学術情報流通

CLOCKSS、Crossrefの全メタデータを保存すると発表

2018年6月12日、電子ジャーナルのアーカイブプロジェクトCLOCKSSが、Crossrefの全メタデータを保存すると発表しました。

CLOCKSSに全メタデータを保存するとともに、他のアーカイブサービスと組み合わせることで、緊急時対応プランを確実に実行することができるとしています。

CLOCKSS announces preservation of Crossref metadata(CLOCKSS,2018/6/12)
https://clockss.org/clockss/News#0612

参考:
CA1836 - CrossRefの動向 revisited / 長屋 俊
カレントアウェアネス No.322 2014年12月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1836

Open Biology誌がPublonsと連携し著者フィードバック機能の提供を開始

2018年6月11日、英国王立協会は同協会の刊行するオープンアクセス(OA)誌Open Biologyにおいて、査読登録サービスPublonsと連携し、論文の著者が査読者を評価する著者フィードバック機能を提供すると発表しました。

Open Biology誌はいわゆるオープン・ピア・レビューを採用する、査読レポート等のやり取りの内容を論文とあわせて公開する雑誌です。査読者は査読レポートを匿名とすることも、記名公開することも選択できます。新たに導入された著者フィードバック機能では、Publonsのアカウントを持っている査読者について、著者が9段階で査読の内容を評価することができます。7点以上の評価を得た査読者については、Publonsのプロフィール上で“Excellent”評価バッヂが表示されるようになるとのことです。

PLOS ONE、小児腫瘍財団と連携したRegistered Reportに関する助成プログラム第1期の結果と第2期助成プログラムの実施を発表

2018年6月8日、オープンアクセス(OA)誌PLOS ONEは、小児腫瘍財団(Children’s Tumor Foundation、CTF)と連携して行っていたRegistered Report(登録済報告書)に関する助成プログラム、Drug Discovery Initiative Registered Report (DDIRR) 2017 Awardsの結果について発表しました。

Registered Reportは実験を行う前に、実験方法・分析等の研究デザインを事前に登録し、その段階で査読を受ける新たな論文の形態です。DDIR2017では3本の論文が選出されました。これらのRegistered ReportはOpen Science Frameworkの登録ポータルで公開されています。選出された3本の論文については、2018年5月までにデザイン通りに研究を実施することになります。登録された手順に則って研究が実施されていれば、仮説通りの結果が出なかったとしても、結果を含めた論文前文がPLOS ONE誌上で公開されることになります。

PLOS ONEとCTFは第2期(2018-2019年)のDDIR Awardsについても実施することとし、2018年9月から応募が開始されるとのことです。

内閣府、第3回イノベーション戦略調整会議の配布資料として「統合イノベーション戦略(素案)」を公開

内閣府が2018年6月5日に開催された第3回イノベーション戦略調整会議の配布資料を公開しています。同会議は統合科学技術・イノベーション会議の下、研究開発成果の実用化によるイノベーション創出の促進を図る統合的な戦略策定に関する調整を行うために設置されたものです。

査読登録サービスPublonsが英国工学技術学会(IET)との連携を発表

査読登録サービスPublonsが2018年5月23日付けで英国の工学技術学会(IET)と連携したことを発表しました。

IETが出版する30の雑誌でPublonsが導入され、査読者らはIETの雑誌で自身が行った査読についてPublonsに登録できるようになります。

IET partners with Publons to show credibility of its peer reviewers(Publons、2018/5/23付け)
https://publons.com/blog/publons-partners-with-iet/

参考:
査読登録サービスPublonsがTaylor & Francis社とのパートナーシップ締結を発表
Posted 2018年3月28日
http://current.ndl.go.jp/node/35749

arXivを活用した組み合わせ数学に関するオーバーレイ雑誌”Advances in Combinatorics”創刊

2018年6月4日、分野別リポジトリarXivを活用した、組み合わせ数学(Combinatorics)分野の新たな雑誌”Advances in Combinatorics”の創刊が発表されました。

