学術情報流通

ハンガリーのコンソーシアムEISZとElsevier社、試験的なオープンアクセス(OA)出版に関する契約締結に向けた覚書に署名

2019年7月4日、ハンガリーのコンソーシアムEISZ(Electronic Information Service National Programme)とElsevier社は、試験的なオープンアクセス(OA)出版に関する契約締結に向けた覚書(Memorandum of Understanding)に署名したことを発表しました。

この覚書への署名により、EISZ加盟機関に所属する研究者はSciVal、ScopusといったElsevier社の製品が利用可能になっています。また、同社のScienceDirectから2,500誌以上のジャーナルに掲載された1,600万件の文献へのアクセスも可能です。契約交渉の帰結後、ハンガリーの研究者による同社ジャーナルへの“cost neutral”なオープンアクセス(OA)出版支援など、さらなる詳細が発表される予定です。

EISZのウェブサイトで公開されている覚書によると、2019年9月までにこの覚書で確認した共通見解等の反映されたコンソーシアムレベルの合意へ到達することが共通目標である、とされています。

オランダ大学協会(VSNU)とElsevier社、契約交渉継続のため締結中のライセンス契約を2019年12月末まで再延長することに合意

オランダのオープンアクセス(OA)に関する情報を提供するウェブサイト“open access.nl”の2019年7月2付の記事で、オランダ大学協会(VSNU)とElsevier社が契約交渉継続のため、締結中の現在のライセンス契約を2019年末まで再延長することに合意したことが発表されています。

VSNUとElsevier社は2018年12月に購読契約の更新条件についての議論を継続するため、2018年12月31日までの契約を半年間延長することに合意していましたが、今回交渉の時間をより一層得るため、さらに半年間の延長が実施されました。

Elsevier社とオランダ科学研究機構(NWO)、VSNU、オランダ大学病院連合(NFU)との間で、将来のオランダのオープンサイエンスに関するインフラ提供に向けどのように協力できるかについて、現在も協議が行われています。

韓国国立中央図書館(NLK)、機関リポジトリ普及促進事業OAKの2019年の対象機関を発表:同事業によるリポジトリ設置機関が50機関に

2019年7月10日、韓国国立中央図書館(NLK)は、同館が主管する機関リポジトリ普及促進事業OAKの2019年の対象機関を発表しました。

今年度の対象は、新規の機関として、健康保険審査評価院と育児政策研究所、改善普及機関として韓国海洋大学校、のあわせて3機関が選ばれました。選定機関は、OAKのメタデータ標準が適用された最新のリポジトリの構築、内部システム連携、1年間の無償メンテナンス、運営者教育などの支援を受けることになります。

2009年に開始された同事業によりリポジトリが設置された機関は50機関となりました。

7月12日に同館において業務協約式が行なわれ、あわせて、「2019 OAKリポジトリ運営機関ワークショップ」も開催されます。

オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)、コスタリカ・国家大学学長審議会(CONARE)とエルサルバドル・教育科学技術省(MINEDUCYT)の加盟を発表

2019年7月1日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)は、コスタリカの国家大学学長審議会(CONARE)とエルサルバドルの教育科学技術省(MINEDUCYT)がCOARに加盟したと発表しています。

CONAREは、コスタリカの学術成果の80%を生み出している5つの公的な大学で構成され、同国のリポジトリの運営最適化を目指しています。MINEDUCYTは、ここ数年、国内のジャーナル、リポジトリ、国内規制を通じたエルサルバドルの学術成果の可視化に取り組んでいます。両組織はLA Referenciaの加盟機関でもあり、リポジトリをオープンアクセス・オープンサイエンスを支える必須の基盤とみなしていると説明されています。

2019年度第1回J-STAGEセミナー「国際動向への対応:オープンアクセス(Plan S)」の当日配布資料が公開される

2019年7月5日、J-STAGEの「ワークショップ & セミナー」のページにおいて、2019年6月21日に開催された2019年度第1回J-STAGEセミナー「国際動向への対応:オープンアクセス(Plan S)」の当日配布資料の公開が発表されています。

当日の主なプログラム(予定)は次のとおりでした。

・Adapting to a transformative future: Open Access and Plan S
Dugald McGlashan氏(INLEXIO)
※配布資料には試訳が付いています。

・プランSが学術出版に与える影響について~欧州発論文の分析を中心に
野村紀匡氏(クラリベイト・アナリティクス)

・国内研究関連機関のオープンアクセス方針(仮)
李東真氏(JST)

