学術情報流通

10人のインタビューから学ぶ、研究データの共有・再利用・保存を促すものと阻むもの

EUの第7次研究枠組み計画(FP7)の資金提供を受けて行なわれているOpportunities for Data Exchange(ODE)プロジェクトが“Ten Tales of Drivers & Barriers in Data Sharing”と題するレポートを公開したようです。レポートでは、ODEが学術コミュニティや研究インフラ等の責任者に対して行なったインタビューをもとに、研究データの共有・再利用・保存に関する10の成功事例と教訓がまとめられているようです。

Ten Tales of Drivers & Barriers in Data Sharing (PDF)
http://www.alliancepermanentaccess.org/wp-content/uploads/downloads/2011/10/7782_ODE_Brochure_v5.pdf

Opportunities for Data Exchange (“ODE Outputs”から上記のPDF掲載ページに遷移できます)
http://www.ode-project.eu/

Drivers and barriers in data sharing (LIBER 2011/10/18付けの記事)

Project MUSE、2012年から提供開始予定の人文・社会科学の電子書籍の内容を発表

米国のジョンズホプキンス大学が運営を担当している、人文・社会科学系の電子資料提供サービスProject MUSEが、2012年1月から提供を開始する電子書籍の内容を発表しています。大学出版局によるコンソーシアムUPCCに参加する66の大学出版局による14,000冊で、コレクション単位での購入となるようです。電子ジャーナルと電子書籍の両方に対応する新サイト(ベータ版)でサンプルが公開されています。

Project MUSE Releases Details on New Book Collections(Project Muse 2011/10/3付けの記事)
http://tools.muse.jhu.edu/cgi-bin/announcements.cgi#20111003145744

学術図書館研究委員会(SCREAL)、研究者・大学院生を対象とした「学術情報の利用に関する調査2011」を開始

学術図書館研究委員会(SCREAL)が、研究者及び大学院生を対象とした「学術情報の利用に関する調査2011」を開始しました。回答期間は2011年10月12日から11月15日までです。同調査の目的は、研究者や大学院生の情報利用行動(どのように論文を発見し、収集し、活用しているか)を明らかにし、学術情報の利用環境の変化が、研究者らの情報需要と大学図書館に対する期待・要求に与えている影響について探ること、としています。

「学術情報の利用に関する調査2011」について(SCREAL)
https://www.screal.jp/inst_survey.html

(同英語ページ)
https://www.screal.jp/inst_survey-e.html

国際図書館連盟(IFLA)、オープンアクセスに関するタスクフォースを設置

2011年10月11日、国際図書館連盟(IFLA)にオープンアクセスに関するタスクフォースが設置されたと発表されました。これは、4月に承認されたオープンアクセスに関する宣言などを受けたもので、同タスクフォースは以下の活動を実施するとされています。ウェブサイトには、タスクフォースのメンバーも紹介されています。

・国際連合の諸機関と共に、オープンアクセスポリシーの採択・促進に関するアドヴォカシー活動を実施する。
・事例研究や優良事例の紹介を通して、IFLA参加機関が、国レベルでのオープンアクセスポリシーの採択を推進する活動に必要な能力を養成する。
・SPARCやCOARなどのオープンアクセス関連機関と連携する。

IFLA Open Access Taskforce established (IFLA 2011/10/11付けニュース)
http://www.ifla.org/en/news/ifla-open-access-taskforce-established

『医学図書館』のバックナンバーがJournal@rchiveで公開

2011年10月7日に、日本医学図書館は、同協会の機関誌である『医学図書館』のうち、1954年の創刊号から2008年の55号までを、科学技術振興機構(JST)の運営する学術雑誌デジタルアーカイブ“Journal@rchive”で公開したと発表しています。

医学図書館 (Journal@rchiveのウェブサイト)
http://www.journalarchive.jst.go.jp/japanese/jnltop_ja.php?cdjournal=igakutoshokan1954

