学術情報流通

エルゼビア社、学術雑誌の評価指標“CiteScore”の2017年版を公開

2018年5月30日、エルゼビア社が、学術雑誌の評価指標“CiteScore”の2017年版を公開したと発表しています。

CiteScore 2017 metrics now available(Elsevier,2017/5/30)
https://blog.scopus.com/posts/citescore-2017-metrics-now-available

Scopus CiteScore
https://www.scopus.com/sources

参考:
エルゼビア社、学術雑誌の新評価指標“CiteScore”を発表
Posted 2016年12月9日
http://current.ndl.go.jp/node/33077

Clarivate Analytics社、アラビア語の引用索引“Arabic Citation Index (ARCI)”の開発を発表

2018年5月29日、Clarivate Analytics社が、エジプト政府による電子図書館・オンラインのナレッジハブであるEgyptian Knowledge Bank (EKB) と連携し、初のアラビア語の引用索引“Arabic Citation Index (ARCI)”を開発すると発表しました。2030年までの知識経済への転換を目標とするエジプト政府のビジョンの一環として2020年に公開予定です。

ARCIはEKBの助成により構築され、Web of Scienceのアラビア語インターフェイスを導入するとともに、アラビア語の雑誌等から専門的に選定された学術論文の書誌情報や引用情報へのアクセスを提供します。

ARCIは、Web of Scienceに基づいた地域別の引用索引としては、Chinese Science Citation Database、SciELO Citation Index、Russian Science Citation Index、KCI-Korean Journal Databaseに次いで5番目となります。

英国国立・大学図書館協会(SCONUL)、ウェルカム・トラストによるオープンアクセス(OA)ポリシーの全体的な見直しに対する回答を発表

2018年5月29日、英国国立・大学図書館協会(SCONUL)が、ウェルカム・トラストによるオープンアクセス(OA)ポリシーの全体的な見直しに対する回答を発表しました。

ハイブリッドジャーナルでの出版への助成は制約が大きいこと、論文処理費用(APCs)に上限を設けるべきことを主張しています。

SCONUL Wellcome consultation response (SCONUL,2018/5/29)
https://www.sconul.ac.uk/news/sconul-wellcome-consultation-response

Digital Science社、研究ディスカバリープラットフォーム“Dimensions”のORCID連携を発表

2018年5月9日、Digital Science社が、研究ディスカバリープラットフォーム“Dimensions”をORCIDと連携させると発表していました。

これにより、著者は、Dimensions上の自身の研究成果のメタデータをORCID recordにインポートすることが可能となります。

また、ORCIDのデータが、Dimensions上の著者の識別にも用いられています。

Digital Science announces Dimensions integration of ORCID(Digital Science,2018/5/9)
https://www.dimensions.ai/blog/2018/05/digital-science-announces-dimensions-integration-of-orcid/

島根大学、オープンアクセス方針を策定

2018年5月25日、島根大学は「島根大学オープンアクセス方針」を2018年5月17日付けで採択したことを発表しました。

同大学の教員(教授・准教授・講師及び助教)による公的研究資金を用いた学術研究の成果(出版社、学協会、学内部局等が発行した学術雑誌に掲載されたもの)を島根大学学術情報リポジトリSWANで公開することでグリーン・オープンアクセスを目指すものです。対象外の教職員や学術成果の登録も推奨されています。

島根大学オープンアクセス方針の策定及び公開について(島根大学,2018/5/25)
https://www.shimane-u.ac.jp/docs/2018052500018/

島根大学オープンアクセス方針の策定及び公開について(島根大学附属図書館,2018/5/25)
https://www.lib.shimane-u.ac.jp/new/2018052400042/

韓国国会図書館、ブロックチェーン技術を基盤とした「国家学術情報ニューラルネットワーク構築プロジェクト」を提案

韓国国会図書館が、2018年5月24日に全羅南道木浦市で開催された韓国学術情報協議会第16回定期総会及びカンファレンスにおいて、ブロックチェーン技術を基盤とした「国家学術情報ニューラルネットワーク構築プロジェクト」を提案したと発表しています。

