学術情報流通

F1000と独・Max Planck Digital Library、オープンアクセス(OA)出版について合意

2018年12月4日、F1000は、Max Planck Digital Libraryが論文出版費用を支払うことで、独・マックスプランク協会の研究者が、出版プラットフォームF1000Research上で論文を無料でオープンアクセス(OA)で公開できる契約で合意したと発表しています。

論文はCC BYで、研究データはCC0で公開されます。

@F1000(Twitter,2018/12/4)
https://twitter.com/F1000/status/1069867669808144384
https://twitter.com/F1000/status/1069931842298613762
https://twitter.com/F1000/status/1069977005700079616

OCLC ResearchとeuroCRIS、世界の研究情報管理(RIM)の現状調査報告書を公開

2018年12月4日、OCLC Researchは、欧州の研究情報システムに関するコミュニティeuroCRISと共同で、報告書“Practices and Patterns in Research Information Management: Findings from a Global Survey”の公開を発表しました。

2017年10月から2018年2月までオンライン調査により、世界の研究機関における研究情報管理(RIM)の現状を調査したもので、44か国から381の回答を得てまとめたものです。

報告書は、システム内システム外双方で相互運用性が喫緊の課題であるとみなし、相互運用性を促進するために識別子・標準・プロトコルの利用が如何に友好であるかを示しているほか、RIMシステムと機関リポジトリの機能的な統合が増加しており、組織的なRIM活動のため研究支援室や図書館を含む多様な関係者から成るチームによる支援へのニーズが増していることが示されています。

OCLC ResearchとeuroCRISでは、調査を継続し、世界の研究コミュニティに情報を提供するため、RIMの実践の進化に係る長期的なデータと知見を集めていくとしています。

全国遺跡報告総覧、「遺跡 (抄録) 検索機能」を追加:遺跡の所在地・種別・時代からの検索が可能に

2018年12月3日、奈良文化財研究所は、全国遺跡報告総覧に、「遺跡 (抄録) 検索機能」を追加したと発表しました。

文化庁記念物課「埋蔵文化財発掘調査報告書の抄録の作成について」に基づき発掘調査報告書巻末に掲載される報告書抄録のうち、遺跡の所在地(都道府県)、種別(集落、貝塚など)、時代(旧石器、縄文など)といった区分をデータベース上で整理し直し、検索項目として活用できるようにしたものです。

全国遺跡報告総覧:遺跡 (抄録) 検索機能の新規公開(なぶんけんブログ,2018/12/3)
https://www.nabunken.go.jp/nabunkenblog/2018/12/post-97.html

参考:
CA1936 - 全国遺跡報告総覧における学術情報流通と活用の取り組み / 高田祐一
カレントアウェアネス No.337 2018年9月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1936

【イベント】講演会「オープンサイエンス時代の大学図書館-これから求められる人材とは―」(2/13・京都)

2019年2月13日、京都大学附属図書館において、国立大学図書館協会近畿地区協会主催の講演会「オープンサイエンス時代の大学図書館-これから求められる人材とは―」が開催されます。

開催案内によれば、同講演会では「1. オープンサイエンスを巡る政策動向と求められる大学図書館機能への展望」、「2. 研究データのオープン化に向けた研究者の取り組みと図書館職員への期待」、「3. 大学図書館におけるオープンサイエンスの支援事例」に関する講演を柱とし、情報共有と意見交換を行うとのことです。

定員は80名で、参加費は無料ですが、ウェブフォームからの事前申込(応募締切:2019年2月5日)が必要です。

【図書館機構】「オープンサイエンス時代の大学図書館-これから求められる人材とは―」(平成30年度 国立大学図書館協会近畿地区助成事業)(京都大学図書館機構、2018/12/3付け)
http://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/bulletin/1379938

SPARC Europe、研究データ管理(RDM)の内容を評価するためのツールを公開

2018年11月21日、SPARC Europeが、研究データ管理(RDM)に関するポリシー・サービス等を評価するための無料ツール“Evaluate your RDM Offering”の公開を発表しています。

SPARC Europeが作成した学術成果のオープンさを確認するためのチェックリスト“How Open is Your Research service?”や、 英・Digital Curation Centre(DCC)によりRDMサービスの計画と開発を容易にするために設計された評価ツール“Research Infrastructure Self Evaluation Framework(RISE) Framework”に基づいて開発されたものです。

