学術情報流通

島根大学、オープンアクセス方針を策定

2018年5月25日、島根大学は「島根大学オープンアクセス方針」を2018年5月17日付けで採択したことを発表しました。

同大学の教員(教授・准教授・講師及び助教)による公的研究資金を用いた学術研究の成果(出版社、学協会、学内部局等が発行した学術雑誌に掲載されたもの)を島根大学学術情報リポジトリSWANで公開することでグリーン・オープンアクセスを目指すものです。対象外の教職員や学術成果の登録も推奨されています。

島根大学オープンアクセス方針の策定及び公開について(島根大学,2018/5/25)
https://www.shimane-u.ac.jp/docs/2018052500018/

島根大学オープンアクセス方針の策定及び公開について(島根大学附属図書館,2018/5/25)
https://www.lib.shimane-u.ac.jp/new/2018052400042/

韓国国会図書館、ブロックチェーン技術を基盤とした「国家学術情報ニューラルネットワーク構築プロジェクト」を提案

韓国国会図書館が、2018年5月24日に全羅南道木浦市で開催された韓国学術情報協議会第16回定期総会及びカンファレンスにおいて、ブロックチェーン技術を基盤とした「国家学術情報ニューラルネットワーク構築プロジェクト」を提案したと発表しています。

第4次産業革命はデータと人工知能(AI)技術を結びつけたものという側面で見た時に、図書館資料は第4次産業革命の源としての「信頼できるデータ」そのものであるとし、政府の支援を受けて学術情報を中心に図書館が協力してデータを構築・共有・活用する新しい生態系が必要だとして、同協議会の会長を務める館長が基調講演において提案したものです。

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)、学術図書館員による研究成果のオープンアクセスに関する方針の改訂案を公表

2018年5月23日、米国大学・研究図書館協会(ACRL)が、学術図書館員による研究成果のオープンアクセス(OA)に関する方針の改訂案を発表しました。

2016年に承認された後に寄せられた意見をもとに、ACRLの学術環境委員会(ReSEC)が、あらゆる種類の研究成果のOAを含み、また、引用モデルを提供するために改訂したもので、2018年7月1日まで意見を求めています。

ACRL Policy Statement on Open Access to Scholarship by Academic Librarians, Draft Revision Feedback(ACRL,2018/5/23)
https://www.acrl.ala.org/acrlinsider/archives/15876

Clarivate AnalyticsとREDIBがイベロアメリカ地域の学術雑誌ランキングを発表

2018年5月16日、Clarivate AnalyticsとRed Iberoamericana de Innovación y Conocimiento Científico (REDIB)は、両者の協働の下で開発した、イベロアメリカ地域(ラテンアメリカのうちスペイン語・ポルトガル語圏の国々)と、イベリア半島のスペイン、ポルトガル、アンドラを含む地域の学術雑誌のランキングREDIB Journals Rankingを発表しました。

REDIBはスペインの政府系研究機関CSICとイベロアメリカ地域の大学ネットワークUniversiaのジョイントベンチャーとして立ち上げられた、イベロアメリカ地域の学術的電子出版物のプラットフォームです。今回発表されたランキングではClarivate AnalyticsのWeb of Scienceのデータを用い、被引用数等からREDIB収録誌のランク付けを行っています。

ソフトウェアに対するDOIの登録数(記事紹介)

2018年5月17日付けでDataCiteのブログに、ソフトウェアのDOI登録数に関する記事が掲載されています。

DataCiteが最近調査したところ、ソフトウェアに対するDOIの新規発行数は急激に増加していました。現在は毎月約2,000件のペースで発行されており、2017年のある月には約4,000件に達したとのことです。

また、5月16日現在、5万8,301件のDOIがソフトウェアに対して発行されています。リポジトリ別では、Zenodoに収録されているソフトウェアに対するものがほとんどだとのことです。

その他、DataCiteにおいて最初にソフトウェアに対してDOIが登録されたのは2011年9月7日であること、2014年のZenodoとGitHubとの統合と、2016年9月のFORCE11によるSoftware Citation Principlesの公開などがDOI登録数の増加率を変化させたと思われること、などが紹介されています。

Springer Natureが英国のOAに関するケーススタディを公表 過去5年でゴールドOA論文は174%増加 ハイブリッドOAに限定すれば463%増

2018年5月17日、Springer Natureは英国における、同社の雑誌を通じたゴールドオープンアクセス(OA)の状況をまとめたケーススタディを公表しました。