第4次産業革命はデータと人工知能(AI)技術を結びつけたものという側面で見た時に、図書館資料は第4次産業革命の源としての「信頼できるデータ」そのものであるとし、政府の支援を受けて学術情報を中心に図書館が協力してデータを構築・共有・活用する新しい生態系が必要だとして、同協議会の会長を務める館長が基調講演において提案したものです。

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)、学術図書館員による研究成果のオープンアクセスに関する方針の改訂案を公表

2018年5月23日、米国大学・研究図書館協会(ACRL)が、学術図書館員による研究成果のオープンアクセス(OA)に関する方針の改訂案を発表しました。

2016年に承認された後に寄せられた意見をもとに、ACRLの学術環境委員会(ReSEC)が、あらゆる種類の研究成果のOAを含み、また、引用モデルを提供するために改訂したもので、2018年7月1日まで意見を求めています。

ACRL Policy Statement on Open Access to Scholarship by Academic Librarians, Draft Revision Feedback(ACRL,2018/5/23)
https://www.acrl.ala.org/acrlinsider/archives/15876

Clarivate AnalyticsとREDIBがイベロアメリカ地域の学術雑誌ランキングを発表

2018年5月16日、Clarivate AnalyticsとRed Iberoamericana de Innovación y Conocimiento Científico (REDIB)は、両者の協働の下で開発した、イベロアメリカ地域(ラテンアメリカのうちスペイン語・ポルトガル語圏の国々)と、イベリア半島のスペイン、ポルトガル、アンドラを含む地域の学術雑誌のランキングREDIB Journals Rankingを発表しました。

REDIBはスペインの政府系研究機関CSICとイベロアメリカ地域の大学ネットワークUniversiaのジョイントベンチャーとして立ち上げられた、イベロアメリカ地域の学術的電子出版物のプラットフォームです。今回発表されたランキングではClarivate AnalyticsのWeb of Scienceのデータを用い、被引用数等からREDIB収録誌のランク付けを行っています。

ソフトウェアに対するDOIの登録数(記事紹介)

2018年5月17日付けでDataCiteのブログに、ソフトウェアのDOI登録数に関する記事が掲載されています。

DataCiteが最近調査したところ、ソフトウェアに対するDOIの新規発行数は急激に増加していました。現在は毎月約2,000件のペースで発行されており、2017年のある月には約4,000件に達したとのことです。

また、5月16日現在、5万8,301件のDOIがソフトウェアに対して発行されています。リポジトリ別では、Zenodoに収録されているソフトウェアに対するものがほとんどだとのことです。

その他、DataCiteにおいて最初にソフトウェアに対してDOIが登録されたのは2011年9月7日であること、2014年のZenodoとGitHubとの統合と、2016年9月のFORCE11によるSoftware Citation Principlesの公開などがDOI登録数の増加率を変化させたと思われること、などが紹介されています。

Springer Natureが英国のOAに関するケーススタディを公表 過去5年でゴールドOA論文は174%増加 ハイブリッドOAに限定すれば463%増

2018年5月17日、Springer Natureは英国における、同社の雑誌を通じたゴールドオープンアクセス(OA)の状況をまとめたケーススタディを公表しました。

このケーススタディによれば、Springer NatureのOA雑誌等で刊行された論文のうち、責任著者の所在が英国であるものが過去5年間で約28,000本に及んでいます。2013年に比べて2017年のゴールドOA論文数は174%増加しており、内訳として、雑誌自体がOAである雑誌でのOA論文数は89%、一部の論文のみOAとなるハイブリッドOAによるOA論文数は463%の増加であった、とのことです。その結果、2017年には英国の責任著者による、Springer Nature刊行誌掲載論文の77%がゴールドOAとなっていたとされています。また、数学では2013年に8%に過ぎなかったOA論文の割合が2017年には75%に、人文学では10%から80%に、社会科学では11%から60%にと、従来ゴールドOAが進んでいなかった分野でのゴールドOAの普及が著しかったことも紹介されています。

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