・DOAJ・CCライセンスの概要(仮)
小田島亙氏(JST)

京都大学図書館機構、講演会「オープン・サイテーションと機関リポジトリの展開」の配布資料と講演動画を公開

2019年7月8日、京都大学図書館機構は、2019年5月20日に行われた講演会「オープン・サイテーションと機関リポジトリの展開」について、配布資料と講演動画の公開を発表しました。

当日の主なプログラムは次のとおりでした。

・報告「日本におけるオープンアクセスとオープン・サイテーションの現状」
西岡千文 助教(京都大学附属図書館)

・講演「Open Citations 101:Historical Background and Current Developments = オープン・サイテーション入門:歴史的背景と最近の動向」
シルビオ・ペローニ 講師(I4OC共同設立者/ボローニャ大学古典文献学・イタリア研究学部)

・講演に対するコメント「オープン・サイテーションが学術情報流通に与えるインパクトと日本でオープン・サイテーションを促進するために」
佐藤翔 准教授(同志社大学免許資格課程センター)

英・ケンブリッジ大学とケンブリッジ大学出版局(CUP)、研究評価に関するサンフランシスコ宣言(DORA)に署名

2019年7月8日、英国のケンブリッジ大学とケンブリッジ大学出版局(CUP)が、研究評価の改善を求める「研究評価に関するサンフランシスコ宣言」(DORA)に署名したと発表しました。

大学の人事担当部署(HR Division)は、宣言の勧告を反映した雇用や褒賞、昇任制度を保証するように多くの変更を実施し始めている、としています。

ケンブリッジ大学は2019年2月にオープンリサーチに関する意見表明を発表して、大学におけるオープンリサーチの実施と支援の主要原則を示しており、声明の中でオープンリサーチの目的として、包摂性・連携協力の増大、知識へのアクセス開放、そして研究の透明性と再現性の向上を掲げています。

ノルウェー・Unitが組織するコンソーシアム、Springer Nature社と“Read and Publish”契約で合意

2019年7月5日、ノルウェー国内の研究機関等の高等教育および研究におけるICTや共同サービスを担当するUnit(Direktoratet for IKT og fellestjenester i høyere utdanning og forskning:Norwegian Directorate for ICT and Joint Services in Higher Education and Research)は、ノルウェーの研究機関を代表して、Springer Nature社とオープンアクセス(OA)出版等に関する契約で合意したことを発表しました。契約期間は2020年から2022年までです。

2019年6月27日付のSpringer Nature社のプレスリリースによると、この契約は“Read and Publish”契約として締結されています。この契約によって、ノルウェーの研究者はSpringerLink掲載の論文へのアクセスと同社のハイブリッドジャーナルへの研究成果のOA出版が可能になります。また、2019年中の、Unit構成員によるSpringerのジャーナルへのアクセスも保証されています。

国立歴史民俗博物館、合同会社AMANEと包括的な連携・協力に関する協定を締結

2019年7月9日、学術資料の調査・整理、活用と発信、オープン情報資源化を手掛ける合同会社AMANEが、国立歴史民俗博物館との間で包括的な連携・協力に関する協定を締結したことを発表しました。

同社の発表によれば、この協定は「両者の取り組む学術資料の保存・継承・研究・活用の一層の充実を図るとともに、その成果の普及を促進することにより、学術を通じた社会貢献並びに人材の育成に寄与する」ことを目的とする、とのことです。具体的な連携・協力の内容として、学術資料の保存・継承・研究・活用について、研究者・市民など多様な主体が交流し議論する機会「学術野営」の実施・運営などが挙げられています。

国立歴史民俗博物館との包括連携協力協定の締結について(合同会社AMANE、2019/7/9付け)
https://amane-project.jp/post-1043/?fbclid=IwAR2kP95zl_xM4wWAu8xxaF_MUvvr7aYTNqon5teho3RwP1Rr-BiIJFOmhM4

研究評価に関するサンフランシスコ宣言(DORA)の日本語訳が公開される

研究評価の改善を求める「研究評価に関するサンフランシスコ宣言」(DORA)は、2019年7月4日付けのTwitterにおいて、DORAのウェブサイト上で新たにDORAの日本語訳を公開したことを発表しています。

@DORAssessment(Twitter, 2019/7/4)
https://twitter.com/DORAssessment/status/1146877605561454593

DORA
https://sfdora.org/

研究評価に関するサンフランシスコ宣言(DORA)
https://sfdora.org/read/jp/

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