回答に基づいて作成されたレーダーチャートをダウンロードしRDMサービスの内容を評価することができます。

スウェーデン・Bibsamコンソーシアムと英・ケンブリッジ大学出版局(CUP)、オープンアクセス出版等に関する契約で合意

Bibsamコンソーシアムを代表してライセンス契約の交渉を行っているスウェーデン王立図書館(NLS)と英・ケンブリッジ大学出版局(CUP)は、2018年11月29日、オープンアクセス(OA)出版等に関する契約で合意したと発表しました。

アクセス料金と論文処理費用(APC)を含むオフセットモデルによる3年間契約です。同コンソーシアムに所蔵する研究者は、同出版局のハイブリッドジャーナルやOAジャーナルで公的資金を受けた研究成果をOAで公表することができるほか、2019年1月から同出版局の全ての出版物にアクセスできます。

同出版局にとって同内容での契約は、2017年5月にオランダ大学協会と締結した契約に続く2例目となります。

EIFL連携国とTaylor & Francis社間でのアクセス料金の割引契約の2020年までの延長が合意

2018年11月27日、EIFLは、21のEIFL連携国とTaylor & Francis社間でのアクセス料金の割引契約を、2020年まで延長することに合意したと発表しました。

対象国は、アルメニア・アゼルバイジャン・ベラルーシ・カンボジア・コンゴ・ジョージア・コートジボワール・コソボ・キルギス・ラオス・ラトビア・レソト・マケドニア・マラウイ・モルドバ・パレスチナ・セネガル・スーダン・ウガンダ・ウクライナ・ザンビアです。

両者間の、開発途上国の研究者のAPCの減額・無料化に関する契約に同調するかたちで延長されたものです。

EIFL renews agreement with Taylor & Francis(EIFL,2018/11/27)
http://www.eifl.net/news/eifl-renews-agreement-taylor-francis

JSTOR Labs、英国の古典文学とJSTOR内の雑誌論文等での引用箇所を紐づける“Understanding Great Works (Beta)”の公開を発表

2018年11月28日、JSTORは、ツール作成部門JSTOR Labsが、“Understanding Great Works (Beta)”を公開したと発表しました。

その「行」を引用しているJSTOR内の雑誌論文や単行書の「章」と、原典の文章を紐づけることで、英国の古典文学に対する学生の取組を促進することを目的としたツールです。

対象の古典文学には、「フランケンシュタイン」「高慢と偏見(Pride and Prejudice)」「欽定訳聖書(King James Bible)」やシェイクスピアのソネット(十四行詩)・戯曲が含まれます。

文学作品のテキストはJSTOR内でオープンアクセス(OA)で提供されていますが、雑誌論文や単行書の「章」を閲覧するには、機関や個人のアカウントが必要な場合があります。

同ツールは、JSTORのプラットフォームに統合されており、各ページ上部にある“Tools”メニューから利用することができます。

Japan Link Center (JaLC)、DOIで問合せを行い該当するコンテンツのメタデータを取得できる「DOIコンテンツ検索」機能の追加を発表

2018年11月29日、Japan Link Center (JaLC)が、DOIで問合せを行い該当するコンテンツのメタデータを取得できる「DOIコンテンツ検索」機能の追加を発表しました。

おしらせ(JaLC)
https://japanlinkcenter.org/top/news/index.html
※2018年11月29日欄に「一般の方がDOI で問合せを行い、該当するコンテンツのメタデータを取得できる「DOIコンテンツ検索」機能を追加いたしました。 詳細は、JaLC技術情報の外部インタフェース仕様「JaLC2システム_外部接続インタフェース仕様書(2018年11月更新)(PDF:1,550KB)」 に記載しています。」とあります。

欧州委員会(EC)、FAIR原則に基づいた研究活動に関する報告書を公開

2018年11月26日、欧州委員会(EC)は、欧州の研究活動におけるFAIR原則の実現に関する報告書“Turning FAIR data into reality: Final report and action plan from the European Commission expert group on FAIR data”を公開しました。

同報告書では、データやコード、研究成果をFAIR原則に基づいたものにするために、どのような行動が必要となるかについて、研究文化とテクノロジーの観点から焦点を当てています。既にFAIR原則を実現している研究分野の事例紹介のほか、FAIR原則の実践のためのアクションプランが挙げられており“priority”と“supporting”の二種類に分けて27点の推奨事項をまとめています。

報告書では、FAIR原則の実践にあたっては、European Open Science Cloud(EOSC)を活用するとしています。

ページ