学術情報流通

figshare、研究データの公開に関する年次調査報告書“The State of Open Data Report 2018”を公開

2018年10月22日、研究データ等の研究成果の公開プラットフォーム“figshare”が、研究データの公開に関する年次調査報告書“The State of Open Data Report 2018”を公開しました。

今回の調査はSpringer Nature社と連携して実施されたもので、2016年、2017年に続く3回目の調査となり、過去の調査結果との比較も行われています。

figshareのブログ記事では、調査で得られた主な知見として以下の点を挙げています。

オープンアクセス誌“e-life”、Flockademic、Center for Open Science(COS)が協力し、研究者がオープンに研究物のレコメンドを読者と共有できる仕組みPlauditを開発

2018年10月31日、オープンアクセス誌“e-Life”は、FlockademicのVincent Tunru氏とCenter for Open Science(COS)と協働し、研究者がオープンに研究物のレコメンドを読者と共有できる仕組みPlauditを開発することを発表しました。

PlauditではORCHID iDで研究者がログインして、DOIを持つ研究物をリコメンドすることができ、そのイベントデータをCrossrefに提供します。FlockademicとCOSは、PlauditをCOSのOpen Science Frameworkのプレプリントプラットフォームに統合することを目指してツールの開発を行うとしています。

Plauditは、2018年5月に行ったイベントeLife Innovation SprintでTunru氏等が制作したもので、同イベントを機にeLifeが開発を支援することとなりました。

オランダ大学協会(VSNU)、オランダの14の大学による査読論文の半数がオープンアクセス(OA)と発表

2018年10月29日、オランダ大学協会(VSNU)は、オープンアクセスウィークの終了を受けて、オランダの著者の最新のオープンアクセス(OA)論文の数を公表しました。

約2万8,000件の査読論文がOAで公開されており、2017年時点の数値で、14のオランダの大学からの査読論文の半数(50%)がOAとなっているとしています。ちなみに2016年時点の数値では42%でした。

オルトメトリクス研究の専門誌”Journal of Altmetrics”創刊

オルトメトリクスに関する研究を専門に掲載する雑誌、”Journal of Altmetrics”が創刊されています。出版者はLevy Library Press社で、編集長はイスラエルのバル=イラン大学のJudit Bar-Ilan氏です。

同誌はオルトメトリクスデータの分析や他の指標との比較、新たなオルトメトリクス指標の開発、オルトメトリクスを用いた実際の評価等のトピックを扱った研究を対象とする雑誌で、査読制があり、全論文がオープンアクセス(OA)で公開されます。2018年9月19日付けでBar-Ilan氏による創刊の言が掲載されたほか、同10月30日時点で、1本の展望論文と1本の研究論文が掲載されています。

The Journal of Altmetrics
https://www.journalofaltmetrics.org/

外務省外交史料館、「当館所蔵史料の出典記載(引用)について」をウェブサイトに掲載

2018年10月29日、外務省外交史料館が、「当館所蔵史料の出典記載(引用)について」を同館ウェブサイトに掲載しました。

同館所蔵史料を学術論文・書籍等に引用する際の例を案内するもので、出典が明らかになるよう、以下の項目を記載することを推奨しています。特に、(注)印の項目は、出典としての史料を確認する際の重要な情報となることから、可能な限り記載することを推奨しています。

(1)個別の文書の件名
(2)個別の文書の付随情報(発受信者,発受信の日付,文書番号)(注)
(3)史料群名
(4)史料ファイル件名
(5)巻数(注)
(6)分類番号(マイクロフィルムなど,複製物の請求番号を含む)(注)
(7)外務省外交史料館(所蔵機関)(注)

外務省外交史料館 お知らせ
https://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/honsho/shiryo/index.html
※「「当館所蔵史料の出典記載(引用)について」を掲載しました(平成30年10月29日)」とあります。

