スペイン

伊作曲家ベッリーニの自筆楽譜の一部が発見 スペイン国立図書館の蔵書の中から

2013年9月18日、スペイン国立図書館は、19世紀初頭のイタリアの作曲家ヴィンチェンツォ・ベッリーニ(Vincenzo Bellini)の自筆の楽譜を発見したと発表しました。マルタ島やシチリア島の風景を写した写真やデッサンのアルバムの中に納められていたとのことで、発見された楽譜は、1827年に封切られたオペラ“Il Pirata(海賊)”の中の“Tu m’apristi in cor ferita”の一部とのことです。

Autografo original del compositor Vicenzo Bellini (発見された楽譜の画像)
http://www.bne.es/es/AreaPrensa/MaterialGrafico/MaterialDestacado/AutografoVicenzoBellini/index.html

スペイン著作権管理団体CEDRO、著作物二次利用のための権利処理手続きプラットフォームConlicenciaをリニューアル公開

2013年9月10日、スペインの著作権管理団体CEDRO(Centro Espanol de Derechos Reprograficos)が、著作権で保護されている本・雑誌・新聞・楽譜の二次利用で必要な権利処理手続きを行うことのできるウェブプラットフォーム“Conlicencia”の新バージョンを、スペイン国立図書館へ提供しました。

CEDROの管理している2,000万タイトル以上著作物について、利用・複写・頒布のための年間ライセンスまたは、一時的な利用のための利用回数に応じたライセンス(pago por uso)の購入手続きが可能となっています。

スペイン国立図書館の記事では、Conlicenciaは欧州で唯一の先進的なツールだと紹介されています。

Conlicencia
http://www.conlicencia.com/

CEDRO presenta conlicencia.com, la nueva plataforma de gestion de licencias de derechos de autor (CEDRO 2013/9/10付けの記事)

E1477 - もう一つのGoogleデジタル化 “Google Cultural Institute”

2013年8月19日,Google社は,広島平和記念資料館および長崎原爆資料館と協力し,両館が所蔵する原爆に関する歴史的資料を「Google歴史アーカイブ」で公開した。この歴史アーカイブに日本の歴史的資料が登場するのはこれが初めてという。図書館界でGoogle社のデジタル化と言えば,専らGoogleブックスによる資料デジタル化が取りざたされるが(CA1702,E857,E991, E1162参照),Google社は図書館だけにとどまらず博物館や美術館等との共同デジタル化も積極的に行っている。ここでは,そのプロジェクトを担っているGoogle Cultural Instituteを紹介する。...

世界の図書館情報学雑誌まとめ(記事紹介)

2013年9月5日、スペインのサラマンカ大学図書館・ドキュメンテーション学部のJosé Antonio Merlo Vega教授が、図書館及び関連領域に関する学術雑誌のリストを、自身のウェブサイトに公開しました。図書館情報学の学生や研究者向けにまとめたとのことです。

リストは以下の7つに分類されています。

・Revistas de biblioteconomia y areas afines (図書館学・関連領域の雑誌)
・Revistas de biblioteconomia en acceso abierto (オープンアクセスの図書館学雑誌)
・Reistas de biblioteconomia en Microsoft Academic Search(Microsoft Academic Searchにある図書館学雑誌)
・Revistas de biblioteconomia en Google Scholar Metrics (Google Scholar Metricsに登場する図書館学雑誌)
・Revistas de biblioteconomia en Scientific Journal Rankings( Scientific Journal Rankingsのデータベースにある図書館学雑誌)

Twitterでの図書館可視化イベント ついに“#biblioteca”がグローバルトレンドに登場

2013年8月12日、スペイン語圏の図書館関係者によって行われた、Twitterで#biblioteca(図書館)をつけてツイートするイベントで、5回目を迎える今年、当初の目標であった世界中の「トレンド」に#bibliotecaを登場させることについに成功したようです。

スペイン時間の11時47分に同国でのトレンドに登場し、午後4時ごろに1,244名が8,576件のツイートをして1度目のピークを迎えたとのことです。その後、20時ごろに653名によって2,673ツイートが行われ2度目のピークとなったとのことです。

El dia en que la #biblioteca fue tan popular como Lady Gaga (Biblioblog 2013/8/12付けの記事)
http://biblioblog.org/2013/08/12/el-dia-en-que-la-biblioteca-fue-tan-popular-como-lady-gaga/

La #biblioteca, por fin, es Trending topic mundial en Twitter (JulianMarquina... 2013/8/13付けの記事)

「図書館の価値」を知るための読書案内 カタルーニャ公共図書館が公開

2013年7月23日、スペインのカタルーニャ州政府の公共図書館ポータルサイトで、“Els valors de la biblioteca”(「図書館の価値」)と題した読書案内が掲載・公開されました。これは、州内の公共図書館で開催されている同名の写真展示会に関連した読書案内で、公共図書館の価値に関わる「多様性」や「文化」、「情報」等のキーワードに関連した資料や、スペインあるいはカタルーニャの図書館史に関する資料がまとめられています。

