アイルランド

アイルランド国立図書館、多様性・包摂性に関するポリシーを公表

2018年6月12日、アイルランド国立図書館(NLI)が、多様性・包摂性に関するポリシーを公表しました。

NLIの2016年から2021年まで戦略計画に基づいて作成されたアクションプランで、収集方針の見直し、本館改修時における物理的アクセスの改善、プログラム・展示会の多様性確保、広報・宣伝時における包摂性、デジタル資源の収集やデジタル化等に際しての多様性、図書館界の連携の促進、来館者への平等な対応や、職員の採用・昇進における差別防止などがあげられています。

また、同プランに基づき、文化活動団体であるCreative Irelandと共同で、より多様で包摂的なナショナルコレクション構築のためのパイロット事業が実施されます。同事業では、国内において過小評価されていたり、その文化遺産が将来に保存されない恐れのあるグループと連携し、2018年から2019年にかけて新しいコレクションを構築します。

アイルランド映画協会(IFI)、アイルランドの映像コレクションの実態調査報告書を公表

2018年4月19日、アイルランド映画協会(Irish Film Institute:IFI)がアイルランドの映像コレクションの実態調査報告書“Moving Image Collections in Ireland Survey Report”を公表しました。

個人や機関で所蔵されている映像コレクションの質・量・内容を調査したもので、調査の結果、1910年から現在までの53コレクション・2万6,282点(ビデオテープ:約1万8,300点、デジタルファイル:6,732点、フィルム:1,250点)に関するデータが集められました。

報告書では、88%のコレクションに目録がないこと、資料保存のための専門的な訓練を受けているコレクション管理者は5%にすぎないこと、75%のコレクションに保存計画がないこと、多くのコレクションの保存環境が不適切であることなどの課題を指摘するとともに、欧州での取組に適合した、全国規模の保存事業の策定を含む多くの提言を行なっており、欧州全体での流通や相互運用性促進のためのメタデータの標準化、保存業務を支援するための財政支援、保存のための技術が不十分な機関のためのサービスセンタの設置、等を指摘しています。

英国・アイルランドの80を超す大学図書館が、Taylor & Francis社のライセンス契約内容の変更を拒否する公開書簡に署名

2018年2月13日、英国国立・大学図書館協会(SCONUL)は、英国及びアイルランドの80を超す大学図書館が、Taylor & Francis社の電子ジャーナルのライセンス契約の内容の変更を拒否する公開書簡に署名したと発表しています。

これまでの契約では、当年度及び同社がデジタル化を開始した1997年以降のコンテンツへのアクセスが可能でしたが、新しいライセンス契約の内容は、20年以上前のコンテンツへのアクセスには別途の契約が必要となるものとなっていると説明されています。

Libraries reject Taylor & Francis opportunistic change of contract(SCONUL,2018/2/13)
https://www.sconul.ac.uk/news/libraries-reject-taylor-francis-opportunistic-change-of-contract

ユニバーシティ・カレッジ・ダブリン図書館、冊子体コレクション見直しのため、OCLC Sustainable Collection Servicesを導入

2018年1月18日、OCLCはアイルランドのユニバーシティ・カレッジ・ダブリン図書館が、同館所蔵の冊子体コレクションの見直しのため、OCLCの図書館の資料管理と共有の支援を行うサービスSustainable Collection Services(SCS)を用いる予定であると発表しました。

同館はSCSとウェブベースの分析用アプリケーションGreen Glassを用い、大学内の複数のキャンパスでコレクションを共同で管理し、他の活動のためのスペースを確保するとしています。同館のコレクション部門副館長のオサリヴァン(Carmel O'Sullivan)氏は、紙媒体の単行書を貸出状況や共同保存のパートナー館の所蔵状況といった観点から分析したいとし、利用頻度の低い資料は保存書庫に送るなどの冊子体コレクションの見直しの判断を、利用者のニーズの正確な理解に基づいて行うために、同システムを活用する予定であると述べています。

Library Publishing Coalition(LPC)、大学・研究図書館の出版活動に関するダイレクトリーの2018年版を公開:データベースもあわせて公開

2017年12月6日、図書館による出版活動を進める大学図書館のイニシアティブ“Library Publishing Coalition”(LPC)が、“Library Publishing Directory”の2018年版を公開しました(PDF版、EPUB版)。

