学術情報流通

英・米・加の4研究機関が合同で、大規模データ解析を利用した人文・社会科学の共同研究を募集

英国情報システム合同委員会(JISC)、米国の全米人文基金(NEH)、全米科学財団(NSF)、カナダの社会科学・人文科学研究評議会(SSHRC)の4機関がこのほど合同で、大規模データ解析を利用した人文・社会科学の国際共同研究を促進するプロジェクト“Digging into Data Challenge”を立ち上げ、助成対象の研究の公募を開始しました。

Digging into Data Challenge
http://www.diggingintodata.org/

International Challenge launched: 'Digging into Data’ : JISC
http://www.jisc.ac.uk/Home/news/stories/2009/01/diggingfordata.aspx

“WebCT”の開発者、大学生と大学教員のためのソーシャルブックマークサービス“brainify”を立ち上げ

ウェブ上でシラバスや講義資料の公開、テスト、掲示板でのコミュニケーション等を実施できる教育環境システム“WebCT”(現在の名称は“Blackboard”)を開発したカナダのゴルドバーグ(Murray Goldberg)氏が、新たに大学生と大学教員のための「学術的」ソーシャルブックマークサービス“Brainfy”を開始しました。レイティング機能、コメント機能等により優れたウェブサイトの情報を共有すると共に、世界中の学生とのネットワーク構築が意図されています。また、Q&A機能も備わっています。

Brainfy
http://www.brainify.com/

YouTube - Introduction to Brainify
http://www.youtube.com/watch?v=qcxEq3DAJfo

2008年版「学術情報のデジタル出版に関する書誌」

米国のベイリー(Charles W. Bailey, Jr.)氏が運営する学術情報のデジタル出版に関する書誌サイト“Scholarly Electronic Publishing Bibliography”が、書誌情報の累積版を“2008 Annual Edition”として公開しています。2008年までに刊行された3,350件の書誌情報が、以下の9章に分類、排列されています。

・経済的問題
・電子書籍・電子テキスト
・電子ジャーナル
・一般的著作
・法的問題
・図書館に関する問題
・新しい出版モデル
・出版社の問題
・リポジトリ、E-Prints、OAI

Scholarly Electronic Publishing Bibliography: 2008 Annual Edition

SPARC Digital Repositories Meeting 2008の動画も一部公開

2008年11月に開催された北米・欧州・日本のSPARCによるデジタルリポジトリ会議“The SPARC Digital Repositories Meeting 2008”の動画の一部が公開されています。

Videos from Digital Repositories meeting - Open Access News
http://www.earlham.edu/~peters/fos/2009/02/videos-from-digital-repositories.html

参考:
SPARC Digital Repositories Meeting 2008の会議報告
http://current.ndl.go.jp/node/11714
The SPARC Digital Repositories Meeting 2008の講演資料

コーネル大学図書館、デジタル化した蔵書8万点以上をAmazon.comのサービスでオンデマンド提供へ

米国コーネル大学図書館が2009年2月3日、Amazon.com社のサービス“Print on Demand”を利用して、デジタル化した蔵書8万点以上を2009年末までにオンデマンド出版することを発表しました。同館はすでに、およそ6,000タイトルを同サービスからオンデマンド出版しており、これを拡大するものです。提供するのはすべて米国でパブリック・ドメインになっているものであり、かつ、その多くは現在絶版になっています。

SPARC Digital Repositories Meeting 2008の会議報告

『情報管理』誌の2009年2月号に、2008年11月に開催された北米・欧州・日本のSPARCによるデジタルリポジトリ会議“The SPARC Digital Repositories Meeting 2008”の会議報告が掲載されています。

集会報告:SPARC Digital Repositories Meeting 2008
金藤 伴成
http://dx.doi.org/10.1241/johokanri.51.833

また同号に、2008年12月にロンドンで開催された情報関連産業の国際イベント“Online Information 2008”および国際STM出版社協会のセミナー“STM 2008 E-Production Seminar”“STM 2008 Innovations Seminar”の報告も掲載されています。

ARLとACRL、図書館で学術コミュニケーションプログラムを行うためのガイドを公開

北米研究図書館協会(ARL)と米国大学・研究図書館協会(ACRL)が協同で、学術コミュニケーションに関するプログラム(教員に機関リポジトリへの論文の投稿を促す、著者の権利について説明する、オープンアクセスについて学生に知ってもらう、等)を行いたい大学のためのガイドを作成・公開しました。優れた先行事例を紹介しながら、どのようなことをどのような順序でなすべきか、が解説されています。

FAIR (Freely Accessible Institute Resources)
Developing a Scholarly Communication Program in Your Library
http://www.arl.org/sc/institute/fair/scprog/index.shtml

論文が引用されたら、著者にアラート-Elsevier社が著者向け新サービス

Elsevier社が2009年1月28日、論文著者向けのアラートサービス“CiteAlert”の正式開始を発表しました。これは、著者の論文を引用している同社の学術情報全文データベース“ScienceDirect”収録論文が、同じく同社の学術情報データベース“Scopus”でインデクシングされた場合、著者にメールを送るというものです。ただし自己引用は除きます。

プレスリリースによると、このサービスを1年間試行した過程で、著者の半分が、自分の論文を引用した論文で触れられている研究が自分にとって新しく、関連するものであったことを示唆した、とされています。

CiteAlert
http://www.elsevier.com/wps/find/authorsview.authors/cite_alert

オープンアクセス出版の拡大が英国の高等教育機関にもたらす経済的効果についてのレポート

英国情報システム合同委員会(JISC)がこのほど、委託により実施した、オープンアクセス出版の費用と利点についての調査レポートを刊行しています。これは、

・読者が費用を支払う「購読契約モデル」
・執筆者側が費用を支払って読者が無料でアクセスできるようにする「オープンアクセス出版モデル」
・執筆者がリポジトリにセルフアーカイブして読者が無料でアクセスできるようにする「オープンアクセスセルフアーカイビングモデル」

Thomson Reuter社、学術誌評価分析データベース“JCR”に新指標を導入

Thomson Reuter社が、学術誌評価分析データベース“Journal Citation Report(JCR)”をバージョンアップしたことを発表しています。これまでの、2年間の論文データを元に計算されたインパクトファクターに加え、新指標“Eigenfactor”および5年間のデータで計算したインパクトファクターを導入したとのことです。また自誌引用値も明示するようになったそうです。

トムソン・ロイター:Journal Citation Reportsの最新版を発表
http://www.thomsonscientific.jp/news/press/pr_200901/350008.shtml

eigenfactor.org - ranking and mapping scientific journals
http://www.eigenfactor.org/

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