学術情報流通

オープンアクセスに関するデリー宣言(インド)

2018年2月14日、インドのオープンアクセス(OA)関係者等の有志からなる団体Open Access Indiaおよび2018年2月3日にニューデリーで開催されたOAに関する会議参加者の署名からなる、インドにおけるOAに関する宣言、” Delhi Declaration on Open Access”が公表されました。

この宣言は署名者が今後取っていく行動に関して述べたもので、オープンサイエンス・オープンスカラシップの推進に向けたアドヴォカシー活動を行っていくこと、自身の研究成果のプレプリント・ポストプリントを公開するとともに同僚・指導教員等に対しても公開するよう働きかけを行っていくことなど、10項目から構成されています。

Delhi Declaration on Open Access(Open Access India、2018/2/14付け)
http://openaccessindia.org/delhi-declaration-on-open-access/

オープンアクセス学術出版協会(OASPA)に新たに19機関が加盟

2018年2月19日、オープンアクセス学術出版協会(OASPA)は、2017年の秋以降、新たに19機関が加盟したことを発表しました。

内訳は、学術出版者が10機関、大規模専門出版者が2機関、中規模専門出版者が1機関、小規模専門出版者が4機関、その他の営利団体が1機関、その他の非営利団体が1機関となっています。

OASPA welcomes diverse new set of members(OASPA, 2018/2/19)
https://oaspa.org/oaspa-welcomes-diverse-new-set-members/

参考:
オープンアクセス学術出版協会の加盟機関が100機関に
Posted 2016年9月8日
http://current.ndl.go.jp/node/32497

カナダ研究図書館協会(CARL)、国際的な学術雑誌の価格高騰問題に関するブリーフィングペーパーを公表

2018年2月15日、カナダ研究図書館協会(CARL)が、ブリーフィングペーパー“Responding to Unsustainable Journal Costs”を公表しました。

国際的な学術雑誌の価格高騰問題の現状を概観するとともに、問題の原因となっているシステム上の問題について考察し、国による適切な対応を明確にすることを目的にしています。

CARL Releases New Brief on the Unsustainability of International Journal Costs(CARL,2018/2/15)
http://www.carl-abrc.ca/news/brief-unsustainability-international-journal-costs/

Taylor & Francis社、 研究データポリシーを公開

2018年2月13日、Taylor & Francis社が、 研究データポリシーを公開しました。

同社の全タイトルに適用され、2018年中に多くのジャーナルが同ポリシーに移行することを目指すとしています。

Opening up the research lifecycle: Taylor & Francis introduces new data sharing policies(Taylor & Francis,2018/2/13)
http://newsroom.taylorandfrancisgroup.com/news/press-release/opening-up-the-research-lifecycle-taylor-francis-introduces-new-data-sharin

スウェーデン王立図書館(NLS)、Springer Nature社との“Springer Compact”契約の効果を検証した報告書を公開

2018年2月12日、スウェーデン王立図書館(NLS)が、Springer Nature社との“Springer Compact”の契約が2018年12月31日で終了することを受け、再交渉に際しての手引きとなるための推奨事項をまとめた“Evaluation of offset- agreements report 3: Springer Compact”を公開しました。

独立評価グループが同契約の効果を検証したもので、公開される4つの報告書のうちの3番目のものです。

また、オーストリア・英国・ドイツ・オランダなど、スウェーデン以外での、Springer Nature社による購読料とAPCとを相殺するオフセット契約も検証し、その違いを表でまとめています。

Make Data Count(MDC)プロジェクト、研究データの評価指標に関する実務指針第1版のプレプリント版を公開

2018年2月12日、カリフォルニア電子図書館(CDL)、DataCite、DataONEからなる研究データの評価指標に関するMake Data Count(MDC)プロジェクトが研究データの評価指標に関する実務指針“Code of Practice for Research Data Usage Metrics Release 1”のプレプリント版を公開したと発表しています。

