学術情報流通

物質・材料研究機構(NIMS)、研究者総覧SAMURAIをリニューアルし、ORCIDと連携

2017年7月10日、物質・材料研究機構(NIMS)は、研究者総覧SAMURAIをリニューアルしました。

今回のリニューアルでは、ORCIDとの連携機能が追加されました。新たに着任した研究者のORCID上にある前任地での研究成果の文献リストを、SAMURAIに自動的に追加します。ORCIDとの文献リストの同期機能を持つ研究者総覧としては、国内の研究機関では初めてのサービスとなるとのことです。

SAMURAIはNIMSに所属する研究者が登録したプロフィールを、氏名・所属グループ・論文のタイトル・研究内容のキーワードから検索することができるサービスです。2009年からサービスを提供しています。SAMURAIは、出版社サイトや国内外の特許データベース、科学研究費助成事業データベース(KAKEN)、Clarivate Analytics社のResearcherIDとリンクしています。

NIMS研究者総覧「SAMURAI」リニューアル(NIMS、2017/7/10付け)
http://www.nims.go.jp/news/archive/2017/07/201707100.html

多様性を尊重した、平等な、包み支え合う学会・集会を実現するために OpenCon、レポートを公開

2017年7月10日、OpenConは学術的な学会・集会への参加の障壁をできるだけ下げるためのチェックリスト等をまとめたレポート”Diversity, Equity, and Inclusion”を公開しました。

OpenConは米SPARCとRight to Research Coalitionが2014年に設立した団体で、研究・教育のオープン化を推進することを目的に、同名の国際集会シリーズを開催しています。今回公開されたレポートは過去3回のOpenCon開催の経験に基づきまとめられたもので、会場の選択、経済的障壁を如何に下げるか、疎外された人々の意見を如何に拾い上げ、優先順位付けするか、といった内容を含んでいるとのことです。

JPCOAR、COAR2017年(第8回)総会の参加報告書と発表資料を公開

オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)が、2017年5月8日から10日にかけてヴェネツィア大学で開催されたオープンアクセスリポジトリ連合(COAR)2017年(第8回)総会の参加報告書と、同会における発表資料を公開しています。

同会では国立情報学研究所の山地委員が日本のオープンサイエンスの基盤整備に関する取り組みを紹介するとともに、お茶の水女子大学の香川委員がJPCOARスキーマの策定について事例報告を行ったとのことです。

COAR(オープンアクセスリポジトリ連合)の2017年総会に参加しました(JPCOAR、2017/7/10付け)
https://jpcoar.repo.nii.ac.jp/?page_id=49#_href_125

参考:
E1830 - オープンアクセスリポジトリ推進協会の発足 カレントアウェアネス-E No.309 2016.08.18
http://current.ndl.go.jp/e1830

欧州大学協会(EUA)、よりオープンな学術情報流通システムへの移行に向けた報告書を公開

2017年6月29日、欧州大学協会(EUA)は、よりオープンな学術情報流通システムへの移行に向けて欧州の大学や各国の大学学長会議を支援するため、オープンアクセス(OA)に関する報告書2タイトルを公開しました。

“Towards Full Open Access in 2020: aims and recommendations for university leaders and National Rectors’ Conferences”では、さまざまな分野にわたって、OAに関する提言を行っています。質の高い査読、研究成果に対する著者等の権利の保証、公共機関と出版社の双方が満足できる費用便益比などに基づいたオープンな学術情報流通システムの実現を呼び掛けています。

“Open Access in European universities: results from the 2015/2016 EUA institutional survey”では、OAのポリシーや実践について、各機関の実施状況を2014年の前回調査から追跡しています。調査は2015年10月から2016年1月まで実施され、欧州の33の国の169の機関から回答を得ています。出版物へのOAのほか、今回初めて、研究データへのOAにも焦点を当てています。

Google Scholar、学術雑誌のインパクト指標を2017年版に更新

2017年7月5日、Google Scholarは学術雑誌のインパクト指標を提供するサービス“Google Scholar Metrics”の値を2017年版に更新しました。

