学術情報流通

科学データのオープンな共有を目指す“FigShare”ベータ版が公開される

2011年3月2日に、科学データのオープンな共有を目指す“FigShare”というプラットフォームのベータ版が公開されたようです。この“FigShare”は、研究者が実験で失敗した事例や公にされていないデータ等を登録・公開し、他の研究者と共有することで、他の研究者が同様の実験をする時間と経費の節約に役立てようというもののようです。“FigShare”の登録データの引用やタグ付け等も可能とのことです。運営しているのは、英国インペリアル・カレッジ・ロンドンの博士課程の学生であるMark Hahnel氏とのことで、氏は英国のNPO団体Open Knowledge Foundationの、科学におけるオープンデータに関するワーキンググループのメンバーであり、またScience3.0というウェブサイトコミュニティの創設者のようです。

FigShare
http://figshare.com/

Introducing FigShare Beta (Fig Share Blog 2011/3/2付けの記事)
http://figshare.com/figblog/2011/03/02/introducing-figshare-beta/

E1152 - 研究者はオープンアクセスについてどう考えているか

 欧州委員会(EC)の資金援助のもと欧州原子核研究機構(CERN)等により実施されている,査読付きのオープンアクセス(OA)出版の現状等を調査する“SOAP”(Study of Open Access Publishing)プロジェクトの第2フェーズの調査結果が,2011年1月に公表された。これは,2010年9月に公表された,出版社側の状況をまとめた第1フェーズの調査結果(E1113参照)に続くもので,第2フェーズでは,研究者のOAに対する見方や経験等が調査された。...

科学技術政策研究所の『科学技術動向』2011年2月号に、レポート「研究基盤としての電子ジャーナル」等が掲載

科学技術政策研究所が発行している『科学技術動向』の2011年2月号に、「研究基盤としての電子ジャーナル―電子ジャーナルへのアクセスの維持を目指して―」というレポートが掲載されています。執筆者は総括主任研究官の古西真氏とのことです。同研究所の紹介によると、レポートでは「ビッグディール契約と呼ばれるパッケージによる電子ジャーナルの購買の限界に、研究者が目を向けて、必要なアクセスの確保についてどうあるべきかを論じる必要が生じてきていることについて述べています」とのことです。なお、同雑誌にはこのほかにも、古川貴雄氏と白川展之氏による「ICT利用で世界的にオープン化が進む高等教育」というレポートも掲載されています。

研究基盤としての電子ジャーナル─電子ジャーナルへのアクセスの維持を目指して─
http://www.nistep.go.jp/achiev/ftx/jpn/stfc/stt119j/report2.pdf

ICT 利用で世界的にオープン化が進む高等教育─先進的なe ラーニングとオープンエデュケーショナルリソース─
http://www.nistep.go.jp/achiev/ftx/jpn/stfc/stt119j/report1.pdf

『科学技術動向』2011年2月号

文部科学省科学技術・学術審議会の学術分科会、「学術研究の推進について(審議経過報告)」を公開

文部科学省の科学技術・学術審議会の学術分科会が、2011年1月17日付けで、「学術研究の推進について(審議経過報告)」を公開しています。このうち、「大学等における研究基盤の充実」の項で、「研究情報基盤の整備」と「文献・資料、研究用材料等の体系的な整備」が取り上げられています。

学術研究の推進について(審議経過報告)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu4/toushin/__icsFiles/afieldfile/2011/02/22/1302033_01.pdf

学術分科会について (文部科学省のウェブサイト)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu4/index.htm

欧州規模で生物多様性とエコシステムに関する研究データ等の共通電子インフラの整備へ

スペイン、オランダ、イタリアを中心とした、欧州等の19か国からなる、生物多様性とエコシステムに関する研究データの共通電子インフラ整備が始まるようです。2011年1月19日に、ハンガリー、イタリア、オランダ、ルーマニア、スペインの各国から代表者が集まり、電子インフラ構築への早期着手について覚書が交わされたとのことです。“LifeWatch”と名付けられたこのプロジェクトでは、生物多様性とエコシステムに関する研究データの生成とデータ処理の機能や、研究機関のネットワーク、そしてデータ分析・モデル化のツール等が利用できる電子インフラが構築されるとのことで、生物多様性等に関する研究データに到達するための「ポータルサイト」が目指されているようです。

