学術情報流通

英国学士院、オンライン出版プラットフォーム“British Academy Publications Online”を公開

英国学士院(British Academy)が、オックスフォード大学出版局とともに、オンラインで出版物を提供するプラットフォーム“British Academy Publications Online”(BAPO)を公開しました。BAPOでは、英国学士院発行の人文・社会科学に関する学術書やエッセイ集等がフルテキストで利用できるようです。現在100タイトルが提供されており、機関向けにフリートライアルを提供しているようです。

British Academy Publications Online
http://www.britishacademypublications.com/

British Academy Publications Online launches with 100 titles (British Academy Publications Online 2012/2/6付けの記事)
http://www.britishacademypublications.com/newsitem/22/british-academy-publications-online-launches-with-100-titles;jsessionid=7CBAEE8D644E3F7C0788A49E6A4F7060

Nature Publishing Group、世界各国の科学関係イベントのカレンダーを公開

2012年1月30日に、雑誌Natureの編集を手がけているNature Publishing Groupが、世界各国で開催される科学関係のイベント等の情報をまとめたカレンダーを公開したようです。カレンダーには、カンファレンス、研修コース、キャリアイベント、学術雑誌の刊行日、国際的な式典、学会、歴史的な記念日、天文学上のイベント、ウェブセミナー等のバーチャルイベントの情報が掲載されているようです。利用者は、Apple社のiCalのフィードを利用して、自分のカレンダーと自動的に同期させることができるようです。

nature events directory
http://www.nature.com/natureevents/science/calendar

フィールズ賞数学者が開始したElsevier社の雑誌価格等に抗議するボイコット活動

1998年にフィールズ賞を受賞した英ケンブリッジ大学の数学者ガワーズ(Timothy Gowers)氏が、学術出版大手であるElsevier社に対するボイコット活動を開始したようです。彼は、自身のブログでボイコットを呼びかけ、ウェブサイト“The Cost of Knowledge”を開設して、同社の高額な雑誌価格、図書館への電子ジャーナルのバンドル販売、米国の法案SOPA・PIPA・Research Works Actへの賛同という3点に対する抗議の意を示しています。同サイトでは、同社での出版や査読等を控えるという意思を表明する世界中の科学者(2012/2/1時点で約2,500人)の名前が列挙されています。Library Journal誌には、Elsevier社副社長による「社としては議論を歓迎するが、彼らは事実を誤解している。我々はコンテンツに対するアクセスを拡大させている」「アクセスに必要なコストはコンテンツ単位では低下している」等のコメントが掲載されています。

The Cost of Knowledge
http://thecostofknowledge.com/

Elsevier — my part in its downfall(Gowers氏のブログ 2012/1/21付け記事)

連邦政府助成の研究に基づく出版物やデータへのアクセスについてのパブリックコメント結果が公表(米国)

米国大統領府科学技術政策局 (OSTP)が2011年11月から実施していた、連邦政府の助成を受けた研究に基づく学術出版物やデータへのアクセスについての情報提供依頼(Request For Information:RFI)に対して寄せられた意見の一覧が、2012年1月30日付けで公開されています。学術出版物へのアクセスについては377件、データへのアクセスについては118件の意見が寄せられたとのことです。このRFIは、あるべき政策やそれに伴う課題、関係者の役割等について、OSTP が意見を求めていたものです。

Your Comments on Access to Federally Funded Scientific Research Results(OSTP 2012/1/30付けの情報)
http://www.whitehouse.gov/blog/2012/01/30/your-comments-access-federally-funded-scientific-research-results

Public Access to Scholarly Publications: Public Comment(学術出版物についての意見一覧)

個々の学問分野にとって望ましいオープンアクセスのためのインフラとは(資料紹介)

ドイツのビーレフェルト大学の出版物を公開するウェブサイトで、“Studies on Subject-Specific Requirements for Open Access Infrastructure”という資料が公開されています。この資料は、EUが助成した研究成果をオープンアクセスで提供するリポジトリ連携プロジェクト“OpenAIRE”(Open Access Infrastructure for Research in Europe)の一部としてまとめられた研究報告書のようです。報告書では、農学やICT、人文社会科学、ヘルスサイエンス等といった個々の学問分野における研究のライフサイクルやワークフロー等の分析に基づき、学問の多様性とそれらの研究を支援するインフラ整備を行うための指針等がまとめられているようです。