Els valors de la biblioteca (PDF)
http://www20.gencat.cat/docs/Biblioteques/Tematic/Article/Busco%20informacio/Guies%20de%20lectura/Documents%20guies%20de%20lectura/Guia27_ValorsBiblioteca.pdf

Els valors de la biblioteca (Generalitat de Catalunya 2013/7/23付けの記事)

軍事文書等1万点の機密解除とアクセスを求め歴史研究者ら300名が政府等へ要望(スペイン)

世界17か国、300名以上の歴史研究者らが、スペイン政府および議員等に対し、歴史的な外交文書への即時アクセスと、1936年から1968年の軍事文書約1万点の機密解除を求める要望を提出したと、スペイン各紙が報じています。

歴史的な外交文書は2010年に、軍事文書1万点については2011年10月にも解除される予定でしたが、国家安全上等の理由から機密解除が見送られていたものです。要望は、H-Spainというスペイン現代史研究者向けのメーリングリストを通じて各国の研究者に呼びかけられ作成されたものとのことです。

H-Spainから送付された要望書の内容
http://h-net.msu.edu/cgi-bin/logbrowse.pl?trx=vx&list=H-Spain&month=1306&week=a&msg=/KcikoRWJ7xz2UOMS4BHaA

300 historiadores exigen al Gobierno que libere 10.000 documentos del franquismo (laverdad.es 2013/7/12付けの記事)

電子書籍ライセンスを国が購入し公共図書館を通じて提供へ 背景には不正利用の横行も(スペイン)

スペインの教育・文化・スポーツ省が、2014年初頭から、電子書籍1,500タイトルのライセンス20万件を購入し、それらを公共図書館の登録利用者1,200万人に対して提供すると発表しました。購入費用は約200万ユーロにものぼるようです。

同国では、電子書籍を利用したことがある人の68%が非合法で利用していたとする調査結果も出ており、同省の図書館計画局長のAlejandro Carrion氏は「国内の地域の図書館システムとネットワークをつないで、法を順守した電子書籍の利用を促進したい」としています。また、若者の読書振興も目的とされています。

El Ministerio de Educacion, Cultura y Deporte promueve el prestamo bibliotecario de libros electronicos (Biblioteca Nacional de Espana 2013/7/2付けの記事)
http://www.bne.es/es/AreaPrensa/noticias2013/0702_PrestamoLibrosElectronicos.html

スペイン国立図書館、デジタル化資料の教育利用のためのウェブ空間 “BNEscolar”を公開

2013年7月1日、スペイン国立図書館(BNE)が、教育のためのウェブ空間“BNEscolar”を公開しました。これは同国の教育・文化・スポーツ省の助成事業“Spanish Culture in Linked Open Data”として進められたプロジェクトです。

BNEのプレスリリースによると、“BNEscolar”は、同館の電子図書館Biblioteca Digital Hispanicaに登録されているコレクション約8,500点を利用し、セマンティック技術で作られたウェブ空間とのことです。

“BNEscolar”のポータルサイトは、“Arte(芸術)”“Dibujos de los ninos de la guerra(戦争を描いた子どもの絵画)”“Otras collecciones(その他コレクション)”の3つで構成されており、“Arte”には、ゴヤの作品等と並んで、日本の浮世絵もまとめられています。

BNEscolar
http://bnescolar.didactalia.net/comunidad/BNEscolar

La Biblioteca Nacional de Espana se abre al mundo de la ensenanza con la BNEscolar (BNE 2013/7/1付けの記事)

「御堂関白記」と「慶長遣欧使節関係資料」がユネスコ記憶遺産に登録決定

2013年6月19日、国宝「御堂関白記」と同じく国宝の「慶長遣欧使節関係資料」が、ユネスコの記憶遺産として登録が決定されました。

「御堂関白記」は、平安中期に政治家として栄華を極めた藤原道長の自筆日記で、現在京都府の公益財団法人陽明文庫が所有しています。「慶長遣欧使節関係資料」は、スペインとの共同推薦によるもので、日本側の登録物件は仙台市が所有する「ローマ市公民権証書」「支倉常長像」「ローマ教皇パウロ5世像」の3件、スペイン側登録物件はインディアスおよびシマンカス公文書館が所蔵する94件とのことです。

なお、これを記念して「慶長遣欧使節関係資料」の登録3件を所蔵する仙台市博物館は、6月30日まで対象資料を公開しています。また、インディアス公文書館では、2013年から2014年にかけての日本スペイン交流400周年事業の一環として8月15日まで開催中の展示会"De Japón a Roma buscando el sol de la cristiandad: la embajada de Hasekura (1613-1620)"(キリスト教世界の太陽を求めて日本からローマへ: 大使支倉(1613-1620))で、登録物件を公開しています。

登録物件概要 (PDF)(文部科学省)

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