Google Scholar Metricsは過去5年分の当該雑誌の掲載論文数とそれらの被引用数に基づいて算出される”h5-指標”と、”h5-指標”の集計に用いられた論文の被引用数の中央値である”h5-中央値”を雑誌の書かれた言語や分野ごとに提供するものです。2017年版では2012年から2016年の5年間の掲載論文数と被引用数に基づいた値が提供されています。

雑誌の書かれた12の言語別に、上位100誌の値を提供しています。また、英語の雑誌について、分野ごとの上位20誌の値も提供しています。雑誌の“h5-指標”の値をクリックするとその雑誌の被引用数上位の論文を、また論文の“引用先”の値をクリックするとその論文を引用している論文を、それぞれ確認することができます。また、雑誌のタイトルから検索することもできます。

カナダ研究図書館協会、持続可能な学術出版のための枠組みモデルに関する最終報告書を公開

2017年7月4日、カナダ研究図書館協会(CARL)のCanadian Scholarly Publishing Working Group(CSPWG)が、同国における持続可能な学術出版のための枠組みモデルを提示する最終報告書を公開しました。

枠組みは、各々の現状が異なる事から、単行書、雑誌、その他新しい学術型式におけるいくつかの関連した取り組みをまとめたものとなっています。

また、重要な原則として、以下の6点を示しています。

・Accountable to the academy
・Supporting openness
・Supporting high-quality publishing practices
・Well-informed authors
・Rich Canadian publishing opportunities
・Building on strength

フランスの学術機関のコンソーシアムCouperin、DOAJへの支援を表明

2017年7月4日、OAジャーナルのディレクトリであるDOAJ(Directory of Open Access Journals)は、フランスの学術機関のコンソーシアムCouperinと、DOAJへの支援について合意したと発表しました。

Couperinにはフランスの大学や研究機関、教育機関、フランス国立図書館(BnF)、博物館、病院等、250以上の機関が加盟していますが、現在、47の機関がDOAJへの支援について署名を済ませています。

COUPERIN TO SUPPORT DOAJ AS A CONSORTIUM(DOAJ, 2017/7/4)
https://blog.doaj.org/2017/07/04/couperin-to-support-doaj-as-a-consortium/

Couperin
http://www.couperin.org/

科学研究費補助金、研究成果公開促進費と奨励研究の応募手続きを電子化 平成30年度公募分から

2017年6月27日、日本学術振興会は従来、応募書類の紙媒体での提出が必要であった、科学研究費補助金の研究成果公開促進費と奨励研究について、平成30年度公募分から科研費電子申請システムを用いて、応募手続きを電子化することを発表しました。

2017年9月中に科研費電子申請システム内に研究成果公開促進費と奨励研究の応募ページもリリースされる予定、とのことです。

○科学研究費助成事業(科学研究費補助金)(研究成果公開促進費)の応募手続きの電子化等について(日本学術振興会、2017/6/27付け)
http://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/06_jsps_info/g_170627_2/index.html

Clarivate Analytics、Impactstoryへの資金提供を発表 oaDOIサービスの開発を支援

2017年6月23日、Clarivate Analytics社はaltmetricsサービスImpactstoryに対し資金提供を行うことを発表しました。ImpactstoryのoaDOIサービスの開発を支援するとのことです。

oaDOIはAPIを通じて論文のオープンアクセス(OA)版への情報を提供する非営利のサービスで、1日あたり200万回以上のリクエストを受けるまでに普及しています。2017年3月に話題となったChrome拡張機能、UnpaywallもoaDOIを活用したものです。

Derk Haank氏がSpringer Nature社のCEOから退くことを発表

2017年6月27日、Springer Nature社は同社CEO・Derk Haank氏が2017年末を以て退職すると発表しました。

Haank氏は30年にわたって学術出版界で活動してきた人物で、電子ジャーナルへの移行等を推し進めてきたうちの一人です。2004年にSpringer社のCEOに就任して以来、2008年のBioMed Central買収をはじめとするオープンアクセス(OA)出版の拡大や、2015年のMacmillan Science and Educationとの合併によるSpringer Nature誕生等を実現してきました。

後任はオランダのオンライン通販サイト、bol.comのCEOを務めるDaniel Ropers氏とのことです。

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