スペイン

人文学・社会科学分野の雑誌の評価を確認できるサイト”Journal Scholar Metrics”公開

スペイン・グラナダ大学の研究チームが、人文学・社会科学分野の雑誌について、掲載論文の被引用数に基づく評価を確認できるサイト”Journal Scholar Metrics”を公開しています。

Journal Scholar MetricsはGoogle Scholarが提供している、論文の被引用数に基づく学術雑誌のインパクト指標を提供するサービス”Google Scholar Metrics(GSM)”のデータに基づくものです。GSMでは言語別や分野別に雑誌のランキングを閲覧することはできますが、閲覧できるのは上位の雑誌のみで、下位の雑誌を閲覧したり、そもそもどのような雑誌が収録されているのかの全容を把握することは困難でした。Journal Scholar Metricsでは人文学と社会科学分野に対象は限られていますが、GSMに収録されている可能性のある雑誌を検索し、データを取得・集計し直した上で、出版国別や詳細な分野別に、GSMよりも広範囲に雑誌の評価データを閲覧することができるようになっています。

Journal Scholar Metrics
http://www.journal-scholar-metrics.infoec3.es/

参考:
Google Scholar、学術雑誌のインパクト指標を2015年版に更新

NTTデータ、スペインの貴重資料等を所管するPatrimonio Nacionalにおけるデジタルアーカイブ構築に関し、契約を締結

2016年1月27日、株式会社NTTデータとNTTデータのスペイン子会社であるeverisグループが、スペイン王室資産等の管理団体であるPatrimonio Nacionalと契約を締結し、デジタルアーカイブ事業に参画することを発表しました。事業期間は2016年1月から2018年1月まで、とのことです。

Patrimonio Nacionalは、スペイン王宮、修道院等の歴史的建造物や、歴史的・美術的価値の高い数多くの貴重なコレクション等を管理するスペインの国家機関です。この事業は、Patrimonio Nacionalが管轄するスペイン王室図書館をはじめとする複数の機関が個別に保有する500万以上の書誌や関連コンテンツ(アートワーク、地図、楽譜、写真、手書き原稿、ファイル等)の電子化データを、一元的に管理するデジタルアーカイブ(プラットフォーム)を構築するものとのことです。

なお、当面はPatrimonio Nacional内部での管理を目的とするものの、将来的には外部への公開も検討されているとのことです。また、システムは国内では秋田県立図書館などが使用している、NTTデータの「AMLADR」(アムラッド)が用いられるとのことです。

スペイン王室資産等のデジタルアーカイブ構築事業に参画(NTTデータ, 2016/1/27)

EBSCO Information Services社が、ラテンアメリカ、スペイン、ポルトガルの学術雑誌の包括的な全文テキストデータベース“Fuente Académica™ Plus”を公開

2015年11月3日、EBSCO Information Services社が、ラテンアメリカ、スペイン、ポルトガルの学術雑誌の包括的なコレクションを含む非英語圏の全文テキスト資源であるデータベース“Fuente Académica™ Plus”を公開したと発表しています。

同データベースは、オンラインで利用できる他の非英語の学術資源よりもかなり大きなコンテンツのコレクションを提供するとのことです。

同データベースには1,500以上のフルテキスト出版物が含まれており、継続的にバックナンバーのファイルを増やしているとのことです。

分野としては「農学」「生物学」「経済学」「歴史学」「法学」「文学」「哲学」「心理学」「行政学」「宗教学」「社会学」が含まれるとのことです。

EBSCO Information Services Expands its Non-English Scholarly Resources with Fuente Académica™ Plus(EBSCO,2015/11/3)
https://www.ebsco.com/news-center/press-releases/ebsco-information-services-expands-its-non-english-scholarly-resources

スペイン国立図書館、デジタル資料保存のため、Red.es社と連携  500万ユーロの費用を見込む

スペインの産業・エネルギー・観光省は、国営企業Red.es社とスペイン国立図書館が、同館のデジタルコレクション構築とオンラインのデジタル納本資料の保存のための協定を結んだと発表しています。

情報通信の技術を活用した、文化遺産の保存と、オンライン資料の法定納本の開発のため、費用は500万ユーロを見込んでおり、300万ユーロをRed.es社が、200万ユーロをスペイン国立図書館が提供するとのことです。

National Library of Spain Announces 5 Million Euros ($5.6 Million) Digital Preservation Partnership(infoDOCKET,2015/10/21)
http://www.infodocket.com/2015/10/21/national-library-of-spain-announces-5-million-euros-5-6-million-digital-preservation-partnership/

参考:
オンライン出版物の法定納本に関する勅令が承認(スペイン)
Posted 2015年7月22日
http://current.ndl.go.jp/node/28973

E1208 - スペインで電子出版物等の納本を定めた法定納本法が成立

マドリードの地下鉄図書館“Bibliometro”が10周年を迎える(スペイン)

2015年7月27日、マドリード地下鉄(Metro de Madrid)の駅構内に設置された図書館“Bibliometro”が、2005年の同日にNuevos Ministerios駅にオープンしてから、10周年を迎えました。

現在、“Bibliometro”は同地下鉄の12の駅の構内に設置されていて、全体で95,000冊(1,500タイトル)以上を所蔵し、1か月当たり約6,000冊を貸出しているとのことで、この10年間で利用者はのべ10万人を超えているとのことです。

