学術情報流通

ARLとACRL、図書館で学術コミュニケーションプログラムを行うためのガイドを公開

北米研究図書館協会(ARL)と米国大学・研究図書館協会(ACRL)が協同で、学術コミュニケーションに関するプログラム(教員に機関リポジトリへの論文の投稿を促す、著者の権利について説明する、オープンアクセスについて学生に知ってもらう、等)を行いたい大学のためのガイドを作成・公開しました。優れた先行事例を紹介しながら、どのようなことをどのような順序でなすべきか、が解説されています。

FAIR (Freely Accessible Institute Resources)
Developing a Scholarly Communication Program in Your Library
http://www.arl.org/sc/institute/fair/scprog/index.shtml

論文が引用されたら、著者にアラート-Elsevier社が著者向け新サービス

Elsevier社が2009年1月28日、論文著者向けのアラートサービス“CiteAlert”の正式開始を発表しました。これは、著者の論文を引用している同社の学術情報全文データベース“ScienceDirect”収録論文が、同じく同社の学術情報データベース“Scopus”でインデクシングされた場合、著者にメールを送るというものです。ただし自己引用は除きます。

プレスリリースによると、このサービスを1年間試行した過程で、著者の半分が、自分の論文を引用した論文で触れられている研究が自分にとって新しく、関連するものであったことを示唆した、とされています。

CiteAlert
http://www.elsevier.com/wps/find/authorsview.authors/cite_alert

オープンアクセス出版の拡大が英国の高等教育機関にもたらす経済的効果についてのレポート

英国情報システム合同委員会(JISC)がこのほど、委託により実施した、オープンアクセス出版の費用と利点についての調査レポートを刊行しています。これは、

・読者が費用を支払う「購読契約モデル」
・執筆者側が費用を支払って読者が無料でアクセスできるようにする「オープンアクセス出版モデル」
・執筆者がリポジトリにセルフアーカイブして読者が無料でアクセスできるようにする「オープンアクセスセルフアーカイビングモデル」

Thomson Reuter社、学術誌評価分析データベース“JCR”に新指標を導入

Thomson Reuter社が、学術誌評価分析データベース“Journal Citation Report(JCR)”をバージョンアップしたことを発表しています。これまでの、2年間の論文データを元に計算されたインパクトファクターに加え、新指標“Eigenfactor”および5年間のデータで計算したインパクトファクターを導入したとのことです。また自誌引用値も明示するようになったそうです。

トムソン・ロイター:Journal Citation Reportsの最新版を発表
http://www.thomsonscientific.jp/news/press/pr_200901/350008.shtml

eigenfactor.org - ranking and mapping scientific journals
http://www.eigenfactor.org/

米SPARC、大学における図書館と出版会とのパートナーシップに関する情報サイトを立ち上げ

米国のSPARCが、大学における図書館と出版会(またはその他の出版関係セクション)とのパートナーシップに関する情報サイトを立ち上げています。パートナーシップを締結するにあたって重要な論点を解説したガイドライン、文献・リソースリスト、事例紹介などが掲載されています。

Welcome to the Campus-based Publishing Resource Center (SPARC)
http://www.arl.org/sparc/partnering/

Elsevier社、専門家が学術トピックを解説し参考文献を紹介する無料サービス“SciTopics”を正式公開

Elsevier社が2009年1月、科学・技術・医学を中心に社会科学・人文科学に至るまでの学問分野における学術トピックを、専門家が解説するとともに、参考文献を紹介する無料の知識共有サービス“SciTopics”を正式公開しました。これまでは、“Scirus Topic”と呼ばれていたものをリニューアルしたものです。当該の専門化が推奨する参考文献(オンライン版へのリンクあり)のほか、当該のトピックに関する最新文献・引用された回数の多い文献(ともに同社のデータベース“Scopus”内のデータ)やウェブ上の学術情報・最新ニュース(ともに同社によるウェブ上の学術情報検索サービス“Scirus”の検索結果)へのリンクも提供されています。利用者によるコメント付与も可能となっています。

SciTopics
http://www.scitopics.com/

統合検索や次世代OPACを超えて-Serials Solutions社が図書館向けサービス“Summon”を発表

Serials Solution社が、ProQuest社、Gale社などの協力のもと、「統合検索や次世代OPACを超えた」という触れ込みの新しい図書館向けサービス“Summon”を発表しました。ProQuest社、Gale社などのデータベース、GPOなど政府機関のデータベース、Springer社、Taylor & Francis社などの電子書籍・電子ジャーナル、DOAJやarXivなどでアクセスできるオープンアクセスコンテンツ、図書館の蔵書データなどのメタデータを、事前にすべてインデクシングして1つのデータベースに格納し、Googleのように単一の検索窓から検索できるようにしているようです。各図書館は、蔵書データとデータベースの購読契約データを同社に渡すことで、デジタルコンテンツ、紙資料の双方にナビゲートすることができる、とされています。現在、北米の大学図書館とベータテスト中であり、年の後半に正式リリースとのことです。

なお、このSummonの製作には、Microsoft社でLive Search Academic / Bookに携わった人や、オープンソースの次世代OPAC“VuFind”の開発の主導者も参加しています。

Summon | Serials Solutions

OCLC、ミシガン大学のOAIsterとのパートナーシップを発表

OCLCが2009年1月21日、ミシガン大学が運営する、オープンアーカイブで提供されているデジタルリソースのポータルサイト“OAIster”とのパートナーシップを発表しました。

OAIsterはこの種のサービスでは世界最大級で、1,000以上の機関の、合計1,900万件を超えるデジタルリソースのメタデータをOAI-PMHプロトコルで収集し、提供しています。今回のパートナーシップにより、

・OCLCがOAIsterに助成を行う。
・OAIster.orgは引き続き、無料の一般向けインターフェースとして存続する。
・OAIster.orgとは別に、OCLCが有料で提供するプラットフォーム“FirstSearch”から、OCLC版が新たに提供される。
・メタデータの収集(harvesting)作業は、2009年後半からOCLCが実施する。

ことになりました。

OCLC、インターネット環境下における研究者の情報行動に関するレポート刊行

OCLCは、研究者による学術情報の検索、収集、閲覧、執筆および共同研究といった各場面ごとの、および分野横断的で根源的な研究行動について調査を実施しました。このほど、その報告書「インターネット環境下における学術情報活動:文献調査と図書館サービス構築への示唆」を公表しています。

Scholarly Information Practices in the Online Environment: Themes from the Literature and Implications for Library Service Development
http://www.oclc.org/programs/publications/reports/2009-02.pdf

ドイツ研究協会、ナショナルライセンスで国内の大学からアクセスできるデータベース、電子ジャーナルの拡大を発表

ドイツの科学研究助成機関「ドイツ研究協会」(DFG)が2008年12月5日、ナショナルライセンスで国内の大学等から無料でアクセスできるデータベース、電子ジャーナルを拡大することを発表しました。DFGはライセンス契約費用として合計990万ユーロを供出するとのことです。これで合計1,010のデータベース、コレクション、アーカイブ等をナショナルライセンスで提供することになりました。

DFG - Press Release No. 68, 2008 - A Pacesetter on the Information Superhighway: The DFG Provides Access to Additional Digital Research Resources

ページ