教科書

大学図書館による教科書貸出プログラム 学生の懐事情に配慮(記事紹介)

2013年3月4日付けのInside Higher Education等が、米国の大学図書館が実施している教科書貸出プロジェクト“Textbooks on Reserve”というプログラムを紹介しています。

取り上げられているのは、ロバート・モリス大学、テキサス大学サンアントニオ校、パトリック・ヘンリー・カレッジの3つの大学の図書館で、各館でそれぞれ実施しているものです。貸出期間はいずれも2時間から3時間程度と短いものとなっています(テキサス大サンアントニオ校の場合は場合によっては4時間、あるいは1泊から2日間も可能)。このプログラム実施の背景には、大学で使用する教科書が高額なものとなっており、学生の懐事情への配慮があるとのことです。

なお、2011年の“ACRL News”72(9)に、テキサス大学サンアントニオ校のプログラムについての紹介記事が掲載されています。

Borrow Instead of Purchase: Two Universities and One College Pilot “Textbook Reserve” Programs (INFOdocket 2013/3/4付けの記事)

教科書に関する大学生の意識調査、電子版より紙を好むという回答が多数(米国)

米国のBook Industry Study Group(BISG)の行った、大学の学生を対象とする教科書に関する意識調査の結果の概要が公表されています。それによると、75%の学生は電子版より紙版の教科書を好むと回答しており、その理由としては、見た目や感触に加えて、古本として売れるということも挙げられていたとのことです。一方、電子版を好むと回答した学生は、低価格、利便性、持ち運び可能性などを評価しているとのことです。また、15%の学生は海賊版の教科書をウェブで入手したことがあり、友人の教科書をコピーしたことがある学生も多かったとのことです。

College Students Want Their Textbooks the Old-Fashioned Way: In Print(2011/1/6付けBISGのプレスリリース)
http://www.bisg.org/news-5-603-press-releasecollege-students-want-their-textbooks-the-old-fashioned-way-in-print.php

BISG Survey Finds Students Prefer Print(2011/1/17付けPulishers Weeklyの記事)

マクミラン社、授業内容に応じて編集可能な電子教科書“DynamicBooks”を発表

大手出版社のMacmillan社は、大学の教員が、自分の授業の内容に応じて既存の教科書の内容を編集することができる電子教科書“DynamicBooks”を発表しています。不要な章を削除したり、教員自身の文章や図や動画を付け加えたりすることができ、オリジナル部分と変更部分は区分けされて表示されるものとのことです。2010年8月に100タイトルでの発売開始を予定されているようです。

Dynamicbooks
http://dynamicbooks.vitalbook.com/

Textbooks That Professors Can Rewrite Digitally(2010/2/21付けNYTimesの記事)
http://www.nytimes.com/2010/02/22/business/media/22textbook.html

Format War Heats Up Among Publishers of Electronic Textbooks(2010/2/22付けThe Chronicle of Higher Educationの記事)
http://chronicle.com/article/Format-War-Heats-Up-Among/64323/

バーンズ&ノーブル社、大学生向けに教科書のオンライン貸出を開始

米国の書店大手のバーンズ&ノーブル社(Barnes & Noble)が、大学生向けに教科書のオンライン貸出プログラムを開始しています。オンライン貸出では印刷された教科書を購入するよりも50%以上の低価格で入手することができ、全米の大学生で換算すると数百万ドルの節約になるとのことです。オハイオ州立大学やメリーランド大学など米国の25大学で導入されており、大学の書店の電子取引サイトにアクセスするか、キャンパス内のバーンズ&ノーブルの書店から利用できるようです。

Barnes & Noble First to Offer Multi-Channel Textbook Rental Program(バーンズ&ノーブルのプレスリリース)
http://www.barnesandnobleinc.com/press_releases/2010_jan_11_textbook_rental.html

フロリダ州の大学出版会、オンライン版教科書を無料で提供開始

フロリダ州大学システムの公式出版会である“University Press of Florida”が、オンライン版教科書の無償提供、印刷版教科書の廉価提供を開始するということです。これは、デジタルリポジトリ、オンデマンド印刷、従来の出版社のそれぞれの強みを組み合わせることによって、上昇する教科書費用の問題を解決し、高品質の学問知識を学生や教師に広く普及させることを目的としたパイロットプロジェクトです。

University Press of Floridaのプレスリリース
http://www.upf.com/news/OrangeGrovePressRelease.pdf

University Press of Florida
http://www.upf.com/

米国での教科書電子化の取組み

米国カリフォルニア州では、財政難への対応として、学校の教科書の電子化への取組みが行われており、この度、高校の数学と科学の電子教科書についての審査が行われ、16点のうち10点が合格したとのことです。使用するかどうかは学校の判断とのことです。また、同じ記事で、ヴァージニア州での電子教科書の取組みも紹介されており、内容の改定がしやすいこと、費用が安いことなどが利点として言及されています。

California offers free digital textbooks to schools
http://www.gcn.com/Articles/2009/08/18/Free-digital-textbook-initiative.aspx

日本障害者リハビリテーション協会、国際セミナー報告書 「DAISYによる教科書づくりを考える」を公開

日本障害者リハビリテーション協会 情報センターが2009年6月16日、2009年2月に京都で開催した国際セミナー「DAISYによる教科書づくりを考える」-欧米から学ぶ-の報告書を公開しました。

「DAISYによる教科書づくりを考える」-欧米から学ぶ-
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/daisy/090205daisy_seminar/index.html

文部科学省、拡大教科書の普及充実にかかわる大臣書簡を発信

文部科学省が2008年3月18日、渡海文部科学大臣名で、教科用拡大図書(いわゆる拡大教科書)を必要とする児童・生徒に速やかに確実に給与できるよう、各教科書発行者代表者宛てに協力を求める書簡を発信しています。

具体的な文部科学省の取り組みとしては、関係者による検討会議を立ち上げ、標準規格の策定や教科書デジタルデータの提供拡大などを進めていくとしています。

「拡大教科書」にかかる大臣書簡(平成20年3月) - 文部科学省
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyoukasho/kakudai/08031408/001.pdf

小・中・高校教育に関すること(拡大教科書)-文部科学省
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyoukasho/kakudai.htm

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