学術情報流通

「情報管理」誌に学術出版協会(SSP)の年次大会報告が掲載

2008年9月1日に刊行された「情報管理」誌が、時実象一・愛知大学文学部教授による学術出版協会(SSP)2008年年次大会(2008年5月、米国ボストンで開催)の報告記事を掲載しています。

時実 象一. 学術出版協会(Society for Scholarly Publishing)第30回年次大会. 情報管理. 2008, 51(6), p. 420-438.
http://joi.jlc.jst.go.jp/JST.JSTAGE/johokanri/51.420

図書・OA文献・雑誌論文を対象とした新しい学術情報検索サービス“Lalisio Literature”

研究者が未刊行論文などの灰色文献を共有できる、研究者のためのソーシャル・ネットワーキング・サービスを提供しているLalisioが、新しく図書・OA文献・雑誌論文を対象とした学術情報検索サービス“Lalisio Literature”を公開しました。検索機能として、ファセット方式による絞り込み機能が備わっています。現在は、OA文献としてarXivとPubMed Central、雑誌論文としてIngentaConnect、図書としてAmazon、Abebooksなど5社のデータ、合計約600万の書誌情報が対象ですが、今後拡大していく予定であり、すでにOCLCとは交渉中とのことです。

当事者がビデオで語りかける「オープンアクセス運動のもたらす恩恵」

Biomed CentralとIntelligent Televisionが、OSI(Open Society Institute)の資金援助を受けて、オープンアクセス運動の推進者、出版社、オープンアクセスで公開されている研究成果を開発途上国で活用している人々にインタビューをおこない、自然科学や医学の研究に対するオープンアクセスの有用性をビデオドキュメンタリーでPRするプロジェクト“Open Access Documentary Project”を、2007年9月から展開しています。
このほど、最初のビデオクリップとして、Science Commonsの最高責任者であるJohn Wilbanks氏、およびSPARCの最高責任者のHeather Joseph氏へのインタビューが、公開されました。

The Open Access Documentary Project

学位論文デジタル化に関する講演のポッドキャスト公開(英国)

英国情報システム合同委員会(JISC)が資金援助を行っている、全英電子学位論文プロジェクト"EThOS"のプロジェクトマネージャーによる、“EthoS”の有用性についての講演が、ポッドキャストとしてJISCのウェブサイトで配信されています。なおEThOSは、2008年後半に運用を開始するそうです。

Podcast: Theses go digital
http://www.jisc.ac.uk/Home/news/stories/2008/08/podcast54kevinoleary.aspx

カナダ、研究データの収集・保存等のためのワーキンググループ設立を正式発表

カナダにおいて、学術研究の過程で生み出される大量のデータを収集・保存・管理するための、国家レベルのワーキンググループ“Research Data Strategy Working Group”が設立されるということでしたが、今回、カナダ国立科学技術情報機関(CANADA Institute for Scientific and Technical Information)から正式な発表がありました。

Research Data Strategy Working Group Established
- CANADA Institute for Scientific and Technical Informationのニュースリリース
http://cisti-icist.nrc-cnrc.gc.ca/media/press/rds_group_e.html

機関リポジトリ・著者ウェブサイト等へのデポジットを積極的に推奨するOA誌

このたび新規創刊された動物分類学分野の査読付きオープンアクセス誌“ZooKeys”は、生物多様性の研究を促進すべくアイデア・情報の自由な交換の実現を目的として、コンテンツにクリエイティブ・コモンズの表示ライセンスを採用し、読者に自由な複製・ダウンロード・印刷・配布を認めるとともに、機関リポジトリ・著者ウェブサイト等へのデポジットを積極的に推奨しています。なお出版に係る費用については、著者支払い型モデルが採用されており、1ページあたり12ユーロとなっています。40ページ以上になる場合には交渉で割引あり、とのことです。

ZooKeys
http://pensoftonline.net/zookeys/index.php/journal

About ZooKeys
http://pensoftonline.net/zookeys/index.php/journal/about

ARL、12出版社のNIHパブリックアクセス方針への対応を比較したレポートを刊行

北米研究図書館協会(ARL)が隔月で刊行している“Bimonthly Report”の2008年8月号が、米国科学振興協会(AAAS;Science誌の出版元)、米国化学会(ACS)、米国心理学会(APA)、Elsevier社、Nature Publishing Group(NPG)など12出版社が、国立衛生研究所(NIH)のパブリックアクセス方針にどのような対応を取っているか、を比較したレポートになっています。

欧州委員会、欧州の研究インフラのデータベースを公開

欧州委員会(EC)が、欧州各国で開発・提供されている研究インフラを検索できるデータベース“European Portal on Research Infrastructures”を公開しています。検索結果では、基本的な情報のほか、運用、スタッフ、財政、学術的影響、研究者向け調査サービスなどの状況までがわかるようになっています。

EUROPEAN PORTAL ON RESEARCH INFRASTRUCTURES' SERVICES
http://www.riportal.eu/public/index.cfm?fuseaction=ri.search

中国国家図書館、学術的な「非正式出版物」の寄贈を呼びかける公告

中国国家図書館が、学術的な「非正式出版物」の寄贈を呼びかける旨の公告を行っています。ここで言う「非正式出版物」とは、内部資料であったり発行範囲が少なかったりして収集・保存・利用が困難なもののことで、その中でも学術性・資料性が高いものを寄贈によって収集するとしています。重点収集分野として、以下が挙げられています。

・学術会議の文献(会議論文集など会議に関する資料)
・研究報告
・オーラルヒストリー、非物質文化遺産等の文献
・未刊行の民間詩文集
・その他、保存と研究価値を有するもの

国家图书馆关于"非正式出版文献"的公告
http://www.nlc.gov.cn/GB/channel96/200807/15/6170.html

オーストラリア国立大学、研究者のための研究データ管理マニュアルを公開

オーストラリア国立大学が、研究者に対しデジタル形態の研究データの管理・保存の重要性を説くとともに、その方法、ツール、留意点、再利用可能とする場合のライセンス(クリエイティブ・コモンズなど)について解説したマニュアルを作成、公開しています。

ANU Data Management Manual: Managing Digital Research Data at the Australian National University
http://ilp.anu.edu.au/dm/ANU_DM_Manual_v1.0.pdf

8 août 2008付けProsperの記事
http://prosper.inist.fr/article.php3?id_article=561

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