクセス(OA)におけるAPC(論文処理費用)の管理等に関わるイニシアティブESAC(Efficiency and Standards for Article Charges)が、電子ジャーナルのビッグディール購読費用と所属研究者のAPCを研究機関が一括して支払う、いわゆるOAオフセット(offsetting)モデルの共通理解に関する文書を公表しました。

この文書は2016年3月に行われた、欧州を中心とする各国の図書館員やコンソーシアム関係者を招いた2日間のワークショップの中で、参加者間の合意を得られた事項をまとめたものです。OAオフセットモデル導入の目的はなんであるか、どのような仕組みとするべきか、どのようなツールが必要か等がまとめられています。ESACはこの文書を、OAオフセットの動きへの参入を検討する研究機関や図書館が参照する、出発点となるものであるとしています。

Joint Understanding of Offsetting(ESAC、2016/5/20付け)
http://esac-initiative.org/joint-understanding-of-offsetting/

参考:

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