リポジトリ全体で比較可能な研究データの利用評価指標の枠組みを提供することを目的としたもので、COUNTERプロジェクトと共同で、データと論文の異なる点や、データを対象とした実務指針が「COUNTER実務指針第5版」と異なる必要がある点について考慮しつつ策定されました。

同プロジェクトでは、プレプリント版への意見を求めています。

オープンアクセス(OA)の現状:世界の論文の約28%、利用者が探している論文の約47%はOA

オープンアクセス(OA)雑誌PeerJに2018年2月13日付けで、世界の論文のOA化の状況について、大規模調査に基づき検討した論文”The state of OA: a large-scale analysis of the prevalence and impact of Open Access articles”が掲載されています。著者はaltmetricsサービス“Impactstory”のHeather Piwowar氏、Jason Priem氏らをはじめ、米国・カナダの企業や研究機関、大学に属する9人です。

この論文では1. CrossRefのDOIを持つすべての論文、2. 2009~2015に出版されたWeb of Sicence(WOS)収録論文でDOIを持つもの、3. Unpaywall(無料公開の研究論文に誘導するChrome拡張機能)を使って2017年のある1週間の間にアクセスされた論文、という3つの母集団から抽出したサンプル(それぞれ10万本)を対象に、ImpactstoryのoaDOI(APIを通じて論文のOA版への情報を提供するサービス)を用いて、OA化の状況を調べた、というものです。

オープンアクセス雑誌はどの領域でうまくいくのか?:5年間の継続調査(文献紹介)

Journal of the Association for Information Science and Technology誌のオンライン版で、オープンアクセス(OA)雑誌と非OA雑誌について、2011年~2015年の被引用数に基づくインパクトの変化を論じた論文”Which domains do open-access journals do best in? A 5-year longitudinal study”が公開されています。著者は米ドレクセル大学のErjia Yan氏とKai Li氏です。

この論文はElsevier社のScopusの被引用データに基づく指標、CiteScoreについて、OA雑誌と非OA雑誌の5年間の変化を見ています。分析の結果、CiteScore上位の雑誌の間では非OA雑誌の方がより高いインパクトを獲得してきている一方で、下位の雑誌ではOA雑誌の方がインパクトが伸びていること、社会科学分野では非OA雑誌の方がインパクトを伸ばしている一方、生物化学や医学分野ではOA雑誌の方がインパクトを伸ばしていること等が報告されています。

研究データ利活用協議会(RDUF)研究データのライセンス検討プロジェクト小委員会、研究データのライセンスに関するアンケート調査を実施中

研究データ利活用協議会(RDUF)の研究データのライセンス検討プロジェクト小委員会が、2018年2月13日から3月20日まで、研究データのライセンスに関するアンケート調査を実施しています。

公的資金による研究のために作成・収集したデータに、学術関係者や民間企業、市民がアクセスして利用できるようにする「オープンサイエンス」が推進される一方、現行の著作権法では、データには著作権が生じないとする解釈が一般的で、「データを公開すると作成者を明示せず、無断で利用されるのではないか?」といった懸念や、公開データの利用条件が統一されておらず、活用が進まないといった問題が生じていることから、公開データの利用者とデータの公開者の双方にとって、有用かつ分かりやすいライセンス(利用条件)を整理することを目的として実施されるものです。

最終的には、安心・安全にデータを利用し、公開するためのガイドラインを作成する予定とされています。

オープンアクセス誌”eLife”、神経科学分野の出版者を超えた査読コンソーシアムNPRCに参加

2018年2月9日、オープンアクセス誌eLifeはNeuroscience Peer Review Consortium (NPRC)へ参加することを発表しました。

NPRCは神経科学分野における出版者を超えた査読コンソーシアムです。査読の効率化を図るもので、NPRC参加雑誌間では、ある雑誌で却下された論文について、査読コメント等を別の雑誌の査読に引き継ぐことができます。現在50以上の雑誌がNPRCに参加しているとのことです。

Announcement: eLife joins the Neuroscience Peer Review Consortium(eLife、2018/2/9付け)
https://elifesciences.org/inside-elife/c5844470/announcement-elife-joins-the-neuroscience-peer-review-consortium

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