“Bibliometro”は、地下鉄利用者の読書を促進し、かつマドリード地下鉄と公共図書館の連携を生み、利用の拡大を図ることを趣旨とした取組みで、サービスは、無料で1度に2冊までの本を、最大15日間まで借りることができ、さらに最大15日まで延長が可能で、電話やインターネットからも申請可能で、返却時は、返却ボックスに返せばよいといった内容のようです。

The Bibliometros offer readers more than 95,000 copies of 1,500 titles at 12 Metro stations(Metro de Madrid, 2015/7/27)

オンライン出版物の法定納本に関する勅令が承認(スペイン)

IIPCによると、2015年7月10日、スペインの閣議(Consejo de Ministros)でオンライン出版物の法定納本を規定する勅令(Real Decreto)が承認されました。

2011年7月に成立した法定納本法(La Ley de Depósito Legal)は、オンライン出版物を法定納本の対象としていましたが、今回承認された勅令では、多様で複雑なオンライン出版物の納本手続きやその詳細を規定しており、自治州の納本図書館とスペイン国立図書館(Biblioteca Nacional de España:BNE)に対して、ウェブのクローリングと自動収集できないオンライン出版物の出版社への納入要求を可能としています。

Non-print Legal Deposit Law approved in Spain(IIPC, 2015/7/17)
https://netpreserveblog.wordpress.com/2015/07/17/non-print-legal-deposit-law-approved-in-spain/

¿Qué significa el depósito legal para la sociedad?(BNE, 2015/7/10)

スペイン国立図書館が『ドン・キホーテ』ポータルを公開

2015年7月8日、スペイン国立図書館は同国Iberdola社のスペイン財団と共同で、『ドン・キホーテ』のポータルサイト”Quijotes”を開設しました。

このポータルサイトは『ドン・キホーテ』第2版の刊行400周年を記念して作成されたものとのことです。スペイン国立図書館に所蔵されている、世界40か国語以上に翻訳・編集された、3,300版を超す『ドン・キホーテ』への一元的なアクセスが提供されています。

La BNE presenta un nuevo portal del Quijote(Biblioteca Nacional de Espana、2015/7/8付け)
http://www.bne.es/es/AreaPrensa/noticias2015/0708-portal-quijotes.html

Quijotes
http://www.bne.es/es/quijote/index.html

『ドン・キホーテ』ポータルをスペイン国立図書館が公開 第2部刊行400周年にあわせて(歴史とデジタル、2015/7/11付け)

IFLA、次期会長選挙の結果を発表

2015年5月29日、国際図書館連盟(IFLA)は2015-2017年度のPresident-Elect(次期会長)選挙の結果を発表しました。

選出されたのはスペインのGlòria Pérez-Salmerón氏で、2015-2017年度にかけ次期会長を、2017-2019年度にかけ会長を務めることになります。Glòria Pérez-Salmerón氏は公共図書館員、スペイン国立図書館長、スペイン図書館連盟会長等を務めた人物で、IFLAの運営理事会メンバーでもあります。

Results of the election of President-Elect 2015-2017(IFLA、2015/5/29付け)
http://www.ifla.org/node/9591

スペイン版Googleニュースが閉鎖へ

2014年12月11日、Google Europeのブログで、スペイン版Googleニュースの閉鎖が発表されています。スペインの著作権法の改正により、Googleニュースのようなサービスが出版物のスニペットを表示する場合であっても、全ての出版物について、料金の徴収が義務づけられることとなったとのことです。そこで、Googleは、新しい法律が施行される1月より前の12月16日をもって、Googleニュースからスペインの出版物を削除し、スペインにおけるGoogle Newsを閉鎖するとのことです。

An update on Google News in Spain(Google Europe Blog, 2014/12/11)
http://googlepolicyeurope.blogspot.jp/2014/12/an-update-on-google-news-in-spain.html

Google News in Spain
https://support.google.com/news/answer/6140047#English

BOLETÍN OFICIAL DEL ESTADO
https://www.boe.es/boe/dias/2014/11/05/pdfs/BOE-A-2014-11404.pdf
※法律の改正を伝える官報

スペイン国立図書館の書誌データをLinked Open Data形式で公開する“datos.bne.es”がアップデート

2014年11月19日、スペイン国立図書館が、同館の書誌データをLinked Open Data形式で公開する“datos.bne.es”のアップデートについて発表しています。

主要な改善点として、RDF形式のデータをCC0で提供、インタフェースの改善、電子図書館“Biblioteca Digital Hispánica”へのリンク、書誌データ(4,138,285件)と典拠データ(4,384,132件)の提供件数の増加などが挙げられているようです。

La nueva versión de datos.bne.es mejora el acceso a los datos del catálogo de la Biblioteca(Biblioteca Nacional de España, 2014/11/19)
http://www.bne.es/es/AreaPrensa/noticias2014/1119-portal-datos-bne-es.html

datos.bne.es(beta)
http://datos.bne.es/

参考:
スペイン国立図書館、Linked Data形式で書誌データを提供
Posted 2011年12月19日
http://current.ndl.go.jp/node/19770

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