学術情報流通

韓国・国会図書館がドイツ・ベルリン自由大学と学術情報相互協力協定を締結:国会電子図書館で提供する原文情報の利用が可能に

2017年2月27日に、韓国・国会図書館がドイツ・ベルリン自由大学と、学術情報相互協力協定を締結したことが報じられています。

2002年に同館が開始した国外学術機関との学術情報相互協力協定事業での協定締結は50機関目とのことで、今回の締結により、ベルリン自由大学では、国会電子図書館が提供する420万点、2億2千万ページのデジタル化された原文情報が利用できるようになるとのことです。

국회도서관, 독일 베를린자유대학교와 학술정보상호협력협정 체결(NSP通信,2017/2/27)
http://www.nspna.com/news/?mode=view&newsid=210107

자유와 통일의 현장 독일 베를린에서 국회전자도서관을 만남(대한뉴스,2017/2/27)
http://www.dhns.co.kr/news/articleView.html?idxno=165520

米国の大学・研究図書館協会、連邦政府による研究成果の公開に関する声明を採択し、公表

2017年2月23日、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)の理事会が、連邦政府による研究成果の公開に関する声明を採択し、公表しました。

声明では、環境保護局(EPA)の研究成果公表にあたっての事前確認の要請や国民への情報提供の禁止などにみられる、最近の連邦政府による動向は、ACRLの掲げる学術の発展という目標の実現に危機をもたらすもので、米国図書館協会(ALA)の「図書館の権利宣言」やライブラリアンシップの中核的価値にも反すると指摘しています。

そして、ACRLには、事実の正当性へ疑問を投げかける試みに対して挑戦する倫理的・専門的な責任があると考えると述べています。

ACRL Statement on the Dissemination of Federal Research(ACRL insider,2017/2/23)
http://www.acrl.ala.org/acrlinsider/archives/13255

ラテンアメリカのOAジャーナルプラットフォームSciELO、プレプリントサーバ“SciELO Preprints”の開発を計画

2017年2月22日、 ラテンアメリカにおけるオープンアクセスの電子ジャーナルプラットフォームSciELOは、プレプリントサーバ“SciELO Preprints”の開発を計画していることを発表しました。

SciELOに収録されている電子ジャーナルの掲載記事の編集・公開プロセスを効率化することを目的としています。2018年半ばまでに本格運用を開始する予定とのことで、それまでに効果が期待できそうな、プレプリントの普及、サーバの運用体制の明確化、サーバの実験的な運用、の3つの活動を計画しています。

SciELO Preprints on the way(SciELO, 2017/2/22)
http://blog.scielo.org/en/2017/02/22/scielo-preprints-on-the-way/

Altmetric社の機関向けサービスExplorer for Institutions上でWeb of Scienceの被引用数データ等が閲覧可能に

2017年2月15日、Altmetric社は機関向けサービスExplorer for Institutions(EFI)に、新たにClarivate Analytics社のWeb of Scienceのデータを統合したことを発表しました。この統合により、EFIのプラットフォーム上でWeb of Scienceにおける被引用数等を閲覧することができるようになります。Altmetric社によれば、いわゆるオルトメトリクスを提供しているサービスのうち、Web of Scienceのデータを併せて閲覧可能にしたのはEFIが初とのことです。

Hindawi社、新規の投稿論文についてはデータの可用性に関する言及を含めるよう要求する方針を発表

2017年2月16日、オープンアクセス(OA)出版を手掛けるHindawi社は、今後新たに同社の雑誌に投稿される論文については、用いた研究データの可用性に関する言及(Data Availability Statement)を含めるよう求める方針を発表しました。今後、より包括的なオープンデータ方針を構築していくための第一段階であるとのことです。

Data Availability at Hindawi(Hindawi、2017/2/16付け)
http://about.hindawi.com/opinion/data-availability-at-hindawi/

Hindawi、論文投稿時にData Availability Statementを要求(STI Updates、2017/2/21付け)
http://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=9444

Center for Open Science、農学分野のプレプリントサービスAgriXivを立ち上げ

2017年2月14日、非営利団体Center for Open Science(COS)は新たに農学分野を対象とするプレプリントサービス、AgriXivを立ち上げたことを発表しました。COSの提供するオープンソースプレプリントサービス、OSF Preprintsを利用しているとのことです。

