学術情報流通

E1065 - 国立情報学研究所オープンハウス2010<報告>

2010年6月3日と4日の2日間にわたり,国立情報学研究所(NII)において「NIIオープンハウス2010」が開催された。特に2010年はNIIの10周年記念イベントを兼ねており,多様なテーマの講演,展示等が催された。ここでは筆者が参加した6月4日のプログラムについて報告する。...

E1061 - 電子ジャーナル契約料を巡りカリフォルニア大とNatureが火花

カリフォルニア大学(UC)と,総合科学雑誌Nature等を発行しているNature Publishing Group(NPG)が,2011年の電子ジャーナルの契約料を巡って,火花を散らしている。...

アフリカの学術雑誌に掲載された論文のデジタルアーカイブ

アフリカで刊行された、科学、社会科学、人文学の学術雑誌に掲載された論文のデジタルアーカイブ“African Journal Archive”がスタートしました。創刊号(可能な場合)から最新号の前の号に収録された論文のフルテキストに、世界中から無料でアクセスすることができます。このデジタルアーカイブは、Carnegie Corporation of New Yorkの資金援助の下、アフリカにおける図書館情報サービスの促進と支援を手がける非営利組織Sabinet Gatewayが構築しました。

African Journal Archive
http://www.sabinet.co.za/?page=african-journal-archive

国立国会図書館、博士論文デジタル化に係る著作権処理手続に関する説明会を開催

国立国会図書館は、大規模デジタル化事業の一環として、2010年度、1991年から2000年までに送付を受けた学位論文(博士)のデジタル化を実施する予定です。それに当たり、大学と国立国会図書館が協力して学位論文の著者に許諾を求めることを考えており、この許諾手続きに関する学位授与大学及び大学図書館の実務担当者を対象とする説明会を開催することになりました。

学位論文(博士)のデジタル化に係る著作権処理(「共通許諾」)手続に関する説明会のお知らせ
http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2010/1189326_1531.html

イラクの科学技術に関する電子図書館の管理権が米国からイラク政府に

4年間に渡り、米国が管理してきたイラクの電子図書館“Virtual Science Library”が、イラク政府の管理下に戻されることになったそうです。これまでの米国管理下では、軍事関連の研究に集中していたイラクの科学研究インフラを再構築することが目指されてきました。今後は、イラクの高等教育・科学研究省と科学技術省が、必要な支援を米国から受けながら、運営に当たります。

Iraq Receives Control of Online Science Library
- The Chronicle 2010/6/7付けの記事
http://chronicle.com/blogPost/Iraq-Receives-Control-of/24584/

イスラム研究の博士論文1,000件をオンラインで利用可能に(英国)

英国情報システム合同委員会(JISC)、英国学士院、英国図書館(BL)は共同で、英国とアイルランド全域の大学に提出されたイスラム研究の博士論文1,000件をウェブを通じて利用できるようにする新たなプロジェクトに取り組みます。対象となるのは1997年から2006年の間に書かれた博士論文で、1,000件とは、この期間中に提出されたイスラム研究の博士論文のほぼ半分に相当するそうです。これらの論文は、これまでは97の大学に分散していたため、利用機会が限られていましたが、今回の取り組みによりそうした状況が改善されるものと期待されています。利用のためのプラットフォームは、BLの学位論文ポータル"EThOS (Electronic Theses Online Service)"になるということです。

Online boost for Islamic studies
http://www.jisc.ac.uk/Home/news/stories/2010/05/islamic.aspx

電子学位論文の国際的ネットワーク“NDLTD”、提供可能な論文数が100万件に達する

電子学位論文の国際的ネットワーク“Networked Digital Library of Theses and Dissertations(NDLTD)”が、提供可能な電子学位論文の件数が100万件に達したと発表しています。

NDLTD Union Catalog Surpasses One Million Electronic Theses and Dissertations(NDLTDのニュースリリース)
http://www.ndltd.org/find/ndltd-union-catalog-surpasses-one-million-electronic-theses-and-dissertations

E1041 - ドイツスタディツアー報告 ― 連携と革新

2009年11月22日から11月29日まで,ゲーテ・インスティトゥート(ドイツ文化センター)の主催により,日本とドイツの大学・研究所の図書館員が情報交換を行う,スタディツアーが開催された。日本から,国立情報学研究所(NII),科学技術振興機構(JST),物質・材料研究機構(NIMS),放射線医学総合研究所(NIRS),宇宙航空研究開発機構(JAXA),北海道大学,東北大学,一橋大学,筑波大学,京都大学,九州大学の12名の職員が参加し,ドイツ国立図書館,ゲッティンゲン大学図書館,技術情報図書館,バイエルン州立図書館,マックスプランク電子図書館の5機関を訪問した。主に,オープンアクセス,リポジトリ,電子化,デジタルアーカイブ等について,日独合計約50本のプレゼンテーションが5日間で行われ,活発な意見交換がなされた。本稿では,紙幅の許す範囲でこのツアーについて報告する。...

E1038 - オープンアクセスによる人文・社会科学の単行書出版の現状は?

人文・社会科学(Humanities and Social Sciences:HSS)分野の単行書のオープンアクセス(OA)を推進する欧州のコンソーシアム“Open Access Publishing in European Networks(OAPEN)”は2010年3月,HSS分野でのOAモデルによる単行書出版の現状を概観する報告書を発表した。...

ITHAKA、教職員の情報行動に関する定期調査の結果を発表

PorticoやJSTORを運営する非営利団体ITHAKAは2000年から、学術図書館、出版者、学会等に影響を及ぼす教職員の情報行動の変化について、3年ごとに調査を実施してきました。このほど、最新の2009年の調査結果が報告書にまとめられ、公表されました。主な結果として下記のようなことが挙げられています。

・ここ数年で、基本的な学術情報の利用実践が変化した。
・教職員が学術資料のデジタル版に依存するようになり、図書館には新しいチャンス、出版者には新たなビジネスモデル、情報の保存には新たな課題がもたらされた。
・出版者、学会、図書館、教職員等はこれまで、学術コミュニケーションを改革しようと取り組んできたが、根本的に保守的な教職員の姿勢が、体系的な変化を妨げ続けている。

Faculty Survey 2009
http://www.ithaka.org/ithaka-s-r/research/faculty-surveys-2000-2009/faculty-survey-2009

Faculty Survey 2009: Key Strategic Insights for Libraries, Publishers, and Societies(報告書本文)

ページ