米国・カナダ・英国・オーストラリア・ブラジル・ドイツ・アイルランド・スウェーデンの125の大学・研究図書館での出版活動について、各館ごとの担当部署、ウェブサイト、出版活動の概観、職員数、予算、OAのタイトル数、出版媒体、分野、査読誌の割合、APCが必要な学術雑誌の割合、出版プラットフォーム、デジタル保存戦略等がまとめられています。

また、2018年版の公開にあわせ、ダイレクトリー掲載情報を検索できるオンラインデータベースが新たに公開されました。オンラインデータベースには公開時点で2017年と2018年のデータが搭載されており、今後2014年から2016年までのデータが追加される予定です。

アイルランド政府、アイルランド国立図書館によるデジタル化プロジェクトへの資金拠出を決定

2017年11月15日、アイルランドの文化・遺産・ゲールタクト省は、同国の文化機関・文化遺産機関によるデジタル化プロジェクトの一環として、アイルランド国立図書館(NLI)への200万ユーロの拠出を承認したと発表しています。

資金は1917年から1923年の出版物の目録化とデジタル化プロジェクトの第2弾に用いられ、デジタル化された出版物は、2018年から2023年までにかけて段階的に公開されます。

アイルランド保健省傘下の研究助成機関Health Research Board、同機関の助成を受けた研究成果を対象とする出版プラットフォームHRB Open Researchの開始をアナウンス

2017年10月25日、アイルランド保健省傘下の研究助成機関Health Research Board(HRB)が、同機関の助成を受けた研究成果のオープンアクセス出版プラットフォームHRB Open Researchを、2018年2月から開始すると発表しました。

HRB Open ResearchはF1000によって構築・運用されるもので、HRBの助成を受けた成果であって、公開・共有にふさわしいと著者らが考えるものであればなんでも公開することが可能です。費用はHRBが負担します。F1000が政府系助成機関の助成研究成果プラットフォームを手掛けるのは初めてとのことです。

アイルランド放送協会、デジタル化したニュース映像のコレクションを協会ウェブサイトで公開

2017年10月27日、アイルランド放送協会(RTÉ)が、デジタル化したニュース番組のコレクションの、同協会ウェブサイトからの公開を開始したと発表しています。

公開時点では、1985年3月7日から12月31日までに撮影された1,500本のニュースが公開されており、今後1999年までの映像が毎日追加されていく予定です。

アイルランド放送庁(Broadcasting Authority of Ireland)の支援を受けて、RTÉ Archivesによってビデオテープ1,332本・9,000時間分の映像がデジタル化されたものです。

TV news reports from 1980s and 1990s coming online (RTÉ,2017/10/27)
https://www.rte.ie/news/2017/1027/915583-rte-news-archives/

アイルランド国立図書館、同国出身の詩人イェイツに関する資料を購入・寄贈により取得

2017年9月27日、アイルランド国立図書館(NLI)が、同国出身の詩人ウィリアム・バトラー・イェイツ(William Butler Yeats)関連の資料を取得したと発表しています。

1つ目は、イェイツと妻との間でやり取りされた500通以上の手紙で、ロンドンでオークションに出品される前に、同館に対して打診があり、購入されたものです。

2点目は、イェイツの父であるJohn Butler Yeatsによる水彩画の自画像や家族の肖像画・スケッチ画で、family charitable trustからの助成を得て、オークションで購入したものです。

3点目は、現在、イェイツの遺族から展覧会のために貸出されている資料で、今後同館へ寄贈されることが発表されています。

アイルランド国内の発掘調査報告書を搭載する“TII Digital Heritage Collections”が公開

2017年6月19日、アイルランドのTransport Infrastructure Ireland(TII)が、Digital Repository of Ireland(DRI)及びDiscovery Programme社と共同で作成した“TII Digital Heritage Collections”が、DRIから公開されたと発表されています。

“TII Digital Heritage Collections”には1,500点以上の発掘調査報告書が搭載されており、同国の道路庁(National Roads Authority)や鉄道調達庁(Railway Procurement Agency)が2001年から2016年に実施したインフラ建設事業にともなって行なわれた発掘調査の約80%をしめます。

また、道路庁のセミナーの会議録(2003年から2009年)からの90論文およびTIIのオーディオブックや動画も含まれます。

同コレクションは、アイルランドのオープンデータポータル“HeritageMaps.ie”や、欧州の考古学の研究ポータル“ARIADNE”等からも検索可能です。

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