学術情報流通

ロックフェラー大学出版会、過去の記事にさかのぼって「著者の権利」を承認

米国のロックフェラー大学出版会が、刊行している3つの学術雑誌の掲載論文について、著者が自由に論文を利用できる権利を保持するよう、著作権ポリシーを変更したと発表しました。この規定は過去にさかのぼって適用され、現時点で刊行後6か月が経過している2007年10月以前に掲載された論文はすべて、クリエイティブ・コモンズ3.0の「表示−非営利−継承」ライセンス下に置かれ、自由に利用できることになりました。2007年11月以後のものは、刊行の6か月後から、同ライセンスが適用されることになるとのことです。

New policy at Rockefeller University Press allows authors to retain copyright to their published work

2007年版「学術情報のデジタル出版に関する書誌」

米国ヒューストン大学図書館のベイリー(Charles W. Bailey, Jr.)氏が運営する学術情報のデジタル出版に関する書誌サイト“Scholarly Electronic Publishing Bibliography”が、2007年の書誌情報の累積版を“2007 Annual Edition”として公開しています。

Scholarly Electronic Publishing Bibliography 2007 Annual Edition
http://www.digital-scholarship.org/sepb/annual/annual.htm

Scholarly Electronic Publishing Bibliography
http://www.digital-scholarship.org/sepb/sepb.html

参考:

DCC、医学情報の共有に関する法的な論点を整理

英国のデジタルキュレーションセンター(DCC)が、医学情報の公開・共有に関する、(英国における)法的な論点を整理した“Legal Watch Papers”を刊行しています。この中で、個人情報の取り扱いに関するガイドも示しています。

Digital Curation Centre: Resource Centre: Legal Watch Papers: Sharing Medical Data
http://www.dcc.ac.uk/resource/legal-watch/sharing-medical-data/

ブラックウェル社の電子ジャーナル、ワイリー社のプラットフォームに統合へ

2006年11月に発表され2007年2月に完了した、ワイリー(Wiley)社によるブラックウェル(Blackwell)社の買収を受けて、ブラックウェル社が“Synergy”サービスで提供している電子ジャーナルコンテンツは2008年7月1日に、ワイリー社の“InterScience”に移行すると発表されています。同日、Synergyへのアクセスはできなくなる模様です。またこの統合の第二段階として、両プラットフォームの利点を活かした次世代のオンラインサービスを、2009年に開始するとも発表しています。

Blackwell Synergy Journals Moving to Wiley InterScience - Wiley-Blackwell Library Newsletter

北欧諸国の図書館の協同による人文科学の主題リポジトリ“hprints”

デンマークから王立図書館やコペンハーゲン大学人文学部、ノルウェーからオスロ大学図書館、スウェーデンからルンド大学図書館などが参加して、人文科学の主題リポジトリ“hprints”を立ち上げました。プラットフォームは、フランスの研究機関が協同で運営しているHAL(Hyper Articles en Ligne)を利用しているとのことです。

hprints & humanities
http://www.hprints.org/

HAL
http://hal.archives-ouvertes.fr/

April 19, 2008付けPeter Scott's Library Blogの記事
http://xrefer.blogspot.com/2008/04/hprints.html

人文科学のOAコンソーシアム“Open Humanities Press”

人文科学の研究に不可欠な批判的資料へのアクセシビリティの不平等さが拡大していっている現状を打破すべく、哲学、カルチュラル・スタディーズ、ニューメディア、映画、文芸批評などの分野のオープンアクセス誌がコンソーシアム“Open Humanities Press”を立ち上げました。現在雑誌は刊行準備中とのことで、ウェブサイトには主旨・概要・FAQとともに、編集委員会のメンバーの名前が記されています。なお、このOpen Humanities Pressは、読者のみならず、著者からも費用を徴収しない形で運営するとのことです。

Open Humanities Press
http://openhumanitiespress.org/

April 18, 2008付けPeter Scott's Library Blogの記事

JISC、OAI-OREの小規模テストプロジェクトに助成

英国情報システム合同委員会(JISC)が、OAI-ORE(オープンアーカイブのオブジェクトの再利用・交換に関するプロトコル)を実装し、その課題等を検証する2つの小規模テストプログラムに助成すると発表しています。助成対象は、ケンブリッジ大学の“TheOREM”(学位論文に適用)と、リバプール大学の“FORESITE”(JSTORと機関リポジトリをSWORDプロトコルで連携)です。

Small-Scale OAI Object Re-Use and Exchange Experiments - JISC
http://www.jisc.ac.uk/whatwedo/programmes/digitalrepositories2007/oaiore_demonstrators.aspx

April 13th, 2008付けDigitalKoansの記事

SPARC Japan セミナー「研究成果発表の手段としての学術誌の将来」

国立情報学研究所(NII)の国際学術情報流通基盤整備事業(SPARC Japan)が4月22日、セミナー「研究成果発表の手段としての学術誌の将来」を開催します。「学術誌は今後も存在していくのか」をテーマに、3名の研究者による講演が行われます。

第1回 SPARC Japan セミナー2008
「研究成果発表の手段としての学術誌の将来」
http://www.nii.ac.jp/sparc/event/2008/20080422.html

Nature Publishing Group、掲載論文・レターの「裏側」を取材したビデオ配信を開始

Nature誌を刊行しているNature Publishing Groupが、Nature誌ほかに掲載された論文やレターの「裏側」について、執筆者にインタビューしたビデオ動画を配信しています。2008年4月7日現在、19の論文や会議についての動画を無料で見ることができます。各々、調査や研究の背景に関するインタビューとともに、研究に関連するわかりやすい映像(例:クジラの進化に関するものであれば、現在のクジラが泳いでいる映像、クジラの祖先の化石、イラストなど)が含まれています。

Nature Online Video Streaming Archive
http://www.nature.com/nature/videoarchive/

April 05, 2008付けPeter Scott's Library Blogの記事

東工大のグローバルCOEプログラムとNPG Nature Asia-Pacificが新しいオンラインジャーナルを創刊へ

東京工業大学の材料系グローバルCOEプログラム「材料イノベーションのための教育研究拠点」が、雑誌“Nature”の刊行で知られるNature Publishing Group(NPG)のアジア・太平洋部門(NPG Nature Asia-Pacific)が協同で、アジア太平洋地域における材料科学分野の研究成果・ハイライトを紹介するウェブサイト“NPG Asia Materials”を3月24日に立ち上げています。これは、今後数年以内に刊行予定のオンラインジャーナル“NPG Asia Materials”の第1段階として位置づけられています。

NPG Asia Materials
http://www.natureasia.com/asia-materials/

東京工業大学 グローバルCOEプログラム 材料イノベーションのための教育研究拠点

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