このケーススタディによれば、Springer NatureのOA雑誌等で刊行された論文のうち、責任著者の所在が英国であるものが過去5年間で約28,000本に及んでいます。2013年に比べて2017年のゴールドOA論文数は174%増加しており、内訳として、雑誌自体がOAである雑誌でのOA論文数は89%、一部の論文のみOAとなるハイブリッドOAによるOA論文数は463%の増加であった、とのことです。その結果、2017年には英国の責任著者による、Springer Nature刊行誌掲載論文の77%がゴールドOAとなっていたとされています。また、数学では2013年に8%に過ぎなかったOA論文の割合が2017年には75%に、人文学では10%から80%に、社会科学では11%から60%にと、従来ゴールドOAが進んでいなかった分野でのゴールドOAの普及が著しかったことも紹介されています。

Europe PMC、The Collaborative Knowledge Foundationとの連携を発表 オープンソースの論文コンテンツ・ワークフロー管理システム構築へ

2018年5月18日、Europe PMCが、The Collaborative Knowledge Foundation(CoKo)と連携し、Webベースかつオープンソースの論文コンテンツ・ワークフロー管理システムを構築すると発表しました。

CoKoはオープンソースの出版ソフトウェア開発を手掛ける団体です。Europe PMCとの連携により開発されるシステムは、CoKoの出版フレームワークPubSweetを用いて構築されるとのことです。このシステムにより、現代的な、デジタル・ファーストのビジョンを実現し、研究のスピードを改善することにつながるとされています。

Europe PMC and Coko Announce Partnership(Europe PMC、2018/5/18付け)
http://blog.europepmc.org/2018/05/europe-pmc-and-coko-announce-partnership.html

Internet Archive(IA)、大学出版局の出版物をデジタル化するプロジェクトを開始

2018年5月21日、Internet Archive(IA)が、Arcadia基金からの助成を受け、電子書籍としての貸出を可能とする事を目的に、大学出版局の出版物をデジタル化するプロジェクトを開始すると発表し、参加を呼びかけています。

19世紀から20世紀初期の書籍の大規模なデジタル化事業は実施されているものの、20世紀以降の大半の書籍は冊子体でしか利用できないことから、米・マサチューセッツ工科大学の出版局(MIT Press)とのパイロット事業の成功を受けて、同事業を拡充して実施するものです。

システマティックレビューや消費者健康情報のポータルサイトPubMed Health、2018年10月31日に終了

米国国立医学図書館(NLM)が、2018年10月31日をもって、PubMed Healthを停止すると発表しました。

PubMed Healthは、システマティックレビューや消費者健康情報のポータルサイトとして8年前に構築されましたが、PubMedや、生命科学・医療関係の書籍・文献を提供するBookshelf、医学情報サイトMedlinePlusの利用が多いことから、「戦略計画2017-2027」に基づき、利用が高い3つのプラットフォームに注力するために停止を決めたものです。

PubMed Healthに掲載されていたシステマティックレビューはPubMedから、利用可能な全文はBookshelfから引き続き閲覧可能です。また、掲載されていた消費者健康情報の大部分はMedlinePlusからも入手できます。

カナダ・オンタリオ州大学図書館コンソーシアム(OCUL)、“Scholars Portal Books”のBeta版を公開

2018年5月14日、カナダ・オンタリオ州大学図書館コンソーシアム(OCUL)は、OCULが運営するデジタルリポジトリ“Scholars Portal”の書籍版“Scholars Portal Books”のBeta版を公開しました。

多様な電子版学術文献を単一のプラットフォームで提供することを目的に開発されたもので、加盟館が研究・教育用に選定した、カナダの大学出版局の出版物を含む17万5,000タイトルの学術出版物が搭載されていますが、自大学が契約している場合利用できるコンテンツ、カナダ国内の大学から利用可能なコンテンツ、オープンアクセス(OA)・パブリックドメインのコンテンツが含まれます。

2018年7月には正式版として公開し、2018年の冬にはタイトルを28万点まで増加させる計画です。

New Scholars Portal Books platform now live!(OCUL,2018/5/14)
https://ocul.on.ca/new-scholars-portal-books-platform-now-live

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