ドイツ

Elsevier社、ライセンス契約交渉中のドイツの研究機関に対して、同社の電子ジャーナルへのアクセス権を回復させる

2017年2月13日、Elsevier社が、2016年をもって契約を解除したドイツの研究機関に対して、同社の電子ジャーナルへのアクセス権を回復させることを発表しています。

DEALプロジェクトとElsevier社によるドイツの全国規模でのライセンス契約交渉が決裂したため、ドイツ国内の60以上の主要な研究機関では、2017年1月1日からElsevier社の電子ジャーナルへのアクセスができなくなっていました。

Science誌によると1月の交渉は予定が合わなかったため、次回の交渉は2017年3月23日に予定されているとのことです。

Continued Elsevier access in support of German science(Elsevier,2017/2/13)
https://www.elsevier.com/connect/continued-elsevier-access-in-support-of-german-science

Taylor & Francisグループと独・マックスプランク協会、オープンアクセス出版について合意

Taylor & Francisグループと、独・マックスプランク協会(Max Planck Society)が、マックスプランク研究所の研究者が、Taylor & Francis及びグループ会社のRoutledge社とCogent OA社の2,390の査読誌において、オープンアクセスで論文を出版することに関して、3年間の協定を結んだと発表しています。

出版費用は、Max Planck Digital Libraryが支出します。

Max Planck and Taylor & Francis Group sign open access agreement(Taylor & Francis,2017/1)
http://newsroom.taylorandfrancisgroup.com/news/press-release/max-planck-and-taylor-francis-group-sign-open-access-agreement

New Taylor & Francis Open Access Agreement(Max Planck Digital Library,2017/1/17)
https://www.mpdl.mpg.de/en/about-us/news.html#taylor-news-en

参考:

CA1887 - 子どもの本で世界とつながる―ミュンヘン国際児童図書館のホワイト・レイブンズ・フェスティバル― / 中野怜奈

 ミュンヘン国際児童図書館(Internationale Jugendbibliothek)は、ユダヤ系ドイツ人のレップマン(Jella Lepman, 1891-1970)が、第二次世界大戦で荒廃したドイツの子どもたちのために国際児童図書展を開催したことが契機となり、1949年に設立された。現在はミュンヘン市内にあるブルーテンブルク城に約130言語60万冊を所蔵し、子ども向けの貸出図書館、研究資料室、児童書作家のミヒャエル・エンデ、ジェイムス・クリュス、エーリヒ・ケストナー、画家のビネッテ・シュレーダーのミュージアムから成る世界最大規模の児童図書館である。

ドイツ・DEALプロジェクトとElsevier社による全国規模でのライセンス契約交渉が決裂

ドイツ大学長会議(HRK)は、同会議主導で行っている、学術出版社の出版物に対する2017年1月1日からの全国規模でのライセンス契約を目的としたDEALプロジェクトにおいて、Elsevier社との交渉を中断したと発表しています。

同社から、ドイツ科学機構連合(Alliance of Science Organisations in Germany)に対して提示があった契約内容が、さらなるオープンアクセスを可能とする透明性の高いビジネスモデルを拒否し、価格の上昇を求めるものであったためと説明されています。

ゲッティンゲン大学図書館の説明によると、交渉力を高めるために、ドイツ国内の60以上の主要な研究機関が、2016年10月に同社との契約を解除しており、それらの機関では、2017年1月1日からElsevier社の電子ジャーナルへのアクセスができなくなるとのことです。

HRKの説明によると、Springer Nature社とWiley社との契約は2017年1月1日から履行されるとのことです。

Elsevier licence offer contravenes open access and fair pricing for scientific publications(HRK,2016/12/2)

E1863 - 第13回電子情報保存に関する国際会議(iPRES2016)<報告>

2016年10月3日から6日までの4日間にわたり,第13回電子情報保存に関する国際会議(13th International Conference on Digital Preservation:iPRES2016;E1758ほか参照)が,スイスのベルンにあるベルンエキスポで開催された。2004年に始まったiPRESは,電子情報の保存に係る政策や具体的な事例の紹介,国際的な取組からNPO団体のような比較的小さな組織の活動まで,様々なトピックを幅広く扱っている。...

