学術情報流通

ケンブリッジ大学、著者による機関リポジトリへの論文登録を可能に

ケンブリッジ大学は、著者による機関リポジトリ“DSpace@Cambridge”への学位論文の登録が可能になったと発表しています。学位論文を提出した大学院生に、リポジトリ担当からリポジトリへの電子媒体の論文の登録を促すメールを届けるとのことです。また教員、卒業生らも、既に提出済みの学位論文を登録することができるようです。

DSpace@Cambridge unveils e-thesis depositing
http://www.lib.cam.ac.uk/newspublishing/index.php?c=#news137

Deposit of electronic theses
http://www.lib.cam.ac.uk/repository/theses/

世界リポジトリランキング2009年7月版が公開

スペイン高等科学研究院が作成する世界リポジトリランキングの2009年7月版が公開されています。GoogleやYahoo!などの主要なサーチエンジンを使った量的な指標4項目を独自の比重で結びつけてランキングしています。1位は米国の社会科学研究のリポジトリ“Social Science Research Network”で、日本では京都大学学術情報リポジトリ(KURENAI)が24位に、九州大学学術情報リポジトリ(QIR)が44位にランクされています。

Ranking Web of World's Repositories
http://repositories.webometrics.info/top400_rep.asp

ハーバード大学、オープンアクセスリポジトリ“DASH”を公開

ハーバード大学が、オープンアクセスの機関リポジトリ“DASH(Digital Access to Scholarship at Harvard)”を公開しています。2009年9月1日時点での登録件数は1,500件強ですが、毎週追加登録していき、また、出版社の公開猶予期間(embargo)に当たるものは非公開状態で登録し、期間満了となった時点で公開していくとしています。

Harvard's DASH for Open Access(ハーバード大学のニュースリリース)
http://hul.harvard.edu/news/2009_0901.html

Digital Access to Scholarship at Harvard
http://dash.harvard.edu/

文部科学省、『大学図書館の整備及び学術情報流通の在り方について(審議のまとめ)』を公開

文部科学省は、『大学図書館の整備及び学術情報流通の在り方について(審議のまとめ)』を同省ウェブサイト上で公開しています。「電子ジャーナルの効率的な整備及び学術情報発信・流通の推進」をテーマに、大学図書館における電子ジャーナルの整備状況・対応や、オープンアクセス、機関リポジトリなどの学術情報の発信についてなどが審議されています。

大学図書館の整備及び学術情報流通の在り方について(審議のまとめ)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu4/toushin/1282987.htm

米SPARC、情報提供で大学のオープンアクセス拡大を後押し

2008年、ハーバード大学文理学部が初めて研究成果のオープンアクセス化を決定して以来、米国では同様の取組を検討する大学が出てきています。2009年6月には、公立大学として初めて、カンザス大学がオープンアクセス方針を採択しました。こうした動きを後押しするため、米SPARCは、オープンアクセス化を検討する際に役立つ資料や情報、ガイダンスを集めたウェブページを開設しています。

Campus Open Access Policies
http://www.arl.org/sparc/advocacy/campus/

After University of Kansas Approves Open Access, SPARC Pushes for More
- Library Journal 2009/8/13付けの記事
http://www.libraryjournal.com/article/CA6676597.html?nid=3285

人文・社会科学の学術雑誌発行コストは自然科学よりも高い、という調査

OPEN ACCESS NEWSのサイトで、人文・社会科学の学術雑誌の発行コストは自然科学(STM)分野の学術雑誌の発行コストよりも高い、という調査報告についての記事が紹介されています。人文・社会科学分野の論文は分量が長く、また採用率も低いことが原因としてあげられています。著者支払い型モデルやオープンアクセスについても言及されています。調査報告はNational Humanities Allianceのウェブサイトで公開予定とのことです。

How the humanities are different(2009年8月14日付けOPEN ACCESS NEWSの記事)
http://www.earlham.edu/~peters/fos/2009/08/how-humanities-are-different.html

Humanities Journals Cost Much More to Publish Than Science Periodicals(一部のみ閲覧可)
http://chronicle.com/article/Humanities-Journals-Cost-Much/47477/

JSTORとカリフォルニア大学出版局、新たな電子学術情報提供プラットフォーム構築で提携

電子学術情報の保存アーカイブJSTORとカリフォルニア大学出版局が提携し、“Current Scholarship Program”を2011年から開始すると発表しています。JSTORの新たな統合プラットフォームで、最新号からバックナンバーまでの購入・アクセスを可能にするものとのことです。

JSTOR and University of California Press Announce Current Scholarship Program
http://www.jstor.org/page/info/about/news/announcements/2009.jsp#AugC

Current Scholarship Program
http://www.jstor.org/page/info/about/programs/currentScholarship.jsp

ハーバード大学図書館、OAに好意的な出版社のリストを公開

ハーバード大学図書館が、同大学のオープンアクセスのポリシーを理解し、雑誌に掲載された同大学の研究者の論文を機関リポジトリに登録することなどに協力的な出版社のリストを公開しています。リストはこれからも更新されていくということです。

Featured Publishers & Journals
http://osc.hul.harvard.edu/oapublishers.php

参考:
ハーバード大学教育学大学院、研究成果をOA化へ
http://current.ndl.go.jp/node/13288
ハーバード大学とAPSがOA方針に関する協定を締結
http://current.ndl.go.jp/node/12727

デジタルリポジトリ連合、“Beyond Institutional Repositories”他の日本語訳を公開

フランスの国立情報処理・自動化研究所(INRIA)のロマリー氏とドイツのマックスプランク協会のアームブラスター氏による論文“Beyond Institutional Repositories”(「機関リポジトリを超えて」)の日本語訳が、デジタルリポジトリ連合のウェブサイトで公開されています。この論文に対する論稿、“Beyond Romary & Armbruster on Institutional Repositories”(「機関リポジトリに関するロマリーとアームブラスターを超えて」)の日本語訳も同時に掲載されています。

“Beyond Institutional Repositories”(「機関リポジトリを超えて」)
http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/index.php?plugin=attach&refer=Foreign%20Documents&openfile=SSRN-id1425692_jp.pdf

“Beyond Romary & Armbruster on Institutional Repositories”(「機関リポジトリに関するロマリーとアームブラスターを超えて」)

学術論文の著作権は廃止すべきか?(文献)

ハーバード法科大学院(Harvard Law School)のShavell教授による、Should Copyright Of Academic Works Be Abolished?という論文がウェブで公開されています。
(要約部分の大意)
・学術論文を著作権フリーとした場合には出版社が販売利益を得られないため、研究者に費用を負担させることになるが、これでは研究者のインセンティブが低下する。
・その費用を大学や助成機関が負担することにすれば、研究者のインセンティブは低下せず、社会的に望ましい結果が得られるのではないか。
・現在行われているオープンアクセスへの取組みは困難に直面しているため、学術論文の著作権の廃止は法の改正により行うべきである。

Should Copyright Of Academic Works Be Abolished?
http://cyber.law.harvard.edu/sites/cyber.law.harvard.edu/files/Copyright%207-17HLS-2009.pdf

"Should Copyright of Academic Works Be Abolished?"(2009年7月20日付けDigitalKoansの記事)

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