LifeWatch
http://www.lifewatch.eu/

LifeWatch research infrastructure starts construction in 2011 (2011/2/16付け LifeWatchのニュース)

トムソン・ロイター、電子ツールを用いた、学術雑誌の査読の質向上と合理化に関するレポートを公開

2011年2月16日に、トムソン・ロイターのScholarOneが“Increasing the Quality and Timeliness of Scholarly Peer Review”と題するレポートを公開しています。これは、学術雑誌の出版者が、雑誌の質を損なうことなく、査読プロセスをどのようにスピードアップしうるかについて論じたもので、査読に利用する電子ツールやその実例を取り上げているとのことです。

Industry Insights (Increasing the Quality and Timeliness of Scholarly Peer Reviewのダウンロードページ)
http://scholarone.com/about/industry_insights/

Thomson Reuters Highlights Peer Review Models Designed to Increase Journal Quality While Saving Time (2011/2/16付け Thomson Reutersのプレスリリース)

E1149 - 「知識インフラ」の構築に向けて国立国会図書館が果たす役割

 2011年1月19日,国立国会図書館(NDL)において,第52回科学技術関係資料整備審議会(以下,科審)が,九州大学総長の有川節夫委員長ほか審議会委員および専門委員10名の出席のもと開催された。科審では,「国立国会図書館における今後の科学技術情報整備の基本方針に関する提言」(案)について審議が行われ,全会一致で了承後,有川委員長から長尾国立国会図書館長へ提言が手交された。...

ドイツ学術審議会とドイツ学術振興会、ドイツの図書館ネットワークシステムの将来に向けた提言を発表

2011年2月3日に、ドイツ学術審議会(Wissenschaftsrat)とドイツ学術振興会(Deutsche Forschungsgemeinschaft)が、ドイツの今後の図書館ネットワークシステムに対する提言を発表しています。

Gemeinsame Erklärung der Deutschen Forschungsgemeinschaft und des Wissenschaftsrates zur Zukunft der Bibliotheksverbünde als Teil einer überregionalen Informationsinfrastruktur in Deutschland
http://www.wissenschaftsrat.de/download/archiv/1003-11.pdf

Empfehlungen zur Zukunft des bibliothekarischen Verbundsystems in Deutschland
http://www.wissenschaftsrat.de/download/archiv/10463-11.pdf

第8回SPARC Japanセミナー2010「世界における“日本の論文/日本の学術誌”のインパクト」の発表資料が公開

2011年2月3日に開催された、第8回SPARC Japanセミナー2010「世界における“日本の論文/日本の学術誌”のインパクト」の発表資料が、SPARC Japanのウェブサイトで公開されています。

第8回 SPARC Japanセミナー2010 「世界における“日本の論文/日本の学術誌”のインパクト」 (発表資料公開ページ)
http://www.nii.ac.jp/sparc/event/2010/20110203.html

第8回SPARC Japanセミナー「世界における“日本の論文/日本の学術誌”のインパクト」の発表資料を公開しました。 (2011/2/7付け SPARC Japanのニュース)
http://www.nii.ac.jp/sparc/2011/02/8sparc_japan.html

E1142 - 研究者の電子ジャーナル利用行動調査の最終報告書(英国)

 英国の研究情報ネットワーク(RIN)は,2011年1月に,研究者の電子ジャーナル利用行動に関する2年間の調査プロジェクトの最終報告書“E-journals: their use, value and impact final report”を公表した。プロジェクトの第1フェーズの調査結果は2009年4月に公表されており,最終報告書では,第2フェーズの調査結果が掲載されている。...

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