同誌はarXivに投稿された論文を対象に、いわゆるオーバーレイ・ジャーナルとして運用されるものです。著者にAPC等は要求せず、運用にかかるコストや管理業務はカナダのクイーンズ大学図書館が担うとのことです。

同誌の創刊にはクイーンズ大学図書館とオープンアクセスリポジトリ連合(COAR)が注力してきたとのことで、両者はAdvances in Combinatoricsが、arXivの枠組みを越え、リポジトリ一般に拡張したオーバーレイモデルの構築につながるものと捉えているとされています。COARのウェブサイトでは、リポジトリの上に査読システム等を構築する点で、COARが考える次世代リポジトリにも非常に近いものであるとも評されています。

2018年5月の1か月間にarXivに投稿されたプレプリントが1万2,000本を超える

arXiv.orgのブログの2018年5月31日付けの記事が、2018年5月の1か月間にプレプリントサーバarXivに投稿されたプレプリントが1万2,000本を超えたことを紹介しています。

月ごとの推移を見ると、一般的に増加傾向にありますが、春と秋に急増することが指摘されています。また、分野別、国別の分析も行われており、分野別では2018年5月はコンピュータ科学分野の投稿が最も多いこと、2018年の現時点での国別では米国が26%と最多であること(日本は4%で5位タイ)も言及されています。

arXiv hits 12k in May(arXiv.org Blog, 2018/5/31)
https://blogs.cornell.edu/arxiv/2018/05/31/arxiv-hits-12k-in-may/

科学技術振興機構(JST)、J-STAGE収録誌の一部でAltmetricsを試験的に表示

2018年5月26日、科学技術振興機構(JST)は、J-STAGE収録誌の一部の書誌画面で、ソーシャルメディアやマスメディア等の社会的な影響を加味した学術論文の評価指標Altmetricsの試験表示を開始しました。

J-STAGEの収録誌でAltmetricsのスコアを有する論文の点数をタイトル毎に累計し、タイトル全体で高いスコアを持つものを試験表示の対象誌としています。

ニュース(J-STAGE)
https://www.jstage.jst.go.jp/static/pages/News/TAB1/Current/Page1/-char/ja
※「2018年5月18日 Altmetricsを2018年5月26日より一部の資料の書誌画面に試行的に表示します。」とあります。

国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)、「AMED研究開発課題データベース(AMEDfind)」を公開へ

国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)が、2018年6月4日から、「AMED研究開発課題データベース(AMEDfind)」を公開すると発表しました。

AMEDが推進する研究開発課題の情報を検索・閲覧できるデータベースで、AMEDが設立された2015年度以降の課題(年度終了後に順次提供)の(1)課題名、(2)研究期間、(3)研究機関名、(4)研究者名、(5)配分額、(6)成果報告(特許一覧、成果論文一覧含む。)、(7)研究開発タグ(研究の性格や対象疾患など、AMEDが特定の視点から俯瞰や抽出することを目的に各研究開発課題に付加したもの)等が掲載されます。

AMED研究開発課題データベース(AMEDfind)公開のお知らせ (AMED,2018/5/28)
https://www.amed.go.jp/news/topics/amedfind20180528.html

米・カリフォルニア電子図書館(CDL)とデータリポジトリDryadが連携

2018年5月30日、米・カリフォルニア電子図書館(CDL)とデータリポジトリDryadの連携が発表されています。

両者の連携は、データの公開を研究者のワークフローに簡便な形で組み込み、研究データに関する商用サービスに代わる信頼できる持続可能な製品を開発することを目的としています。

また、連携により、出版者に対しては、論文投稿システムとの直接的な統合や、より包括的なキュレーションサービスを、研究機関に対しては、出版者・図書館・研究者間にある壁をなくし世界中からアクセス可能で、コミュニティー主導の、低価格なインフラ・サービスを提供できるとしています。

Letter to the Community: CDL and Dryad Partnership(CDL,2018/5/30)
https://www.cdlib.org/cdlinfo/2018/05/30/letter-to-the-community-cdl-and-dryad-partnership/

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