学術情報流通

ノーベル賞受賞の元になった論文500本をOA化へ

スウェーデン王立図書館が2008年7月1日、スウェーデン知識財団と協同で実施しているオープンアクセス推進プログラム“OpenAccess.se”のもと、1901年以後のノーベル物理学賞、化学賞、医学・生理学賞の受賞のもとになった論文の中から合計約500本をオープンアクセス化するためのプロジェクトを、ルンド大学、ノーベル財団と協同で開始すると発表しています。なお、このプロジェクトの目的は、著作権、選別、デジタル化/保存の財政的・技術的問題の解決を探ることとされています。

Open Access to Scientific Works of Nobel Prize Winners - National Library of Sweden
http://www.kb.se/english/about/news/openaccess/

Elsevier社、雑誌の編集プロセスに剽窃検知サービス“CrossCheck”を導入すると発表

Elsevier社が2008年6月23日付けのプレスリリースで、CrossRefが運用している学術情報の剽窃検知サービス“CrossCheck”を、自社が刊行する雑誌の編集プロセスに導入することを発表しました。ちなみに、CrossCheckは現在2,000万件を超える学術論文の情報をデータベース化しており、このうち900万件が、Elsevier社刊行の雑誌の論文であるとのことです。

Elsevier to Contribute 9 million Articles to CrossCheck
http://www.elsevier.com/wps/find/authored_newsitem.newsroom/companynews05_00953

CrossCheck
http://www.crossref.org/crosscheck.html

NISOとALPSP、共同で雑誌論文の“Version”に関する勧告を公表

米国情報標準化機構(NISO)と学会・専門協会出版協会(ALPSP)が共同で、雑誌論文のVersion(版)に関する勧告“Journal Article Versions (JAV):Recommendations of theNISO/ALPSP JAV Technical Working Group”を公表しています。

E804 - 持続可能なオンライン学術資源プロジェクトとは<文献紹介>

本報告書は,非営利のオンライン学術資源(OAR)プロジェクトが持続可能なものとなるためのメカニズムを体系的に理解できるよう,英国情報システム合同 委員会(JISC)が非営利法人Ithakaに委託した調査研究の成果である。Ithakaは,非営利プロジェクトの持続可能性に焦点を当てた関連文献の 分析を行い,営利企業,特に新聞業界における同種の取り組みと比較するとともに,OARプロジェクト関係者へのインタビュー,さらにはIthaka自身の 経験-JSTOR(CA1520参照),Portico(CA1597参照)など-を踏まえ,本報告書をまとめ上げた。これは,3段階のプロセスの第1段階と位置付けられており,次に行うべき作業に関する議論のためのコンテクスト構築を目的としている。...

オープンアクセス誌を作るための実践ガイド

ミシガン州立大学の医学部教授で、医学教育に関するオープンアクセス誌“Medical Education Online”の創始者でもあるソロモン(David J. Solomon)博士が、オープンアクセス誌を作り、運用していくために必要な情報を集約した実践ガイドを作成し、公表しています。
目次は以下のようになっています。

・新しいオープンアクセス誌の企画
・ホスティングとデータシステム
・付随定款、ポリシー、インストラクションなどの必要文書
・資源・財源に関する問題
・ジャーナルのコンテンツの普及
・ジャーナルをスタートする
・ジャーナルの維持

Developing Open Access Journals: A Practical Guide
http://www.developing-oa-journals.org/index.php

NII、2008年度オープンハウスの講演資料等を公開

国立情報学研究所(NII)が2008年6月5~6日に開催したオープンハウスの講演資料等を公開しています。ワークショップ「次世代の目録所在情報サービスを考える「CiNiiのいま、これから」のプレゼンテーション資料、ディスカッション資料も公開されています。基調講演の「脳科学の社会へのインパクト」および「量子情報社会の可能性を探る」については、近日ストリーミング配信も行う予定とされています。

平成20年度オープンハウス - 国立情報学研究所
http://www.nii.ac.jp/openhouse/

アジア経済研究所図書館、出版物アーカイブを公開

日本貿易振興機構(JETRO)アジア経済研究所図書館が2008年6月12日、同研究所の出版物を公開する「アジア経済研究所出版物アーカイブ 『AIDE - Archive of IDE Publications』」の提供を開始しました。

アジア経済研究所では、1960年の創設以来、1,700点を超える出版物を刊行しており、このうち、1990年以後に刊行された全494冊6,092論文のうち、4,574論文が全文公開されています。刊行後、10年以上経過したものについては、インターネット経由で無料で利用でき、その他のものは賛助会法人会員、または同館およびJETROビジネスライブラリー内のみ無料で利用できます。今後も準備が整ったものから順次公開していくとされています。

『AIDEアジア経済研究所出版物アーカイブ』約500冊に及ぶ出版図書の全文を一挙公開 - アジア経済研究所図書館

OAI-OREを利用してJSTORのデータを機関リポジトリに取り込む“FORESITE”

オープンアーカイブのオブジェクトの再利用・交換に関するプロトコル“OAI-ORE”を利用して、JSTORに収録されている雑誌・所蔵情報をリソースマップ化し、それを機関リポジトリ(試験的にDSpace)に取り込む試験的プロジェクト“FORESITE(Functional Object Re-use and Exchange: Supporting Information Topology Experiments)”が、英国情報システム合同委員会(JISC)の助成で行われています。このほど、このFORESITEから、ATOM、RDF/XMLなどの形式のファイル等を処理するライブラリ“foresite-toolkit”が公開されました。

FORESITE
http://foresite.cheshire3.org/

foresite-toolkit

「オンライン学術資源の持続可能性と収益モデル」調査報告書

英国情報システム合同委員会(JISC)の委託によりIthakaが実施した「オンライン学術資源の持続可能性と収益モデル」の調査報告書が公表されています。オンライン学術資源が直面している課題、持続可能な構造・文化を築くためにすべきこと、価値を創造し活用すること、収益モデルのパターン(直接受益/間接受益あわせて8パターン)の紹介(代表事例、メリット、成功の鍵など)、という構成になっています。

Sustainability and Revenue Models for Online Academic Resources: An Ithaka Report
http://sca.jiscinvolve.org/files/2008/06/sca_ithaka_sustainability_report-final.pdf

June 3, 2008付けSCA Blogの記事

研究データの出版、アクセス、品質管理に関する調査報告書(英国)

英国の研究情報ネットワーク(RIN)が、研究データの出版、アクセス、品質管理に関し、古典、社会・公共健康科学、天文学、化学結晶学、ゲノム学、システム生物学、地方経済・土地利用、気象学の8分野の実態を調査・分析し、提言をまとめた報告書“To Share or not to Share: Publication and Quality Assurance of Research Data Outputs”を刊行しています。

To Share or not to Share: Publication and Quality Assurance of Research Data Outputs
http://www.rin.ac.uk/files/Data%20publication%20report,%20main%20-%20final.pdf
(※報告書本体)

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