Studies on Subject-Specific Requirements for Open Access Infrastructure (Publications at Bielefeld University)
http://pub.uni-bielefeld.de/publication/2445229

PEERプロジェクト、セルフアーカイビング(グリーンOA)の経済性調査に関する最終報告書を公開

2012年1月20日、欧州のPEER(Publishing and the Ecology of European Research)が、研究者によるセルフアーカイビング(オープンアクセスのグリーンロード)が欧州における研究の生態系に与える影響について「経済性」という観点から調査したプロジェクトの最終報告書“PEER Economics Report”を公開しました。同報告書では、学術出版社やリポジトリを運営している研究機関のコスト構造の比較分析がなされており、冒頭の要約によると「出版社が査読等の論文の内容保証にかけている費用は1本あたり平均250ドル」「メタデータを含めて論文の出版にかかる費用は1本あたり170~400ドルで、内製・外注の別(make or buy decisions)やジャーナルの規模によって上下する」「ジャーナルを英語で発行する出版社は低賃金国へ外注する際に有利である」といった調査結果が含まれているようです。

PEER Economics Report (PDF:74ページ)
http://www.peerproject.eu/fileadmin/media/reports/PEER_Economics_Report.pdf

連邦政府助成を受けた研究の成果出版物やデータへのアクセスについて、関係機関が意見を表明(米国)

米国大統領府科学技術政策局 (OSTP)による、連邦政府の助成を受けた研究の成果出版物やデータへのアクセスについての情報提供依頼(Request For Information:RFI)に対し、ARL(北米研究図書館協会)、Creative Commons、コロンビア大学図書館等が、その返答を公開しています。このRFIは、あるべき政策やそれに伴う課題、関係者の役割等について、OSTPが意見を求めていたものです。

ARL Response to White House RFI on Public Access to Scholarly Publications(ARL 2012/1/8付けの発表。出版物についての返答)
http://www.arl.org/pp/access/accessfunded/rfi-access-to-pubs-8jan2012.shtml

JHU Libraries, ARL, SPARC Response to White House RFI on Public Access to Digital Data(ARL 2012/1/12付けの発表。データについて、ジョンズホプキンス大学・ARL・SPARCの連名での返答)

E1255 - デジタル情報サービスへの移行に必要な大学図書館の再定義

E1255 - デジタル情報サービスへの移行に必要な大学図書館の再定義

米国のEducation Advisory Boardが「大学図書館を再定義する:デジタル情報サービスへの移行を成し遂げる」(Redefining the Academic Library: Managing the Migration to Digital Information Services)という研究報告書を公開した。Education Advisory Boardは,大学の指導者層に対して優良事例の研究や実践的な助言を提供すること等を目的とした組織である。...

電子学位論文に関する英文文献リスト第6版が公開

2012年1月17日、ブログ“Digital Koans”の運営で知られるベイリー(Charles W. Bailey, Jr.)氏による、電子学位論文に関する英文文献リストの第6版が公開されました。第5版が公開された2010年11月30日から約1年2か月ぶりの更新になります。

Electronic Theses and Dissertations Bibliography
http://digital-scholarship.org/etdb/etdb.htm

Project MUSEが電子ジャーナルと電子書籍の両方に対応する新サイトを公開

2012年1月3日、人文・社会科学系の電子資料提供サービスProject MUSEが、電子ジャーナルと電子書籍の両方に対応する新サイトを正式公開したようです。現在のところ、約70の大学出版局等からの12,000点以上の学術書と500点以上のジャーナルタイトルを利用できるようです。

Project MUSE
http://muse.jhu.edu./

New Project MUSE Web Interface is Live (Project MUSE 2012/1/3付けの記事)
http://tools.muse.jhu.edu/cgi-bin/announcements.cgi#20120103160518

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