オーストラリアで国レベルの研究インフラ構築方針が定まる

2011年10月5日、オーストラリアの技術革新・産業・科学・研究省(Department of Innovation, Industry, Science and Research)が、今後5年から10年間を目標にした、国レベルの研究インフラの構築指針をまとめた“2011 strategic roadmap for australian research infrastructure”(2011年9月付)を公開しました。なお、これまでに同国では2006年と2008年にも同様の方針が公表されているようです。

2011 strategic roadmap for australian research infrastructure (PDF)
http://www.innovation.gov.au/Science/Documents/2011StrategicRoadmapforAustralianResearchInfrastructure.pdf

Research Infrastructure (Department of Innovation, Industry, Science and Research 2011/10/5付けの記事)

PEERプロジェクト、学術雑誌とリポジトリに対する著者と利用者の行動調査に関する最終報告書を公開

出版社、図書館、研究コミュニティの協同による、欧州における研究成果の出版・生態系を評価するPEER(Publishing and the Ecology of European Research)プロジェクトが、学術雑誌とリポジトリに対する著者と利用者の行動調査に関する最終報告書“PEER Behavioural Research: Authors and Users vis-à-vis Journals and Repositories Final Report”を公開しました。2009年4月から2011年8月にかけて、アンケート調査、フォーカスグループインタビュー、ワークショップによって行われた行動調査の結果をまとめたもののようです。

PEER Behavioural Research: Authors and Users vis-à-vis Journals and Repositories Final Report (PDF:117ページ)
http://www.peerproject.eu/fileadmin/media/reports/PEER_D4_final_report_29SEPT11.pdf

PEER Behavioural Research - Final Report available (PEER 2011/10/6付けニュース)

オックスフォード大学出版局、他大学出版局の書籍もオンラインで提供するプラットフォームを公開

オックスフォード大学出版局が、同大学局だけでなく他大学出版局の書籍もオンラインで提供するプラットフォーム“University Press Scholarship Online”(UPSO)を2011年10月3日に公開しました。現在のところ、フォーダム大学出版局、フロリダ大学出版局、香港大学出版局等の5つの出版局が参加しているようで、今後もエジンバラ大学出版局等がUPSOに加わるとのことです。

University Press Sholarship Online
http://www.universitypressscholarship.com/

Oxford University Press launches major new online platform for cross-university press monograph content (Oxford University Press 2011/10/11付けの記事)
http://www.oup.com/uk/pressreleases/upsoseptember2011/

Oxford Opens Up Platform to Monographs From Other University Presses (Library Journal 2011/10/3付けの記事)

“Zotero”、モバイル端末用のアプリを紹介

ウェブ上の情報資源をクリップ・管理するツール“Zotero”のウェブサイトで、“Zotero”を利用したモバイル端末用のアプリが紹介されています。取り上げられているのは、Zoteroへの文献情報等の登録機能を主とした、アンドロイド端末用の“Zandy”や、iPhone用の“Bibup”等の4つです。

Zotero Apps Go Mobile (Zotero 2011/9/29付けの記事)
http://www.zotero.org/blog/zotero-apps-go-mobile/

米国プリンストン大学、オープンアクセスポリシーを採択

米国のプリンストン大学が、所属研究者に対して、発表する論文の著作権を学術誌の出版社に譲渡することを原則禁止するオープンアクセスポリシーを採択したと、米国の各紙が伝えています。この採択の背景には学術雑誌の高騰があるようで、ポリシーの採択により、研究者が論文を自身のウェブサイトや大学の機関リポジトリ等で公開することを後押しすることになるようです。

At Universities, A Move Toward ‘Open Access’ (Wall Street Journal 2011/9/28付けのブログ記事 )
http://blogs.wsj.com/ideas-market/2011/09/28/at-universities-a-move-toward-open-access/?mod=google_news_blog

Princeton bans academics from handing all copyright to journal publishers (Physorg.com 2011/9/28付けの記事)
http://www.physorg.com/news/2011-09-princeton-academics-copyright-journalpublishers.html

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