奈良国立博物館、「奈良国立博物館リポジトリ」を公開

2018年10月10日、奈良国立博物館が、「奈良国立博物館リポジトリ」を公開しました。研究紀要『鹿園雜集』や『奈良国立博物館だより』、報告書などの公刊された調査研究の成果を公開するものです。

奈良国立博物館リポジトリ
https://narahaku.repo.nii.ac.jp/
※「お知らせ」に「奈良国立博物館リポジトリを公開しました。[2018.10.10]」とあります。

参考:
CA1936 - 全国遺跡報告総覧における学術情報流通と活用の取り組み / 高田祐一
カレントアウェアネス No.337 2018年9月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1936

これからの学術情報システム構築検討委員会、「NACSIS-CAT/ILLの軽量化・合理化について(最終まとめ)」を公表

2018年10月26日、これからの学術情報システム構築検討委員会が、「NACSIS-CAT/ILLの軽量化・合理化について(最終まとめ)」(2018年10月19日付け)を公表しました。

国立情報学研究所(NII)では、同委員会が公表した最終まとめの内容に従い、2020年度以降に2020年以降の目録所在情報システム(CAT2020)の運用を開始するとし、 これに先立ち、2019年5月から2020年末までCAT2020のテスト運用を実施するとする「2020年以降の目録所在情報システム(CAT2020
)テスト運用について」を発表しています。

「NACSIS-CAT/ILLの軽量化・合理化について(最終まとめ)」の公開について(これからの学術情報システム構築検討委員会,2018/10/26)
https://www.nii.ac.jp/content/korekara/2018/10/nacsis-catill_2.html

地球科学分野の研究データポータルDataONE、研究データの評価指標を実装

2018年10月24日、地球科学分野における研究データポータルサイトDataONEが、搭載された研究データの利用や引用に関わる評価指標の表示を実装したと発表しました。

引用数、ダウンロード数、閲覧数などを表示したもので、当該データを引用した文献や、ダウンロード数・閲覧数についてはアクセスした月別の統計なども調べることができます。

評価指標は、「研究データの評価指標に関する実務指針」に準拠して実装しています。

DataONE Implements New Usage and Citation Metrics to Make Your Data Count(DataONE,2018/10/24)
https://www.dataone.org/news/new-usage-metrics

DataONE
https://search.dataone.org/data

欧州原子核研究機構(CERN)と国立情報学研究所(NII)、次世代リポジトリの共同開発に関し覚書を締結

欧州原子核研究機構(CERN)と国立情報学研究所(NII)が、2018年9月4日に、次世代リポジトリの共同開発に関する覚書を締結したと発表しています。

CERNにおいては、CERNが開発した汎用リポジトリソフトウェア「Invenio」を、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)が発表した次世代リポジトリの機能要件を満たすように拡張することが目的とされています。

また、NIIでは、次世代リポジトリソフトウェア「WEKO3」に必要な機能を開発することで、「Invenio 3」の開発に貢献するとしています。その際、次世代リポジトリの機能要件に関わる「Invenio」の新しいモジュールを作成するとともに、JAIRO Cloudを通じて開発された機能を提供することで、日本の機関が次世代リポジトリに対応できるようにするとしています。

CERNでは、開発された機能を、Zenodoや関連するデジタルライブラリにも実装するとしています。

ORCID、リポジトリでのORCIDの使用に関する勧告のドラフト版についてコメントを募集中

2018年10月22日、ORCIDのブログで、リポジトリでのORCIDの使用に関する勧告のドラフト版が公開されており、2018年11月15日までコメントを募集していることが発表されました。

2018年6月にORCIDが立ち上げたリポジトリに関するタスクフォースが、今回の勧告のドラフト版を作成し公開しました。勧告の最終版は2018年12月に公開される予定です。

Inviting Your Feedback: Draft Recommendation for ORCID in Repositories(ORCID,2018/10/22)
https://orcid.org/blog/2018/10/22/inviting-your-feedback-draft-recommend...

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