国立国会図書館、『外国の立法』2016年11月号でドイツの電子書籍再販制についての記事を掲載

国立国会図書館の調査及び立法考査局が刊行する『外国の立法』(2016年11月号)において、ドイツの電子書籍再販制についての記事を掲載しました。

記事では、書籍価格拘束法が改正され、電子書籍にも再販制度が適用されることが明文化されたことを紹介しています。従来、この法律では、再販制度が電子書籍にも適用されるかどうかを明確に定めていませんでしたが、実際には、電子書籍にも再販制度が適用されていました。

改正法は、2016年9月1日から施行されています。

【ドイツ】電子書籍に対する再販制度の適用(短信)
http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_10212563_po_02690212.pdf?contentNo=1

外国の立法(2016年刊行分 No.266-1~)
http://www.ndl.go.jp/jp/diet/publication/legis/2016/index.html

Gabriel: Heute tritt die Buchpreisbindung für E-Books in Kraft(Bundesministerium für Wirtschaft und Energie, 2016/9/1)

独・De Gruyter社、研究者向けのウェブサービスであるKudosとの連携を発表

2016年9月12日、独・De Gruyter社が、論文の共有や研究論文のインパクト向上などを支援する研究者向けのウェブサービスであるKudosと連携することを発表しました。

De Gruyter Starts Partnership with Kudos - New Cooperation Will Boost the Visibility of Academic Content(De Gruyter,2016/9/12)
http://www.degruyter.com/dg/newsitem/199/de-gruyter-starts-partnership-with-kudos-new-cooperation-will-boost-the-visibility-of-academic-content

参考:
英・Emerald社、研究者向けのウェブサービスであるKudosとの連携を発表
Posted 2016年5月10日
http://current.ndl.go.jp/node/31546

研究者向けウェブサービスのKudos、2016年第1四半期の連携先拡大について発表
Posted 2016年4月12日
http://current.ndl.go.jp/node/31317

文化庁、米、英、豪、仏、独、韓、中7か国を対象に調査した「海外における著作権制度及び関連政策動向等に関する調査研究報告書」を公開

文化庁は、平成27年度文化庁調査研究事業として、シティユーワ法律事務所による「海外における著作権制度及び関連政策動向等に関する調査研究報告書」を文化庁のウェブサイトで公開しています。

海外における著作権制度及び関連する政策動向等に関する情報を収集することを目的として、近年の著作権法改正の概要、現在の著作権法改正に向けた検討状況、著作権等の集中管理制度の概要、著作権等の集中管理制度の近年の変革・現在の検討状況、著作権法分野における近年の主要裁判例について米国、英国、オーストラリア、フランス、ドイツ、韓国、中国を対象に調査を行ったものです。

調査は、各国の法律事務所に調査項目を提示して行われ、報告書は各国の法律事務所から調査結果の報告を受け、それらを翻訳してまとめられています。

海外における著作権制度及び関連政策動向等に関する調査研究報告書(平成28年3月付)
http://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/tokeichosa/chosakuken/pdf/h28_kaigai_hokokusho.pdf

著作権各種報告(懇談会・検討会議・調査研究)(文化庁)
http://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/tokeichosa/chosakuken/

関連:

米・ハーバード大学ブッシュ・ライジンガー美術館、所蔵するバウハウス関係コレクションをデジタル化してオンラインで公開

2016年8月15日、ハーバード大学は、同大学のブッシュ・ライジンガー美術館で所蔵するバウハウスに関するコレクション32,000点をデジタル化してオンラインで公開したと発表しています。

バウハウスは、1919年に、建築家ヴァルター・グロピウスによってドイツで創設され、1933年まで存在した造形学校で、20世紀の芸術やデザインに大きな影響を与えました。

デジタル化は、バウハウスについての理解や研究を支援することを目的としており、また、2019年のバウハウス創設100周年を記念して、同学で行われるプロジェクトと関連して実施されたものです。

デジタル化された作品には、絵画、スケッチ、版画、彫刻、写真、テキスタイル等が含まれます。

The Bauhaus, a comprehensive new digital resource, launched by the Harvard Art Museums(Harvard Art Museums,2016/8/15)
http://www.harvardartmuseums.org/about/press-media/the-bauhaus-a-comprehensive-new-digital-resource-launched-by-the-harvard-art-museums

プレスリリース

機関リポジトリ推進委員会、海外事例調査やオープンアクセス(OA)に関する会議等に関する出張の報告書4件を公開

2016年8月10日、機関リポジトリ推進委員会は、同委員会のワーキンググループ協力員が2015年度末から2016年度に海外事例調査のために出張あるいはオープンアクセス(OA)活動に係る会議に参加した報告書4件を公開したことを発表しています。

(1)情報・システム研究機構国立極地研究所の南山泰之氏による、2016年2月22日から25日まで、オランダ・アムステルダムで開催された、第11回国際デジタルキュレーション会議(11th International Digital Curation Conference)の参加報告書

(2)九州大学附属図書館の林豊氏と北海道大学附属図書館の三隅健一氏による、2016年2月20日から27日までの欧州におけるOpenAIREプロジェクトの現状に関しドイツのビーレフェルト大学、ゲッティンゲン大学、コンスタンツ大学を対象に行ったインタビュー調査の報告書

(3)千葉大学附属図書館の三角太郎氏、 国立極地研究所の南山泰之氏、鈴鹿工業高等専門学校青山俊弘氏、 お茶の水女子大学附属図書館の香川朋子氏による、2016年3月1日から3日まで開催された研究データ同盟(RDA)第7回総会の参加報告書

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