学術情報流通

科学技術政策研究所、『論文の被引用数から見る卓越した研究者のキャリアパスに関する国際比較』を公表

2011年8月付けで、科学技術政策研究所が、報告書『論文の非引用数から見る卓越した研究者のキャリアパスに関する国際比較』を公表しました。この報告書は、ISIHighlyCited.comが収録する高被引用研究者の略歴情報を用いて、日本、米国、英国、ドイツの4か国でそれら研究者のキャリアパス等を国際比較した結果を取りまとめたものとのことです。分析の結果、日本の高被引用研究者は日本の研究者平均と比較して、海外での勤務比率が極めて高いこと、国際比較を通じて、日本は他の3か国よりも高被引用研究者の人数が少なく外国籍を持つ比率および女性比率が低いこと、日本での博士号取得率が高くその取得先は国立の大規模大学に集中する傾向が示されたとのことです。

論文の被引用数から見る卓越した研究者のキャリアパスに関する国際比較 (本文PDF)
http://www.nistep.go.jp/achiev/ftx/jpn/dis078j/pdf/dis078j.pdf

論文の被引用数から見る卓越した研究者のキャリアパスに関する国際比較 (報告書概要PDF)
http://www.nistep.go.jp/achiev/abs/jpn/dis078j/pdf/dis078aj.pdf

科学技術政策研究所 (2011/9付けの「最近のトピックス」に上記へのリンクがあります)

JSTOR、米国で1923年以前に出版/出版地を問わず1870年以前に出版された学術雑誌論文約50万件を無料公開

2011年9月6日に、電子ジャーナル等のアーカイブ“JSTOR”が、JSTORに登録されている、米国で出版された1923年以前の雑誌論文、及び、出版地を問わず1870年以前に出版された雑誌論文を無料公開しました。JSTORの登録コンテンツの6%にあたる、この“Early Journal Content”には、人文・社会科学から自然科学に至る、200誌以上約50万件の論文が含まれているようです。

Early Journal Content on JSTOR, Free to Anyone in World
http://about.jstor.org/participate-jstor/individuals/early-journal-content

ラテンアメリカ・スペイン・ポルトガルのオープンアクセス誌を統合検索できるポータルサイト“Portal de Portales Latindex”公開

2011年9月6日に、メキシコ国立自治大学(Universidad Nacional Autónoma de México)が、ラテンアメリカ、スペイン、そしてポルトガルのオープンアクセス誌を統合検索できるポータルサイト“Portal de Portales Latindex”を公開しました。この“Portal de Portales Latindex”は、これまでスペインやラテンアメリカで公開されている18の論文検索用ポータルサイトを統合検索できるメタポータルのようです。論文の大部分はスペイン語あるいはポルトガル語で書かれたもので、現在約108万件の論文を検索できるようです。

Portal de Portales Latindex
http://www.latindex.ppl.unam.mx/index.php/index

Presentación del Portal de Portales Latindex (PPL) (Portal de Portales Latindex 2011/8/31付けの記事)
http://www.latindex.ppl.unam.mx/index.php/index/noticias

【イベント】大学出版部協会電子部会・関西支部共催公開研修会「電子出版・学術情報の電子化の実践のために」(10/26-27・大阪)

一般財団法人大学出版部協会が、電子部会・関西支部の共催で公開研修会「電子出版・学術情報の電子化の実践のために」を、2011年10月26-27日に大阪大学中之島センターで開催するようです。大学出版部協会は、図書館関係者等にもこの公開研修会への参加を呼び掛けています。なお参加にあたっては、参加費用が必要となっています。

公開研修会「電子出版・学術情報の電子化の実践のために」開催のお知らせ (大学出版部協会 2011/9/6付けの記事)
http://www.ajup-net.com/20110906_1634433620.html

E1211 - ゲリラOA活動家による EJ大量ダウンロードが投げかけた波紋

E1211 - ゲリラOA活動家による EJ大量ダウンロードが投げかけた波紋

これまで電子ジャーナル(EJ)の大量ダウンロードといえば,主に大学図書館界だけで不定期に生じる話題にすぎなかった。しかし,2010年に起こった米マサチューセッツ工科大学(MIT)での事件は,翌2011年1月に容疑者が逮捕,7月には連邦地検から起訴される事態にまで至り,新聞をはじめとした各種メディアで話題となっている。...