The Center for Open Science Releases Another Branded Preprint Service With AgriXiv(Center for Open Science、2017/2/14付け)
https://cos.io/about/news/center-open-science-releases-preprint-service-agrixiv/

AgriXiv
https://osf.io/preprints/agrixiv

Elsevier社、ライセンス契約交渉中のドイツの研究機関に対して、同社の電子ジャーナルへのアクセス権を回復させる

2017年2月13日、Elsevier社が、2016年をもって契約を解除したドイツの研究機関に対して、同社の電子ジャーナルへのアクセス権を回復させることを発表しています。

DEALプロジェクトとElsevier社によるドイツの全国規模でのライセンス契約交渉が決裂したため、ドイツ国内の60以上の主要な研究機関では、2017年1月1日からElsevier社の電子ジャーナルへのアクセスができなくなっていました。

Science誌によると1月の交渉は予定が合わなかったため、次回の交渉は2017年3月23日に予定されているとのことです。

Continued Elsevier access in support of German science(Elsevier,2017/2/13)
https://www.elsevier.com/connect/continued-elsevier-access-in-support-of-german-science

THORプロジェクト、報告書“Services that Support Claiming of Datasets in Multiple Workflows”を公表

2017年2月13日、THORプロジェクトが、既存の出版物とは異なり、研究データやソフトウェアなどの研究成果物には、その信頼性を担保する仕組みがないとの認識のもと、研究者や寄与者のORCIDレコードとデータセットを関連づけることを可能にするために行った取り組みの進捗状況をまとめた報告書“Services that Support Claiming of Datasets in Multiple Workflows”を公表しました。

生命科学、地球環境科学、高エネルギー物理学分野での上記フローの実装によって得られた結果、課題等を報告しています。

Giving Credit for Data with Claiming Services(THOR,2017/2/13)
https://project-thor.eu/2017/02/13/giving-credit-for-data-with-claiming-services/

Services that Support Claiming of Datasets in Multiple Workflows
http://doi.org/10.5281/zenodo.290649

参考:
E1850 - THORプロジェクト報告書:分野別データベースへのORCID統合

オランダの10の学術・研究機関等が“Nationaal plan open science”を策定し、公開

2017年2月9日、オランダにおいて、ウェブサイト“openscience.nl”が立ち上げられ、“Nationaal plan open science”が公開されました。

2016年4月のオープンサイエンスに関するアクションプラン“EU action plan for Open Science”の公表、2016年5月のEU競争力担当相理事会によるオープンアクセス化に関する合意や、2017年1月19日に、教育・文化・科学省副大臣のデッカー(Sander Dekker)氏が、議会に提示したオープンサイエンスに関する公式文書において、利害関係者の広範な連携によるオープンサイエンスに関する国家計画の策定を要請したこと等をうけ、オランダ科学研究機構(NWO)、オランダ王立芸術科学アカデミー (KNAW)、オランダ大学協会(VSNU)、オランダ保健研究開発機構(ZonMW)、高等職業教育機関協会(Vereniging Hogescholen)、オランダ王立図書館(KB)、SURF財団、オランダ大学病院連合(NFU)、Promovendi Netwerk Nederland 、GO FAIRの10の学術・研究機関等が策定し、公開したものです。

“Nationaal plan open science”では、今後数年間の重点目標として以下が掲げられています。

パーキンソン病研究においてAltmetric Attention Scoreが高い論文に関する研究(文献紹介)

2017年2月7日発行のJournal of Parkinson’s Desiseas誌第7巻1号に、パーキンソン病研究領域において高いAltmetric Attention Scoreを有する論文の傾向を分析した論文”Top Altmetric Scores in the Parkinson’s Disease Literature”が掲載されています。著者はパーキンソン病研究者のRui Araújo氏、Bastiaan R. Bloem氏と、ÜberResearchのAaron A. Sorensen氏、AltmetricのStacy Konkiel氏です。ÜberResearch、AltmetricはいずれもDigital Science社のグループです。

Digital Science社のプレスリリースによれば、同論文は新たな医学上の発見が、研究者、助成機関、医療従事者、患者等のその病気に関する利害関係者に与える影響について、より緻密な理解を得る目的で、Altmetricのデータを用いた一連の研究の第一弾にあたるとのことです。

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