NIH(米国国立衛生研究所)

NLMが所蔵する「感染症」に関するポスターを集めた展示会「感染症の図像学」

公衆衛生に関するポスターは、保健・医療の発展を示すばかりでなく、公衆衛生の普及活動や、健康への脅威に対する公的機関の対応をも示す、歴史的な価値を有するものとされており、米国国立医学図書館(NLM)が、資料収集方針に基づき、収集・保存しています。
それらのポスターの中から、北米、ヨーロッパ、アジア、アフリカにおいて、1920年代から90年代にかけて、マラリア、結核、エイズなど感染症に関する啓発活動のために作成されたものを展示する「感染症の図像学(An Iconography of Contagion)」が、全米科学アカデミー(National Academy of Science:NAS)で開催されています。
ウェブ展示はありませんが、図録がNASのウェブサイトで公開されています。

NIHのザーフーニー所長が退任を表明

パブリックアクセス方針を覆すような法案が議会に提出され、激しい論争の渦中にある米国国立衛生研究所(NIH)のザーフーニー(Elias A. Zerhouni)所長が、執筆活動に専念する職に移るとして、任期が切れる2008年10月末で現職を退任すると、NIHが発表しています。同所長は、数か月前から引き際を考えていたとも報じられており、大統領の交代とともに退任するという格好になります。オープンアクセスに関心を持つ人々の間では、パブリックアクセス方針を進めてきた所長の退任が、パブリックアクセス方針をめぐる攻防にどのような影響が生じるか、が大いに注目されています。

Elias A. Zerhouni to End Tenure as Director of the National Institutes of Health

NIH、プライバシーに関する懸念から2つの患者DNAデータベースを急遽非公開に

米国国立衛生研究所(NIH)は、遺伝情報を要約・集約し、患者が特定できないような形にして患者DNAデータベースを作成し、研究を促進すべく一般公開していたのですが、このほど、複数の患者DNAが混ざっている中からある個人のDNAを特定する新しい統計学的方法についての論文が発表されたことを受け、急遽、当該のデータベース2つを非公開とする措置を取ったと、Los Angels Times紙、ScienceNOW Daily News誌をはじめとする複数の新聞・雑誌が報じています。

DNA databases blocked from the public - Los Angeles Times
http://www.latimes.com/news/nationworld/nation/la-me-dna29-2008aug29,0,4364552.story

NIHパブリックアクセス方針を遵守するための著作権戦略は?

2008年4月7日から、米国国立衛生研究所(NIH)の新しいパブリックアクセス方針が施行されます。これを前に、北米研究図書館協会(ARL)が、このパブリックアクセス方針を遵守するために著者が取るべき3つの戦略について述べた論文“Managing Copyright for NIH Public Access”を公開しました。この論文は本来、2008年6月に刊行予定の“ARL: A Bimonthly Report, no. 258”に掲載される予定のものですが、時宜を考慮してプレプリントを先に公開したとのことです。本文は6ページで、巻末に出版社への手紙のサンプルがつくなど、実践的な内容となっています。

Preprint article from ARL: A Bimonthly Report, no. 258 (June 2008)

NIH、パブリックアクセスに関する公開ミーティング開催

2007年12月、米国国立衛生研究所(NIH)の助成による研究成果のパブリックアクセス化を含んだ予算案が成立しましたが、NIHではその施行に関する公開ミーティングを2008年3月20日に開催するということです。このミーティングに先立ち、主に当日参加できない人を対象として、オンラインでコメントを受け付けていました。現在、そのコメントがNIHのウェブサイトで公開されています。SPARC、北米研究図書館協会(ARL)、ワイリー(Wiley)社、PLoSをはじめ、多くの図書館、大学、出版社、学会などがコメントを寄せています。

NIH Seeks Your Input
http://publicaccess.nih.gov/comments.htm

参考:
E741(No.121)NIHパブリックアクセス方針義務化等を含む予算案が成立

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