学術情報流通

OAを批判してきた米国人類学会、2誌をOA化-エンバーゴは35年

2006年にオープンアクセスに賛意を示す出版部門を解散させるなど、オープンアクセスに批判的な立場を取ってきた米国人類学会(American Anthropological Association:AAA)が、Wiley-Blackwell社の協力を得て、同学会の主要誌である“American Anthropologist”および“Anthropology News”の2誌を、2009年から35年間のエンバーゴ(猶予期間)の後、オープンアクセス化することとした、と発表しています。AAAは、この種の取り組みは人文科学・社会科学分野の出版業界では初めてのものだとしています。また2010年の総会にてこの取り組みを再評価する、さらに、将来的には拡大することもあり得る、とも述べています。

CiNiiから機関リポジトリへのリンク、運用開始

国立情報学研究所(NII)が、CiNiiの検索結果画面や詳細表示画面から学術機関リポジトリの論文詳細表示画面にリンクする運用を開始しました。

CiNiiから機関リポジトリの論文にリンクできるようになりました(2008/10/06) - CiNiiヘルプ
http://ci.nii.ac.jp/cinii/pages/index.html#20081006

CiNiiから機関リポジトリの論文にリンクできるようになりました - 学術機関リポジトリ構築連携支援事業
http://www.nii.ac.jp/irp/2008/10/cinii_3.html

CiNiiから京大リポジトリほか収録の論文が検索可能に - 京都大学図書館機構

OA論文を既存のオントロジーで「セマンティック」に検索できる生命科学分野のデータベース“BioLit”

米国カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究グループが、オープンアクセスの生命科学論文を、“Open Biomedical Ontologies”で公開されている既存のオントロジー(両生類の骨格、マウスの病理学、ヒトの病気、等)を用いて「セマンティック」に検索できるデータベース“BioLit”を作成・公開しています。データをXML形式で取り出すことも可能であり、オントロジーのパーサーの公開も予定されています。なお現在(2008年10月2日時点)は、PubMed Centralに収録されている論文、約6万5,000が対象になっています。

BioLit
http://biolit.ucsd.edu/

Open Biomedical Ontologies
http://obofoundry.org/

DRIVERとeIFL、欧州の研究成果の提供・可視化・活用の拡大に係る協力で合意

欧州のオープンアクセスリポジトリのネットワーク化をめざすDRIVER(Digital Repository Infrastructure Vision for European Research)プロジェクトと図書館電子情報財団(eIFL)が、デジタルリポジトリを通じた欧州の研究成果の提供、可視化、活用を促進するために協同するという内容の覚書に署名したと発表されています。

DRIVER and eIFL.net signed Memorandum of Understanding
http://www.eifl.net/cps/sections/news/press-area/2008-09-29

E840 - eポートフォリオの活用方法(英国)

英国ではここ数年,教育に関するあらゆる部門でeポートフォリオへの注目が高まっているという。eポートフォリオとは,「学習者の学習経験およびその結果 身に付けた能力などの証拠となる,学習者が作成した一連のデジタル形態の学習成果物」を指す用語で,学習者が自分の成果を同僚の研究者,教師,評価者,雇 用者等に示すものである。学習者個人に特化したものであること,これまでの学習成果を踏まえて今後の学習の方向性を計画するといった自省的な学習を促進す ることなどが特徴とされる。...

CiNiiのサービスに関するアンケート

国立情報学研究所(NII)が、学術論文データベース“CiNii”のサービスに関するアンケート調査を実施しています。期間は2008年10月29日までとなっています。

CiNii のサービスに関するアンケート - 国立情報学研究所学術コンテンツ課
https://cattools.nii.ac.jp/cgi-bin/enq/enquete.cgi/cinii2008/

参考:
CiNiiのサービスに関するアンケート調査の結果(2007年度)
http://current.ndl.go.jp/node/7163

CiNiiのサービスに対する評価は?
http://current.ndl.go.jp/node/4922
(※2006年度アンケート調査結果)

JISC、eアセスメントを利用してeラーニングに関する評価を実施

英国情報システム合同委員会(JISC)が、eラーニングに関するeアセスメントをおこない、その結果を公表しています。
なおeアセスメント(e-Assessment)とは、「徹底した電子的な評価のプロセスであり、そこにおいて情報通信技術(ICT)が、評価の提示と返答の記録に利用される」ものであると、JISCは定義しています。

e-Assessment: An overview of JISC activities
http://www.jisc.ac.uk/publications/publications/bpeassessoverviewv2.aspx

PubMed Central Canada設立に向けて

カナダ国立研究機構国立科学技術情報機関(NRC-CISTI)とカナダ保健研究機構(Canadian Institutes of Health Research;CIHR)が、CIHRが助成した研究成果のリポジトリをPubMed Central Canada(PMC)として設立することに向け、活動中だということです。NRC-CISTIとCIHRは現在、PubMed Centralを運営する米国国立医学図書館(NLM)に、サービスの協同スポンサーとなってもらうよう、交渉中です。

PubMed Central Canada (PMC Canada) initiative
- OA LIBRARIAN 2008/9/17付けの記事
http://oalibrarian.blogspot.com/2008/09/pubmed-central-canada-pmc-canada.html

SPARC Japanの支援による数学系論文ポータル「DML-JP」が試行開始

国内の学術機関リポジトリや、コーネル大学が運営する“Project Euclid”などに搭載されている数学系論文を、OAI-PMHを利用して収集し検索・ブラウジング可能とした数学系論文ポータル「DML-JP」が、アルファ版として試験公開されました。これを支援した国立情報学研究所(NII)の国際学術情報流通基盤整備事業(SPARC Japan)が速報しています。

DML-JP (alpha)
http://dmljp.math.sci.hokudai.ac.jp/

数学ポータルサイト"DML-JP"が試行開始 - 国際学術情報流通基盤整備事業
http://www.nii.ac.jp/sparc/2008/09/dmlj.html

参考:
E834 - 紀要電子化の周辺には,どんな世界が広がっているか?<報告>

研究者間の関係を樹形図で表すウェブサイト“Academia.edu”

世界中の研究者の関係を樹形図で表し、自分の研究関心に近い人を見つけたり、自分の研究関心に近い論文などを見つけることができるというウェブサイト“Academic.edu”が、現役学生や学術出版の編集者たちの手により、立ち上げられました。研究の関心領域と、大学名をキーにして、自分の関心領域からの学者界の広がりを、樹形図を辿って見ていくことができます。興味を持った研究者は、自分の業績や関心領域を登録し、樹形図に加わることもできます。

Academia.edu
http://www.academia.edu/

Academia.eduは研究者のためのGeni
- TechCrunch Japanese 2008/9/17付けの記事

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