文献管理ツールのMendeley、Google Chrome用拡張機能“Mendeley Context Search”を公開

同名の文献管理ツールを提供しているMendeleyが、Google社のウェブブラウザChrome用の拡張機能“Mendeley Context Search”を公開しています。この拡張機能をインストールすると、Chromeで表示中のウェブページに関連した(Mendeleyのデータベースに登録されている)文献を1クリックで探すことができるとのことです。

拡張機能の使い方は、(1) ウェブページを表示した状態でChromeのツールバー内のアイコンをクリックする、(2) 表示ページ内で特に検索したいフレーズを選択してからアイコンをクリックする、の2通りがあるとのことです。また、PubMedやGoogle Scholarといった学術文献データベースを検索している際には、アイコンをクリックすると、使用中の検索語がそのまま用いられるようになっているようです。

Mendeley Context Search (chromeウェブストア)
https://chrome.google.com/webstore/detail/eeimhlapdbmkcigmbddnmdbgnacicjil

Mendeley
http://www.mendeley.com/

参考:
文献管理ツール“Mendeley”の正式版がリリース

機関リポジトリと電子学位論文に関する英語文献集“Institutional Repository and ETD Bibliography”2011年版

機関リポジトリ(IR)と電子学位論文(ETD)に関する英語文献集“Institutional Repository and ETD Bibliography”の2011年版が公開されたようです。この文献集には、主に2000年以降に発行された、IRとETDに関する英語文献(論文、図書、テクニカルリポート等)が600件以上収録されているようです。

Institutional Repository and ETD Bibliography 2011 (Digital Scholarshipのウェブサイト)
http://digital-scholarship.org/iretd/iretd2011.htm

Institutional Repository and ETD Bibliography 2011 (DigitalKoans 2011/8/30付けの記事)
http://digital-scholarship.org/digitalkoans/2011/08/30/institutional-repository-and-etd-bibliography-2011/

参考:
機関リポジトリに関する英文文献集“Institutional Repository Bibliography”第4版

スペインの学術情報検索サービス“Dialnet”、登録利用者へのアンケート調査結果を公表

主にスペインの雑誌論文や博士論文等の学術情報を検索できるデータベース・サービス“Dialnet”が、2010年末に行った登録利用者へのアンケート調査結果をまとめ、2011年8月30日に公表しました。この調査は、“Dialnet”というサービスの価値とそれへの要望を明確にし、ユーザーにとっての“Dialnet”の重要性を特定することを目的として行われたもので、“Dialnet”としては今回が初めての調査とのことです。調査結果は「Dialnetとユーザーの関係」「サービスの価値と改善点」「論文等の発表件数とDialnetへの登録状況」の3つに分けて公表されています。

Relación de los usuarios con Dialnet (PDF)
http://www.fundaciondialnet.es/fileadmin/redactores/estudios/relacion_de_los_usuarios_con_dialnet.pdf

Valoración de los servicios y propuestas de mejora (PDF)
http://www.fundaciondialnet.es/fileadmin/redactores/estudios/valoracion_de_los_servicios.pdf

英国研究情報ネットワーク(RIN)、研究データ共有のためのデータセンターの価値等を調査したレポートを公開

2011年8月30日に、英国研究情報ネットワーク(RIN)が、英国内の研究コミュニティにおける研究データの効果的な共有・キュレーションの重要性等を明らかにすることを目的に、研究データセンターの利用実態やその影響度を分析したレポートを公開したようです。レポートは、研究インフラが研究者にとって重要な役割を果たしていると指摘し、政策立案者等は既存の国家規模のデータセンターへの支援とその促進を継続すべきであること等を提言しているようです。

Data centres: their use, value and impact (PDF)
http://www.rin.ac.uk/system/files/attachments/Data_Centres.pdf

Data Centres: their use, value and impact (Research Information Network 2011/8/30付けの情報)
http://www.rin.ac.uk/our-work/data-management-and-curation/benefits-research-data-centres

CrossRefがDOIの表記に関するガイドラインを修正し、今後はURL形式での記述を推奨

2011年8月2日、CrossRefがDOIの表記に関するガイドライン“Digital Object Identifier (DOI) online display guidelines”を更新し、今後は、DOIをURL形式(例:“http://dx.doi.org/10.1006/jmbi.1995.0238”)で記述することを推奨していくことになったそうです。従来の形式(例:“doi:10.1006/jmbi.1995.0238”)から変更した理由として、DOIシステムの構想当初にあった、ブラウザが“doi:”という文字列を認識して自動的にリンクする等のような期待はもう持てないからだと説明しています。

CrossRef DOI Display Guidelines (CrossRef)
http://www.crossref.org/02publishers/doi_display_guidelines.html

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